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【会見】明治大学Jクラブ加入内定選手合同記者会見

2017/12/11
 さる12月6日、明治大学和泉キャンパス内にて、明治大学Jリーグクラブ内定選手合同記者会見が行われました。会見にはマスコミだけではなく、在学生も参加でき、会見後には学生向けのJクラブグッズプレゼント抽選会や、選手のサイン会などが行われました。

 以下は、会見における各選手、ならびに関係者のコメントです。


□井上優 体育会サッカー部部長 コメント

 この4選手をJリーグに送り込むことは明治大学、そしてサッカー部にとっても栄誉なことです。ただ、今シーズンは選手たちにとっては苦しみの連続だったと思われます。怪我やさまざまな条件が重なり、当初思い描いた通りの成績が獲得できず、目標に掲げていた三冠のうち2つのタイトルを獲得できずにいます。一方で選手の活躍ぶりに関しては非常にめざましいものがあり、この夏のユニバーシアード競技大会にも選手を送り出すことができました。そういった意味では、個々の選手の活躍を評価すべき点は多々あり、それを認めていただいたことが、この内定につながったのかな、と思います。とはいえ、関東大学リーグ戦では4位、総理大臣杯は準優勝と、おそらく他のチームからみればうらやましがられるような成果をあげていることも間違いありません。それでも選手たちは、みんなで掲げていた高い目標に達せなかったことについて、誰より悔しさを感じているでしょう。そしてこの悔しさは、この後に控えている全国大学サッカー選手権、インカレでの活躍につながるのではないかと思っております。私も、ここにいる4選手の活躍を楽しみにしておりますし、まずは直近に控えているインカレでの活躍を心から願っている次第です。


□栗田大輔 体育会サッカー部監督 コメント

 昨年度は総理大臣杯優勝、関東大学サッカーリーグ1部優勝と、二冠を達成しました。本年度はさらなる進化を求め、『一進』とスローガンを掲げて2月より活動を開始しましたが、3月に天皇杯の予選でもある『東京都サッカートーナメント』で決勝進出をはたしながらも国士舘大学に敗れ、天皇杯出場はかないませんでした。また4月に開幕し、11月に閉幕した関東大学サッカー1部リーグにおいては、9勝8敗5分、勝点32の4位という成績で終わりました。その間、夏の総理大臣杯では3年連続の決勝進出をはたしましたが、決勝で法政大学にシュートを決められて0-1で敗れ、準優勝という結果に終わりました。
 この1年を振り返ると、関東大学サッカーリーグのレベルの高さ、そして少しでも気を抜くと順位が落ちてしまうという厳しさを実感いたしました。ここ10年の関東リーグの歴史を見ても、1部に在籍し続けているのは当部と流通経済大学さんだけ。それだけ入れ替わりの激しいリーグの中で、日々学生が切磋琢磨しているということです。また当部におきましては、その10年間の歴史の中で5位が一度、そして今年の4位が一度だけで、それ以外はすべて3位内の成績を収めています。つまり、この10年間は5位以内で活動しているということになります。今年は4位でインカレに出場しますが、9年連続でインカレに出られるということも含め、積み重ねと選手の日々のがんばりというものを、私も評価したいと思っています。そうした結果を残せている要因は、チーム内での熾烈な競争の中、選手たちが日々自分自身と向き合って、切磋琢磨していること。また厳しい環境の中、選手間がよきライバルになっているということが、ここ数年プロ選手を輩出できている理由ではないかと思っています。
 選手たちはこうした環境の中で、心技体を鍛えるとともに判断力、決断力、そして責任力というものを身につけます。こうした力を自分のものにして、これから先のプロの世界に進んでほしいと願っています。
 13日からは、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開幕しますが、インカレにおいては明治大らしく強い個人を打ち出し、攻守においてはアグレッシブなサッカーを展開し、最後は明治大だと名を残せるように戦っていきたいと思います。

 それでは4選手の紹介をしたいと思います。

 まずは主将の木戸晧貴です。ポジションはFWで、アビスパ福岡に入団が内定しています。プレーの特徴は背後への抜けだし、体の強さを活かしたポストプレー、そしてシュート力が特徴です。1年次より試合に出場する機会もありましたが、2年次、3年次と総理大臣杯の舞台で両膝に大怪我を負いました。そこから復帰して、このたびアビスパ福岡に入団が決まったことを、本当にうれしく思います。怪我の間も見守り続けてくださったクラブ関係者の方、本当にありがとうございました。

 次に、浦和レッドダイヤモンズに入団が内定しております、副将の柴戸海です。ポジションはMFです。2年次より当部では不動のMFとしてレギュラーを獲得し続けました。今夏、ユニバーシアード・台北大会において日本代表が優勝しましたが、柴戸はその優勝メンバーとして活躍しました。ハードワークと無尽蔵のスタミナ、そしてボール奪取能力に優れた選手です。市立船橋高校時代にはDFでしたが、大学ではボランチとしてプレーが多くなりました。そのことで持ち前の守備力に加えて攻撃力も身につき、得点も奪える選手に成長しました。日本を代表するビッグクラブである浦和に入団するということは、決して楽な道のりではないと思います。あれだけのタレントがいる、厳しい環境の中に身を置くわけですから。けれど臆することなく、高いレベルの中でも果敢にチャレンジしてほしいと思います。

 次にジェフユナイテッド市原・千葉に入団が内定しております、鳥海晃司です。ポジションはDFです。鳥海はジェフ千葉の育成組織から明治大学に入りまして、このたび無事千葉に戻ることになりました。本当にうれしく思うし、ほっとしています。特徴は身体能力の高さで、またスピード、テクニックを兼ね備えたDFです。大学ではフィジカルの強さはもちろん、メンタルの強さも身につけてプロの世界に進みます。これからの成長が楽しみな選手です。ジェフ千葉のユースチームから大学を経て、トップチームに戻る選手はそう多くいないので、チームの中心選手として活躍してほしいと期待しています。

 最後に、愛媛FCに入団が内定している山崎浩介です。ポジションはDFです。プレーの特徴は体の強さを活かした守備と打点の高いヘディング、そして精度の高い縦パスです。山崎は大学での4年間、熾烈なレギュラー争いの中で、日々自分と向き合って練習に取り組んでくれました。常に準備をしてきた結果が今につながっているわけで、その姿勢が非常に印象に残っています。山崎がプロに進むということは、当部にとって意義が深く、自分自身も本当にうれしく思っています。

 以上、本年も4名が明治大学サッカー部からプロに進むことになりました。この3年、当部から18名の選手がプロに進んでいます。先輩たちの中には、プロになってうまくいく者もいかない者もいるし、チームの状況や自分の立ち位置など、いろいろな条件の中で苦労している者もいるかと思います。プロでは厳しい競争の中に身をおかなければなりません。うまくいかないときは自分自身と向き合い、明治大学で培った精神的な強さ、改善する力を活かしてほしい。そういうときこそ、人のせいにするのではなく自分自身と向き合って、どうしたら成長するか考え抜いてほしいと思っています。
 プロの選手というのは、人々に夢と希望を与え、笑顔と活力を与える存在だと思っています。また個人があるのはクラブがあるから。なのでクラブのために一生懸命取り組み、スタジアムをわかしてほしいと思っています。今日、多くの皆様にこの場に来ていただいていますが、明治大学には、この4名のほかにも多くの部員がサッカーに取り組んでいます。他大学に目を向けましても、素晴らしい選手がたくさんいます。ぜひ大学サッカーを話題にとりあげていただき、何よりスタジアムに足を運び、大学生のサッカーを見て、大学サッカーを盛り上げていただくことを望んでおります。


□木戸晧貴(FW・文学部・アビスパ福岡内定)

 自分はFWなのでゴール前での仕事であったり、ゴールに直結した動き出し、あとはシュート力といったところが持ち味です。この4年間を振り返っていちばんの思い出は、昨年の総理大臣杯で優勝し、日本一になったことです。自分のサッカー人生の中で初めて日本一になったということと、日頃からグラウンドで明治大のサッカー追求している仲間たちと優勝できたことが、その理由です。今後の目標は、まず目の前にあるインカレのタイトルを獲ること。今シーズンは関東リーグ戦、そして総理大臣杯も悔しい結果に終わったので、もう一度部員、スタッフ、マネージャー全員で力を合わせて残りのタイトルを獲りにいきたいです。自分はFWなので、プロ入り後は得点という形でアビスパ福岡のJ1復帰に貢献したいと思っています。

□柴戸海(MF・政治経済学部・浦和レッドダイヤモンズ入団内定)

 先ほど栗田監督から紹介のあったとおり、ハードワークであったり、球際の強さは自分の特徴だと思っています。そうした部分でチームに貢献できたことが、自分がこれまでボランチとしてやってこられた要因かと思います。2年生の時から試合に出場させてもらって感じたことは、チームのために献身的にプレーすることが自分の成長にもつながるということです。自分のためにプレーしていてはチームの結果も出ないし、自分の成長にもつながらないと思います。
 ハードワークや球際の強さ以外でも、ゴール前に出て行って得点を決めることや、後ろからの縦パスも自分の武器だと思っているので、インカレやプロに入った後にもまた見ていただければ、と思っています。
 この4年間で思い出に残っているのは、今年の総理大臣杯の決勝戦で法政大学に負けてしまったことです。前期リーグ戦でなかなか自分たちの思うような結果が出ず、「アミノバイタル」カップからは少しずつ失点を減らしてチームに自信と勢いが出てきた中で、決勝戦という舞台で最後まで力が出し切れなかった。ともて悔しかったし、自分の力のなさを感じました。インカレは昨年も負けていますし、今年はまだタイトルがないので、必ず優勝できるようにチームに貢献したいです。今はインカレでタイトルを獲ることだけを考えています。

□鳥海晃司(DF・商学部・ジェフユナイテッド市原・千葉入団内定)

 自分は、スピードのある守備と後ろからのビルドアップが持ち味です。大学でいちばん印象に残っているのは、昨年の総理大臣杯での優勝です。それまで自分のサッカー人生の中で日本一は経験したことがなく、あの経験はとても貴重なものとなりました。この後すぐインカレが控えています。目標はもちろん優勝することですし、僕自身、関東リーグの後期は怪我をしてチームに迷惑をかけたので、インカレという舞台でチームが優勝することだけを考えて、全力でプレーしたいと思います。
 ジェフ千葉というクラブは、僕の中ではJ1にいなければならないチームだと思っています。なのでジェフがJ1復帰できるよう、少しずつでもでも成長をして、力になれるようにがんばりたいと思います。

□山崎浩介(DF・商学部・愛媛FC内定)

 自分の特徴は体の強さを活かした守備と、攻撃面では最終ラインからビルドアップと縦パスだと思っています。この4年間で思い出に残っているのは、今年の総理大臣杯での準優勝です。昨年日本一を獲って、今年は自分たちの代で日本一を獲ろうと意気込んだ大会でした。けれど、最後の最後でどこかに隙があったのか、一発でやられてしまったことに対して非常に悔しさがありました。個人的にも決勝の舞台に立てなかったし、チームを勝利に導けなかったという悔しさが残った大会でした。
 まだインカレがあるので、まずはそこに向かって全力を尽くして優勝を目指したいと思います。プロ加入後は、愛媛FCの勝利のために貢献できるように全力を尽くしたいと思います。


□加入内定チームメッセージ

アビスパ福岡・林田英俊氏(スカウト担当)

 木戸選手はFWに必要な能力のすべてを持ち合わせた選手で、高いレベルでプレーができる、得点感覚に優れた選手だと思っています。自分の持ち味をさらに伸ばして、活躍してくれることを楽しみにしております。また地元九州出身ということもあり、クラブだけではなく福岡のファン、サポーターも加入を楽しみにしていますし、木戸選手本人も熱い九州魂と覚悟をもっての挑戦だと思っています。アビスパ福岡のために、九州のサッカーを盛り上げるために、ゴールを量産してくれると期待しています。

浦和レッドダイヤモンズ・堀孝史監督

 2018年に加入していただく柴戸選手は、プロの世界でも十分に通用するポテンシャルがあると考えています。的確なポジショニング、鋭い読みから相手の攻撃の芽を摘む能力は非常に高いと思いますし、プロの世界でプレーの幅を広げてスケールの大きな選手になってほしいと思っています。1年目からしっかりとレギュラー争いの競争に入ってきてほしいですし、期待しています。

ジェフユナイテッド市原・千葉 斎藤大輔氏(強化部)

 ジェフユナイテッド市原・千葉に戻ってきてくれてありがとうございます。鳥海選手は対人能力、高さ、フィードなどディフェンス能力に長けているので、その力を存分に発揮してほしいと思います。期待しています。そしてジェフユナイテッド市原・千葉のJ1昇格に必要なピースとして活躍してください。

愛媛FC・児玉 雄一強化部部長

 このたびは、山崎選手が愛媛FCに加入内定となったことを大変うれしく思っております。そして、加入内定にいたるまでに、栗田監督をはじめ関係者の皆様に多大なるご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。山崎選手に期待すること。プロ選手としてスタートしますが、開幕スタメンを目指して、始動日から遠慮せずに自信をもってプレーしてほしいです。彼はディフェンスですが、後方からのフィードや楔のパスで攻撃の起点になれる選手だと思っています。そして非常に責任感が強く、守備においては高さのあるヘディングとコンタクトの強さを武器に、最後まで体を張って粘り強く対応ができる選手であり、守備の要に成長してくれることを期待しています。明治大学で培われた自分の力を信じて、1学年先輩である丹羽詩温選手とともに、攻守において愛媛FCを引っ張っていってほしいと思います。

□質疑応答

――この4年間で成長したこと、自信をもてたことは?

木戸 どうしてもサッカーは攻撃に目がいきがちですが、自分自身は守備の部分が練習から追求した部分です。そこがいちばん成長した部分であると思っています。

柴戸 ゴール前に出て行くことであったり、得点を奪うという部分が、明治大学でいちばん成長した部分かと思います。

鳥海 個の強さという部分がいちばん成長しました。日頃から個の部分を追求している明治大にいることで、守備の距離感や球際の強さが成長できました。

山崎 自分で考えるという面です。試合に出ていない時に何をするか。大学生は時間がある中で、どういう課題があって何に取り組むか考えられるようになったというところが、いちばん成長したと思いました。

――加入クラブの印象と、対戦したい選手は?

山崎 愛媛FCの印象としては、守備については前戦からのプレッシャー、攻撃では後ろからしっかりつないでゴールに向かっていくイメージがあります。今いちばん対戦したい選手は横にいる木戸晧貴と、Jの舞台でマッチアップしたいと思っています。

鳥海 ジェフ千葉というクラブはJ1にはいなくてはいけないチームだと思っています。メンバーもそうですし、環境や、やっているサッカーはすべてJ1クラスにあると思っています。マッチアップしたい選手は、横にいる3人とやってみたいです。

柴戸 浦和レッズは歴史と伝統があり、技術の高さとゴールへの迫力が印象的だと思います。対戦したいのは、明治大学でひとつ上だった和泉竜司選手(名古屋)。名古屋もJ1昇格が決まりましたのでJ1の舞台で戦えると思いますし、自分が成長した姿を見せられるかと思います。

木戸 アビスパ福岡は今シーズン、最少失点ということで守備の堅いチームだと思います。またバリエーション豊富な攻撃で点を取るというイメージです。マッチアップしたい選手については、隣にいる鳥海、山崎とマッチアップしたい。将来的には日本を代表するような選手とマッチアップしたいと思います。

――各クラブの地域の皆さんに、どんなプレーをPRしたいですか?

木戸 自分は地元が九州なので、応援してくださる人もいて心強いと思っています。そういう方たちのために、得点という形でアピールして勝利に貢献する姿を見せたいと思います。

柴戸 献身的なプレーやハードワークを皆さんに見ていただいて、“(柴戸)海ナシ県”と言われないようにがんばりたいと思います。

鳥海 僕はアカデミー出身なので、サポーターの方のために、どんな立場でもチームのために全力を尽くしたい。そして応援される選手になれるようがんばりたいと思います。

山崎 自分は愛媛というか、四国に行くこと自体が初めてなのですが、ファン・サポーターの心をつかむために、プレー面では体を張った守備だったり、戦う部分を見せられたらいいと思っています。自分がやるべきことを続けることで、サポーターの方の信頼を得られたらいいと思っています。

――加入するチームで、一緒にプレーするのが楽しみな選手について教えてください。

山崎 実際に練習参加してみて、愛媛FCの選手はみんな優しくていい雰囲気で練習ができたという印象があります。なかでも、明治大のひとつ上の先輩である丹羽詩温選手がいるので、後ろと前で一緒にプレーしたいですし、自分からのパスで詩温くんが点を決める、というシーンを見せられたいいな、と思っています。

鳥海 僕は、近藤直也選手と一緒にプレーしたいと思っています。経験も豊富ですし、練習に参加したときに人としても素敵な方だな、と思ったので……。尊敬している選手ですので、一緒にプレーしてみたいと思っています。

柴戸 僕は阿部勇樹選手とプレーしたいと思っています。経験も豊富ですし、人としても素晴らしい方です。ピッチ内外で、プレー面だけではなく生活面においても学べるところを学んでいきたいと思います。

木戸 一緒にプレーしたい選手は、FWの仲川輝人選手です。仲川選手は自分が大学1年のときに4年生で憧れの選手というか。盗むべき点が非常に多く、そういった選手と一緒にプレーできるのが楽しみです。
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