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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・1部第11節レポート

2015/06/17
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第11節は、6月13日(土)に3試合、14日(日)に3試合が行われた。
 アミノバイタルカップによる中断期間を挟んでの前期最終節。リーグ戦を首位で折り返すのは、好調を極めた国士舘大学か、はたまたすぐ後ろを追いかける流通経済大学か。前期リーグを締めくくる闘いに注目が集まった。


○アミノバイタルカップでは2回戦敗退と悔しい結果に終わった駒澤大学(勝点11)と、前期最終節を勝利し、首位の国士大にプレッシャーをかけたい流通経済大学(勝点19)の対戦。

 前半は流経大がやや優勢に試合を進めるが、得点することが出来ずに前半を終える。後半に突入した52分、駒大の6番・唐木沢真也のパスを受けた10番・中村駿が先制点をあげると、その6分後の58分には中村が追加点を決めて2-0に。さらに66分には16番・吉岡政和がドリブルで突破口を開き、7番・平野篤志がだめ押しの3点目を決めて流経大の勢いを止めた。試合はこのまま3-0で終了。決めるべきところをしっかりと決めた駒大の勝利となった。
 前期を気持ちよく終えた駒大は、順位をひとつあげて8位に。一方、勝てば首位に立つ可能性もあった流経大だが、順位変わらず2位のまま前期を終えることとなった。気持ちを切り替えて総理杯へと臨みたいところだ。


○ともになかなか下位を抜け出せない、最下位の桐蔭横浜大学(勝点8)と10位・中央大学(勝点11)の対戦。両チームともに満足のいかない順位なだけに、前期最終節で勝点3を積み重ねたいところだ。

 試合開始からペースを掴んだ中大が8分、クロスからのボールを9番・内田裕介が決めて先制すると、19分には相手ゴールキーパーのこぼれ球を拾った19番・矢島輝一が右足で押し込んで2点目を決める。しかし、この得点シーンで29番・渡辺健斗が負傷し、交代してします。
 2点を追う形となった桐蔭大だったが、39分にPKを獲得し、これを7番・山根視来が決めて1点を返すと、徐々に流れは桐蔭大へ。後半開始直後の51分、10番・石川大地が36番・吉田侑也からのクロスを決めて2-2の同点にする。流れを引き戻したい中大であったが、失点直後に獲得したPKを決めることが出来ず、逆に84分、CKから7番・山根視来に勝ち越しゴールを決められて、3-2で試合を終えた。
 最下位からは脱却した桐蔭大だが、11位とまだまだ降格圏からは脱出できず、厳しい状況は続く。後期での巻き返しに期待したいところである。敗れた中大は10位と順位こそ変わらないものの、2点のリードをひっくり返されるなど、手痛い敗戦で前期を折り返すこととなった。

○リーグ戦では好調の国士舘大学(勝点19)と慶應義塾大学(勝点16)もアミノバイタルカップでは1回戦敗退。互いに切り替えて前期最終節に臨みたいところ。

 試合はどちらも譲らない白熱した展開となった。16分に国士大の39番・田場ディエゴがリーグ戦初出場、初得点で先制。対する慶大も36分に、こちらも1年生の32番・松木駿之介のゴールで同点に追いつくと、後半に突入した59分に7番・黄将健が決めて逆転に成功する。しかし国士大も首位としての強さを見せ、65分に16番・松本孝平が中央の突破からドリブルでシュート。2-2の同点に追いつくと、81分に再び16番・松本孝平がこの試合2点目を決め、今度は国士大が逆転する。このまま国士大の勝利かと思われたが、慶大も意地を見せて、終了間際の83分に再び32番・松木駿之介が得点をあげて追いつく。激しい点のとりあいとなったゲームは、結局3-3で痛み分けとなった。
 国士大は2位と勝点差1を付けて首位をキープしたままリーグ戦を折り返すことに。一方の慶大は、勝点1を得たものの、3位から5位に順位を下げることとなった。


○ともに勝点15の、4位・順天堂大学と6位・早稲田大学の対戦。両チームともに勝利すれば順位を大きく上げるチャンスとなる。

 立ち上がり1分に早大がPKを獲得。これを9番・宮本拓弥がしっかりと決めて、早大が先制点をあげる。勢いに乗った早大は17分にも8番・堀田稜のドリブルから6番・平澤俊輔が得点し、2点リードで前半を終える。
 順大も前半こそ早大の勢いに押されていたものの、後半からは徐々にペースを取り戻し、相手ゴールを脅かす。70分に3番・吉永哲也が鮮やかなダイレクトシュートで1点を返し、ここから反撃開始といきたいところであったが、追加点を挙げられないままタイムアップ。1-2で試合終了となった。
 2点ビハインドの中で1点を返した順大。後期に向けてよい流れをつかむことができたものの、順位を大きく落として7位となってしまった。一方、リーグ序盤は苦しんだ早大は4連勝で前期を終え、4位と好位置につけて後期に臨む。


○昨季リーグ優勝の専修大学(勝点13)と準優勝の明治大学(勝点12)も、今季はなかなか勝てず、苦難続きの前期となった。だが、明大は中断期間に開催したアミノバイタルカップで優勝しているだけに、その勢いのまま今節も勝利したいところだ。

 試合開始より両チーム互角の戦いが続くが、試合が動いたのは36分。専大が32番・廣瀬慧のゴールで先制し、1-0で前半を終了する。
 しかし、エンドが代わった後半に入ると、明大の反撃が始まった。まず、後半開始早々の47分に、10番・和泉竜司のパスを受けた8番・小谷光毅が得点して同点に追いつくと、66分に24番・木戸晧貴が、6番・高橋諒からのクロスを頭で叩き込んで逆転に成功。均衡した試合展開であったものの、最後は決定力で勝った明大の勝利となった。
 前節の勝利で7位へと上昇した専大だが、この結果再び9位へと順位を落とす結果に。対照的に明大は8位から6位へと順位を上げた。


○今季から1部リーグに復帰した法政大学(勝点15)と神奈川大学(勝点9)の“昇格組ダービー”。足並みをそろえて1部へと昇格した両チームだが、前期を戦いと、その順位は対照的となった。

 試合開始直後は互角の戦いが続いたものの、6分に法大15番・上田慧亮が技ありのシュートで先制すると、展開は徐々に法大ペースに。1-0で前半を折り返すと、後半53分には左サイドを突破した15番・上田を起点とし、31番のディサロ・燐・シルヴァーノが折り返したボールを、19番・高徳勇輝が叩き込んで2点目を決める。
 2点を追う神大はゴール前までボールを運ぶもののフィニッシュまで持ち込むことができず、最後まで法大のゴールを割ることが出来なかった。
 前期序盤の勢いを取り戻した法大。順位も3位と文句なしでリーグ戦を折り返すことができ、いい雰囲気で総理杯に臨むことができそうだ。一方神大は最下位へと転落。後期で巻き返しを図りたい。


前期終了時点での順位は以下の通り。

1位 国士舘大学  勝点20
2位 流通経済大学 勝点19
3位 法政大学   勝点18
4位 早稲田大学  勝点18
5位 慶應義塾大学 勝点17
6位 明治大学   勝点15
7位 順天堂大学  勝点15
8位 駒澤大学   勝点14
9位 専修大学   勝点13
10位 中央大学   勝点11
11位 桐蔭横浜大学 勝点11
12位 神奈川大学  勝点9

 まさに混戦といえる前期リーグ。首位で折り返したのは国士舘大学だが、2位・流通経済大との勝点差はわずかに1。勝点3差の中に5チームがひしめくなど、決して油断できる状況とはいえない。夏の中断を挟んでさらに強くなって後期に挑むのはどのチームか。後期も熱い戦いが繰り広げられることに期待したい。


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