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JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦・2部第20節レポート

2017/11/10
 『JR東日本カップ2017第91回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第20節は11月4日(土)に1試合、11月5日(日)に5試合が行われた。


◯2連敗中で調子を取り戻したい青山学院大学(勝点22・7位)と、前節の敗戦で降格が決まった朝鮮大学校(勝点8・12位)の一戦。

 試合は、開始から青学大がボールをキープし主導権を握った。しかし、先制したのは朝鮮大。28分、中央でボールをキープした19番・韓勇太が、右サイドの25番・金秀彰にボールを預け、再びリターンをもらうと、右足でタイミング良く合わせてゴールを決める。
 1-0の朝鮮大リードで迎えた後半だったが、開始直後に青学大が反撃に出る。49分、29番・菅原大雅が右足でシュートを放つも、これは朝鮮大GK1番・辛洸徹が弾く。しかしそのこぼれ球を11番・小田寛貴が素早く押し込み、青学大が同点に追いつく。この1点で波に乗った青学大は3分後の52分、10番・小泉佳穂の左コーナーキックから展開された混戦の中、朝鮮大フィールドプレーヤーのクリアボールを4番・中島康輔が右足で押し込み追加点。2-1と逆転に成功する。それでもまだ青学大の攻撃は止まらない。61分には、右サイドで朝鮮大選手のドリブルを11番・小田がカット。19番・坂本裕樹にパスを送ると、19番・坂本がハーフライン付近からのミドルシュートを決めて3-1に。また、69分にはペナルティーエリア内での朝鮮大選手がハンドをおかし、PKを献上。これをキッカーの10番・小泉が落ち着いて試合を決定づける4点目を決める。さらに79分、左サイドで31番・宮阪昴輝から11番・小田と繋いでディフェンスラインを抜けると、ゴール前中央で待つ29番・菅原へとパス。このパスを、29番・菅原がダイレクトでゴールに叩き込みダメ押しの5点目をマーク。先制点を奪われた青学大だったが、終わってみれば5-1と大量得点で勝利を収めた。
 今日の勝利で関東2部残留を決めた青学大。次節は勝利して残留を確定させたい9位の立正大学と戦戦。相手の気迫に呑まれないようにして、連勝を狙いたい。また朝鮮大は次節、5位の東京農業大学と戦う。リーグ戦も残り2試合、全力で戦い抜きたい。


◯勝点3を手に入れ降格圏を抜け出したい東海大学(勝点17・11位)と、勝って残留を確定させたい立正大学(勝点22・8位)の一戦。

 清々しい秋晴れの下、残留を賭けた試合が始まった。前半は、両チームともに大きなチャンスが向かえることなく時間が経過。東海大は、ロングボールを前線に送り込みゴールを狙い、対する立正大はカウンターからゴールを狙う。33分には、東海大の14番・若林涼太が左サイドからカットインしてシュートを打つが、これは立正大31番・深谷圭佑がストップ。立正大も東海大のクリアボールを拾うと前線へと繋ぎ、最後は25番・武田夏輝がシュートを放つが、ゴールの枠をとらえることができない。結局、得点のチャンスはあるものの点を取ることのできないまま前半は終了した。
 試合が動いたのは後半に入ってすぐの52分。東海大の5番・河野翔太が放ったロングボールをゴール前で2番・浦野将がおとし、10番・堀越大蔵が冷静に決めて東海大が先制する。1点を追う立正大は、7番・佐藤悠輝、28番・小川大智を投入。攻撃に変化をつくりゴールを目指すが、東海大はしっかりとディフェンスラインでブロックを組み、立正大の攻撃をシャットアウトする。試合はそのままタイムアップ。先制点を守り切った東海大が1-0で勝利した。
 この勝利で10位に浮上した東海大は降格圏からの脱出に成功。とはいえ、11位の日本大学との勝点差2と、依然予断を許さない状況だ。次節は勝点3差の8位、神奈川大学と対戦。負けて残留を決められず、順位もひとつ落としてしまった立正大。次節の青山学院大学戦こそは勝利し、今度こそ関東リーグ残留を確定させたいところだ。


◯後期初勝利から連勝中。1部昇格への望みを繋ぎたい拓殖大学(勝点31・4位)と、前節の勝利で連敗脱出。直接対決で勝利が欲しい東京農業大学(勝点27・5位)との一戦。

 上位進出に向け共に勝点3が欲しい両チーム。先に試合を動かしたのは、他力ながらもわずかに残る1部昇格の可能性にかける拓大だった。13番・益子大輝が相手ペナルティーエリア内へ果敢に仕掛けると、東農大がこれを倒して拓大がペナルティーキックを獲得。このチャンスを8番・冨田博斗が右足で冷静に決めて、拓大が先制する。その後は両チーム共に試合を支配しようと試みるも、点は動かすまでにはいたらず前半を終える。
 しかし後半の70分、今度は東農大がゴールを決めて同点に追いつく。35番・橋本拓哉のクリアが9番・影森宇京に通ると、そのままドリブルでペナルティーエリアまで一気に持ち込み、左足でシュートを突き刺した。試合はその後、拓大が主導権を握る展開になるも、追加点を奪えず1-1のままアディショナルタイムに突入。ドローのまま終了かと思われたが、土壇場で拓大が意地を見せた。90+3分、拓大は10番・小島樹がパスをつないでペナルティーエリア内へ進入。14番・大山徹とつないでゴール前の混戦となったところを、最後は20番の長尾吉家が左足を振り抜いて勝ち越し点。拓大が劇的なゴールを決め、勝利を収めた。
 最後の最後に勝点3を手にした拓大だが、上位チームの結果により1部リーグ昇格の可能性が消滅。次節は、1部昇格を決めたばかりの国士舘大学と対戦する。ひと足速く昇格を決めた相手に、意地を見せたいところ。一方、東農大は最下位で来季の都リーグへの降格が決定している朝鮮大学校と対戦。すでに関東2部残留を決めている東農大だが、残り2試合きっちり勝って来年につなげたいところだ。


○後期リーグ8連勝中の中央大学(勝点39・2位)と、前節引き分けて昇格圏内から落ちてしまった早稲田大学(勝点38・3位)。2位と3位の一戦。

 1部リーグ昇格に向けた上位対決の大一番は、試合序盤から早大がペースを握る展開となった。しかし、中大の堅い守備の前に得点を決めることが出来ない。このまま前半が終わると思われた42分、早大はコーナーキックを獲得。7番・相馬勇紀のキックを4番・鈴木準弥が頭で合わせるもポストに弾かれるが、それを2番・安田壱成が頭で押し込み先制する。
 後半は、お互いに守備陣の集中した守りで決定機を作れないまま、試合が進んだ。そんな状況を打破するために中大は、20番・野口竜彦に変えて10番・寺村介を投入。一方、早大は、8番・石川大貴と9番・飯泉涼矢に変えて、18番・武田太一と19番・岡田優希を投入ピッチに送り出す。すると66分、早大は10番・秋山陽介が18番・武田に対し、斜めにくさびのパスを入れ、そこから19番・岡田へと横パスを展開。ボールを受けた19番・岡田が冷静にゴールを決めて中大を突き放す。攻撃の糸口を見つけたい中大は、23番・縄靖也に代えて8番・早坂翔を投入して攻撃を組み立て直すが、なかなか攻めきれない。そんな中、82分には10番・秋山が中大のボールをカット18番・武田にパスを出すと、これを18番・武田がそのまま決めて勝負あり。3-0の完勝で早大が勝利した。
 攻めきれずに後期初の無得点試合に終わった中大。前節の勝利で2位に浮上したものの、わずか1節で3位に後退し、昇格圏内から落ちてしまった。次節は、残留争いに苦しむ11の日本大学と対戦する。自力昇格は潰え、昇格するためには勝ち続けるしかない。一方、3得点で完封勝利を収め、再び2位に浮上した早大。次節の東京学芸大学戦に勝利し、昇格に向けて突き進みたい。


○勝って残留に近づきたい神奈川大学(勝点20・9位)と、前節、降格圏を抜け出した日本大学(勝点18・10位)の対戦。

 前半は神大が積極的に攻撃を仕掛けて、立て続けにシュートを放って日大ゴールを脅かす。15分には8番・野澤祐弥のコーナーキックから、こぼれ球をつないで最後は26番・櫻井敬正が頭で押し込み、神大が先制点を挙げる。しかし防戦一方だった日大も33分、17番・小田大樹からのクロスに7番・岡田洋平が頭で合わせ同点とする。
 後半も試合は依然神大ペース。日大はカウンターから得点を狙うが、互いに激しい攻防を繰り広げ、追加点のないまま試合は終盤へ。1-1のまま試合が終わるかと思われたが、アディショナルタイムに入った90+1分、神大は19番・佐野達也からのパスを受けた16番・佐藤太一がカットイン、そのままシュートを放ちゴール。2-1と勝ち越しに成功する。続けて90+3分には、24番・鳥島佑紀が見事なターンから中央をドリブルで突破、そのままシュートを放ちダメ押しの3点目。スコアを3-1とし、そのまま試合が終了した。
 この勝利で残留に大きく近づいた神大は次節、10位の東海大学と対戦。ともに残留をかけて勝点3を狙う。一方、この敗戦で10位から11位と、再び降格圏へと落ちてしまった日大は次節、3位の中央大学と対戦。昇格と残留、立場は違えど、どちらも負けられない一戦になる。


○今節の勝利で2部優勝・1部昇格を掴みたい国士舘大学(勝点45・1位)と、3試合負けなしと好調な東京学芸大学(勝点25・6位)の対戦。

 同日の第1試合で2位の中央大学が敗れたため、国士大が勝てば昇格のみならず優勝が決まる一戦となった。試合は開始早々にスコアが動く。3分、東学大の4番・松居朋生からロングパスを受けた10番・岸寛太がドリブルで相手DFをかわすと、そのまま右足で鮮やかなミドルシュートを放ち、東学大が先制点を決める。国士大もすぐに反撃を開始。両サイドを起点に攻め込むと、15分には7番・荒木翔がゴール前に入れたクロスを、東学大の4番・松居がブロック。しかしこのプレーがハンドとジャッジされ、国士大がペナルティーキックを獲得する。これを10番・平野佑一が右足で冷静に決めて1-1に。国士大が同点に追いつく。その後、国士大は10番・平野が長短のパスを使い分けて攻撃を組み立てるも、東学大の粘り強い守備を崩すことがでず、1-1で試合を折り返した。
 後半は終始、国士大が攻め続ける展開となったが、東学大の身体を張った守備を前に得点することが出来ない。激しい攻防が繰り広げられたが、互いに追加点を決めることなく試合終了。1-1のまま勝点1を分け合った。
 しかし、この試合で勝点1を積み上げたことで、国士大は1部リーグへの昇格が決定。次節は連勝中の拓殖大学との対戦となるが、今度こそ勝って2部優勝も決めたいところだ。一方、東学大は現在勝点41、残りの昇格枠を狙う2位早稲田大学と戦う。3位の中央大学の結果いかんでは、昇格の決まる試合。今度こそ目の前での昇格決定を阻止したい。



 次節、第21節は11月11日(土)に江戸川区陸上競技場で早稲田大学と東京学芸大学、県立保土ヶ谷公園サッカー場にて神奈川大学と東海大学、中央大学多摩キャンパスサッカー場にて中央大学と日本大学、東京農業大学と朝鮮大学校、立正大学熊谷キャンパスサッカー場にて青山学院大学と立正大学、国士舘大学と拓殖大学の試合が行われる。
 今節の結果、国士舘大学の1部リーグへの昇格が決定した。残る昇格は1枠。それを競うのは2位の早大と3位の中大に絞られた。
最終節を前にした第21節は集中応援を行う大学も多く、2部では神大と東海大の集中応援が開催される。リーグ戦も残り2節。最後に笑うのはどこだ。




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