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JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦・2部第7節マッチレポート

2018/07/06


 「JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦【前期】」2部リーグ7節は、5月31日(水)に6試合が行われた。


拓殖大学 対 青山学院大学 @青山学院大学緑ヶ丘グラウンド


 前節に今季初勝利を挙げ、流れに乗りたい拓殖大学(勝点3・12位)と、上位争いにくい込むためにも勝ちがほしい青山学院大学(勝点9・5位)の戦い。

 前半の立ち上がりは拓大がボールを保持。すると3分、拓大が一瞬の隙をつき、5番・益子大輝のクロスから30番・浅野佳祐がヘディングシュートを決め、先制点を挙げる。その後も拓大が攻め続けるが得点を奪えず、逆に15分には青学大の6番・佐藤凌輔がクリアボールを拾い、そのままドリブルで突破し、右足一閃。これがゴールに突き刺さり、同点弾となる。その後は青学大が試合の主導権を握るが、拓大はアグレッシブなディフェンスからチャンスを掴む。

 前半終了間際の43分、ディフェンスラインからのショートカウンターを仕掛けると、30番・浅野がこれに反応。30番・浅野からのパスに2番・青木義孝が決め、再び拓大がリードを奪い、1-2で試合を折り返す。

 追いつきたい青学大は前線から積極的にプレスをかける。拓大が疲れからミスを多発させるようになると、青学大もすかさずその隙を突く。青学大は77分、10番・小泉佳穂が素晴らしいグラウンダーのロングボールを前線に送ると、これを受けた7番・福井康太がドリブルで突破。最後は11番・森孝輔が決め2-2に。試合を振り出しに戻す。試合はその後も青学大が主導権を握るが得点まではいたらずに試合終了。ゴールを奪い合うシーソーゲームは引き分けに終わり、決着がつかないまま勝点1を分け合うこととなった。


慶應義塾大学 対 東京農業大学 @慶應義塾大学下田グラウンド


 いまだ勝点4と、なかなか勝星を増やせない慶應義塾大学(勝点4・10位)と、現在2連敗中、勝点3を取って勢いをつけたい東京農業大学 (勝点4・9位)の一戦。

 立ち上がりは両チーム落ち着いたボール回しから入ったが、開始早々に試合が動く。11分、東農大が自陣ゴール前で奪ったボールをショートカウンター。中央付近で5番・橋本拓哉が右サイドにいた8番・吉田将也にパスを出すと、8番・吉田がドリブルで突破。遠目からのシュートが相手に当たってコースが変わると、相手GKの頭上を越えて先制ゴールに。東農大が先手を取る。

 反撃したい慶大は、ハーフタイムに9番・ピーダーセン世穏を投入。するとこの采配が的中。慶大は中央から6番・増田皓夫と14番・江本優貴、サイドから2番・井手悠介を中心に攻撃を仕掛けてゴールを狙う。一方の東農大も11番・田代蓮太、7番・手塚竣一朗、16番・影森宇京がショートカウンターからチャンスを演出するも、これは慶大のGK、21番・上田朝都がファインセーブ。どちらも決めきれないまま終盤を迎えるが、80分に試合が動いた。慶大は16番・北城俊幸がディフェンスラインからロングキックを入れると、9番・ピーダーセンがそのまま右足でボレーシュート。これがゴール左隅にゴールを決まり、慶大が同点に追いついた。その後は両チーム勝ち越し点を狙うが、どちらも堅い守備で得点を許さず、試合終了。勝利して順位を上げたい両チームだったが、勝点1を分け合うに留まった。


日本体育大学 対 東京学芸大学 @東京学芸大学総合グラウンド


 1部復帰のために確実に勝点3を掴みたい日本体育大学(勝点12・4位)と、前節に待望の初勝利を収め、連勝して勢いをつけたい東京学芸大学(勝点4・11位)の一戦。

 試合前から降り続く大雨の中でキックオフを迎えた試合。日体大は7番・関戸裕希を起点としたパスワークを武器に攻撃を展開、主導権を握る。対する東学大は7番・色摩雄貴、11番・半谷陽介という2枚のFWの俊足を活かしたカウンターで対応。両チームともチャンスを作りがゴールに結び付けられない。日体大はシュート0本、東学大も3本と全体的に低調な攻撃で、前半をスコアレスで終えた。

 エンドが変わった後半直後、東学大に転機が訪れる。52分、東学大は絶好の位置でフリーキックを獲得。33番・住田将が放ったキックを25番・千葉丈太郎が頭で折り返すが、これは相手GKがはじく。しかしそのこぼれ球を27番・鈴木魁人が流して、最後は28番・荒川滉貴がゴール。東学大が先制点を挙げる。ビハインドを負った日体大は、その後、22番・飛鷹啓介、14番・渡邊龍を投入し、攻撃に厚みを持たせるが、東学大が粘り強い守備にはね返されゴールを決めることのできないまま試合終了。集中応援日だった東学大はこれで2連勝。順位も降格圏の11位の8位に大きく浮上した。途中出場ながら主将の6番・堀大貴が復帰、28番・荒川の得点など東学大にとっては収穫の多い試合となった。


中央大学 対 東海大学 @中央大学多摩キャンパスサッカー場


 首位を走る立教大学との差を埋めたい2位の中央大学(勝点16・2位)と、連敗をストップして勝点3を勝ち取りたい東海大学(勝点7・7位)の一戦。

 降り続く雨の中で、先制したのは東海大だった。7分、東海大9番・大屋祥吾から8番・砂金大輝へとつなぎ、最後は4番・坂田啓伍が左足で押し込みゴール。試合の序盤から1点を追う形となった中大は31分、5番・中村亮太郎の直接フリーキックを4番・上島拓巳が頭で折り返し、最後は3番・渡辺剛が詰めて同点弾に追いつく。このゴールで勢いを増した中大は34分、カウンターが決まり26番・中村文哉が鮮やかなドリブルで突破。右からのクロスに10番・加藤陸次樹が左足で合わせて逆転ゴールを決める。

 追いつきたい東海大は後半、セットプレーやロングスローでゴールを狙うがなかなか得点に結びつかない。一方、中大はパスワークからの崩しでゴールを目指すが、こちらもゴールならず、結局スコアは動かずにタイムアップ。中大が勝点3を得たが、ともに順位は変わらず次節を迎えることとなった。


立正大学 対 関東学院大学 @立正大学熊谷キャンパスサッカー場


 昇格圏の上位2チームとの勝点差を詰めたい立正大学(勝点13・3位)と、今節に勝利し連勝で勢いに乗りたい関東学院大学(勝点8・6位)の戦い。

 雨の中行われた試合は立ち上がりから試合が動いた。開始早々の2分、関学大18番・林田滉也が中盤でボールをカットし、10番・見木友哉へとパス。10番・見木の強烈なミドルシュートが決まり、関学大が先制点を挙げる。関学大はさrに18分、11番・石塚龍成、13番・佐藤匠が見事なパスパス交換からゴール前に抜け出すと、再び10番・見木が決めて2点目をマーク。立正大は、試合のペースを握りながらもゴールを決められず、無得点のまま試合を折り返した。

 2点リードで迎えた後半、関学大は一気に試合をたたみかける。53分、関学大は得意とするボールポゼッションで13番・佐藤、10番・見木と繋ぎ、最後は11番・石塚が相手GKとの1対1に勝ち、3点目を決める。このときの接触プレーで、立正大はGKの21番・渡辺聖也が、負傷退場。急遽1番・池田海人が出場するなど、GKが交代するアクシデントに見舞われた。立正大は、3点のビハインドを負いながらも攻め続けるが、関学大のGK、1番・古屋俊樹の好守に阻まれてゴールを決めることができない。しかし終了間際の90分、立正大は17番・梅村豪から10番・関岡亮太へのパスが通ると、最後は18番・平松昇が決めて1?3に。2点差とするが、反撃もここまで。立正大のシュート数6に対し、倍以上の17本を放った関学大が1-3で勝利。5位と順位をひとつ上げた前期後半戦をスタートさせた。


神奈川大学 対 立教大学 @立教大学富士見総合グラウンド


 ここまで1勝1分4敗と勝率を挙げられない神奈川大学(勝点4・11位)と、開幕から6連勝と好調の、首位・立教大学(勝点18・1位)の戦い。

 立ち上がりは一進一退の攻防戦。どちらも譲らない展開だったが、15分に立教大は17番・奥谷康平のコーナーキックから5番・井上瑠寧が右足で押し込み、立教大が先制点を挙げる。

 立教大の1点リードで迎えた後半の51分、神大がペナルティーエリア内でハンドの反則をおかし、ペナルティーキックを献上。立教大はこのチャンスに5番・井上がきっちりと決め、2点差にリードを広げる。その後は、神大が試合のペースを握り、ポゼッションしながらゴールに迫るが、立教大が献身的な守備でゴールを死守する。81分には神大が29番・久保田歩の右コーナーキックからチャンス。相手がクリアしたボールを再び29番・久保田が拾いシュートを放つと、立教大GKがこれをブロック。しかし、そのこぼれ球を10番・櫻井敬正が押し込み神大がゴール。点差を詰めるが、反撃もここまで。立教大が1点差を守りきり、1-2で試合が終了した。

 立教大学はこれで開幕7連勝となり、首位を堅持。対する神大はこの敗戦で最下位に転落と、明暗がくっきり分かれる結果となった。





 前期唯一の平日開催となった第7節では、立教大の勢いが止まらず開幕からの7連勝で首位をキープ。それを追う2位の中大も順調に勝点を積み重ね、立教大とは勝点2差から首位奪還を窺っている。一また今節では3位の立正大が負けたことで、6位までが勝点3差内にひしめく接戦に。一方、下位では拓大と神大が降格圏に。拓大は0勝4分3敗といまだ勝利がなく、神大は前節で初勝利こそ挙げたものの、それまでの黒星が響いて最下位に。前期も折り返し点を過ぎ、次第に上位と下位に差が出てきている。降格圏、そして下位チームがどれだけ踏ん張ることができるかで、今後の戦況も変わってくるだろう。
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