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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第8節マッチレポート

2022/06/17



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第8節は6月5日(日)に全6試合が行われた。


筑波大学 2-0 桐蔭横浜大学 @流通経済大学龍ケ崎フィールド


 2戦連続で勝利のない悪い流れを断ち切りたい筑波大学(勝点6・暫定8位)と、前節で勝利した勢いのまま2連勝を狙う桐蔭横浜大学(勝点10・暫定5位)の一戦。

 最初のチャンスは13分、桐蔭大フリーキックの場面だった。キッカーの16番・左部開斗がゴール左方向へボールを蹴り入れるが、タイミングが合わずそのままゴールラインを割ってしまう。対する筑波大は23分、ペナルティーエリアに近い位置でフリーキックを獲得。13番・角昂志郎のキックに16番・加藤玄が合わせたものの、枠を外れてゴールならず。その後も一進一退の攻防が続くが得点は生まれず、0-0で試合を折り返した。

 後半も両チーム譲らない展開が続いた。しかし56分、筑波大がディフェンスラインで細かくパスを繋ぎ、8番・竹内崇人がDFラインの裏をつくパスを供給。そこへ走り込んできた2番・三浦雅人が中央に折り返す。相手DF陣の体を張った守備を前に11番・和田育はうまく合わせられず、だが逆サイドへ転がったボールに、20番・沖田空が走り込みながら右足を振り抜く。シュートはゴールへ突き刺さり、筑波大が待望の先制点を獲得。その後は桐蔭大が主導権を握るが、なかなか追いつくことができない。すると80分、筑波大はGK、1番・髙山汐生が前線へロングボールからの競り合いに勝ち、こぼれ球を拾った11番・和田がヘディングでボールをうまくコントロール。そのままドリブルでペナルティーエリアに侵入。DFをうまくかわしながら放ったシュートは、相手選手に当たりながらもゴール左上へ吸い込まれ、筑波大が追加点。2-0とリードを広げる。巻き返したい桐蔭大だったが、1点が遠いまま試合終了。

 2得点で完勝を収めた筑波大は、3試合ぶりの白星。一方の桐蔭大は、多くのチャンスを作るも得点に繋がらず連勝とはならなかった。


流通経済大学 3-3 法政大学 @流通経済大学龍ケ崎フィールド


 直近2試合で引き分けが続き、今節こそは勝点3を掴み取りたい流通経済大学(暫定10位・勝点6)と、連戦が続く中でも3連勝を飾るなど好調な法政大学(暫定7位・勝点9)の一戦。

 序盤は、両チームともに一歩も譲らない拮抗した展開となった。中盤での攻防が続く中、スコアが試合が動いたのは31分。流経大は8番・中島舜がセンターサークル付近でボールを収めると、ドリブルでゴール前まで運ぶ。それにフリーで入ってきた10番・齊藤聖七が冷静にゴール右端へ流し込み、流経大が先制する。しかし直後の35分には法大が反撃。6番・佐野陸人のコーナーキックを9番・大塚尋斗が頭で逸らし、最後は19番・髙橋馨希が押し込んで同点弾。法大がすぐさま1点を返し、試合を振り出しに戻した。だが、流経大は前半終了間際の45+2分、14番・熊澤和希が自陣から前線にロングボールを入れると、相手GKのクリアミスを10番・齊藤が回収。そのままゴール左端へ流し込んで2点目をマーク。2-1と、流経大の1点リードで試合を折り返した。

 試合後半もペースを握っていたのは流経大。54分、相手DFに阻まれながらも、24番・鈴木奎吾がペナルティーエリア内にドリブルで侵入。8番・中島に鋭いパスを送ると、ボールは14番・熊澤へ。14番・熊澤が冷静に右足で合わせて3点目。スコアを3-1とし、2点のリードを広げた。流れを変えたい法大は、55分に22番・久保征一郎、23番・市川侑生、63分に16番・今野息吹、15番・揖斐俊斗と、次々とフレッシュな選手を投入。すると68分、15番・揖斐のフリーキックを22番・久保が右足で押し込み、法大が1点を返す。その後は両チームギアをあげて果敢にゴールに挑むが、なかなか得点には至らない。3-2で試合終了かと思われたが、90+2分、法大は7番・若林龍からのパスを受けた8番・渡邉綾平が豪快なミドルシュートを放つ。これがゴール右隅に決まり、法大が土壇場で同点に追いつく3点目。両チームの激しいゴールの奪い合いとなった一戦は、3-3で試合終了。ともに勝点1を分け合う結果となった。


明治大学 2-0 国士舘大学 @多摩市立陸上競技場


 前節も快勝し、勝点2差で首位・東京国際大学を追走する明治大学(勝点16・暫定2位)と、ここで勝って上位との勝点差を縮めたい国士舘大学(勝点10・暫定6位)の一戦。

 序盤は両チームとも自陣でボールを回し、攻撃への糸口を見つけるような展開が続いた。そんな中、次第にペースを掴んだのは明大。25分、33番・藤森颯太が右サイドを抜け出して、国士大GK、1番・飯田雅浩と一対一に。青森山田高校出身同士の対決は、国士大GK1番・飯田が冷静に対応して明大の得点とはならず。対する国士大も、ワンタッチプレーなど少ないタッチでボールを回してゴール前まで運ぶ。31分、明大のパスミスをカットした9番・高橋尚紀がドリブルでペナルティーエリア付近まで侵入するが、パスを受けた8番・東條敦輝のシュートはGKの正面。互いに決定機を作ることができず、0-0で試合を折り返した。

 チャンスを作りたい明大は、後半開始から18番・中村草太を投入。18番・中村は投入後に早速好機を演出。左サイドでボールを保持すると、相手DFをずらして中にクロス。味方には合わなかったが、これをきっかけに明大がペースを掴む。すると59分、13番・井上樹から右サイドの2番・福田心之助にボールが渡ると、このタイミングで8番・木村卓斗が相手背後に抜け出す。2番・福田有からのロングパスを受けた8番・木村は、GKとの一対一を制し、冷静に右足で流し込むと先制点を挙げる。勢いに乗った明大は63分、2番・福田がペナルティーエリア内で倒され、ペナルティーキックを獲得。キッカーの24番・田中禅は、相手GKとの駆け引きを制して追加点。2点差とされた国士大は、3番・望月海輝を高い位置に上げて、右サイドを中心に反撃を開始。73分に明大の左サイドを崩すと、3番・望月がクロスを上げるが明大GK1番・遠藤雅己を中心とした守備に防がれてしまう。その後も、選手交代で攻撃の厚みを増やすが、シュートまで持ちこむことが出来ず、2-0で試合終了。

 相手の背後へ積極的に抜け出した明大が、首位奪取に向けて貴重な勝点3を獲得。ついに首位・東京国際大学に勝点で並んだ。国士大は、上位進出ならず、6位に留まった。

駒澤大学 1-1 早稲田大学 @多摩市立陸上競技場


 前節は首位を走る東京国際大学に大敗。今節こそ2勝目を挙げたい駒澤大学(勝点4・暫定11位)と、引き分けが続く中で、なんとしても初勝利を掴みたい早稲田大学(勝点3・暫定12位)の一戦。

 ともに下位に沈み苦しむ両チームの対戦。拮抗した展開の中、最初にチャンスをつかんだのは駒大だった。15分、駒大はGK1番・深澤颯人のロングフィードから中盤の競り合いを制し、裏に抜け出した8番・小島心都がゴール前まで運んでシュートを放つ。これは枠の左に外れたものの、駒大が空中戦の強さを生かして、いい形を作ることに成功する。だが早大も次第に連携を強め、23分には左サイドを42番・鈴木俊也がドリブルで駆け上がり、ペナルティーエリア手前にスルーパス。そこに走りこんできた7番・安斎颯馬が力強いシュートを放ちゴールネットを揺らす。しかしオフサイドの判定でノーゴールに。どちらも決定機を決めきれない。すると30分、ハーフウェーライン付近で駒大がフリーキックを獲得。5番・相澤佑哉がゴール前に入れたボールは、一度早大DFのヘディングではね返されたものの、ゴール前の混戦から10番・仲田瑠が拾ってシュート。DFに当たりコースが変わったボールを、早大GK1番・ヒル袈依廉はかき出すことができずにゴール。駒大が待望の先制点を挙げ、駒大が1点リードのまま前半は終了した。

 駒大DF陣の堅い守備をなかなか崩せない早大だったが、40番・監物拓歩を中心に空中戦の勝率を徐々にあげる。すると75分、左サイドでボールを受けた7番・安斎が対峙した駒大DFとの一対一を制し、そのままゴール右隅にロングシュートを突き刺す。昨季はチーム最多得点の安斎が、待望の今季初得点でチームに勢いをつける。その後も両者攻めの姿勢で戦い続けるが、GKのファインセーブなどでゴールネットを揺らすことなく1-1のまま試合は終了。

 なかなか勝ちきれずに苦しむ両チームの対決は、ともに1ゴールを挙げてのドローに。勝点1を分け合う結果となった。

順天堂大学 1-3 東洋大学 @第一カッターフィールド


 3試合振りに勝利を掴み取りたい順天堂大学(勝点7・暫定7位)と、2連勝を狙う東洋大学(勝点12・暫定3位)の一戦。

 試合序盤からボールを保持したのは東洋大。試合開始早々の3分、東洋大はコーナーキックを獲得。10番・前田泰良のキックは一度順大DFにクリアされたものの、こぼれ球に反応した8番・高柳郁弥が右足を振り抜く。ドライブ回転のかかったボレーシュートは、そのままゴールへと突き刺さり、東洋大が早い時間帯に先制する。東洋大は前半終盤の40分にも決定機を演出。6番・瀬畠羲成のパスを受けた10番・前田が、ダイレクトで相手の裏をかくスルーパスを供給。パスを受けた9番・室井彗佑はドリブルでゴール前まで持ち込み、GKとの一対一を制して冷静にゴールを決め、2点目をマーク。点差を縮めたい順大は、中央からのロングパスでゴールを狙うが、東洋大DFにクリアされて決定機を得ることができない。結局0-2と東洋大が2点リードのまま前半は終了した。

 巻き返したい順大はハーフタイムに3番・栗田詩音、17番・寺山翼、22番・井上真成を一気に投入。順大は61分にも25番・清水勇貴を投入。直後の62分には、25番・清水がシュートを狙うものの、東洋大のGK、1番・川上康平のスーパーセーブに阻まれる。すると63分、またもや東洋大にチャンス。9番・室井は8番・高柳のパスを受けるとそのままクロス。そのボールに反応した14番・井上怜がヘディングで押し込んで3点目。0-3と順大を突き放す。流れを変えたい順大は69分に20番・梶原豊を投入。83分、順大は3番・栗田が前線に入れたロングボールが25番・清水につながる。25番・清水はドリブルで前線までボールを運ぶと、最後は鮮やかな切り返しでGKをかわし、そのままシュートを流し込む。途中出場2人の活躍で1点を返した順大だったが、反撃はここまで。その後は追加点を挙げられず、1-3で試合終了。

 2連勝を収めた東洋大は3位を堅持。対する順大は5節以来勝利を掴むことができず、順位を2つ落として9位に後退した。

拓殖大学 3-3 東京国際大学


 勝点3を掴み3位に浮上したい拓殖大学(勝点11・暫定4位)と、前節に今季初の敗戦を喫した東京国際大学(勝点18・暫定1位)の一戦。

 試合は前半序盤から動いた。まずは2分、自陣でボールを奪った東国大の6番・熊坂光希が大きく前線へロングフィードを蹴る。そ8のボールに反応した11番・師岡柊生が相手の裏を取り、ゴールに流し込む。開始早々に先制点を挙げた東国大は、その後も前線で強いプレッシャーをかけて相手ゴールへ迫る。しかし、15分には拓大は中央エリアでの鮮やかなパス回しから、10番・日野翔太が裏へのスルーパスを供給。それに受けた18番・三浦敏邦が冷静にゴールに押し込み、拓大が同点に追いつく。同点に追いついた拓大はその後も相手ゴールへ迫り、22分にはボールを拾った29番・下口竜空がドリブルからスルーパス。これに反応したのはまたしても18番・三浦。右足を冷静に振り抜き、拓大が2-1と逆転に成功する。このまま前半終了かと思われたが、41分にもスコアが動いた。東国大は15番・村木龍晟がコーナーキックのこぼれ球を拾ってサイドを突破。クロスを上げるとゴール前は混戦となったが、最後は19番・八木橋俊介が左足で押し込んで同点に。2-2で前半を終了した。

 後半も両者果敢にゴールに攻め込むが、集中した守備でなかなかゴールを決めきれない。そんな中、77分には拓大が右サイドから崩してゴール前に侵入。最後は10番・日野がゴールを決めて再びリードを奪う。さらに78分には、東国大の10番・落合陸が2枚目の警告で退場に。数的優位に立つ拓大がリードしたまま終わらせるかと思われたが最後にもう一波乱。終了間際の90分、東国大は8番・重野祥輝がドリブルでサイドを突破してクロスをあげると、29番・古澤ナベル慈宇が中で合わせて3点目。東国大が土壇場で同点に追いつき試合終了。

 派手なゴールの奪い合いとなった一戦は、両チームは勝点1を分け合う結果となった。



 開幕から破竹の勢いで連勝を続けてきた東京国際大学だが、前節で初黒星を喫すると、今節は拓大に3-3で引き分けと足踏み状態に。そんな東国大を追う暫定2位・明治大学は、国士舘大学を2-0で下し、ついに勝点で暫定首位・東国大に並んだ。得失点差で2位のままだが首位を射程距離に捉えたといっていいだろう。東洋大は2連勝で3位をキープ。虎視眈々と上位入りを狙う。一方、下位対決となった早稲田大学と駒澤大学の対戦は1-1で痛み分け。早大は今節もまた、初勝利を挙げることは叶わなかった。

 次節、首位・東京国際大学は試合が延期となるため、勝点で並んだ明治大学は結果次第で暫定首位に立つチャンス。中位は勝点3差の中に、4位から8位の5チームがひしめく大混戦状態に。シーズンは前期終了の折り返しに近づいているが、順位はまだまだ混戦状態。一つの試合で順位が大きく入れ替わる可能性がある。今後も激しい戦いが続くだろう。
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