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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・2部第18節レポート

2016/10/19
 『JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦』の2部リーグ第18節は、10月15日(土)に6試合が開催された。



○1部昇格に向け、連敗は避けたい神奈川大学(勝点31・4位)と、前節で中央大学相手に試合終了間際の劇的な逆転勝利を収め、このまま勢いに乗りたい青山学院大学(勝点23・6位)の一戦。

 前半は神大が主導権を握り、試合を展開。神大は、長谷川大監督の先発起用の期待に応えたい15番・橋本拓也を始め、26番・吉田蓮、11番・野路貴之らが中心となり青学大ゴールに迫る。しかしなかなかチャンスを活かしきれない。一方の青学大は前半をシュート数1で抑えられるなど、圧倒的に押されながらも0-0で試合を折り返す。
 試合が動いたのは57分。右サイドから神大の17番・斎藤健太がクロスを上げ、ゴール前で26番・吉田が頭で合わせる。一度GKの触ったこぼれ球を、最後は7番・中山知之がきっちりと詰めて神大が先制点を得る。しかし79分には青学大が反撃に出る。途中出場の9番・窪園大地が相手の裏へと抜け出すと、ゴール前にいた10番・伊藤光輝が右足でシュート。これはGKが弾くも、そのこぼれ球を14番・小泉佳穂が押し込み、1-1として試合を振り出しに戻す。だが、このまま試合終了かと思われた83分、神大17番・斎藤が中央で6番・武田将平とのパス交換からドリブルで持ち込み、そのまま強烈なミドルシュートを放つ。これが、試合を決定づける勝ち越し弾となり、2-1で神大が勝利し、試合を終えた。
 神大は次節、昨季ともに2部降格を経験し、現在1部昇格争い中の中央大学と対戦。重要な一戦を前に、チームに勢いをもたらす勝利を得た。青学大も一度は追いついたものの、前節の劇的な逆転勝利の勢いそのままとはならず、惜しい敗戦となった。次節は2部最下位に沈む関東学院大学との一戦。最下位といえども、降格の危機に立つ相手に油断は禁物だ。


○2試合連続の逆転負け、なかなか勝ちきれない中央大学(勝点32・2位)と、2部残留のために勝利の欲しい朝鮮大学校(勝点17・10位)の一戦。

 中大は1部昇格、朝鮮大は2部残留と目標は真逆であるものの、ともに負けられない一戦だったが、試合は開始早々に動いた。
 前半6分、中大9番・矢島輝一のスルーパスに反応した28番・桜井昴が相手の裏に抜け出すと、落ち着いてゴールに流し込んで早くも中大が先制点を得る。その後は朝鮮大がセットプレーからチャンスを作り出すなどして攻め続けるが、中大の堅い守備は崩せず。中大が1点のリードを守り切ったまま前半は終了。
 後半も朝鮮大が攻め込む時間帯が多くなった。11番・韓勇太のキープからの展開や、途中出場の17番・金志錫と10番・金成純の細かいパス回しなどから何度も中大ゴールを脅かす。しかし79分、中大にカウンター攻撃のチャンス。またしても9番・矢島のスルーパスから22番・宮城和也がゴール前で相手DFを背負いながら反転。振り向きざまに倒れながらのシュートを放ち、中大が追加点を得る。ここからは一気に中大ペースとなった。続く85分にも中大、13番・石井光がゴール前に走りこんでいた22番・宮城にパス。これを落ち着いて右足でゴールに流しこみ、中大が3点目をマーク。わずか6分の間に、後期リーグからスターティングメンバーに名を連ねる1年生MF、22番・宮城の2得点の活躍もあり、スコアは3-0に。中大が朝鮮大を突き放し、勝点3を手中に収めた。
 次節、中大は1部昇格争いを続ける神奈川大学との、2位・3位の直接対決が待っている。一方の朝鮮大は2部リーグ首位を走る東京国際大学との一戦。この2試合の結果が、今後の1部昇格争いのターニングポイントとなることは間違いないだろう。


○現在2連勝中、3連勝して1部リーグ昇格を目指したい東京農業大学(勝点28・5位)と、ここ数試合勝利から遠ざかっており、残留のためには勝点3が欲しい東京学芸大学(勝点17・9位)の一戦。

 前半開始早々に試合が動いた。5分、東農大10番・岡庭裕貴が右サイドから入れたクロスボールに、ゴール前にいた11番・近藤康人がスライディングで右足を伸ばす。これが決まり、東農大が早い時間帯での先制に成功する。一方の東学大も5番・吉田一彦や3番・冨澤右京らディフェンス陣からの積極的な攻撃参加からチャンスを作り、シュートを放つが、決められないまま東農大リードで前半が終了する。
 後半に入り、またしてもチャンスをものにしたのは東農大だった。52分、中央の14番・田代蓮太からの浮き球パスに、先制ゴールの11番・近藤がノートラップで右足を振り抜く。このシュートが東学大GK1番・木村真の頭上を越えてゴールに吸い込まれ、鮮やかな得点で東農大が2-0とリードを広げる。勢いに乗った東農大は64分、ディフェンスの裏に抜け出した11番・近藤が東学大GK1番・木村のファウルを誘ってペナルティーキックを獲得。これを自ら決め、11番・近藤はハットトリックを達成した。なんとしてでも東農大の勢いを止めたい東学大は、攻撃陣に11番・岸寛太や19番・山中海斗らフレッシュな選手を送り込み反撃に出る。しかし後半に放ったシュートは3本にとどまり、東農大にねじ伏せられる結果となった。
 エースーの活躍により勝点3を得た東農大は次節で、4位の東洋大学と対戦する。順位を入れ替えることができれば昇格に向けて弾みがつく試合となるだろう。9位にとどまった東学大は11位の明治学院大学との対戦。残留争いから抜け出すためにも、下位校との負けられない一戦となった。


○2位に勝点差6をつけて首位を走る東京国際大学(勝点38・1位)と、1部リーグ昇格争いを勝ち抜きたい東洋大学(勝点31・3位)の一戦。

 前半は東国大がペースを握る。24分、カウンター攻撃から24番・池添勘太郎がクロスを上げると、これが東洋大ディフェンスのオウンゴールを誘い、東国大が1-0と先制する。この後も東国大が主導権を握り続け、東洋大は守備の時間を強いられるものの、東国大攻撃陣のミスも重なって追加点のないまま前半を終えた。
 追いつきたい東洋大は後半、攻撃の選手を交代し、試合の流れを変えようとする。74分、10番・仙頭啓矢が左サイドでボールを受けて攻め込むと、相手のハンドを誘いペナルティーキックを獲得。これを仙頭自身が落ち着いて決め1-1とし、試合を振り出しに戻した。逆転を狙う東洋大はその後も再三決定機を作り出すが決め切ることができず、やがて東国大が反撃に転じる。しかし東洋大ディフェンス陣の体を張った守備で得点を許さず、1-1のまま試合終了を迎えた。
 上位対決となったこの試合は両校が勝点1ずつを分け合うことになった。東国大は次節で10位・朝鮮大学校との対戦。今節で2位以下との勝点差を詰められてしまったため、これ以上の敗戦は許されない。一方の東洋大は次節、今節東京学芸大学に快勝した5位の東京農業大学と対戦する。順位を落とさないためにはここでの勝利が絶対条件となる。


○前節で後期リーグ初の勝点1を手に入れ、勢いに乗りたい関東学院大学(勝点13・11位)と、3試合ぶりに得点を得たい拓殖大学(勝点19・8位)との一戦。

 試合は前半早々に動いた。開始3分、18番・細田真也のクロスを東海大にクリアされるが、10番・池田直樹がすかさずカット。そのままペナルティエリアでドリブルを仕掛け、右足を振りぬく。このシュートが見事ゴールの左隅に突き刺さり、拓大が先制する。その後は関学大の守備を崩せずに0-1で終わるが、対する関学大もノーチャンス。関学大は後半に向けて20番・加藤慧に代え、22番・井上翔太郎を投入して前半を終える。
 しかし後半、またしてもチャンスをつかんだのは拓大だった。後半開始直後の46分、11番・深尾春輝のパスを受けた8番・冨田博斗が、東海大GK1番・古屋俊樹の位置を確認しながらミドルシュートを放ち、追加点を得る。勢いに乗る拓大は、56分、怪我明けで復帰した14番・小島樹のパスを受け、先制点を決めた10番・池田がこの試合自身2点目となる得点を決めて3-0に。また77分には10番・池田のワンツーパスに16番・高橋直也が決めて4点目をマーク。さらに後半アディショナルタイム2分、拓大7番・西山大輝のパスに反応した途中出場の9番・小野瀬恵亮が鬱憤を晴らすかのようなシュートで5点目と、大量得点で関学大を突き放した。
 関学大は残留に向け0-5と痛い敗戦。最下位の明治学院大学が引き分けたため、再び最下位に後退となった。次節青山学院大学に勝利して、立て直したいところだ。一方、3試合ぶりの勝利となった拓大は、次節の対戦相手である東海大学に勝利し、2部残留に近づきたい。


○勝利して残留を決めたい東海大学(勝点23・7位)と、残留に向けて絶対に勝点3を手に入れたい明治学院大学(勝点13・12位)との一戦。

 前半は両チームとも攻撃をしかけるが、なかなかシュートが決まらない。明学大は6番・新井博人のコーナーキックから5番・中川大介や3番・高橋龍世が頭で合わせるのもシュートは枠の外へ。
0-0のまま折り返した後半の67分、明学大32番・西山大智がペナルティエリアで相手にファウルを与えてしまい、東海大がペナルティーキックを獲得。これを14番・若林涼太が落ち着いて右足で決め、東海大が先制する。明学大もセットプレーでチャンスをつくるが、東海大GK1番・堀田大暉の好守に阻まれゴールならず。そんな中、明学大は72分に10番・行武大希に代わり、今節から追加登録の36番・猪股優輝を投入して流れを変えようとする。すると81分、6番・新井の横パスを受けた15番・近藤健太がそのまま7番・佐藤正弥にパスをつなぐ。パスを受けた7番・近藤がこれを右足で決め、明学大がゴール。1-1に追いつくと、そのまま試合終了となった。
 両チーム合わせて直接フリーキックが40本と、互いファウルの多いタフな試合となったこの一戦。勝点1を分け合うに留まった東海大は、次節の拓殖大学戦に勝利して今度こそ残留を決めたい。一方、集中応援だった明学大は惜しい引き分けとなった。最下位からは脱したものの、未だ降格圏内にあるだけに、今後も絶対に負けられない試合が続くだろう。



 次節第19節は10月22日(土)に中央大学多摩キャンパスサッカー場にて東洋大学対東京農業大学、中央大学対神奈川大学、青山学院大学緑が丘グラウンドにて東京学芸大学対明治学院大学、青山学院大学対関東学院大学、拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場にて東海大学対拓殖大学、東京国際大学対朝鮮大学校の試合が行われる。
 次節は上位で昇格争いを繰り広げる中大対神大の直接対決や、2部残留争いの東学大対明学大など、注目の試合が目白押し。混戦となっている2部リーグでは、この試合の結果次第で大きな順位の変動が見込まれる。リーグ戦も終盤に差し掛かったこの時期、個人の得点ランキングやアシストランキングも気になるところ。2016シーズンも残り4試合、最後まで見逃せない試合が続く。


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