TOP > ニュース一覧 > ニュース

【会見】法政大学・武藤友樹選手、松本山雅加入内定記者会見

2017/12/11
 さる12月5日、法政大学キャンパス内にて、武藤友樹選手の松本山雅FC内定記者会見が行われました。以下は、会見における選手、ならびに関係者のコメントです

□長山一也監督コメント

 武藤友樹選手は自分が4年前、法政大学サッカー部の監督に就任した年に入学してきた選手で、僕が4年間を通して見た、初めての学年の選手です。武藤選手はスピードのある選手ですが、その中でもしっかりとボールを扱い、右足も左足も器用にこなせます。法政大学では基本的に右サイドバックでプレーをしていますが、左サイドバックも、またひとつ前のポジションでも、技術を活かしてプレーすることができる選手です。2年くらい前からはクロスの精度も上がり、昨年までは左サイドは永戸勝也(現仙台)、右は武藤と、両翼で崩して法大の力となってくれていました。
 性格的にも明るく、少し抜けているところもありますが(笑)、かわいがられるタイプのキャラクターだと思います。ひとつ上に、八千代高校の先輩でもある永戸がいて、ベガルタ仙台では開幕からスタメンを獲得しました。永戸のように1年目からレギュラーを獲得し、松本山雅FCのために力を発揮して、貢献してほしいと思います。

□武藤友樹選手 コメント

 幼いころからの目標である、プロサッカー選手になるという夢がかなってうれしい気持ちでいっぱいです。また、松本山雅FCという素晴らしいクラブで、プロ選手としてのスタートを切れることに感謝しています。初めて、ホームスタジアムであるアルウィンで松本の試合を観戦したときは、サポーターの皆さんの熱さを目の当たりにし「早く、このサポーターの皆さんの前でプレーしたい」と思いました。今回、このように自分がプロサッカー選手になることができたのは、今までサッカーを続けさせてくれた家族、小中高大と指導してくださった指導者の皆様、チームメイト、マネージャーの方たち、すべての方たちのおかげだと思っています。大変感謝しています。
 今後はプロになり、アマチュアだったこれまでとは違う立場でサッカーをすることになりますが、人間としてもプレーヤーとしても成長できるように、自覚をもちたいと思っています。大学サッカーではまだ全日本大学選手権(インカレ)が残っているので、そこで自分の力を発揮し、法大のために貢献したいと思います。

□松本山雅FC 江原俊行氏(チーム統括本部スカウト) コメント

 松本は2012年にJ2に昇格して6シーズン目となります。2015年はJ1で戦ったのですが、その翌シーズンからは再びJ2で戦うことになりました。チームの成長は右肩上がりで、勢いのあるチームです。その勢いにのってJ1昇格まできたと思うのですが、最近はその勢いが少し過渡期にかかっているのかな、と思います。J2のクラブ中で、スタメン11人の平均年齢がいちばん高いというのが現状。チームスタイルであるハードワークを考えたときには、少し厳しいものがあります。
 そんな中、今後の5年、10年を考えると若い力が出てきてほしいと思っています。目標として、一度J1昇格は達成したので、次はJ1での定着となるですが、そのためには若い力が必要になります。
 今年の補強ポイントは、うしろ(守備)の選手ということで考えていましたが、シーズン当初、武藤選手は僕の(獲得)リストには載っていない選手でした。主務という、重い重いものを背負ってプレーしていたからでしょうか。正直、今シーズン当初はあまり興味をもっていませんでした。ターニングポイントとなったのは、総理大臣杯の阪南大学戦(準々決勝 ○3-3、PK4-3)です。主務という重い荷物を外した武藤選手のプレーを見て、東京ヴェルディ時代に自分が獲得した選手で、今は法大のスタッフになった井上平コーチに「武藤って、あんなにいい選手だっけ?」と聞いたところ「主務から外れてよくなったんです」とのことでした。そこから、武藤選手に興味を持ち始めました。続く準決勝、武藤選手がファインゴールで筑波大学を下したのを見て、大会後に練習参加をしてもらうことを決めました。つまり、あまり(獲得のために)追いかけずに獲得しているわけですが、そういう縁なのかなとも思っています。
 プレー面では非常にスピードがある選手で、反町(康治)監督もその推進力を評価しています。先日、法大がJ1のクラブとトレーニングマッチをしているところを見せていただいたのですが、J1相手でもその推進力は通用すると思いました。これからは駆け引きなど細かい部分で成長しなければならないと思いますが、先輩の永戸選手同様、開幕スタメンを目指してほしい。そして、1月のチーム始動にフレッシュな状態できてもらいたいと思います。

□質疑応答

――自分のプレーの特徴、武器は?

 攻撃の部分です。縦にドリブルで突破し、質の高いクロスをあげて、たくさんアシストをできたらいいと思っています。守備の部分ではまだ通用しない部分があるので、インカレや来年のJリーグ開幕までに、練習などで強化していきたいと考えています。

――松本山雅FCのイメージは?

 チーム全員が一体となって戦っているチーム。ホームゲームではたくさんのサポーターがスタジアムに足を運ぶなど、地域を盛り上げる存在だと思っています。自分もチームに入って貢献できればと思っています。

――対戦してみたい選手は?

 J2とJ1ということでカテゴリーが違うので対戦があるかわかりませんが、永戸さんとは対戦したいです。それぞれ右サイドと左サイドなので(マッチアップするし)、Jリーグの舞台でいつか対戦できたら面白いと思っています。

――ジュニアユース時代のチームメイトである、柏レイソルの中谷進之介選手が、ツイッターで武藤選手のことを「法政大のカイル・ウォーカー」とツイートしていましたが、感想をお聞かせください。また目標とする選手は?

 あのツイートには自分もびっくりしました。彼が自分のことをカイル・ウォーカーと考えているとは思いませんが(笑)うれしかったです。自分が目標としている選手は、レアル・マドリードのカルバハル選手です。なので、中谷選手のツイートがカルバハルって書いてあればうれしかったんですが(笑)、カイル・ウォーカーもすごい選手で、目標としている選手のひとりなのでうれしかったです。

――長山監督におうかがいします。この4年間で、武藤選手が特に成長したと思われる部分は?

 まず人間的な面では、このような場でもしっかりと話せるようになったことです。正直1年生のときは怪しい部分もあったのですが(笑)、今ではしっかり人の前に立って話せるようになった。当たり前のことかもしれませんが、まずそこが成長したところだと感じています。武藤選手は今年、シーズン途中まで主務をしていました。彼が主務をやるというのは、キャラクター的には違うといえばそれまでなのですが、チームのためを思って行動し、そうしたチャレンジをするようになったことは大きいと思います。今年の春先に「自分が主務をやります」と言いにきたとき、自分を成長させたいという向上心があると感じました。ただ、そのあとはキャラクターどおりになった(主務から外して選手に専念させた)んですけど……(笑)。今後もチームのためにやろうという気持ちや、そのための方法、気の利かせ方がもっと出てくれば、プロでも成長できるのではないかと思っています。
 プレー面では、ドリブルのスピードや突破力、推進力というのはもともともちあわせていました。ただ最後にプレーを完結させるという面で、クロスやシュートの質が悪かった。ゴール前のプレーや、コントロールについては質の高いものがありましたが、シュートや、クロスの質もあがって、最後にプレーを成立させられるようになったところが、成長したところだと思います。
チケット情報
リーグ戦・各節レポート
プロ内定者一覧
はじめての大学サッカー
2024年度新入部員一覧
主将副将一覧
プログラム通販
スペースバー1
メディアの皆様へ
スカウトの皆様へ
スペースバー2
Instagram