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JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦・2部第10節マッチレポート

2019/08/13
 『JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦』2部第10節は、8月7日(水)に6試合が行われた。


日本体育大学 対 青山学院大学 @RKU フットボールフィールド


 1部リーグ昇格圏内に近づきたい日本体育大学(勝点13・5位)と、前節に続く連勝で下位から脱したい青山学院大学(勝点9・10位)の一戦。

 試合は序盤から日体大が支配した。まずは17分、6番・川原田湧のパスを受けた10番・山下諒也がペナルティーエリア内に侵入。ゴール前に抜け出した10番・山下のパスを23番・稲積大介が冷静に流し込み、日体大が先制点を挙げる。その後も日体大は多彩な攻撃が青学大のゴールに襲い掛かるが、青学大のGK、41番・佐藤海斗の好セーブに阻まれ得点ならず。しかし前半終盤の40分、日体大に再び絶好のチャンスが訪れる。相手DFのパスをカットした7番・江崎響太朗が10番・山下へ絶妙なスルーパス。抜け出した10番・山下がGKをかわし、そのままボールを流し込み追加点。日体大は2-0とリードを広げて前半を終了した。

 後半も日体大が主導権を握る展開となった。58分には15番・小林真鷹と10番・山下が中央でのパス交換から抜け出し、最後は15番・小林が決めて3点目。同58分にもペナルティーエリア内で6番・川原田のパスを受けた7番・江崎が冷静に決め4-0と青学大を突き放す。しかし青学大もこのままでは終われない。71分、19番・大竹将吾が自ら獲得したペナルティーキックを決めて一矢を報いるが、78分にまたも日体大に得点のチャンス。自陣でのクリアボールに抜け出した19番・河村慶人がクロスを入れると、これに9番・寺下裕貴が頭で合わせついに5点目。試合終了間際には青学大が猛攻を仕掛けるが、ゴールには結びつかないままタイムアップ。日体大が大量5得点を挙げて勝利し、順位をひとつ挙げた。一方の青学大は、この敗戦で再び降格圏の11位に後退することとなった。


関東学院大学 対 立教大学 @RKU フットボールフィールド


 前節に4-0と大勝した勢いで連勝を目指す関東学院大学(勝点10・9位)と、対称的に前節に大敗を喫し、建て直したい立教大学(勝点11・7位)の一戦。

 関学大は立ち上がりからロングボールを多用した攻撃を展開。その戦術が功を奏し、試合序盤の8分に最初のコーナーキックを獲得する。キッカーは久しぶりのスタメン復帰となった20番・北村椋太。このキックに2番・有田光我が頭で合わせ、関学大が早々に先制する。一方、2試合連続で先制を許した立教大はカウンター主体で関学大ゴールに迫るが、なかなかシュートまで持ち込むことができない。クーリングブレイクを挟んだ後も関学大が主導権を握り、関学大は徐々に持ち味であるパスワークと個人技を駆使した戦い方にシフト。しかし追加点までは至らず、前半は1-0のまま終了する。

 後半に入っても関学大ペースは変わらず、56分には11番・奥直仁がドリブルで持ち込み、2試合連続となる追加点を挙げる。流れを引き寄せたい立教大だったが、77分には、GKのクリアボールがプレッシャーをかけに来ていた関学大19番・木下海斗に当たってゴールイン。不運な形で失点を重ね、3-0と引き離されてしまう。しかし82分、立教大は20番・大塚諒のフリーキックを19番・桂島直輝が頭で合わせ、ついに1点を返す。しかし残り時間はわずかで反撃はままならず、結局3-1で試合終了。連勝の関学大は勝点を伸ばし、9位から7位へ浮上。一方の立教大は降格圏が近づく10位に順位を落とす、痛い連敗となった。


東京国際大学 対 拓殖大学 @東京国際大学第一サッカー場


 中断期間を挟んで現在3連敗中と試練が続く東京国際大学(勝点8・11位)と、大量5得点で完勝した前節に続き3連勝を目指す拓殖大学(勝点14・4位)の一戦。

 試合は開始早々に動いた。まずは9分、中盤でこぼれ球を拾った東国大の6番・小林友也が10番・有水亮へとパス。これを10番・有水が冷静にゴールに流し込み、東国大が先制する。いきなりビハインドを負った拓大だったが、ボランチの6番・武藤真平を中心にボールを支配し、試合の主導権を奪いにかかる。すると35分、ペナルティーエリア外でフリーキックのチャンスを獲得。これをキッカーの10番・小宮嶺がゴール左隅に決め、拓大が同点に追いつく。10番・小宮は、先日行われた『「アミノバイタル??」カップ』7・8位決定戦に続いて、直接フリーキックからの得点となった。

 1-1で迎えた後半は、両チーム壮絶な打ち合いとなった。まずは66分、東国大は前半終了間際に入った9番・伊能玲生が10番・有水のクロスに反応。相手DFの隙をついてヘディングシュートを叩き込み、東国大が再びリードを奪う。しかし74分、今度は拓大が投入されたばかりの31番・高橋和希のパスから、最後は7番・池田廉が決めてこちらも再び同点に。その直後の80分、東国大が再び10番・有水のクロスから7番・宇高魁人が豪快なヘディングシュートを叩き込んで、東国大が3度目の勝ち越しゴール。さらにアディショナルタイムに突入した90+5分には、29番・師岡柊生が相手のディフェンスラインの背後でボールを受け、そのままダメ押しの追加点。4-2とリードを2点差に広げる。だが、このままでは終われない拓大も最後まで粘る。終了間際の90+7分、途中出場の11番・増田力也のゴールで4-3とし、1点差に迫るもここで無情のタイムアップ。1点差を守り切った東国大が、第4節以来となる勝点3を獲得した。東国大はこの勝利で降格圏の11位から、一気に8位へと浮上。拓大は連勝が2でストップし、順位をひとつ落として5位になった。


国士舘大学 対 慶應義塾大学 @国士舘大学町田キャンパスサッカー場


 現在2位で、首位との勝点を詰めるためには勝利が絶対条件の国士舘大学(勝点18・2位)と、前期を首位で折り返したい慶應義塾大学(勝点21・1位)の一戦。

 1位と2位の直接対決。第9節終了時点の勝点差は3で、2位の国士大にとっては、勝てば首位を奪う可能性もある。両チームにとっては重要な、2部リーグの天王山ともいえる一戦となった。国士大は開始早々、素早い攻撃でチャンスを作るが、慶大DFも体を張った守備でなかなかゴールを許さない。逆に慶大は13分、一瞬の隙を突いて14番・橋本健人を起点としたカウンターを仕掛け、36番・内桶峻がゴールネットを揺らす。首位の慶大が先制点を挙げ、1-0で試合を折り返した。

 しかし後半開始早々から国士大が反撃に出る。まずは47分、10番・明本考浩が直接フリーキックを決めて試合を振り出しに戻すと、52分には10番・明本のコーナーキックからチャンス。慶大GKが弾いたところを、3番・住吉ジェラニレショーンが頭で押し込み、国士大が逆転に成功する。試合は完全に国士大ペースとなり、終盤の87分には、10番・明本からのパスを受けた14番・松岡大智が試合を決定づける3点目。10番・明本が3得点すべてに絡む活躍で、後半に一挙3得点を挙げた国士大が3-1で逆転勝利を収めた。天王山を制した国士大は慶大と勝点で並び、得失点差で上回り首位の座を奪取。逆に慶大は、第5節以来堅持していた首位から2位へと後退することとなった。


東京学芸大学 対 東海大学 @東京学芸大学総合グラウンド


 前節に勝ちきれず最下位に転落した東京学芸大学(勝点7・12位)と、開幕当初の勢いを取り返したい東海大学(勝点11・6位)との一戦。

 試合は序盤から東学大が主導権を握る展開となった。東学大は7番・色摩雄貴や29番・住田将がテンポよくボールを動かして中盤を支配。これに対し、東海大はFWの9番・半沢拓也ら身体能力のある選手を中心とした攻撃を試みる。最初にチャンスを掴んだのは東海大だった。東海大は37分、24番・本多翔太郎がドリブルで攻撃を仕掛けると、一度は相手にボール奪をわれるものの、そのこぼれ球を拾った7番・武井成豪が豪快なミドルシュートを叩き込む。これが決まり、東海大が先制する。

 後半に入ると、今度は東学大が試合を支配。東学大は5番・原山海里のロングスローや29番・住田のセットプレーでチャンスを作るが、なかなか得点には至らない。すると54分、またもや東海大にチャンスが訪れる。11番・砂金大輝がペナルティーエリア内で倒され、東海大がペナルティーキックを獲得。これをキッカーの5番・面矢行斗が冷静に決め、東海大が0-2とリードを広げる。一矢報いたい東学大は75分、途中出場の35番・薬袋和輝のシュートのこぼれ球を7番・色摩が押し込んで1-2に。1点差に詰め寄った東学大は、その後も9番・鈴木魁人がポスト直撃のヘディングシュートを放つなど追い上げるが、追加点を挙げられないまま試合終了。東海大が逃げ切って、5試合ぶりの勝利を収めた。


産業能率大学 対 日本大学 @スポーツ日大 アスレティックパーク稲城サッカーフィールド


 4戦負けなしだが、なかなか勝利できない産業能率大学(8位・勝点11)と前節下位の青学大相手に敗戦を喫し、ここで立て直したい日本大学(3位・勝点15)の一戦。

 日本大学のホームグラウンドで行われた一戦は、両者落ち着いた展開での立ち上がりとなった。ボールを保持しながらチャンスを窺う産能大に対して、日大は自陣にブロックを敷きながらカウンターを狙う。最初のチャンスは日大。カウンターから抜け出した5番・川野勝裕のクロスに、逆サイドの13番・佐野誠二朗が合わせるが、これは惜しくも枠の左に外れる。それでも34分、日大が一瞬の隙をついて先制。GKの1番・山内康太のロングフィードに7番・大森渚生が反応。縦パスを受けた6番・山崎舜介が中に切り込んで右足を振り抜くと、これが相手に当たりそのままゴールに吸い込まれた。一方の産能大はなかなか攻撃の糸口を見つけることが出来ず、1-0と日大リードで前半が終了する。

 後半は、前半の得点を機に流れを引き寄せた日大がボールを保持。産能大を押し込む時間帯が続く。産能大は日大の8番・金子拓郎に右サイドで起点を作られ、なかなか反撃に移れない。産能大は54分に11番・中島澪音、68分に7番・上畑佑平士を投入。この交代を機に流れは徐々に産能大へと傾くが、日大のディフェンスラインも集中した守備でこれをシャットアウト。結局、日大が虎の子の1点を守りきり、上位を追走する嬉しい白星をあげた。一方の産能大は5戦ぶりの黒星で、順位をひとつ下げる結果となった。



 2部リーグの天王山ともいえる首位・慶應義塾大学と2位・国士舘大学の対戦は、2位の国士大が勝利し首位を奪取。2部は上位から下位まで混戦模様だ。なかでも前節に4-0で快勝した関学大は、今節も3-1で立教大に勝利し7位に浮上するなど、調子をあげている。また前節の敗戦で降格圏の11位まで後退した東京国際大学は、拓殖大学に勝利して8位となり降格圏からの脱出に成功。とはいえ、同じ勝点11に東国大、産業能率大学、立教大学の3チームが並ぶなど、依然予断は許さない状況だ。前節もあと残り1試合。混戦模様の2部リーグでひとつでも上位で折り返すためにも、最終戦は勝利を目指したい。
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