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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・2部第11節レポート

2015/06/18
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第11節は6月13日(土)と14日(日)に3試合ずつが行われた。ここまでは首位・日本体育大が10連勝と独走態勢に入りつつあるが、11連勝で前期を折り返すのか、それとも他大学がストップをかけるのか。後期を見据えた戦いに注目が集まった。



○2部チームとしては初の決勝進出という結果を出した、アミノバイタル杯での勢いをそのままリーグ戦につなげたい筑波大学(勝点21)と、これ以上上位チームに離されたくない東洋大学(勝点17)の、3位・4位の直接対決。

 先に試合を動かしたのは筑波大だった。27分、19番・若杉拓哉からの浮き球に、9番・北川柊斗が合わせて先制。しかし、対する東洋大もその直後の31分、サイドバック、2番・今井裕基がドリブルで突破。7番・仙頭啓矢のゴールで同点に追いついた。
 同点のまま迎えた後半は、両チームともに勝ち越し点を目指したが、結局最後まで決めきれることができず1-1でタイムアップ。ドローで痛み分けに終わり、両チームともにそのままの順位で前期を終了した。


○日本体育大学(勝点30)と関東学院大学(勝点27)の試合は、首位と2位の直接対決となった。

 前半、まず先手をとったのは関学大だった。32分、11番・萱沼優聖、8番・普光院誠とつないで、最後は22番・井上翔太郎が押し込んで貴重な先制点を決める。しかし関学大は40分、6番・木村魁人がペナルティエリアでハンドをおかして退場に。ひとり少なくなったうえに、日体大にPKを献上してしまう。
 このPKを42分、日体大の26番・福田圭佑がきっちりと決めて1-1に。試合は再び振りだしに戻り、前半を折り返した。
 先制点を奪われた日体大だったが、後半に入ると、開始早々に勝ち越し点を奪う。50分、7番・高井和馬のクロスに27番・川戸大樹が合わせて2-1に。結局これが決勝点となり、日体大が前半戦無傷の11連勝を達成。2位・関学大に勝点6差をつけたまま、首位をキープした。


○共に思うように勝点を伸ばせていない青山学院大学(勝点14)と東京国際大学(勝点11)の対戦。

 前半は試合が動かず、0-0のまま折り返すかと思われた。しかしアディショナルタイム1分に、東国大が10番・安東輝のクロスに9番・石山廣燿が合わせてゴール。先制点をあげる。
 東国大はその後もう1点決めるが、オフサイドで得点にはならず。しかし後半69分に9番・石山と交代で入った11番・進昂平が、73分と78分に立て続けに2点を決め、3-0となり青学大を突き放す。 この結果、東国大は勝ち点3を獲得し、青学大との勝ち点が並ぶこととなったが、得失点差により東国大が順位をひとつあげて7位に浮上。一方の青学大は5位から8位へと順位を落とすこととなった。

○なんとか中位から脱したい東京学芸大学(勝点12)と、残留争いには巻き込まれたくない拓殖大学(勝点10)の一戦。

 前半は互いにゴールを奪えないまま。スコアレスで折り返したが、後半に入ると東学大の一方的な展開となった。まずは51分、GK1番・須賀健太からのロングキックを起点とする鮮やかなダイレクトプレーでゴール前に迫り、9番・五十嵐亘が決めて先制。さらに63分には、16番・冨澤右京からのクロスに18番・藤得健司が合わせて、拓殖大を突き放す。アディショナルタイムに突入した90+2分にも、再び16番・冨澤から9番・五十嵐が決めて3-0に。拓大はなすすべなく無得点のまま試合終了。東学大が前期最終節を完勝で飾り、6位から5位へと順位をアップ。対する拓大は9位と順位こそ変わらないものの、中位グループとの勝点差が広がる結果となった。


〇降格圏から抜け出したい日本大学(勝点5)と、ようやく調子があがってきた朝戦大学校(勝点11)の一戦。

 前半からゲームを有利に進めたのは朝鮮大。28分、10番・金成純のゴールで先制すると、前半終了間際の45分には26番・韓勇太がゴール前で強引な突破を見せて追加点をあげる。後半に入っても朝鮮大の優位は変わらず59分、CKから2番・洪潤極がボールをキープし、ダメ押しとなる3点目を決め、日大を突き放す。
 試合はそのまま終了。朝鮮大は前期最終戦を完封勝利で締めくくり、順位をひとつあげて6位に。対照的に日大は最下位へと沈むこととなった。


○ここまで非常に厳しい戦いが続いている産業能率大学(勝点6)と、東海大学(勝点4)。かつては東海大学でチームメイトだった両チームの監督が対戦する、因縁の対戦でもあった。

 前半から試合を支配したのは産能大だった。しかし先制点を奪ったのは東海大。15分、26番・女屋凌が鮮やかなダイレクトシュートで貴重な先制点を決めて先制。その後も試合を支配した産能大だったが、どうしても東海大ゴールを割ることができない。すると迎えた78分、東海大13番・榎戸皓平が35番・小野能寛のFKからヘディングシュートを決めて勝負あり。東海大がそのまま2-0で完封勝利をあげた。
 この結果、東海大は最下位を脱出。順位をふたつ上げ、10位と降格圏からの脱出にも成功した。逆に産能大は降格圏の11位に。しかし10位から12位の勝点差はそれぞれ1とわずか。後期の巻き返しに期待したい。


前期終了時点での順位は以下の通り。

1位 日本体育大学 勝点33
2位 関東学院大学 勝点27
3位 筑波大学   勝点22
4位 東洋大学   勝点18
5位 東京学芸大学 勝点15
6位 朝鮮大学校  勝点14
7位 東京国際大学 勝点14
8位 青山学院大学 勝点14
9位 拓殖大学   勝点10
10位 東海大学   勝点7
11位 産業能率大学 勝点6
12位 日本大学   勝点5


 日本体育大学が開幕からひとつも星をとりこぼすことなく、ついに11連勝を達成。勝点33で首位を独走し、前期を折り返した。2位・関東学院大学との勝点差が6、3位・筑波大学との差が11と圧倒的な優位な状況だ。後期、日体大が大崩れしない限り、この勝点差を詰めるのは容易ではないだろう。
 そんな日体大にストップをかけるのは、どのチームか。1部昇格の切符は2枚。その行方にも注目したい。

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