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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・2部第14節マッチレポート

2022/10/27


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグは、10月25日(火)に延期分第14節の全6試合が行われた。

※マッチレポートは随時追加いたします。


産業能率大学 2-1 明治学院大学


 後期リーグ中断明けから勝利のない、悪い流れを断ち切りたい産業能率大学(勝点28・6位)と、3部リーグ自動降格圏との差を広げるためにも勝点3が欲しい明治学院大学(勝点15・10位)の一戦。

 最終ラインでパスを回しながら攻撃の糸口を探す産能大に対し、明学大は、中盤でのパスワークから両サイドバックの裏を狙って攻撃を仕掛ける。先にスコアを動かしたのは産能大。14番・猪狩祐真は自陣センターサークル内でルーズボールを拾うと、ドリブルでペナルティーエリア付近まで持ち上がり、中央の10番・城定幹大へパス。これを受けた10番・城定は少ないタッチで6番・小野寺亮太へとつなぎ、最後は再び10番・城定が左足で流し込む。8分という早い時間帯に先制点を挙げて勢いに乗った産能大は、18分、19分と立て続けにコーナーキックを獲得。明学大ゴールを脅かすが、集中した守りに阻まれ、ゴールを決めることができない。対する明学大は36分、20番・鈴木雄太がセンターライン付近から前線に持ち運ぶ。さらにこぼれ球を回収した8番・渡辺創太がシュートを放つが、これはゴールの右外へ。続く42分には、13番・村井創哉が裏に出したボールに、20番・鈴木がダイレクトで合わせるも、産能大GK、1番・渥美拓也の決死のセービング。互いにチャンスを作りながらも、決め切ることができないまま1-0で前半を終えた。

 流れを変えたい明学大は64分、16番・萩原大翔に替えて7番・小林虎太郎を投入。さらに80分近くになると、両チーム立て続けに交代カードを切り、攻撃の活性化と試合のクローズを図る。だが、ここから試合はさらに動く。84分、産能大は10番・城定が前線から強く守備に行き、相手DFのパスミスを誘発。10番・城定のプレスに続いていた12番・久保田拓也がこのボールを拾い、GKとの一対一を冷静に決めてリーグ戦初ゴールをマーク。残り少ない時間帯で貴重な追加点を得る。このまま試合終了かと思われたが、アディショナルタイムに突入した90+3分に産能大が意地を見せる。11番・保土原大貴のクロスを途中出場の18番・佐藤秀吏がヘディングで折り返し、そのボールに5番・尾曲俊祐が合わせて1点を返す。しかし、明学大の反撃もこれ以上は及ばす、2-1で試合終了。

 6試合ぶりの勝利を手にした産能大は、上位陣に食いつくための貴重な勝点3を獲得。順位は6位と変わらないが、首位との差は勝点4。1部リーグ昇格を狙う権利を、この勝利で手に入れた。一方、次戦の11位・城西大学との直接対決の前に勝点差を広げたかった明学大だが、叶わずその差は1ゲームのまま。次戦の結果次第では、厳しい戦いを強いられることになるだろう。


中央大学 4-1 東京学芸大学


 優勝争い真っただ中、確実に勝点を重ねたい中央大学(勝点32・3位)と、3部リーグ自動降格圏脱出に向けて勝利を渇望する東京学芸大学(勝点12・12位)の一戦。

 中央大学のキックオフで始まった試合は、開始早々にスコアが動いた。キックオフの流れから相手陣内に攻め込んだ中大は、左サイドでボールを持った2番・岡井駿典が上げたクロスに、18番・星野創輝が右足で合わせてゴール。試合開始からわずか数十秒で中大が先制に成功する。勢いの止まらない中大は14分、コーナーキックのこぼれ球を3番・牛澤健が冷静に流し込んで追加点を挙げる。さらに24分、続く33分と、それぞれ19番・加納大と8番・豊田歩が得点し、中大が前半だけで4点をリードする一方的な展開に。対する東学大は全くペースを掴めないまま前半が終了する。

 後半も中大の猛攻は止まらない。東学大はGK1番・栗原巧太郎のファインセーブで、あわや失点という場面を何度となく切り抜ける。それに呼応するように、東学大の攻撃陣も次第に相手陣内へと侵入する時間を増やすが、フィニッシュには至らない。スコアが動かないまま試合は進み、アディショナルタイムに突入。すると、このまま終わると思われた90+2分、東学大は右サイドでボールを持った10番・後藤健太が、ペナルティーアーク付近でフリーだった13番・生駒泰輝に配球。パスを受けた13番・生駒が右足を振り抜くと、ボールはゴール左上に吸い込まれる。試合終了間際に東学大が1点を返して一矢報いるが、試合はここで終了。4-1で中大が勝利した。

 勝点3を獲得した中大は、首位・日本大学、2位の日本体育大学が勝利を逃したことにより首位に浮上。一方敗北した東学大は、3部リーグ降格が目の前に迫り、一層と厳しい状況に置かれることとなった。




東海大学 2-1 城西大学


 直近に行われた第19節では惜しくも引き分け。今節は勝点3をもぎ取って1部リーグ昇格に弾みをつけたい東海大学(勝点31・4位)と、ここ5試合2分3敗と白星のない状況の中、後期リーグ初勝利を目指す城西大学(勝点12・11位)の一戦。

 試合は開始早々動いた。6分、東海大は25番・松﨑虎太郎が右サイドでボールを奪ってクロスを上げると、17番・桑山侃士が右足で合わせて先制する。立ち上がりに失点を喫した城西大だが、その後はサイドを起点に10番・浅賀凱斗と14番・原山祐里のコンビネーションでゴールに向かう。だが、東海大の堅固なディフェンスをなかなか崩すことができない。対する東海大も17番・桑山を起点に追加点を狙うが、城西大もゴールを割らせず、両チーム大きなチャンスはなく1-0で試合を折り返す。

 後半、追加点を狙う東海大は25番・松﨑に替えて33番・星景虎を投入。さらに城西大を攻め立てるが、城西大も決死のディフェンスで追加点を許さない。拮抗したゲームが続く中、スコアが動いたのは後半も半ば過ぎの71分。城西大の10番・浅賀が右サイドからクロスを上げ、これを東海大DFがクリアするものの手前にこぼれる。そこに城西大の18番・吉川元輝が素早く反応。右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。城西大が追いつき、試合は振り出しに戻った。だが東海大は87分、途中出場の9番・藤井一志が中央でシュート性のクロスを上げると、そこにいたのはまたもや17番・桑山。今度は頭で合わせて勝ち越し点を挙げ、再び城西大を突き放す。その後は東海大も集中を切らさずに守りきり、2-1で試合終了。

 現在2部リーグ得点ランキングトップを走る17番・桑山侃士の2得点で勝点3をもぎとった東海大。再び3位に浮上するとともに、自動昇格圏内の2位内に勝点1差と迫った。一方、城西大はこの日も勝利を飾れず、自動降格圏内を脱することができなかった。


慶應義塾大学 0-2 立正大学


 2連勝を狙う慶應義塾大学(勝点27・8位)と、3日前に行われた第19節で3得点を挙げ、攻撃陣が躍動した立正大学(勝点29・5位)の一戦。

 試合は開始早々から立正大ペースとなった。立正大は2番・林海斗と13番・青野翔太が、阿吽の呼吸で慶大の右サイドを崩してクロスを上げる。慶大の堅い守備に阻まれてシュートまでは至らなかったが、それでも流れを掴んだ立正大は11分、2番・林のクロスが2人のスルーを経由して14番・吉野陽翔の元へ。14番・吉野の放ったシュートは一度慶大DFが身を挺して防ぐものの、ボールがこぼれた先にいたのは10番・竹村俊二。これを左足でゴール右サイドへ突き刺し、10番・竹村の2試合連続ゴールで立正大が先制する。さらに攻勢を強めた立正大は41分、33番・西田結平のコーナーキックを5番・平松航が折り返し、最後に13番・青野が押し込んで追加点。前半は0-2と立正大リードで終わった。

 流れを変えたい慶大は、後半頭から18番・廣田尚を投入。FWの18番・廣田、27番・熊澤維吹にボールを集めたい慶大だったが、立正大も5番・平松を中心とした鉄壁の守備で慶大の攻撃を跳ね返す。慶大は58分に36番・熊谷柊治、75分に30番・立石宗悟と、フレッシュな選手を次々と投入するが、なかなかシュートで終わることができない。結局、後半は両チームともスコアを動かすことなく試合終了。前半の2点を守り切った立正大が勝利を収めた。

 立正大は順位こそ変わらないものの、2連勝で勝点を32に伸ばし、首位と1ゲーム差に。虎視眈々と1部リーグ昇格を狙う。一方、上位争いに加わりたかった慶大にとっては痛恨の黒星。上位グループに引き離されるとともに、9位・青山学院大学に勝点5差に追い詰められることとなった。


日本体育大学 2-2 関東学院大学


 2連敗で首位から陥落も、優勝のためにもう負けは許されない日本体育大学(勝点33・2位)と、着実に勝点を積み上げて1部リーグ昇格ラインに食い込みたい関東学院大学(勝点28・7位)の一戦。

 連戦の2戦目となる今試合。日体大は3日前に行われた第19節から大幅に先発メンバーを変更し、1・2年生中心でこの試合に挑んだ。試合は序盤から関東大がボールを保持して優位に進める。序盤から果敢に攻め込む関東大は、コーナーキックやフリーキックからチャンスを作り出すが、日体大の粘り強い守備を前にゴールを割ることができない。しかし22分、関東大は9番・村上悠緋が15番・橋本丈からのパスを受けると、ワントラップで相手を剥がして13番・土井紅貴にパス。13番・土井はそのままドリブルでペナルティーエリアに持ち込み、ゴールに流し込む。先制点を挙げ、勢いに乗りたい関東大だったが、35分に思わぬアクシデントに見舞われる。日体大は34番・野村海翔が、24番・佐藤恵介からのボールを受けてヘディングシュート。これを関東大主将の2番・野末学が右手で阻止し、得点機会の阻止により退場となってしまう。関東大は主将不在のうえ、日体大にペナルティーキックを献上。このチャンスに、日体大は25番・冨士田康人が確実に仕留めて同点に追いつく。だがその後は互いに攻め手を欠き、1-1の同点で前半を終えた。

 後半は、数的優位の日体大が開始からボールを支配する展開となった。55分には、34番・野村に代えてヴァンフォーレ甲府内定の10番・三浦颯太を投入して攻撃に厚みを持たせるが、ゴールへには結びつかない。そんな中、関東大が動いた。65分、関東大は4番・藤本裕也がルーズボールを拾って10番・狩野海晟へフィードを送る。10番・狩野は身体をうまく使って日体大DFと入れ替わると、後ろから上がってきた13番・土井へパス。これを受けた13番・土井はドリブルから相手を揺さぶり、ゴール左隅にシュート。ボールは日体大GKの手の届かないところに突き刺さり、再び関東大が勝ち越しに成功する。またもや1点を追う立場となった日体大は、67分に9番・土佐陸翼と188cmの4番・吉崎太雅を投入。上級生を次々とピッチに送り込んで攻勢を強める。日体大のこの積極策が吉と出る。82分、10番・三浦の4番・吉崎へのパスが関東大DFにクリアされるが、ボールを拾った25番・冨士田がシュート。これも関東大GK1番・倉持一輝に阻まれるものの、こぼれ球に9番・土佐が反応。そのままゴールに押し込んで同点弾。波状攻撃で日体大が再度試合を振り出しに戻した。勢いを取り戻した日体大は、サイドから攻め込んで勝ち越し点を狙うが、クロスの精度を欠き関東大の最終ラインを破ることができない。対する関東大も前がかりとなった日体大に鋭いカウンターを浴びせるが、ゴールを決めきれない。激しい攻守の入れ替わりを見せた試合は、互いに決めきることができずに2-2のまま終了。

 後半に11本のシュートを放ちながらも、数的優位を活かしきれなかった日体大。首位と勝点差はわずかながらも、4位にまで後退する悔しい引き分けとなった。一方の関東大は、ひとり少ない状況ながらも、上位チーム相手に貴重な勝点1を積み上げた。奈良安剛監督が「下を向く試合内容ではない」と選手たちを鼓舞したように、この勝点1が、残り3試合を戦ううえで大きな意味をもつ可能性もある。


日本大学 0-1 青山学院大学


 直近の試合で勝利を飾り、首位に躍り出た日本大学(勝点35・1位)と、2連勝中ながら2部リーグ残留に向けてさらなる勝点が必要な青山学院大学(勝点19・9位)の一戦。

 立ち上がりは両チーム長いボールを入れてチャンスを窺うが、次第に青学大がボールを握って試合を支配。対する日大は前線からのプレスで主導権を取り戻すなど、拮抗した展開が続いた。均衡が破られたのは16分。青学大の7番・佐々木達也は、ボールを持つとそのままドリブルで一気にゴール前へ。左サイドの10番・比留間輝にパスを出すと、10番・比留間はゴール前にクロスボールを供給。これを30番・森夲空斗が相手を見ながら落ち着いてトラップ。左足で放ったシュートに相手GKは触ることもできず、青学大が先制する。1点を追う日大は34分、5番・近藤友喜が縦への鋭い突破からシュートを放つが、青学大GK1番・佐藤海斗がファインセーブ。0-1で青学大リードのまま試合を折り返した。

 後半は、開始直後から中盤で激しい攻防が繰り広げられた。徐々に日大が主導権を握り、両サイドからの巧みなクロスとテンポの良いパス回しから青学大のゴールに迫る。だが、青学大も体を張った守備で得点を許さない。後半、終始攻撃を仕掛けた日大だったが、青学大の集中した守備をどうしても破ることができず、0-1でタイムアップ。青学大が前半の1点を守りきって勝点を積み上げた。

 3連勝の青学大は勝点を22に伸ばし、8位・慶應義塾大学との勝点差を5に縮めた。慶大の結果次第だが、残る3試合を勝ち続ければ参入プレーオフ行きを免れ、2部リーグ残留を確定させることができる。ようやく見えてきた慶大の背を、どこまで追うことができるか。一方、日大は痛恨の黒星。ようやく首位に立ったものの、わずか3日で陥落する結果に。とはいえ、首位の中央大学とは勝点差で並び、その差は得失点差のみ。残り3試合の結果次第では、まだ十分に優勝争いに加わるポジションだ。




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