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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第12節マッチレポート

2022/09/27

 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第12節は9月10日(土)に、延期分の2試合が行われた。

拓殖大学 4-1 駒澤大学


 直近の試合で0-3と完敗し、連敗を食い止めたい拓殖大学(勝点16・暫定8位)と、総理大臣杯で準決勝進出を果たすなど勢いのある駒澤大学(勝点11・暫定9位)の一戦。

 前半は拓大がボールを保持し、積極的に駒大ゴールへと迫る。しかし、駒大DFも硬い守備でゴールを許さない。両チーム一歩も譲らない拮抗した展開の中、39分に駒大が試合を動かす。GKの1番・深澤颯人が自陣ペナルティーエリア内からのフリーキックを蹴り入れると、このロングボールに19番・松本ケンチザンガが対応する。189センチの長身を活かしたヘディングでボールをそらすと、これに14番・髙橋優斗が反応。ドリブルでペナルティーエリアに侵入すると、そのまま相手DFの股を抜いてゴールに流し込む。駒大が先制点を獲得し、前半は0-1で終了。駒大のリードで試合を折り返した。

 巻き返したい拓大だったが、後半開始早々の50分、15番・木村俊太がスライディングの時にスパイクを相手に向けてしまい一発退場に。拓大は1点ビハインドのうえ、残り40分以上を10人で戦う難しい状況となった。だが、ここから拓大が怒涛の攻撃を仕掛ける。まずは57分、拓大は右サイドからオーバーラップで駆け上がった3番・関根大輝がシュートを放つ。相手DFにブロックされたボールを拾って14番・浅倉廉にパスを送ると、14番・浅倉のダイレクトでシュートがゴールネットを揺らす。同点に追いついた拓大は続く62分、自陣でルーズボールを拾った11番・加藤悠馬が左サイドをドリブルで突破。ゴール前に入れたクロスは右サイドに流れるが、14番・浅倉がもう一度折り返し、最後はインナーラップで上がってきた3番・関根が冷静にゴールに流し込んで逆転に成功する。勢いが止まらない拓大は72分、14番・浅倉が自陣でボールを奪取すると、相手3人に囲まれながらも個人技で突破し相手陣地へ侵入。7番・鏑木瑞生とワンツーでさらに前進し、ペナルティーエリアからグラウンダーでクロスを入れると、走り込んできた11番・加藤が合わせて3点目。駒大を突き放した拓大だが、手を緩めることなくさらなる攻撃を仕掛ける。76分、相手の横パスをカットした7番・鏑木が、裏に走り込んだ30番・酒匂駿太に縦パスを入れる。さらにインナーラップで、上がってきた11番・加藤にボールがわたり、そこからのクロスに走り込んできた7番・鏑木がダイレクトで合わせダメ押しの4点目。駒大もその後、積極的に攻撃を仕掛けるが、スコアは動かず4-1で試合終了。

 10人で不利な状況の中、拓大が見事な逆転勝利を収めて6位に浮上。上位グループを射程圏内に捉えた。一方の駒大は、先制点を挙げたうえ相手に退場選手が出るという有利な展開を活かせず、逆転勝利を許す展開に。順位は変わらないながらも、下位グループを脱する絶好の機会を逃した。


法政大学 0-0 国士舘大学


 リーグ戦優勝を狙うためには確実に勝利を収めたい法政大学(勝点20・暫定5位) と、「アミノバイタル®」カップ、総理大臣杯との2冠を達成し、今いちばん勢いのある国士舘大学(勝点16・暫定7位)の一戦。

 試合開始早々の4分、国士大は20番・弓場堅真が右サイドに抜け出し、相手DFを剥がして中央へパス。これに11番・古川真人がダイレクトで合わせるが、シュートは惜しくも枠を捉えきれない。続く5分、国士大の9番・高橋尚紀が左サイドを打開し、8番・東條敦輝を経由して20番・弓場がシュートを放つも、これはGKの正面。序盤は国士大のペースでゲームが進み、26分にも国士大11番・古川、そして9番・高橋が立て続けにシュートを放つが、いずれもポストに嫌われる。一方、粘り強い守備で国士大の攻撃に耐えていた法大は、42分に絶好の位置でフリーキックを獲得。キッカーは10番・佐野陸人。だが弧を描いたキックは、ゴールから僅かに逸れてゴールならず。互いにインテンシティーの高いゲームを繰り広げながらも、スコアは動かず0-0で前半終了。

 後半は、前半とは打って変わり法大が主導権を握る展開となった。62分、法大の26番・中川敦瑛が右サイドに抜け出してタメを作ると、これを11番・髙橋馨希が受け、左足で強烈なシュートを放つ。しかし、これは相手DFに当たりゴールならず。続く64分、法大は7番・若林龍が右足で狙いすましたシュートを放つが、国士大GK1番・飯田雅浩がファインセーブ。国士大は押し込まれる時間帯が長くなり、カウンターを試みるが、10番・棚橋尭士の欠場が響いてか、攻撃時のバリエーションに精彩を欠く結果に。その後も、法大はコーナーキックから多くのチャンスを作るものの、国士大の牙城を崩せず0-0のまま試合は終了。激しい攻防戦の中、互いに多数の決定機を作るものの、スコアレスドローの痛み分けとなった。





 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第12節は、延期分の1試合が8月20日(水)に行われた。

東京国際大学 1-1 早稲田大学


 前期リーグ終盤の失速からの復活、そして首位帰り咲きを狙う東京国際大学(勝点21・暫定3位)と、後期リーグ初戦のこの試合で勢いに乗り、降格圏から抜け出したい早稲田大学(勝点7・暫定12位)の一戦。

 試合は、開始直後から東国大が勢いのあるプレスをかけて試合の主導権を握る。7分、東国大はゴールエリア手前でフリーキックを獲得すると、キッカーの7番・森大輝が直接ゴールを狙う。だが鋭いシュートは枠を捉えるものの、早大GKの1番・ヒル袈依廉のファインセーブで得点にはならない。一方、早大も徐々にペースを掴み始め、18分にはコーナーキックのこぼれ球から7番・安斎颯馬がクロスを上げる。これは一度クリアされたものの、ゴール前にこぼれたボールに12番・藤本隼斗が反応。しかし放ったシュートはクロスバーに当たって落下。ボールはゴールラインをギリギリ割らず、早大は絶好の決定機を逃す形となった。試合が動いたのは前半も終盤に差し掛かった40分だった。早大は18番・駒沢直哉が右サイドから仕掛けて中央にグラウンダーのクロスを送ると、走りこんだ12番・藤本が合わせる。ダイレクトシュートがネットを揺らし、早大がついに先制点を獲得。0-1のまま早大リードで試合を折り返した。

 1点を追う東国大はハーフタイムに8番・重野祥輝、15番・村木龍晟のふたりを一気に投入。さらに後半開始早々にも29番・古澤ナベル慈宇をピッチに送り出す。すると55分、入ったばかりの29番・古澤が持ち味のスピードを生かしてゴール前で仕掛け、シュートを放つ。これはわずかに枠の左に外れてしまうが、東国大が反撃を開始。試合の流れを引き寄せた。そして78分、東国大は右サイドで29番・古澤が仕掛けてゴール前にグラウンダーのクロスを入れる。これに10番・落合陸が反応。冷静な判断でフリーの19番・八木橋にパスを送ると、19番・八木橋がそのままゴールに流し込み、東国大が同点弾。試合を振り出しに戻す。追いつかれた早大は、積極的に前線へロングボールを送り追加点を狙うが、東国大守備陣の壁をなかなか崩せない。その後は両チーム決定機のないまま、試合は1-1で終了。

 どちらも勝って勢いをつけたい後期リーグ初戦だったが、勝ちきれずに勝点1を積み上げるに留まった。





『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第12節は8月6日(土)に、延期分を除く3試合が行われた。

明治大学 4-2 流通経済大学


 前期を首位で終えた明治大学(勝点25・暫定1位)と、最下位からの巻き返しを狙いたい流通経済大学(勝点7・暫定12位)の一戦。

 試合は序盤から両チームが激しく主導権を奪い合う展開となった。最初にチャンスを作ったのは流経大。4分、20番・川畑優翔の折り返しに、19番・宮田和純が合わせて先制点を手にする。流経大は続く9分にも、5番・西原広太のロングボールに19番・宮田が合わせる。明大GK1番・遠藤雅己が一度は阻止するものの、こぼれ球が再び19番・宮田に当たり、そのまま枠内に流れ込んで2点目を挙げる。2点のビハインドを負い、なんとしても1点が欲しい明大。果敢にゴールを狙うが流経大GK1番・彼島優に阻まれてなかなかチャンスを作ることができない。しかし16分、明大は2番・福田心之助のパスから、13番・井上樹が右足を豪快に振り抜き1点を返す。その後は両チーム決定機を得られずにいたが、前半終了間際に明大の17番・常盤亨太がシュート。だがこれは流経大GK1番・彼島の正面でゴールならず。1-2と流経大のリードで前半を終えた。

 後半開始早々にチャンスを作ったのは流経大。20番・川畑が相手DFを振り切ってシュートを放つが、明大のGK、1番・遠藤に阻まれる。その後はコーナーキックなどでチャンスを作った流経大だったが、追加点を得られないまま、明大がペースを握る流れに。明大は70分に10番・佐藤恵允がペナルティーキックを獲得。これを2番・福田がきっちりと決め、同点に追いつく。明大は続く76分、後半から出場の14番・熊取谷一星のパスから、24番・田中禅が右足を豪快に振り抜き、ついに逆転に成功する。さらに試合終盤の85分、明大は相手の裏に抜け出した2番・福田が、10番・佐藤のパスに反応。そのまま右足を振り抜き、4-2とリードを広げた。流経大はアディショナルタイムにセットプレーのチャンスを得るものの、決めきれず、試合終了。

 明大が4-2で後期初戦を勝利で飾り、首位をキープした。一方の流経大は2点のリードを守りきれず逆転負け。最下位からの巻き返しを狙うも、厳しい後期スタートとなった。


桐蔭横浜大学 4-0 順天堂大学


 約2週間前にも、「アミノバイタル®」カップ5位決定戦で対戦した桐蔭横浜大学(勝点19・暫定4位)と順天堂大学(勝点8・暫定10位)の一戦。桐蔭大は勝利すれば暫定2位に浮上。対する順大は、世代別代表に招集された経歴を持つ18番・大森真吾を今季初スタメンに起用し、中位進出に向けて勝点3を狙う。

 試合は序盤に桐蔭大が先制点を挙げる。14分、桐蔭大は3番・中野就斗が左サイドの10番・水野颯太にボールを展開。10番・水野が入れたクロスを、中央にいた11番・寺沼星文が高い打点からのヘディングシュート。これがゴール右隅に決まる。だが、その後は両チームシュートこそ放つものの得点には結びつかず、桐蔭大が1点リードで試合を折り返した。

 1点を追う順大は、後半から13番・林勇太朗と4番・海老澤諒を投入。サイドからリズムを変えようとするが、試合を動かしたのはまたしても桐蔭大。55分、12番・楠大樹が右サイドから中央の10番・水野へピンポイントのクロスを上げると、10番・水野がこれを冷静にヘディングで流し込みゴール。桐蔭大がリードを2点に広げた。続く74分、桐蔭大は相手のボールをカットした8番・山内日向汰がドリブルで前線まで持ち込み、17番・大越寛人にラストパス。切り返した大越が左足から放ったシュートはゴール左隅に突き刺さり、桐蔭大が3点目。17番・大越は、これが関東リーグ初ゴールとなった。止まらない桐蔭大はその4分後の78分、前線からプレスをかけて順大GKのパスをカットすると、15番・小関陽星が無人のゴールへと流し込み4点目。一矢報いたい順大は攻撃的な選手を投入するものの、桐蔭大の固い守備を打ち破ることが出来ず試合終了。

 終わってみれば4-0と、桐蔭大が4ゴールで快勝。桐蔭大はこれで暫定2位に浮上した。一方の順大は中位進出へ手痛い敗戦となった。


東洋大学 1-2 筑波大学


 「アミノバイタル®」カップでの1回戦敗退の無念をリーグ戦で晴らしたい東洋大学(勝点17・暫定5位)と、前期リーグでは逆転負けを喫した相手に、後期のこの試合でリベンジを果たしたい筑波大学(勝点16・暫定6位)の一戦。

 立ち上がりから主導権を握ったのは筑波大だった。集中した守備で東洋大にチャンスを与えず、徐々に相手ゴールに迫る。すると9分、18番・福井啓太が敵陣深くへと蹴り込んだロングフィードに11番・和田育が反応。11番・和田は東洋大の25番・山之内佑成との競り合いを制してペナルティーエリアへ侵入すると、10番・岩本翔にラストパス。これを10番・岩本が冷静に決め、筑波大がファーストシュートで先制する。対する東洋大も徐々にペースを掴み、14分、5番・押久保汐音のクロスに10番・前田泰良がボレーシュートを放つ。だがこれは相手ディフェンスラインが体を張ってブロック。26分にはカウンターのチャンスから最後は7番・伊藤恵亮が浮き球を胸でトラップ、反転してボレーシュートを放つが、これも筑波大GK1番・髙山汐生がセーブ。その直後の30分に19番・小野田龍剛が放ったシュートはバーを叩き、なかなか得点に結びつかない。それでも東洋大は45+3分にコーナーキックのチャンスを獲得。18番・本間洋平のキックに合わせた25番・山之内のヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、1-1で前半を終える。

 このまま逆転に持ち込みたい東洋大だったが、後半は筑波大がペースを掴む展開に。56分、28番・諏訪間幸成のパスに2番・三浦雅人が抜け出すと、ワンタッチで折り返したクロスに反応したのはまたもや10番・岩本。10番・岩本がこの日2点目を挙げ、筑波大が再びリードを奪い返す。追う東洋大は、怪我から復帰した30番・増田鈴太郎を投入。さらに76分には28番・新井悠太をピッチへ送るものの、筑波大の激しい球際でのプレーに苦戦し、なかなかチャンスを作り出せない。筑波大は後半、東洋大のシュート数を0に抑え、10番・岩本の2ゴールを守り切って0-2で試合終了。

 勝点1差の5位と6位の直接対決は、筑波大が接戦を制して東洋大をください。筑波大はこれで勝点を19に伸ばし、東洋大を追い抜き5位へと浮上。東洋大は6位に後退するなど、順位が入れ替わる結果となった。




 後期リーグ初戦を勝利で飾った明治大学は、勝点を28に伸ばして首位をキープ。その明大を追走する桐蔭横浜大学は、順天堂大学に快勝。勝点を22に伸ばしたが、首位との差は2ゲームと小さくはない。このまま明大が後期も独走するのか、桐蔭大が追いつくのか注目されるところだ。一方、リーグ序盤に首位を快走していた東京国際大学は、今節も勝ちきれず早稲田大学と引き分け。筑波大学は東洋大学に競り勝って5位に浮上。ひとり退場の不利な状況から鮮やかな逆転勝利を収めた拓大も、6位浮上した。流通経済大学、順天堂大学は今節も勝利を上げることが出来ず、厳しい残留争いが続く。
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