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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・2部第16節レポート

2015/10/09
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ後期第16節は10月3日(土)に2試合、4日(日)に4試合が行われた。



○一部昇格へ負けられない闘いが続く関東学院大学(勝点32)と、一足先に残留争いから抜け出したい拓殖大学(勝点17)の一戦。

 試合を先に動かしたのは関学大だった。41分に8番の普光院誠がPKを獲得。このPKを6番・木村魁人を蹴りこむが、拓大GKが弾く。しかし、そこに詰めていたのが11番の萱沼優聖だった。「PKが外れたらあそこにくるのはわかっていた。狙い通り」という萱沼のゴールで先制した関学大は、後半に入ってからも攻め続けるがなかなか追加点が奪えない。すると守り続けていた拓殖大が同点弾を奪う。78分、小野瀬恵亮が豪快なミドルシュートを決めて1-1。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、関学大6番・木村魁人が混戦の中でボールを押し込み、劇的な決勝点を決めて2-1で勝ち越し。関学大が接戦を制して、2位を堅守した。


○前期ほどの勢いはないものの着実に勝点を積み上げ首位を独走する日本体育大学(勝点40)と、後期に入ってから未だ勝利のない東京国際大学(勝点14)の一戦。

 試合は開始早々から動いた。5分、フリーキックから東国大5番・鈴木涼太がヘディングで決めて東国大が首位・日体大から先制点を奪う。いきなり追う立場になった日体大だが、その後立て続けにチャンスをつくる。しかしゴールは生まれず、前半は東国大リードで折り返すこととなった。
 後半に入っても主導権を握っていたのは日体大。だが、なかなかゴールを決めきれず、日体大は早めの選手交代で1年生3人を投入し、流れを変えようとする。その成果が出たのは、試合も終盤に差し掛かった80分のことだった。その3分前にピッチに入った24番・関戸裕希がドリブルで抜け出し、同じく途中出場の38番・平川元樹とのワンツーからシュートを放ち1-1に。「シュートか横パスか悩んだが、相手の守備が出てきたので逆にまたを抜いて決めることができた」(関戸)。土壇場で同点に追いつくと、試合終了間際の89分、こちらも途中出場の28番・渡邉龍が決勝ゴールを決め逆転で日体大が勝利を手にした。


○中位争いから抜け出し上位争いに絡んでいきたい東京学芸大学(勝点21)と、厳しい残留争いの中で少しずつ調子をあげている東海大学(勝点14)の一戦。

 ともに守備に定評のあるチーム。前半は互いにチャンスを作り出せずスコアレスで折り返す。後半に入ると東学大が完全に試合の主導権を握った。まずは立ち上がりの47分、9番・五十嵐亘が相手GKのこぼれ球を押し込んでゴールで先制すると、77分には11番・山田悠策がゴールやや左から思い切り右足を振りぬいて追加点を決める。「ちょうど南(直志・20番)からいいパスがきたし、相手が後ろからきているのがわかっていたので躊躇する時間はなかった」という山田のゴールで勢いずいた東学大は、直後の78分に五十嵐がこの日二点目となるゴールを決めて3-0に。試合はこのまま終了し東学大が完勝を収めた。逆に、このところ上位相手に負けなしで降格圏から脱出した東海大にとっては、手痛い完敗。「後半立ち上がりの失点が痛かった」(後藤太郎監督)という失点が、最後まで響く形となった。

○なんとか上位陣に食らいついていきたい東洋大学(勝点24)と、残留へ向けてどうしても勝点3が欲しい産業能率大学(勝点10)の一戦。

 先制したのは東洋大だった。21分、17番・田中舟汰郎がGKとの一対一を制し1-0に。しかし産能大もすぐさま反撃に移る。38分、8番・浜下瑛が、10番・見留耀太からのボールをダイレクトで決めて前半の内に試合を振り出しに戻しす。しかし、後半に入ってから先に試合を動かしたのはまたしても東洋大だった。66分、7番・仙頭啓矢の左サイドからのクロスを9番・遊馬将也が決めて2-1。結局試合はこのまま終了。産能大の粘りを振り切り、エースの決勝点で東洋大が競り勝った。


○一年での1部返り咲きに向け、勝点を積み上げたい筑波大学(勝点30)と、中位争いから抜け出したい青山学院大学(勝点21)の一戦。

 前半は青学大の方がやや多くボールを保持していた。ゴール前まで迫るシーンは多々あったが、お互いに最後のところは決めさせず、一進一退の緊迫した攻防が繰り広げられた。しかし後半に入ると状況は一転。50分に筑波大・27番・西澤健太のコーナーキックのチャンスから、24番・鈴木大誠がヘディングシュートを決めて先制。「今の課題は守備よりも得点をとること。そのために、西澤や戸嶋(祥郎)さんに練習に付き合ってもらっていた」(鈴木)という成果が実ってのゴール。その後も筑波大は青学大の猛攻をしのいで1点を守りきり、前期からの無敗記録を7に伸ばした。

○負けないゲームを続け、上位進出を狙う朝鮮大学校(勝点22)と、依然最下位で厳しい戦いが続く日本大学(勝点6)の一戦。

 前半は互いに攻めあぐね、スコアレスで折り返す。迎えた後半、立ち上がりの49分に、ゴール前の混戦から25番・釣巻涼が押し込んで、日大が待望の先制点を挙げる。対する朝鮮大は中々チャンスを作りことができず、時間だけが過ぎていく。このまま試合終了かと思われた90分、朝鮮大はCKから25番・慎鏞柱が決めて同点に追いつく。さらにその1分後にも、朝鮮大は10番・金 成純とのパスワークから7番・高志煌が逆転弾を決め2-1に。日大が最後の最後で勝点を逃し、朝鮮大が劇的な逆転勝利を収める結果となった。



 次節の第17節は、10月10日(土)に筑波大学第一サッカー場で青山学院大学対日本大学、筑波大学対東京国際大学。東京学芸大学グラウンドで関東学院大学対東洋大学、日本体育大学対東京学芸大学。10月11日(日)に東海大学湘南キャンパスサッカー場にて産業能率大学対拓殖大学、朝鮮大学校対東海大学の試合が行われる。昇格争いも、残留に向けての戦いもここからが正念場。ますます熱い試合が繰り広げられることだろう。



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