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JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦・2部第12節レポート

2017/09/22
 『JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第12節は、9月16日(土)に6試合が行われた。



〇2位で前期を終え、1部昇格に向けて順調な早稲田大学(勝点23・2位)と、夏の中断期間には総理大臣杯に出場し、ここから順位を上げたい神奈川大学(勝点13・8位)との一戦。

 前期リーグでは2-2のドローで終わったこのカードは、前回とは大きく違う試合展開となった。神大は前半から早大の素早い前線からのプレスに苦しみ、なかなか敵陣にボールを運ぶことが出来ない。そんな中、早大は積極的に攻撃を仕掛け、25分には11番・柳沢拓弥からのパスを受け、現在2部の得点ランキングトップの15番・武颯がゴールを決める。この得点をきっかけに勢いを増した早大は、42分にも7番・相馬勇紀が追加点を決め、2-0とリードを広げて前半を終了する。
後半に入っても早大の勢いは止まらなかった。55分、8番・石川大貴のこの日2アシスト目となるパスから11番・柳沢が決めて3点目。60分にはまたしても7番・相馬がドリブルで独走、この日2点目となるゴールを挙げると、66分には13番・金田拓海、試合終了も近づいた86分には29番・金島遼がダメ押しとなる6点目を決めて、試合終了のホイッスル。早大は11番・柳沢が1ゴール1アシスト、8番・石川の2アシスト、7番・相馬の2ゴール1アシストと前線の選手が躍動し、神大に対し6-0の圧勝を収めた。
 神大は要所要所でチャンスを掴むも、早大GKの1番・小島亨介のビックセーブにより無得点に。神大のGK、12番・山川卓己も気を吐くセーブを連発したが、早大の猛攻の前に力が及ばなかった。ここ数年、総理大臣杯出場チームが降格する「ジンクス」があるだけに、それから逃れるためにも、最下位に沈む朝鮮大学校と対戦する次節は必ず勝利を収めたいところだ。一方この試合に怒涛の6ゴールで勝利した早大は次節、下位で苦しむ青山学院大学と対戦。1部昇格を1節でも早く手中に収めるため、負けられない戦いが続く。


◯前期リーグを首位で折り返した国士舘大学(勝点26・1位)と、1部昇格を射程圏内に捉える位置にいる東京農業大学(15・5位)との一戦。

 試合は開始早々4分に動く。東農大は22番・安藤一哉が右サイドから中央へとドリブル突破。国士大はGK1番・野津幹陽がそれを阻止しようとするが、そのこぼれ球を17番・手塚竣一朗が右足で決め、東農大が先制点を挙げる。両者一進一退の攻防を繰り広げて迎えた後半、開始直後の47分に国士大が右サイドでコーナーキックを獲得する。キッカーは7番・荒木翔。中央へと挙げたクロスを相手フィールドプレーヤーがクリアーするも、セカンドボールを拾った8番・山口和樹が右足でシュート。これがゴールに突き刺さり、国士大が同点に追いつく。このゴールで波に乗った国士大は攻撃のリズムを作り始めるが、再びゴールを割ることができず試合終了。勝点1を分け合う結果となった。
 引き分けはしたものの首位をキープする国士大は次節立正大学と戦う。しかし現在2位の早稲田大学が今節で勝利し、勝点差が1と下から追い上げられている状況だ。次節こそ勝点3を積み上げ、2位以下を突き放したいところだ。一方の東農大は次節、現在6位の東京学芸大学との一戦。勝点差で並んでいるためここで勝利し、なんとしてでも上位争いに食いついていけるようにしたい。


◯前期リーグではわずか3勝と波に乗れなかった東海大学(9位・勝点12)と、前期は攻守が上手くかみ合わず最下位に沈んでいる朝鮮大学校(12位・勝点7)の一戦。

 前期リーグで勝点を積み重ねることのできなかった両チームの一戦は、いきなり試合が動く展開となった。9分、朝鮮大は11番・金志錫、9番・梁碩柱とつないで、5番・文寿賢にパスを預ける。5番・文はワントラップをしてボールを収めると、右足を振り抜いて朝鮮大はさらに21分、左サイドでフリーキックのチャンスを得ると、27番・金陽奏のキックに4番・崔希正がヘディングで合わせて0-2とし東海大を突き離す。しかし東海大もその後反撃に出る。2分後の23分には、GKの1番・濱本康介が前線に届くロングキックを放り込み、ゴール前は混戦に。こぼれ球を31番・新明和輝が押し込み、1点差へと迫る。さらに追撃に出た東海大。このまま前半が終わると思われた44分、26番・大屋祥吾からパスを受けた31番・新明和輝が落ち着いてゴールを決め、前半のうちに東海大が同点に追いつき前半が終了する。
 ともに勝ち越しゴールを狙う両チームは、後半積極的に選手を投入。東海大は、8番・中山に代えて14番・若林涼太を、朝鮮大は11番・金に変えて19番・韓勇太をピッチに送り出す。しかし互いに得点チャンスを決めきれない。試合終了間際には、朝鮮大の4番・崔がこの日2枚目となるイエローカードをもらい退場となるが、スコアは動かず2-2のまま試合終了。両チーム勝点1を分け合った。
 この結果、東海大は順位を落とし10位に。試合の序盤の失点が響き、降格圏が近づいてしまった。次節は、同じく降格圏にいる日本大学と対戦する。一方、0-2のリードから追い付かれてしまった朝鮮大は、最下位から脱せないまま。次節は、調子を落として早大に0-6の大敗を喫した神奈川大学と対戦する。残留するために勝点3が必須だ。


◯前期リーグを3位で折り返し、上位入りを狙う拓殖大学(3位・勝点20)と、夏には総理大臣杯に出場し、調子を上げつつある青山学院大学(7位・勝点14)の一戦。

 前期リーグで最少失点の拓大と、その倍以上の失点を喫した青学大の一戦は、序盤から互いに攻めあう展開となった。試合が動いたのは28分。青学大は、10番・小泉佳穂が中央に浮き球を上げるが、これは拓大のDFがクリアー。しかし、そのクリアボールを9番・窪園大地が拾うと、右足でシュートを放ち先制点を決める。
 追いついて逆転したい拓大と、突き放したい青学大。後半は、そんな両チームの意志が強く出た試合展開となった。まずは68分、青学大は14番・尾ノ上幸生のフリーキックに4番・中島康輔がヘディングで合わせて追加点。拓大を突き放すことに成功する。一方、攻め手を欠きなかなか得点を決められない拓大だったが、試合終盤に入って意地を見せる。拓大は84分にPKを獲得すると、8番・冨田博斗がきっちりと決め1点差と追い上げる。さらに88分、10番・小島樹が放ったシュートは青学大のGKの12番・北原慶太に弾かれたものの、こぼれ球を7番・西山大輝が押し込み、終了間際に同点に追いつく。試合は2-2の同点で終了。拓大が土壇場で粘り強さを発揮する一戦となった。
 追いついた拓大は勝点1を積み上、次節で順位をあげ4位と迫る中央大学と対戦する。上位2チームに突き放されないためにも、また中大を突き放すためにも、次節こそ勝点3を積み上げたい。一方、終了間際に追いつかれた青学大は、勝点2を失い上位と離される結果に。次節は後期初戦で6-0と大勝を挙げて波に乗る早稲田大学と対戦する。下位を突き放し、上位と離されないためには、なんとしてでも好調・早大の出鼻をくじいて勝点3を獲得したい。


◯後期初戦のカードは前期最終戦と同じ対戦となった。前期に続く2連勝で後期を勢いづけたい立正大学(勝点11・10位)、前節のリベンジで立正大に勝ちたい日本大学(勝点9・11位)の対戦。

 前半は立正大のペースで試合が進んだ。立正大は34分、ペナルティーエリア付近でフリーキックのチャンスを獲得。キッカーの6番・長谷川歓大が右足でシュートを放つもこれは壁に防がれてしまう。しかし、こぼれ球を拾った13番・和泉達也が、キーパーの位置をよく見てシュートを流し込み、立正大が先制点を挙げる。
 後半は日大も反撃を見せ、9番・金子拓郎が右サイドを駆け上がるなど多くのチャンスを作るが、決定機まで持ち込むことができない。逆に76分には、立正大の17番・梅村豪の鋭いクロスを24番・近藤拓海が頭で流し込み追加点。立正大が2点目を挙げ、リードを広げる。だが、このまま試合が終わるかと思われた後半のアディショナルタイムに、日大はペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得。このチャンスに、9番・金子がわずかに開いていた壁のずれを見逃さず、左足の鋭いシュートをゴールの右隅に突き刺し、1点差へと詰め寄る。しかし残り時間は少なく、試合はそのまま終了。2-1で立正大の勝利を収めた。
 日大に2連勝を飾った立正大は次節、前期リーグ、そして「アミノバイタル」カップと負け越している国士舘大学と対戦。リベンジをはたしたいところだ。一方、日大は前期引き分けている東海大学との対戦。現在11位と厳しい状況にあるだけに、今度こそ勝点3を得て、降格圏から脱出したい。


◯東京学芸大学(勝点16・4位)と中央大学(勝点15・6位)、勝点1差で順位を競るチーム同士の直接対決。順位の入れ替わりがかかっており、ともに負けられない一戦だ。

 前半は中大のペースで試合が進んだ。18分、中大は28番・中村亮太朗が右サイドからクロスに、8番・早坂翔が反応。グラウンダーのパスをゴール前に送ると、19番・加藤陸次樹が右足でシュートを放ち先制点を挙げる。その後も積極的に中大が攻めるが、追加点は生まれず前半は終了。
 しかし、後半も試合の主導権を握ったのは中大だった。63分、中大は28番・中村の右コーナーキックに19番・加藤が頭であわせ2点目を挙げる。東学大は、3番・鈴木翔太の正確なロングパスから攻撃を仕掛けるが、中大のディフェンスに阻まれシュートまで持ち込むことができない。後半はシュート0本と、中大のディフェンスに完全に抑えられる形でチャンスを作ることのできなかった東学大。結局、2点のリードを守りきり、0-2で中大が勝利した。
 この試合負けた東学大は順位を落とし6位に後退。対して勝利した中大は、東学大と入れ替わるように4位へと浮上した。東学大は次節、同勝点の5位・東京農業大学との直接対決を控える。一方4位となった中大も、次節は3位の拓殖大学との直接対決となる。勝点差は3と、勝っても順位を動かすのは難しいが、上位グループへと食い込むためにはぜひとも勝っておきたい相手だ。


 次節第13節は、9月23日(土)に早稲田大学東伏見グラウンドにて、神奈川大学対朝鮮大学校、早稲田大学対青山学院大学が対戦。拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場では拓殖大学対中央大学、国士舘大学対立正大学、日本大学稲城総合グラウンドで東海大学対日本大学、東京学芸大学対東京農業大学の試合が行われる。
 ついに開幕した後期リーグ戦。2部リーグの上位争いは、今節、1位の国士大が東農大と引き分け、2位の早大が神大に大勝したことで、その差は勝点1と迫った。下位グループでは、降格圏から離れたい10位の立正大と降格圏に沈む11位日大の直接対決が行われ、立正大が勝利。立正大が降格圏内から離れる一方、日大にとっては厳しい敗戦となった。最下位の朝鮮大は東海大と対戦。引き分けに終わり、最下位脱出とはならず。今後も昇格争い、降格争いともに目が離せない試合が続く。



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