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JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦・1部第7節マッチレポート

2020/10/22


 『JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦』1部第7節は、10月20日(火)に延期分1試合が行われた。


立正大学 対 専修大学 @RKUフットボールフィールド


 直近の試合で完敗を喫し、この試合では勝点3を積み上げたい立正大学(勝点10・暫定9位)と、第1節以降白星がなく浮上のきっかけを掴めない専修大学(勝点4・暫定12位)の一戦。

 前半立ち上がりは専大が主導権を握ろうと積極的に攻撃を展開。しかし立正大は集中力の高い守備で専大の攻撃を食い止める。すると立正大は13分、11番・田中宏武がシュート。これは一度GKに阻まれるものの、冷静に中に折り返すと最後は14番・冬至直人が流し込んで先制する。その後は立正大がリズムを作り、攻撃に厚みを加える。23分には右サイドからのクロスボールのこぼれ球に、18番・平松昇が左足で合わせて追加点。立正大が2点のリードを奪い、試合を折り返した。

 両チームハーフタームから交代カードを切り、後半に臨んだ。しかし立正大ペースは変わらず、50分には途中出場の32番・青島太一がゴール前でボールを受けると、落ち着いてドリブルでDF、GKをかわし圧巻のゴール。59分にも32番・青島がカウンターから左サイドのクロスを合わせ、4-0と専大を突き放す。4点のビハインドを負った専大は68分に一気に3人の選手を交代。18番・吉田和拓や20番・澤頭元希ら途中出場の選手が果敢にシュートを放つが、得点には結びつかない。一方の立正大は87分、前半から再三シュートを放っていた22番・鎌田翔太郎が32番・青島のスルーパスに抜け出し、GKとの一対一を制しダメ押しの5点目を決める。90分には、専大が20番・澤頭のグラウンダーのクロスに、フリーの18番・吉田がワンタッチで流し込んで1点を返すが、時すでに遅し。完封勝ちこそ逃したものの、攻守にわたって圧倒した立正大が5-1で快勝した。





 「JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦【前期】」1部リーグ第7節は、8月15日(土)に5試合が行われた。


桐蔭横浜大学 対 慶應義塾大学 @流通経済大学龍ケ崎フィールド


 3連敗後に2連勝と復調の兆しを見せる桐蔭横浜大学(勝点9・暫定3位)と、連勝できない嫌な流れを昨季2位相手に払拭したい慶應義塾大学(勝点7・暫定5位)の一戦。

 灼熱の太陽が照り付けるなか行われた15時キックオフの一戦は、立ち上がりから桐蔭大が武器とするポゼッションサッカーが光る展開となった。桐蔭大は10番・鳥海芳樹や川崎フロンターレ内定の6番・橘田健人を中心に、慶大ゴールへと迫る。一方の慶大は、GKの1番・田原智司を中心とする粘り強い守備でゴールを死守。しかし、この試合最初のチャンスは桐蔭大が獲得する。3分、3番・遠藤凌から前線に放り込まれたボールは、左サイドの10番・鳥海へ。ボールを受けた10番・鳥海は、果敢にドリブルで突破。これは慶大DFに阻まれるも、このプレーで桐蔭大はコーナーキックを獲得する。キッカーの6番・橘田が、ニアサイドに走り込んだ5番・岩下航に合わせたボールはゴール左上へ。対する慶大は6分、桐蔭大のクリアボールを24番・松本雄太が競り合いながらボールを拾い、左サイドの14番・橋本健人へ。14番・橋本からの縦パスを受けた、9番・古川紘平はドリブル突破を図りシュートを放つが、これはGKの正面。拮抗した展開が続く中、36分には桐蔭大の10版・鳥海が自陣でボールを受け、3人を置き去りにする得意のドリブル突破。ペナルティーエリアに入ったところでカットインから狙いすましたシュートを放つが、惜しくもゴール右に外れる。前半終了間際の45+1分には、慶大がフリーキックを獲得。14番・橋本のトリックプレーから24番・松本がペナルティーエリア左でボールを受け、そのまま右足を振りぬく。しかし、これは桐蔭大のGK1番・早坂勇希が好セーブで防ぎ得点とはならず。結局両チームゴールにはいたらず、0-0で前半を終えることとなった。

 後半に入ると両チーム厳しい暑さで体力を消耗。そのあめ慶大は、50分に27番・勝俣昂亮に替えて15番・中畝楓流、54分に19番・宮本稜大に替えて7番・杉本崇太朗を投入する。一方の桐蔭大も62分、24番寺沼星文に替えて今季3ゴールを挙げて奮闘している26番・山田新を投入。両チームフレッシュな選手を入れて試合を動かそうとする。しかしこの後も、攻め合いながらもゴールを割ることができず、0-0で試合終了。圧倒的にボールを保持していた桐蔭大にとっては悔しい勝点1となった。一方の慶大は守りきって連敗を未然に防ぐ結果に。価値ある勝点1を獲得した。


法政大学 対 筑波大学 @RKUフットボールフィールド


 前節は延期となり、2週間ぶりの試合となった法政大学(勝点8・暫定4位)と、3日前に第1節の延期試合を消化して連戦となる筑波大学(勝点4・暫定9位)の一戦。

 法大は3日前にJリーグに出場したヴァンフォーレ甲府内定の10番・長谷川元希と23番・関口正大がベンチ入り。筑波大は怪我から復帰した34番・森海渡を先発起用した。両チームとも、立ち上がりからボールを繋いでくる相手に対して前線から激しく圧力をかけ、一進一退の攻防が続く。そんな中、先に均衡を破ったのは筑波大だった。28分、敵陣右サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーの2番・山原怜音が蹴り入れたボールに、34番・森がヘディングで合わせて先制点を挙げる。怪我から復帰の34番・森の今季初ゴールで喜びに沸く筑波大だったが、直後の32分、今度は法大にコーナーキックのチャンス。一度はクリアされるものの、14番・田部井涼がペナルティーエリアに再び浮き球を送る。これを17番・田中和樹が頭で落とすと、9番・平山駿が左足を振りぬきゴール。法大がすぐさま試合を振り出しに戻した。なお9番・平山はこれで開幕から6試合連続、今季7得点目となるゴール。逆転を狙う法大はここから攻勢に出る。34分に7番・竹本大輝のロングボールでカウンターのチャンス。また38分には34番・城和隼颯のロングフィードから20番・佐藤大樹が決定機を迎える。しかし筑波大GK1番・櫻庭立樹が体を張ったセーブを見せ、追加点を許さない。我慢の時間が続いた筑波大だが前半終了間際に少ないチャンスをものにする。45+4分、13番・和田育が右サイドでドリブル突破を試みると、法大7番・竹本に倒されてペナルティーキックを獲得。これを13番・和田が自ら沈めて勝ち越しに成功。前半のシュート数はわずか2本に終わった筑波大だったが、1-2とリードして前半を終える。

 追いつきたい法大は前半の勢いのまま後半も猛攻を仕掛ける。61分には3番・高木友也と10番・長谷川、70分には11番・服部剛大を投入し、さらなる攻勢に出る。すると72分にコーナーキックのチャンス。10番・長谷川のボールに24番・モヨマルコム強志がヘディングシュートを叩き込んでゴールネットを揺らし、再び同点に追いつく。その後も猛攻を仕掛け、逆転弾を狙う法大。後半だけでも9本ものシュートを放つが、3点目には至らず試合終了。

 筑波大は第1節延期分の順天堂大学戦に続きリードを守り切れず。法大は開始直後に2番・森岡陸が怪我で交代のアクシデントにも見舞われながらも追いつき、互いに2戦連続のドローとなった。




明治大学 対 国士舘大学 @RKUフットボールフィールド


 開幕から6連勝と昨季王者の力見せつけている明治大学(勝点18・暫定1位)と今年1部リーグに昇格し昨季1位に挑む国士舘大学(勝点5・暫定8位)の一戦。

 明大は前節3-5-2の3バックの布陣で臨んだが、今節は4-4-2のフォーメーションを採用し、ピッチを広く使って攻撃を仕掛ける。一方の国士大も4-4-2の布陣で最終ラインからボールを繋ぎ、相手DFの背後への抜けだしからゴールを狙う。前半、アグレッシブに相手ゴールへと迫ったのは、王者ではなく挑戦者の国士大のほうだった。10分、相手背後へのロングボールに抜け出した11番・梶谷政仁がキープし、ヒールで10番・松岡大智に落とす。これを受けた10番・松岡が、ゴール前で相手DFを剥がしてシュート。しかし相手GKに防がれゴールとはならず。11分には国士大10番・松岡がハーフライン付近でトラップしてボールを収め、相手を置き去りにしたまま1人でゴール前までボールを運ぶ。しかし、10番・松岡のシュートは、またもや明大GK、1番・早川友基に防がれる。明大は攻撃において右サイドバック12番・岡庭愁人が高い位置をとり、右サイド中心に攻撃を仕掛ける。細かい連携やタイミングを外すダイレクトパスで相手DFを崩そうとするが明大だったが、国士大の堅い守備を前にシュートまで持ち込むことができない。前半は国士大が明大の4倍となる8本ものシュートを放ったが、0-0のまま試合を折り返した。

 後半が開始すると明大は一段とギアを上げ、国士大ゴールに襲い掛かる。後半開始直後の46分、明大の14番・持井響太が左サイドから個人技で相手DF3人を抜き去る。しかし放ったシュートは、国士大GK1番・田代琉我がファインセーブ。明大が攻撃のリズムをつくりはじめ、試合は明大ペースで動き始めるが、スコアは思わぬ形で動いた。それまで我慢の時間帯が続いていた国士大が60分、一気呵成に攻撃を仕掛ける。左サイドで2番・西本卓申のスルーパスに反応した7番・澁谷雅也がドリブルで中に切れ込み、そのままゴール左隅へとボールを流し込む。待望の先制点を挙げた国士大だったが、その後は追いつきたい明大のハードプレスに苦しみ、なかなか追加点を挙げられない。それでも前掛かりになった明大に対して、90+3分にはカウンターから11番・梶谷がチャンスメイク。11番・梶谷のスルーパスに反応した8番・宮本英治がペナルティーエリア内に切れ込むと、飛び出してきたGKの動きをよく見て、左足でボールを流し込む。国士大が勝利を手繰り寄せる追加点を挙げる。さらに終了間際の90+6分には、途中出場の国士大28番・高橋尚紀がペナルティーエリア付近で相手のクリアボールを胸でトラップ。寄せてきた相手DFをかわすと、そのまま右足を振り抜く。ボールはゴール左隅へと吸い込まれ、国士大が試合を決定づける3点目をマークする。昨季王者に複数得点かつ無失点と、最高の結果を手にした国士大が快勝を収め、4試合ぶりとなる勝利を手にした。一方、明大は開幕から続いていた連勝が6でストップ。まさかの今季初黒星に、選手たちは呆然とピッチを引き上げた。




中央大学 対 順天堂大学 @RKUフットボールフィールド


 現在2連敗中、また4戦連続で白星がなく、何としてでも勝利が欲しい中央大学(勝点4・暫定11位)と、未だ勝利がなく、今季初勝利を目指す順天堂大学(勝点1・暫定12位)の一戦。

 序盤は中大が最終ラインからビルドアップし、浦和内定の10番・大久保智明にボールを集めて右サイドから攻撃を展開する。一方試合の主導権を奪えなかった順大だったが、38分にはペナルティーエリア内で24番・小林夏生が強烈なシュート。これはGKにブロックされるも、そのこぼれ球をヘディングで流し、最後は34番・樋口堅大が押し込んでゴール。順大が先制点を挙げる。この得点から試合の流れが変わり、主導権は順大に。順大はその後何度か決定機を迎えるも、中大のGK30番・石川碧人の好セーブに阻まれ、0-1のまま前半は終了した。

 後半開始直後、中大はハーフタイムに入った7番・高岸憲伸、23番・平尾拳士朗が左サイドを崩してゴールに迫るが、順大の堅い守備に阻まれてフィニッシュまで持ちこめない。両チームともに決定機を作り出すが、なかなかゴールを決め切れず試合は終盤に差し掛かる。すると85分、中盤からの縦パスを受けた順大DF3番・三國スティビアエブスが最前線で華麗なターン。中大DFをかわしてGKと1対1になると、飛び出した中大GK30番・石川が3番・三國を倒して順大にペナルティーキックを献上。それを3番・三國が自ら左隅に冷静に決めて追加点。0-2と中大を突き離し、0-2でタイムアップ。順大が今季初の無失点試合で初勝利を収めた。一方の中大は、これで3連敗。暫定ながら順位も最下位に沈み、厳しい状況に追い詰められた。


早稲田大学 対 駒沢大学 @RKUフットボールフィールド


 首位奪取に向け連勝を狙う早稲田大学(勝点12・暫定2位)と、前節の今季初勝利に続く連勝を目指す駒澤大学(勝点5・暫定7位)の一戦。

 試合序盤は駒大が押し込んでいたが、21分、一瞬の隙をついた早大・37番大西翔也がゴール左隅にミドルシュートを突き刺し、早大が先制する。続く25分にも、早大は駒大の右サイド深くに侵入した4番・鍬先祐弥のラストパスを、10番・加藤拓己が流し込んで追加点。2-0とリードを広げる。しかしこのままでは終われない駒大は、33分、7番・荒木駿太が冷静に相手をかわしてゴール。2-1と1点差に迫る。しかし、早大も39分、4番・鍬先が駒大1番・杉本陸の頭上を越えるシュートを決めて3点目。早大が再び駒大を突き離す。それでも駒大も粘り強くゴールを狙う。44分、7番・荒木の放ったシュートはポストに阻まれるが、その跳ね返りを10番・薬真寺孝弥が押し込み駒大も追加点。1点を取り返し、3-2と再び1点差に詰め寄る。だが、このまま前半終了と思われた45+1分、早大は7番・山下雄大のフリーキックから5番・杉山耕二が頭で合わせ、またもや駒大を突き放す。4-2で前半を終えることとなった。

 駒大は後半開始から選手を入れ替えるなどして、流れを変えようとするが、47分には早大の10番・加藤の豪快なミドルシュートがゴール左上に突き刺さり、リードを3点差に広げる。勢いが止まらない早大は、56分、27番・水野雄太が駒大DFをかわすと、シュートを冷静にゴール右隅に流し込みダメ押しの6点目。84分には、駒大も8番・中間俊亘が1点を取り返すが、結局6-3で試合は終了。果敢にゴールに迫った駒大だったが、早大の勢いを止めることはできなかった。一方、早大は大量6得点を挙げ、ゴールの奪い合いを制する結果に。明大が初黒星を喫したことで勝点差も3に縮まり、首位の背中を猛追する。



 8月29日(土)には、第8節の6試合が行われる。15:00から桐蔭横浜大学と専修大学、明治大学と慶應義塾大学、立正大学と駒澤大学が対戦。17:30からは順天堂大学と早稲田大学、中央大学と筑波大学、法政大学と国士舘大学がそれぞれ試合を行う。

 明治大学が第7節にして遂に初黒星を喫し、開幕からの連勝は6でストップした。2位の早稲田大学が大量6得点で勝利を収めたことで勝点差は3と1ゲーム内に縮まり、明大の首位に待ったがかけられる形に。また、遅れて参戦した順天堂大学が4戦目にして初勝利を挙げた。今節の結果により、上位陣の勝点差が縮まり、リーグ戦の行方がわからなくなってきた。次節以降、順位の入れ替わりはあるのか。天皇杯予選による2週間の中断期間を経て行われる第8節も、目が離せない展開となりそうだ。
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