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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・2部第5節マッチレポート

2022/07/09


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第5節は、7月2日(土)に延期分の1試合を行った。

立正大学 0-1 日本大学


 勝点3を掴んで上位争いに食い込みたい立正大学(勝点14・ 暫定8位)と、2連勝で前期を締めくくりたい日本大学(勝点14・暫定7位)の一戦。

序盤から両チームが主導権を奪い合う、激しい展開となった。最初にチャンスを作ったのは日大。23分、10番・長澤壮竜のパスに8番・近藤友喜が相手の裏に抜け出してキーパーと一対一のチャンスを作る。だが、これは立正大GK1番・杉本光希の正面。続く24分、相手のクリアボールを拾った20番・熊倉弘貴が6番・橋田尚希へとパスを繋ぎ、9番・千葉隆希がペナルティーエリア内に侵入してゴールを狙うが、立正大DF5番・平松航に阻まれる。そのこぼれ球に、今度は8番・近藤が反応。シュートを放つが、枠を捉えられない。対する立正大は44分、コーナーキックのこぼれ球を19番・多田圭佑が拾い、豪快に右足を振り抜くが、ゴールならず。試合はスコアレスドローで折り返した。

 後半は日大がペースを握りつつも、両チーム決定機を得られず終盤に突入。ようやく試合が動いたのは、終了間際の88分だった。日大は交代出場の37番・大貫裕斗が左サイドで相手DF2人をかわし、ゴール前にボールを送る。そこに走り込んでいた25番・丸山喬大が8番・近藤へと繋ぐと、これを冷静に流し込んでゴール。日大が待望の先制点を手にした。後半はここまでシュートのない立正大だったが、アディショナルタイムに途中出場の25番・町田雄亮や19番・多田を中心にチャンスを作るが、得点は至らず試合終了。

 先制点を守りきった日大が1-0で試合を制し、順位を1つ上げて6位に浮上した。一方の立正大は勝点をとれず、上位進出を目指すうえでは厳しい結果となった。



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第5節は、5月22日(日)に延期分の2試合を行った。


日本体育大学 0-2 産業能率大学


 直前の第6節で完封勝利した流れに乗りたい日本体育大学(勝点8・暫定4位)と、1ヶ月ぶりとなるリーグ戦で勝点3を持ち帰りたい産業能率大学(勝点4・暫定10位)の一戦。

 試合は序盤から産能大がペースを掴み、ボールを保持する。先に試合を動かしたのは産能大だった。23分、産能大のコーナーキックを日体大DFがクリア。そのボールを拾った10番・城定幹大がクロスを上げたところに飛び込んできたのが5番・中澤大翔。そのまま頭で合わせ、ボールをゴールに叩き込んだ。産能大は続く43分にも、チャンスを演出。2番・鳥海昴が高い位置で抜け出すと、40番・松森堅誠へとパス。ボールを受けた40番・松森は相手を一枚剥がして強烈なシュートを放つ。ボールはゴールポストに当たって跳ね返ったが、そのまま日体大GKに当たってゴールへ。産能大は前半終了間際に貴重な追加点を挙げ、日体大を突き放した。結局、前半は産能大が2点リードで終わった。

 2点を追う日体大は50分、194㎝の長身FW38番・赤井ウェズリー景太を投入。試合の流れを変えようと試みる。38番・赤井を起点に攻撃を組み立て、徐々にペースを掴み始めた日体大だが、チャンスを思うように決めきれず時間だけが過ぎていく。日体大はさらに、188㎝の4番・吉崎太雅、185㎝の3番・オボナヤ朗充於ら長身の選手を立て続けに投入して攻勢を強める。しかし、産能大の堅い守備を崩せず、0-2のまま試合終了。

 産能大が前半のリードを守り切り、今季2勝目をマーク。リーグ戦中断前と間は開いているものの2連勝と、上昇気流に乗る大きな連勝となった。対する日体大、勝てば暫定首位に立つ大事な一戦で完敗。順位をひとつ落とす結果となった。


東京学芸大学 3-2 城西大学


 直前の第6節の敗戦を払拭し、この試合の勝利を上位進出への足掛かりとしたい東京学芸大学(勝点6・暫定8位)と、今季リーグ戦初勝利を狙う城西大学(勝点2・暫定11位)の一戦。

 試合序盤、東学大は10番・後藤健太を中心にサイドにゲームを展開。ディフェンスラインの背後を狙う攻撃を組み立てる。対する城西大は前線からのプレスでボールを奪い、ショートカウンターかr10番・浅賀凱斗、11番・磯貝飛那大らが積極的にシュートを放つ。前半は拮抗した展開となり、スコアレスのまま試合を折り返すかと思われた終了間際の45+2分に試合が動いた。コーナーキックを獲得した城西大は、11番・磯貝のコーナーキックがポストにあたりそのままゴールへ。思わぬ形で城西大が先制点を挙げ、0ー1と城西大の1点リードで試合を折り返した。

 後半は前半と一転、ゴールが量産されるシーソーゲームとなった。まずは48分、東学大は4番・草住晃之介が城西大ディフェンスラインの背後にボールを送り、こぼれ球を拾った8番・柿本音王が10番・後藤に繋ぐ。受けた10番・後藤は右足一閃。鮮やかなシュートを決め、東学大が追いつく。しかし直後の52分、今度は城西大が反撃に出る。34番・佐藤遼がゴール前でボールを保持し、7番・森高玲に繋ぐ。すると走り込んできた10番・浅賀が、ゴール右隅に冷静に流し込み、追加点。1ー2と、またもや城西大がリードを奪う。しかし東学大も負けじと攻撃を仕掛け、65分にコーナーキックを獲得。10番・後藤のキックからペナルティーエリア内が混戦となり、最後は8番・柿本がボールを拾うが城西大DFに倒されてしまう。このファウルにより、東学大はペナルティーキックを獲得。10番・後藤が確実に決め切り、東学大はまたもや追いつき2-2に。このシーソーゲームに終止符が打たれたのは75分。東学大は10番・後藤のコーナーキックに3番・保野友裕がピンポイントで頭で合わせて3点目。これが決勝点となった。最後まで果敢に攻め続けた城西大だが、集中力を切らさなかった東学大のゴールを割れず、3ー2で試合終了。

 逆転勝利を収めた東学大は勝点を9に伸ばして4位に浮上。首位・慶應義塾大学との差を勝点1に縮めた。一方、敗れた城西大は未だ今季勝利なしで浮上のきっかけを掴めないでいる。



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第5節は、4月30日(土)に1試合、5月1日(日)に2試合が行われた。


関東学院大学 1-1 明治学院大学 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場


 前節で0-6と大敗を喫し、悪い流れを断ち切りたい関東学院大学(勝点3・暫定10位)と、こちらも直近の試合で終了間際に失点。今節は2試合ぶりの勝利を目指す明治学院大学(勝点3・暫定9位)の一戦。

 ともに今季1勝のみと、苦戦を強いられている両チームの対戦は、序盤からアグレッシブな攻防戦が展開された。だが水分を多く含んだピッチ状況に足を取られ、双方思うようにボールを運べない。そんな中、最初のチャンスをつかんだは関学大。15分、右コーナーキックを得るとショートコーナーを展開。細かくつないだボールは10番・狩野海晟へ。その10番・狩野からの、相手ディフェンスを越えるクロスボールに2番・野末学が頭で合わせるが、これは相手GKの正面。関学大は先制点のチャンスを逸した。しかし32分、関学大が今度は左コーナーキックを獲得。10番・狩野からのボールを、再び2番・野末がニアに頭で合わせてゴールネットを揺らす。2度目のチャンスをモノにした関学大が先制し、関学大が1点リードのまま試合を折り返した。

 後半も関学大がペースを掴み、果敢にペナルティーエリアに侵入するが、なかなか明学大の堅い守備を崩せない。すると、試合終盤に明学大が粘り強い守備から流れを引き寄せる。81分、明学大は左コーナーキックからチャンスを作ると、11番・保土原大貴からのボールを4番・須永竜生がヘディングで押し込み、同点ゴール。明学大がついに同点に追いつく。その後は両チームの激しい攻防が続くも、得点には至らず1-1で試合終了。互いに勝点1を分け合う形となった。


慶應義塾大学 1-0 東海大学 @栃木市総合運動公園陸上競技場


 勝利して首位への再浮上を狙う慶應義塾大学(勝点6・暫定2位)と、連勝して勢いに乗りたい東海大学(勝点5・暫定5位)の一戦。

 試合は東海大ペースで始まり、早々の5分には東海大に最初のチャンス。スローインから10番・杉山祐輝がトラップし、そのままクロスを上げる。これに反応した2番・長江皓亮がヘディングで合わせるが、ボールはクロスバーの上へ。すると14分、今度は慶大に決定機。7番・山本献のコーナーキックから5番・牧野晋作がヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。劣勢の中でチャンスを逃さなかった慶大が、先制に成功する。1点を追う東海大は直後の16分、8番・堤太陽のロングスローのクリアボールを、5番・鈴木颯太が拾いダイレクトでシュート。相手に当たってこぼれたボールを10番・杉山が蹴り込むが、これはクロスバーを直撃。得点にはつながらなかった。その後は慶大が主導権を握り追加点を狙うが、東海大もGK1番・佐藤史騎のファインセーブなどでゴールを許さず。1-0のまま前半が終了した。

 後半は先制点を挙げた勢いのまま慶大が主導権を握るが、両チームなかなかチャンスを作ることができない。追いつきたい東海大は、途中出場の29番・甲斐翔達のロングスローなどからゴールを狙うが、試合は1-0のまま終了。

 この試合に勝利した慶大は首位・青山学院大学と勝点は同じながらも得失点差で上回り、首位に復活した。一方、連勝ならなかった東海大だが、順位は変わらず5位のまま。僅差で並ぶ中位グループを抜け出せるか。


中央大学 1-0 青山学院大学


 前節に今季初勝利を挙げ、連勝を狙う中央大学(勝点5・暫定4位)と、開幕から3連勝と勢いに乗る首位・青山学院大学(勝点9・暫定1位)の一戦。

 序盤は互いに主導権を譲らず、拮抗した試合展開となった。最初にチャンスを得たのは中大。7番・田邉光平の強烈なシュートが枠を捉えるが、相手GKの好セーブに阻まれ得点には至らない。続けて10番・平尾拳士朗が右サイドを抜け出しシュート。しかし、今季未だ無失点の青学大の守護神、1番・佐藤海斗がまたしても立ちはだかる。その後、試合の流れは徐々に青学大ペースに。21分、10番・比留間輝が左サイドを突破しラストパスを供給するが、中で合わせる味方はおらず得点には結びつかない。36分には、15番・西島隆斗の正確なサイドチェンジから2番・田中颯太が鮮やかなトラップでボールを収めてクロスを上げるが、中央に飛び込んだ11番・山内大空には僅かに合わない。前半終了間際の45+1分には、青学大がフリーキックのチャンスを得るも、活かし切ることができず、両チーム決定打に欠ける展開で前半を終了した。

 後半に入り、最初のチャンスを迎えたのは青学大だった。53分、ペナルティーエリア内に侵入した7番・佐々木達也が強烈なシュートを放つが、中大のGK1番・猪越優惟がゴールを許さない。やがて、粘り強く守っていた中大がゲームを支配し始める。11番・山﨑希一、7番・田邉を中心に波状攻撃を仕掛け、青学大ゴールに迫り始める。やがて、試合が動いた。80分、コーナーキックのチャンスを得た中大は、ゴール前の混戦から18番・星野創輝がこぼれ球を見逃さず押し込んで先制に成功。そのまま試合は1-0で終了し、最後まで試合のペースを握った中大が、無失点で今シーズン初の連勝を飾った。

 勝点を8に伸ばした中大は、順位をひとつ上げて3位に。首位グループまで勝点1差に肉薄した。一方、リーグ戦初黒星を喫した青学大は、得失点差で慶應義塾大学に後塵を拝し2位に後退する結果となった。





 新型コロナウイルス感染症の影響により、全3試合が延期となった今節。その中でも慶應義塾大学は今節も勝利を挙げ3連勝で首位に再浮上。中央大学は開幕3連勝中の青山学院大学を破り、2連勝で3位まで順位を上げた。同勝点で並ぶ、1位・慶大と2位青学大を中大が猛追するなど、目の離せない展開になってきた。一方、今季1勝に留まっている関東学院大学と明治学院大学の対戦はドローで勝点1を分け合い、今節は足踏み状態となっている。

 次節の第6節は5月14日(土)に江戸川区陸上競技場にて11:00から中央大学と日本大の試合が行われる。また、5月15日(日)にはひたちなか市総合運動公園陸上競技場にて11:00から東京学芸大学と日本体育大学、14:00から立正大学と東海大学、非公開会場にて14:00から慶應義塾大学と関東学院大学、明治学院大学と城西大学がそれぞれ対戦。残念ながら、産業能率大学と青山学院大学の試合は産能大が活動停止中のため延期となっている。また5月8日(日)には第4節の延期分、慶應義塾大学と城西大学の試合が非公開で行われる。

 前期も次節には折り返し地点を迎える。まだまだ未消化試合も多い状況ではあるが、今節は首位グループに動きが見られるなど、今後も順位の変動が見られそうだ。リーグ戦の中盤に向けて、各チームがどのような戦いを見せるのか、注目してほしい。
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