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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第13節マッチレポート

2022/10/03


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第13節は、延期分の2試合が9月28日(水)に行われた。


東京国際大学 1-1 国士舘大学


 リーグ戦再開前に首位との勝点差を詰めたい東京国際大学(勝点22・暫定3位)と、上位進出に向けて勝利したい総理大臣杯王者の国士館大学(勝点17・暫定8位)の一戦。

 試合は開始早々に試合が動いた。3分、国士大が相手陣内中央を崩すと、8番・東條敦輝がゴール前へスルーパスを送る。それに抜け出した32番・大西悠介が右足でダイレクトシュートをゴール右隅に流し込み、国士大が先制点を挙げる。ビハインドを負った東国大は、29番・古澤ナベル慈宇や11番・師岡柊生を起点とした攻撃で相手ゴールを目指すが、国士大の堅い守備を崩すことができない。両チーム中盤付近で激しい攻防戦を繰り広げる中、32分に再びスコアが動く。東国大は相手陣内の低い位置でボールを繋ぐと、11番・師岡のパスから19番・八木橋俊介が抜け出して、相手GKとの一対一に。これを冷静にループシュートで決め、東国大が同点に追いつく。その後、試合は動くことなく同点で試合を折り返した。

 後半も激しいボールの奪い合いとなったが、両チームとも相手の守備を上手く崩すことができない。64分、東国大は3番・山原康太郎がフリーキックのこぼれ球に反応。左足でシュートを放つが、国士大GK、1番・飯田雅浩のファインセーブに阻まれる。国士大は60分過ぎから9番・高橋尚紀、10番・棚橋尭士、14番・布施谷翔らを次々と投入。対する東国大も9番・佐川洸介などをピッチに送り込み、攻勢を強めて勝ち越し点を狙うが、両チーム追加点を獲得することができず、1-1で試合終了。

 首位を狙う東国大、上位進出を狙う国士大の一戦は、両チームあと1点が遠く、勝点2を逃す引き分けとなった。




駒澤大学 4-1 早稲田大学


 勝点3を獲得して残留争いから抜け出したい駒澤大学(勝点11・暫定9位)と、後期リーグ初勝利を挙げ降格圏から脱出したい早稲田大学(勝点8・暫定11位)の一戦。

 試合は、開始直後から早大が主導権を握る展開が続いた。早大は9分、左サイドでボールを受けた22番・平野右京がドリブルで仕掛けてクロスを上げると、逆サイドに流れたボールに24番・西尾颯大が反応。ペナルティーエリア中央へグラウンダーのパスを送る。そこに走りこんだ6番・平松柚佑がダイレクトで合わせてゴール。早大が開始早々に先制点を挙げる。早大はその後も31番・山下雄大、関東リーグ初出場の25番・福井寿俊を中心に追加点を狙う。中盤で息の合ったパス交換から駒大ゴールに迫る早大だったが、19分に駒大がコーナーキックを獲得すると流れが変わる。キッカーの23番・小林栞太からのボールを、長身FWの19番・松本ケンチザンガが頭で合わせて同点弾。試合は振り出しに戻った。これで勢いに乗った駒大は、ロングボールを多く使いながら攻撃回数を増やす。すると38分、4番・鷹啄トラビスが中盤でカットしたボールを8番・小島心都が拾い、センターサークル付近からロングシュートを放つ。ボールは早大GK1番・ヒル袈依廉の頭上を越えてゴールに吸い込まれ、2ー1と駒大が逆転に成功。波に乗った駒大の攻撃は止まらず、43分には23番・小林のフリーキックから4番・鷹啄が頭で決めて3-1に。リードを2点差に広げた。23番・小林は、1年生ながら2アシストを挙げる活躍。存在感を見せ、駒大の逆転劇に貢献した。

 追いつきたい早大はハーフタイムに7番・安斎颯馬と12番・藤本隼斗、50分には18番・駒沢直哉を投入して、攻撃の糸口を探す。しかし、駒大もキャプテンの5番・相澤佑哉を中心に守備陣が身体を張って、決定機を作らせない。一進一退の攻防が続く中、72分、早大にアクシデントが起きる。この試合でゲームキャプテンを務めていた5番・鈴木俊也が負傷。しかし既に交代枠を使い切っていた早大は、5番・鈴木のいない中、1人少ない状況で戦わなければならなくなった。それでもサイドの仕掛けからゴールに迫り続けるが、駒大は試合終了間際、アディショナルタイムに突入した90+3分にカウンターを仕掛ける。19番・松本が長い距離をドリブルで突破。相手DFを振り切ると狙いすました鋭いシュートを突き刺す。4点目を決めて勝負あり。

 4発快勝で勝点を14に伸ばした駒大は順位こそ変わらないものの、下位グループから一歩抜け出すことに成功。リーグ序盤は不調が続いたが、「アミノバイタル®」カップ、そして総理大臣杯と調子を上げてリーグ戦の再開に臨む。一方の早大は勝点3が遠く、11位のまま。1部リーグ残留のためにも、これ以上の取りこぼしは許されない。




 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第13節は、延期分の1試合が8月20日(水)に行われた。


東洋大学 3-0 拓殖大学


 第12節の敗戦から悪い流れを断ち切り、上位に食い込みたい東洋大学(勝点17・暫定6位)と、後期リーグ初戦となるこの試合で勢いに乗りたい拓殖大学(勝点16・暫定8位)の一戦。

 試合は前半開始早々に動いた。4分、東洋大は右サイドから10番・前田泰良が中央に鋭いパスを入れると、受けた7番・伊藤恵亮が前線に浮き球気味のスルーパスを送る。そのボールに9番・室井彗佑が反応。冷静にゴールへと流し込み、早い時間帯に先制点を挙げる。その後は両チームサイドを中心とした攻撃を展開。15分には、拓殖大が6番・山下諒時のロングフィードから13番・小長谷勇樹が左サイドを駆け上がってクロスを上げるが、得点には繋がらない。対する東洋大も、15番・奥野新大が左サイドを突破。だが、こちらも拓大DFの集中した守備を崩すことはできず。スコアは動かず1-0のまま前半は終了。

 後半も両チーム積極的な攻撃を仕掛けるが、なかなか得点には繋がらない。ようやく試合が動いたのは74分。中央でボールをカットした東洋大の12番・土谷大晟が浮き球で9番・室井にパス。9番・室井はそのままボールを持ち運ぶと、相手GKの頭上を越える鮮やかなシュートで追加点を決める。その後も東洋大の勢いは止まらない。80分、拓大DFが判断に迷ったところを、23番・清水祐輔がカット。左サイドを駆け上がってクロスを上げると、それに反応した10番・前田が冷静に決め、試合を決定づける3点目。その後は、拓大が果敢にゴールに迫るものの東洋大が集中した守備で得点を許さず、3-0で試合終了。

 後期リーグ初戦の拓大は厳しい完敗を喫することに。一方、東洋大は、3得点無失点と前節の敗戦の悔しさを払拭する会心の勝利を収める結果となった。





 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第13節は、8月9日(火)に延期分を除く3試合が行われた。


明治大学 1-0 筑波大学


 前節は前半に2失点を喫するも、4点を取り返す逆転劇を見せて首位を独走する明治大学(勝点28・暫定1位)と、前節に続く勝利を収めて優勝争いに食い込みたい筑波大学(勝点19・暫定5位)の一戦。

 試合が動いたのは23分。明大は右サイドでボールを持った13番・井上樹から2番・福田心之助にパスが渡る。2番・福田がキレのあるドリブルで相手DFをかわして鋭いクロスを上げると、ゴール前の10番・佐藤恵允がダイレクトで合わせ、ゴール左側に流し込む。首位チームらしい、安定したパスワークで切り崩した明大が先制する。その後は両チームの堅い守備でゴールを許さず、明大が1点リードのまま前半が終了する。

 後半は、両チーム相手ゴールに迫る白熱した展開が続いた。65分、明大は9番・中村草太が左サイドを抜け出すと、ペナルティーアーク付近に走ってきた6番・松原亘紀にボールを預ける。6番・松原は左サイドでフリーになっていた14番・熊取谷一星に展開。14番・熊取谷は、その位置から右足を振り抜くが、放ったシュートは筑波大の8番・竹内崇人の身体を張った守備に阻まれる。一方の筑波大も81分にコーナーキックを獲得。ニアにクロスボールを入れるが空中戦で競り負け、クリアされてしまう。しかしこぼれ球に反応した11番・和田育がペナルティーエリア外からミドルシュートを放つ。だが、このシュートはゴールポストを直撃。ネットを揺らすことはできなかった。チャンスが続く筑波大は続く82分、ゴール右側でフリーキックを獲得。キッカーの8番・竹内が蹴り入れたキックは、明大GKがパンチングで外へとかき出すが、そこに走り込んできたまたしても11番・和田。クリアボールを拾って強烈なシュートを放つが、このシュートは明大8番・木村卓斗の全身を投げ出した守備に阻まれて得点には繋がらない。筑波大はその後も何度となくゴールに迫るも、明大は堅い守備で1点を守り切り、1-0で試合終了。

 着実に勝利を重ねる明大は勝点を31にまで伸ばし、2位とは勝点差6と大きな差をつけた。一方、前期リーグに引き続き明大に敗北を喫した筑波大は勝点19で5位をキープ。だが、上位グループとは勝点差が開く結果となった。




桐蔭横浜大学 2-1 法政大学


 前期リーグで敗れたリベンジを果たし、首位・明大との勝点差を縮めたい桐蔭横浜大学(勝点22・暫定2位)と、勝点2差で2つ上の順位につける桐蔭大との直接対決を制して順位を上げたい法政大学(勝点20・暫定4位)の一戦。

 試合は開始早々に動いた。3分、桐蔭大が右サイドでボールを回すと、2番・羽田一平から法大ディフェンスラインの裏にパスが出る。法大もこれに対応しようとするが、法大GKがこぼしたボールを、9番・山田新が冷静に詰めて桐蔭大が先制点を挙げる。さらに桐蔭大は6番・左部開斗のスルーパスに9番・山田が抜け出してチャンスを作る。しかしこれは、法大GK、1番・中川真が前に飛び出してボールを弾き出す。法大も前半半ばには連続でコーナーキックを獲得するが、桐蔭大の堅い守備を破れずシュートを打つまで持ち込めない。前半のうちに追いつきたい法大は8番・渡邉綾平のヒールパスから15番・揖斐俊斗がドリブルでボールを運びミドルシュート。だが、これはゴール左に外れて得点ならず。結局、桐蔭大の1点リードで前半が終了した。

 後半に入って最初のチャンスは法大。フリーキックが桐蔭大の壁に当たり、跳ね返ったボールを16番・今野息吹がダイレクトで合わせる。ゴールまで20メートルの距離から放たれたシュートは、低い弾道でゴールへと向かう。しかしこれは桐蔭大DFの足にあたり、そのまま桐蔭大GKがキャッチ。試合の流れは法大に傾きつつあったが、50分に桐蔭大が再びスコアを動かす。法大DFがクリアしたボールを、桐蔭大の6番・左部が拾って中央にクロスを入れる。これをファーサイドで待っていた2番・羽田が頭で合わせ、桐蔭大が追加点。2点を追う展開となった法大は、26番・中川敦瑛や11番・髙橋馨希を中心にドリブル突破やパスワークでチャンスを作る。すると72分、交代で入った10番・佐野陸人からのパスを受けた26番・中川(敦)がドリブルで仕掛け、桐蔭大DFをひきつける。ゴール前の22番・久保征一郎に横パスを入れると、22番・久保がこれを落ち着いて流し込み、法大が1点を返す。追加点を狙う法大だったが、その後は桐蔭大の集中した守備を崩し切ることができず、2-1で試合終了。

 前期リーグでは1点が遠く勝点を逃した桐蔭大だったが、後期リーグは勝利を収め、2位を堅守。虎視眈々と首位の明大を見据える。対する法大は勝点を伸ばせず4位に停滞する結果となった。


順天堂大学 1-3 流通経済大学


 ともに降格圏に位置し、後期リーグは黒星スタートとなった順天堂大学(勝点8・暫定10位)と流通経済大学(勝点7・暫定12位)の一戦。

 先に試合を動かしたのは流経大。25分、19番・宮田和純は20番・川畑優翔からペナルティーエリア内でパスを受けると、そのままドリブルでDFをかわわしてGKと一対一に。シュートはゴール右上に突き刺さり、19番・宮田の2戦連続ゴールで流経大が先制。流経大は続く34分、今度は23番・田口空我のクロスを相手GKがファンブル。こぼれ球を6番・藤井海和がゴール前で回収し、正確なトラップから素早くシュート。これが決まり、リードを2点差に広げる。しかし順大もここから反撃を開始。38分、右サイドを11番・小林里駆が駆け上がり、ゴール前の18番・大森真吾へとクロスを入れる。18番・大森は胸の高さのクロスボールを、ダイレクトボレーで合わせてゴール。前節に長期離脱から復帰したエースのスーパーゴールで、順大が1点を返して巻き返しを図る。

 試合は2-1のまま後半に突入。次のゴールがどちらに決まるかで試合の流れは大きく変わる。そんな中、流経大は57分に右サイドでフリーキックを獲得。キッカーの5番・西原広太が得意の左足でゴール前に供給したクロスを、12番・根本健太が頭で合わせる。それを19番・宮田がゴール前で反らすと、これがキーパーの意表を突く形となり3点目。19番・宮田が、この試合2点目となるゴールで、順大を突き放した。2点のビハインドを負った順大は、FWの12番・名須川真光を投入。ロングボールを多用してゴールを狙うが、流経大DFの集中した守りに苦戦。思うようにチャンスを作れず、1-3のまま試合終了。

 流経大は、第3節・東洋大学戦以来の勝利で最下位を脱出。順位を暫定10位まで上げ、後期リーグ、ここからの巻き返しを狙う。対する順大は暫定11位へ後退。連敗となったが2大会ぶりに出場する総理大臣杯で悪い流れを断ち切りたい。




 暫定首位の明治大学は筑波大学を下して、前期リーグから続く4連勝。追う桐蔭横浜大学も法政大学に勝利し、勝点6差をキープした。首位から9位までは前節から順位の変動がないまま。他方、順天堂大学との一戦を制した流通経済大学は、長い連敗をストップして最下位を脱出。上位グループが混戦を極める中、下位グループの巻き返しにも期待がかかる。
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