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「アミノバイタル®」カップ2017 第6回関東大学サッカートーナメント 順位決定戦マッチレポート

2017/07/07
 7月6日(木)に『「アミノバイタルR」カップ2017 第6回関東大学サッカートーナメント大会≪兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選≫』の順位決定戦が行われた。準決勝で敗れた4チームは、中0日という厳しい連戦を、残り3つとなった第41回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントへの出場枠をかけて戦う。



○2部校ながらベスト8に残った青山学院大学と、前年度総理大臣杯優勝校の明治大学の1部2部対決。

 対称的なスターティングメンバーとなった。昨日に続く連戦を考慮してか、スタメン11人全員を変えてきた明大と、前日の試合からひとりもメンバー変更をせずに臨む青学大。試合は、そんな連戦を戦う青学大の先制から始まった。8分、青学大はフリーキックのチャンスを獲得すると、16番・尾ノ上幸生のキックに、4番・中島康輔が頭で合わせてゴール。しかし、明大もその6分後の14分、左サイドバックの19番・橋岡和樹から24番・住永翔がパスを展開。最後は25番・森下龍矢が左足を振り抜き、明大が同点に追いつく。1-1のままで折り返すかと思われた45+1分、青学大がまたもや試合を動かす。ゴール前に抜け出した9番・窪園大地のシュートはバーに阻まれるものの、その跳ね返りに詰めていたのが6番・佐藤凌輔。6番・佐藤のゴールで青学大が再びリードし、試合を折り返す。
 ビハインドを負った明大は、55分に9番・土居柊太を投入。攻撃のリズムを作ろうとするが、試合の流れは青学大に。その後も明大は6番・柴戸海、12番・上夷克典、18番・佐藤亮など前日のメンバーを次々と投入するが主導権を奪い返すまでにはいたらない。逆に終了間際の88分には、青学大の10番・小泉佳穂が抜け出して27番・久保田成悟にスルーパス。27番・久保田のシュートは一度はGKに弾かれるものの、こぼれ球を押し込んで青学大がダメ押しの3点目。このゴールが決定的なものとなり、3-1で青学大が勝利。再び1部に勝つジャイアントキリングで、青学大が総理大臣杯への出場権を獲得した。
 勝った青学大は、次戦で流通経済大学と対戦。勝てば総理大臣杯のシード権のある5位となると同時に、対1部は全勝となる。3年ぶりの全国大会出場を前に、“1部キラー”の名を轟かせたいところだ。一方、敗れた明大は最後の出場枠を、同じ1部の駒澤大学と争う。総理大臣杯連覇を達成するために、負けられない熱い一戦となるだろう。


○総理大臣杯3連覇の実績をもつ駒澤大学と、2連覇の経験のある流通経済大学、1部校同士の対戦。

 ともに総理大臣杯で優勝経験のある1部校同士が、今年度の出場枠を得るべく激突することとなった。中0日、昨日の準決勝に続いての連戦ということもあり、駒大はそのほとんどを、流経大も約半数の選手を入れ替えて、この一戦に臨んだ。
 試合は開始早々の5分に動いた。流経大の10番・ジャーメイン良が、駒大の一瞬の隙をついて抜け出すと、8番・森永卓につないで、最後は17番・池田紘大が左足を振り抜いた。幸先よく先制した流経大だったが、駒大も11番・安藤翼、29番・室町仁紀が流経大の中盤を突破してシュートを放つなど、試合は次第に駒大ペースに。35分には、25番・薬真寺孝弥を起点に、32番・矢崎一輝が左サイドをドリブルで突破。1年生コンビがチャンスをつくると、29番・室町仁紀がゴール前へとシュートを放つ。ゴール前でクリアーされると思われたそのボールは、流経大DFのミスもありそのままゴールへ。駒大が同点に追いついて前半は終了した。
 振り出しに戻った後半は、両チーム一進一退の攻防を繰り広げることとなった。中野雄二監督が「駒大のサッカーに合わせてしまった。(駒大と同じように)ヘディングで跳ね返すまではよかったが、そのあとグラウンダーのパスを展開できなかった」と振り返ったように、主導権を握りきれない流経大。対する駒大もパワーでは勝るものの、連戦の疲れからか中盤でミスを連発。こちらもペースを掴みきれないでいた。
 そんな状況の中、先に手を打ったのは駒大だった。61分にボランチの18番・小川礼太を投入すると、8番・中原輝、19番・高橋潤哉といった前日のメンバーを次々とピッチに送り出す。「駒大さんの動きをみて、ウチも動いた」(中野監督)という流経大も、それにすぐさま反応。1、2回戦連続ゴールの11番・渡邉新太を投入。しかしどちらにも追加点は生まれず、流経大は終盤の83分に7番・新垣貴之、87分に23番・渋谷峻二郎を投入。結果的にはこの交代が、流経大に流れを引き寄せた。アディショナルタイムに突入した90+2分、右サイドからカットインした10番・ジャーメインのシュートはGKに弾かれたものの、こぼれ球に詰めていた23番・渋谷が押し込みゴール。試合終了間際の劇的な勝ち越し点を挙げた流経大が激戦を制し、2年ぶりとなる総理大臣杯の切符を手に入れた。
 流経大の5番・守田は「自分たちが思うようなサッカーができなかったが、結果がついてきたのはよかった」と一安心の表情。自身が失点シーンに絡んでいただけに「チームとしては集中できていたが、個人としてまだ甘い考えがあったのかもしれない」と反省しきり。それでも中野監督は「連戦で厳しい中、(5番の)守田がよくがんばってくれたし、思い切って起用した1年生の(26番・関)大和が中盤をよく掃除してくれた」と選手の健闘を讃えた。「駒大に決勝ゴールを奪われてもおかしくない試合」だったが「後半、駒大が点を取ろうと動いたときがチャンス」という起用もズバリ的中した。「押し込まれるだろうが、その分スペースができると思った」(同監督)。
 流経大は次戦、5位・6位決定戦を青山学院大学と戦う。5位までに入ればシードとなり、総理大臣杯の1回戦が免除される。「相手がどう出ようが、ウチは常に現時点でのベストで戦うだけ」(中野監督)との意気込みで、ぜひとも勝利をものにしたいところだ。一方駒大は、最後に総理大臣杯出場枠をかけて明治大学と対戦。1部校同士で“最後の枠”を争うこととなった。



 総理大臣杯の出場枠をめぐる順位決定戦もついに大詰め。7月8日(土)には、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にて流通経済大学対青山学院大学の5位・6位決定戦が、味の素フィールド西が丘では、駒澤大学対明治大学の7位・8位決定戦が行われる。
 はたして、最後の出場枠を獲得するのは駒大か明大か。また最後のシード枠は流経大と青学大のどちらの手にわたるのか。どちらもヒートアップ必至の試合となるだろう。
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