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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・1部第10節マッチレポート

2021/10/18

 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第10節は、10月13日(水)に延期分の1試合がリモートマッチで行われた。


駒澤大学 対 国士舘大学


 首位・明治大学との勝点差を縮めたい駒澤大学(勝点29・暫定2位)、とインカレ出場権を獲得するためにも勝点3が欲しい国士舘大学(勝点21・暫定10位)の一戦。

 試合は前半開始早々に動いた。キックオフからわずか1分、右サイドから国士大の10番・棚橋尭士がクロスを入れるが、相手のクリアが不十分に。すると、そのこぼれ球を11番・有田稜が左足で突き刺して国士大が先制する。駒大も失点を取り返すべく、10番・土信田悠生と9番・宮崎鴻を起点に攻勢を強め、20分に7番・荒木駿太のフリーキックの流れから11番・中村一貴がシュートを放つ。相手に当たったボールが9番・宮崎にこぼれ、これを冷静に流し込み同点に追いついた。しかし39分、国士大は14番・布施谷翔が右サイドでパスを受けるとペナルティーエリア深くまで一気にボールを運び、中央への切り返しで相手をかわす。最後は左足のシュートをゴール左隅に突き刺し、再び勝ち越しに成功する。国士大はさらに43分、11番・有田が自陣からドリブルで前線まで持ち運び、10番・棚橋にラストパスを。これを10番・棚橋が右足で冷静に流し込み、スコアを1-3に。国士大が2点をリードして前半を終了した。

 だが後半は、どちらもなかなか決定機をつくれない一進一退の攻防が続く展開となった。65分には、駒大がゴール中央で得たフリーキックを7番・荒木が直接狙うが、国士大GK、1番・飯田雅浩のファインセーブで得点には至らず。一方の国士大は4番・大石悠介と途中出場の9番・梶谷政仁が決定機を迎えるが得点を奪うことができない。ようやくスコアが動いたのは88分。駒大は9番・宮崎がロングボールをペナルティーエリア内で収めると、落としたパスを受けた7番・荒木のシュートが相手の手にあたり、ハンドの判定でペナルティーキックを獲得。これをキッカーの9番・宮崎が冷静に決めて2-3と1点差に詰め寄る。1点を追う駒大は90+1分、7番・荒木のフリーキックに9番・宮崎が頭で合わせるがバーに嫌われる。駒大は続く90+2分、左コーナーキックの流れから、23番・小島心都がシュートを放つが、またしてもGK1番・飯田のファインセーブで得点には至らず。試合は2-3のままタイムアップとなった。

 アディショナルタイムに入ってからも続く駒大の猛攻をしのいだ国士大が、1点差を守り抜き、これで3連勝。一時は最下位にも陥った国士大だが、この勝利で順位は10位から7位に大きくジャンプアップ。降格圏からの脱出ばかりではなく、インカレ出場も見えてきた。一方、駒大は首位との勝点差を縮めるチャンスを逃す厳しい敗戦。活動停止明けは、大量得点で2連勝と好調が続いていたが思わぬ敗戦を喫する形となった。






 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦』1部第10節は、7月4日(日)に延期分1試合が行われた。

流通経済大学 対 拓殖大学


 前期リーグの未消化試合(延期試合)を全勝すると首位に立てる流通経済大学(勝点13・暫定7位)と、残留争いから抜け出すためにも勝点3が欲しい拓殖大学(勝点8・暫定11位)の一戦。

 試合序盤はピッチがぬかるんでいることもあり、両チームなかなか攻撃のリズムを作ることができなかった。しかし運動量で勝る流経大が徐々にペースを握ると、相手陣地内でフリーキックのチャンスを獲得。左利きのテクニシャン、7番・菊地泰智の放ったキックは、相手GKが飛び出しづらい絶妙な位置に落下。その落下地点に、タイミング良く走り込んでいた12番・家泉怜依が右足で合わせてゴール。流経大が先制する。拓大もその後、2番・長峰祐斗のクロスに38番・日野翔太が頭で合わせるが、ボールはクロスバー直撃で同点弾とはならず。拓大は決定機を決めきれず、流経大が1点リードして試合を折り返した。

 後半に入ると拓大も10番・田中幸大にボールが収まり、得意とする細かいパスワークからリズムをつかみ始める。パス交換からサイドを突破した拓大は、ゴール前にクロスを供給。走り込んできた9番・山中麗央が絶好のチャンスを迎えるが、流経大のGK21番・薄井覇斗もファインセーブで得点を許さない。次第に試合がオープンな展開になり始めた70分、流経大は2番・佐藤響がドリブルで相手を引き付け、オーバーラップした16番・西原広太へとパス。16番・西原がゴール前に入れたグランダーの高速クロスに、8番・仙波大志が左足で合わせて追加点。流経大がリードを2点に広げる。さらに試合終盤の88分、流経大は途中交代で入った23番・佐久間駿希がハーフウェイライン付近で相手のパスをカット。裏のスペースへ抜け出した10番・満田誠へスルーパスを送ると、10番・満田は拓大GK12番・高麗稜太の飛び出しを冷静に見極め、ゴール左隅にシュートを流し込む。これがダメ押し弾となり、試合は3-0のままタイムアップ。流経大が上位進出へ弾みを付ける勝点3を手にした。






 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部第10節は6月19日(土)と6月20日(日)に、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となった2試合を除く4試合が行われた。


明治大学 対 順天堂大学 @フクダ電子アリーナ


 直近3試合勝ちがない明治大学(勝点17・暫定3位)と、リーグ戦3連勝中と勢いに乗る順天堂大学(勝点10・暫定7位)の一戦。

 試合は開始直後に動いた。5分、明大は前線からプレッシャーをかけると、11番・藤原悠汰がボールを奪取。これを14番・田中克幸が逆サイドの16番・佐藤恵允に展開する。ボールを受けた16番・佐藤は、密集の中を10番・杉浦文哉にパス。10番・杉浦は細かいボールタッチから、右足を振り抜いてシュート。これがニアサイドに突き刺さり、明大が先制点を挙げる。その後は、両チーム一進一退の攻防が続き、1-0の明大リードで前半を終えた。

 順大は、流れを変えるべく、後半から27番・児山雄基と20番・長倉幹樹を投入。しかし、次に点を取ったのは、またしても明大だった。52分、右サイドでパスを受けた11番・藤原から中央の16番・佐藤、22番・林幸多郎とつなぐ。最後は22番・林の強烈なシュートがニアに突き刺さり、明大が追加点を挙げる。順大は立て続けに前線の選手を入れ替えて攻撃の機会をうかがうが、なかなかゴールを割ることができない。だが、このまま明大の勝利で終わるかと思われた90分、順大は16番・海老澤諒のフィードをゴール前の11番・塩浜遼ヘディングで折り返し、20番・長倉がヘディングシュート。これが決まり、順大が1点差に詰め寄る。さらにアディショナルタイムに突入した90+4分、10番・小林里駆のコーナーキックから、34番・生島翼がヘディングシュート。シュートは惜しくもバーを叩くが、こぼれ球が、相手選手にあたりそのままゴールに。オウンゴールという思わぬ形で、順大が土壇場で同点に追いついた。試合はそのまま2-2で終了。

 明大は目の前で4試合ぶりの白星を逃す結果に。順位こそ3位と変わらないものの、勝点2を失う悔しい引き分けとなった。一方の順大は持ち前の勝負強さで勝点1をもぎ取った。




立正大学 対 筑波大学


 何としてもこの試合に勝利して最下位から脱出したい立正大学(勝点7・暫定12位)と、確実に勝利し上位進出に繋げたい筑波大学(勝点12・7位)の一戦。

 両チーム立ち上がりから積極的に前へ起点を置き、攻撃を組み立てる。筑波大は、29番・沖田空が立て続けにシュートを放つが、得点には至らない。一方の立正大は、FWの19番・田中智也と16番・鳥飼涼平にボールを集め、徐々にリズムを掴む。すると16分、立正大は、コーナーキックのこぼれ球を24番・榊原杏太がスーパーボレーで筑波大ゴールに突き刺し先制。失点した筑波大も、集中を切らさず自陣からボールを繋ぐが、立正大の前線からのプレッシャーに苦戦する。さらに立正大は24分、16番・鳥飼が前線からのプレッシャーでボールを奪うと、24番・榊原にパス。これを受けた24番・榊原は、ペナルティーエリア外からの強烈なミドルシュートを決めて追加点。立正大が2-0とリードを広げる。2点を追う形となった筑波大は、3番・角田涼太朗を中心にピッチを大きく使い、立正大ディフェンスを揺さぶると、9番・森海渡が立て続けに背後へと抜け出してチャンスを作る。しかし、これは立正大GKの12番・杉本光希のファインセーブに阻まれてゴールならず。2-0で立正大がリードのまま試合を折り返した。

 後半は拮抗した展開となった。立正大が29番・吉田新の楔から、19番・田中がシュートを放つ一方、筑波大も11番・和田育がキレのあるドリブルからゴールを狙うが、どちらもゴールを決めきれない。結局、終始集中を切らさなかった立正大が筑波大の攻撃をかわし2-0で試合終了。立正大が最下位脱出となる久しぶりの勝利を飾った。


早稲田大学 対 法政大学 @三ツ沢公園陸上競技場


 ここ3試合勝ちがなく、首位法大との戦いで勝点3が欲しい早稲田大学(勝点14・暫定4位)と、この試合に勝って首位争いを繰り広げる早大を引き離したい法政大学(勝点20・暫定1位)の一戦。

 前半、まず流れに乗ったのは早大。相手陣地でのプレーが続き、サイド攻撃を多用して法大ゴールを脅かす。しかし、法大のディフェンスラインも集中して得点を与えない。しかし31分、コーナーキックを獲得した早大のキッカー、25番・森璃太はショートコーナーを選択。8番・田中雄大へパスを送りリターンを受けると、角度を付けたクロスをゴール前へ。これを6番・大西翔也が頭で合わせ、早大が先制点を挙げる。その後は次第に法大がボールを回すようになり、主導権を握るが、得点までには至らない。結局、1-0の早大リードで前半を終えた。

 後半も互いに攻め合う展開となったが、ともに決定機をつくることができない。それでも77分、法大はペナルティーエリアやや後方の右サイドでフリーキックを獲得。14番・田部井涼のキックに途中出場の19番・大塚尋斗が頭で合わせゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定。法大が抗議した結果、一度は得点を認められるものの、早大の抗議でまたもや判定が覆り、最終的にはオフサイドでノーゴールに。その後も法大はサイドから攻撃でチャンスを作るが、最後までゴールネットを揺らすことなく1-0で試合終了。

 早大は4試合ぶりとなるうれしい白星。法大は首位こそ守ったものの、悔いが残る敗戦となった。


桐蔭横浜大学 対 慶應義塾大学 @三ツ沢公園陸上競技場


 前節で劇的勝利を挙げて勢いに乗る桐蔭横浜大学(勝点10・暫定8位)と、降格圏脱出のため追い上げを見せる慶應義塾大学(勝点8・暫定11位)の一戦。結果次第では順位が入れ替わるこの試合は、白熱した好ゲームとなった。

 立ち上がりはともに積極的な入り方を見せた。縦に速い攻撃を仕掛ける慶大に対し、桐蔭大は細かなパスワークで応戦。一進一退の攻防が続く中、慶大にアクシデントが発生する。20分過ぎに、力強いポストプレーを見せていた9番・古川紘平が負傷退場。25分には、急遽11番・宮本稜大がピッチに送り出されることになった。予想外のトラブルに見舞われた慶大だったが、32分、その慶大に先制点が生まれる。相手のクリアボールを回収した14番・橋本健人が鋭いクロスを上げると、7番・山本献が右足アウトサイドでダイレクトボレー。タイミングをずらしたシュートはゴール右上に突き刺さり、慶大が先制。前半は0-1で慶大のリードで終了した。

 後半は、ボールを保持しながら同点ゴールを狙う桐蔭大と、ブロックを固めつつ速攻での追加点を狙う慶大といった構図で試合が進む。桐蔭大は、15番・小関陽星が高精度の左足で好機を演出。また11番・寺沼星文の圧倒的なフィジカルからゴールを狙うものの、慶大の4番・谷本竜一を中心とした粘り強い守備に阻まれ、なかなか決定機を作り出すことができない。両チーム激しいプレーが続く中、再び慶大をアクシデントが襲う。的確なコーチングで守備陣に安定感をもたらしていた5番・小林誉貴が負傷退場。しかし、この試合の慶大は崩れなかった。最後まで気迫のこもったプレーを見せ続けた慶大が、虎の子の1点を守りきり0-1で勝利した。

 この結果、慶大は11位から一気に8位に浮上し降格圏を脱出。逆に桐蔭大は8位から10位に順位を落とし、降格圏内に沈む結果に。慶大の倍以上のシュートを放ちながらも決定力不足に課題が残った。



 前節に単独首位に立った法大だが、今節は4位の早大に完敗。2位の駒大の試合が延期、3位の明大が引き分けたため、依然首位の座にはあるが早大が4試合ぶりの白星で勝点差を3に縮めるなど、上位争いがさらに混戦模様に。試合終了間際に2点を奪って明大に追いつき、暫定5位に浮上した順大も、虎視眈々と上位進出を狙う。
 一方、11位の慶大が桐蔭大に勝利して8位に浮上。最下位の立正大も筑波大に完封勝利を収めて最下位を脱出するなど、11位・12位がそろって勝利したことで下位グループにも大きな動きがあった。

 延期となった試合があるため、暫定順位ではあるが上位は勝点3差で4チーム、下位は勝点3差で5チームがひしめき大混戦となった。前期も残すところ1節となり、熾烈な戦いに目が離せない展開となりそうだ。

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