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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第4節マッチレポート

2022/06/14


『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第4節は、6月1日(水)に延期分の1試合が行われた。


法政大学 3-1 順天堂大学


直近試合で2連勝と勢いに乗る法政大学(暫定9位・勝点6)と、ここ2戦勝利がなく、上位に食い込むためには勝点3が欲しい順天堂大学(暫定7位・勝点7)との一戦。

試合序盤は、両者主導権を譲らない激しい攻防戦が続いた。しかし36分、法大は2番・堀江貴大がハーフウェーライン付近から前線へと大きなクロスを供給。そのボールに走り込んできた19番・髙橋馨希が左足で合わせる。ボールはGKに触られながらもゴールに吸い込まれ、法大が先制する。一方、順大はこの時の接触プレーでGKが負傷。早い時間で交代カードを使うことになった。追いつきたい順大は25番・清水勇貴が前半だけで3本もシュートを放つが、ゴールネットを揺らすことはできず1-0で試合を折り返す。

 流れを変えたい順大はハーフタイムに12番・名須川真光を投入。すると56分、40番・井上太聖が右サイドからアーリークロスを入れる。これに中央で待ちかまえていた12番・名須川が反応。相手DFを背負いながらもヘディングで合わせ、ゴール右上へと流し込む。途中出場の12番・名須川のゴールで同点の追いつき、勢いづく順大。だが法大は71分、右サイドに流れた19番・髙橋が中央の14番・萩野滉大につなぎ、ペナルティーエリア内の6番・佐野陸人にパス。受けた6番・佐野は、体をうまく反転し右足を振り抜く。放たれたシュートはゴールへと突き刺さり、再び法大がリードを奪う。法大はさらに90+1分、19番・髙橋がセンター付近からドリブルを開始。右サイド奥深くまで侵入すると、後ろから走り込んできた途中出場の23番・市川侑生にパス。23番・市川はワンタッチで折り返し、最後は6番・佐野が左足で合わせ、この日2点目となるゴールで順大を突き放す。対する順大は最後にセットプレーのチャンスを得るものの決めきれず、3-1で試合終了。

 攻撃陣の活躍が光った法大はこれで3連勝。一方順大は、3戦勝ちなしで下位グループに後退する結果となった。



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第4節は、4月16日(土)に延期分の1試合を除く5試合が行われた。


駒澤大学 0-4 東洋大学 @流通経済大学龍ヶ崎フィールド


 ここまでの3戦で未だ勝利なし、今節こそ初勝利を掴みたい駒澤大学(勝点1・暫定9位)と、今季初の公式戦であるこの試合に勝利し、勢いに乗りたい東洋大学(勝点0・暫定11位)の一戦。

 試合開始早々、駒大がゴール前でフリーキックのチャンスを得た。開幕戦で鮮やかなフリーキックを決めた33番・小林栞太がゴールを狙うものの、シュートは壁に当たり枠を外れる。対する東洋大は、カットしたボールを自陣で繋ごうとするが、駒大の前線からのプレスになかなか対応できず苦しむ。しかし先制したのは東洋大。30分、14番・井上怜がドリブルで左サイドを突破。マイナスのパスに走り込んできた7番・伊藤恵亮が左足で合わせ、GKの逆をつくゴールを決める。結局、前半は0-1のまま東洋大リードで終わった。

 前半の先制点で勢いにのった東洋大は、後半開始早々から攻撃を仕掛ける。56分、ピッチ中央でボールを受けた10番・前田泰良がボールを運び、そのまま豪快にシュート。これがゴールに突き刺さり、東洋大が0-2とリードを広げる。攻撃に厚みを持たせたい駒大は、2番・塚原舜介、13番・辻稔貴、19番・松本ケンチザンガの3人を同時に投入。だが、一度東洋大に傾いた流れを変えることはできなかった。東洋大は66分、8番・高柳郁弥と6番・瀬畠義成の連携で左サイドを崩して中にクロスを入れると、これに10番・前田がスライディングで流し込み、0-3と駒大を突き放す。一方の駒大は69分、セットプレーからカウンターを受けると、13番・辻が決定機阻止で一発退場に。駒大は1人少ない状態で残りの時間を戦わなければならなくなった。数的優位に立った東洋大は76分、途中出場の32番・小野田龍剛が10番・前田からの浮き球パスに右足で合わせてダメ押しの4点目。最後までゴールを狙う駒大だったが、結局ゴールを割ることのないまま試合終了のホイッスルとなった。

 東洋大はエースの10番・前田の2ゴール1アシストと活躍し、0-4で快勝。幸先のよい形でリーグ戦のスタートを切った。対する駒大は、前節に続き大量失点による敗戦。4試合を終えて1分3敗と厳しい状況に追い込まれている。




流通経済大学 0-3 東京国際大学 @流通経済大学龍ヶ崎フィールド


 開幕から未だ勝利のない流通経済大学(勝点1・暫定10位)と、開幕から3戦全勝と勢いに乗る東京国際大学(勝点9・暫定1位)の一戦。

 試合は開始早々から動いた。2分、東国大は前線からのプレスをかけてボールを奪うと、右サイドからクロスを上げる。流経大がクリアしようとしたミスを、6番・熊坂光希が拾いダイレクトで流経大DFの背後へとボールを落とす。それを11番・師岡柊生がダイレクトで逆サイドへと流し込み、東国大が先制。その後も東国大が押し込む時間が続き、16分には流経大のバックパスミスに反応した9番・佐川洸介がドリブルで相手を引きつけてパス。これにボールを呼び込んでいた11番・師岡が落ち着いて流し込み、東国大が追加点。0-2とリードを広げる。流経大もコーナーキックの流れから14番・熊澤和希がシュートを放つが、惜しくもシュートは枠の外へ。前半の半ばからは均衡した時間が続いたものの、0-2で前半を終了した。

 後半はともにチャンスを作りながら決めきれない時間が続いた。拮抗した展開を打ち破ったのはまたしても東国大。81分、スローインからボールを受けた8番・重野祥輝が中央へとドリブル突破。フリーでパスを受けた9番・佐川が左足を振り抜き、試合を決定づける3点目を上げる。1点でも返したい流経大だったが、最後までゴールネットを揺らすことなく試合終了のホイッスル。

東国大が終始流経大を圧倒し、0-3で勝利を収めた。東国大は、11番・師岡の2ゴールなどの活躍により開幕から4連勝。首位を堅持し、確実な強さを見せつけた。前年度王者の流経大は、今節も初勝利ならず。3試合を終えて得点はわずかに1。攻撃面での爆発が期待される。




明治大学 2-0 桐蔭横浜大学 @フクダ電子アリーナ


 黒星スタートながらここ2試合は連勝し、勢いに乗る明治大学(勝点6・暫定3位)と、開幕から負けなしと好調が続く桐蔭横浜大学(勝点7・暫定2位)の一戦。

 暫定2位と3位の上位対決は、互いに譲らない激しいゲーム展開となった。最初に決定機を作ったのは桐蔭大。20分、桐蔭大はコーナーキックのチャンスを得ると、8番・山内日向汰の精度の高いキックから16番・左部開斗が明大DFの裏をかく動き出しでフリーに。そのままヘディングシュートを放つが、これは明大GK21番・上林豪がゴール上に弾き出す。その後は拮抗した展開となり、スコアレスで前半終了かと思われた45分、ついに試合が動く。明大は7番・田中克幸がゴール前に蹴り込んだフリーキックは桐蔭大DFに跳ね返されるものの、そのこぼれ球に明大の13番・井上樹が反応。ペナルティーエリア内でシュートを放つと、これが桐蔭大DFに当たって軌道が変わる。それに明大の4番・岡哲平がいち早く反応。ゴールに流し込み、明大が先制点を挙げ1-0で試合を折り返した。

 同点に追いつきたい桐蔭大は65分、ロングスローのこぼれ球に8番・山内が反応。GKが一歩も動けないミドルシュートを放つが、これはポストを直撃。同点弾とはならなかった。一方、追加点が欲しい明大は65分、5番・林幸多郎がロングスローをゴール前に放り込む。するとこれが桐蔭大DFのオウンゴールを誘い明大が追加点。2-0とリードを広げた。得点が欲しい桐蔭大は70分、昨季の対戦で劇的な決勝点を決めた11番・寺沼星文を投入。しかし、2試合連続無失点の明大ゴールをこじ開けることはできず、2-0で試合終了。

 3試合連続無失点勝利となった明大が。桐蔭大との上位対決を制して2位に浮上。対する桐蔭大は今季初の黒星を喫し、3位へと後退した。


早稲田大学 2-3 拓殖大学 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場


 今季初勝利、初の勝点3獲得を目指す早稲田大学(勝点1・暫定8位)と、前節に今季初の黒星を喫し、悪い流れを食い止めたい拓殖大学(勝点4・暫定4位)の一戦。

 最初に決定機を迎えたのは、今季未だ無得点の早大だった。6分、早大は左コーナーキックを獲得すると、3番・柴田徹のやわらかいキックをゴール前で6番・平松柚佑が頭でそらし、最後は13番・中谷颯辰が相手のプレッシャーを受けながらも冷静に決める。待望の今季初得点を挙げて勢いに乗った早大は24分、ペナルティーエリア前で8番・山下雄大がボールを収め、裏に抜け出した14番・水野雄太にパスを送る。14番・水野がそのまま右足を振りぬいて追加点。スコアを2-0とした。一方、2点のビハインドを負った拓大もすぐさま猛攻を仕掛ける。失点直後の27分、右サイドから3番・関根大輝がグラウンダーのクロスを入れると、18番・三浦敏邦がこれをペナルティーエリア内で受ける。相手のプレッシャーを受けながらも10番・日野翔太へボールを落とし、10番・日野が目の前の相手を冷静にかわしてゴール。白熱の一戦は拓大が1点を返し、2-1で試合を折り返した。

 後半、逆転を狙う拓大がゴール前でチャンスを作る。53分、拓大は相手選手に当たったこぼれ球を10番・日野が拾い、そのままゴール左隅へとシュート。2年生ながら10番を背負う日野が、この試合2得点目を挙げて試合を振り出しに戻した。連続失点の悪い流れを断ち切りたい早大だったが、79分には4番・小倉陽太のスライディングが著しく危険な行為と判断されて退場に。数的優位に立った拓大はチャンスを逃さず、88分、ペナルティーエリア手前でボールを受けた14番・浅倉廉が攻撃を仕掛ける。相手をドリブルで揺さぶると、そのまま左足を振り抜き逆転弾。試合はそのまま2-3で終了。拓大が0-2からスコアをひっくり返す逆転勝利を収めた。

 開幕戦以来となる勝点3を獲得した拓大。順位こそ変わらないものの連敗を免れ、依然として上位をキープしている。一方の早大は、今季初得点を挙げたもののまさかの逆転負け。未勝利のまま24日の東洋大学との延期試合に臨むこととなった。


筑波大学 0-0 国士舘大学 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場


 今季はまだ勝利がなく、今節こそ勝点3が欲しい筑波大学(勝点1・暫定7位)と、前節に今季初勝利を飾り、勢いに乗って白星を積み上げたい国士舘大学(勝点3・暫定5位)の一戦。

 強風の中での一戦となった。試合は国士大が序盤からチャンスを作る。3分、9番・高橋尚紀が中央でパスを受け、ゴール前に走りこんだ11番・古川真人にスルーパスを送る。11番・古川は後ろからの難しいパスに左足で合わせるダイレクトシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを直撃。先制点にはならなかったが、開始早々に筑波大ゴールを脅かした。続く11分にも、右サイドでスローインを受けた15番・網島悠斗がペナルティーエリアへ侵入。グラウンダーのクロスをGKとディフェンスラインの間に通すが、誰も触れられないままゴールラインを割った。その後も国士大が何度となくチャンスを迎えるが決めきれず、だが対する筑波大もシュート0本のまま前半は終了した。

 後半開始早々にチャンスを迎えたのは筑波大だった。10番・岩本翔のピンポイントクロスに、28番・諏訪間幸成が頭で合わせるが国士大の3番・望月海輝の体を張った守備に阻まれゴールならず。筑波大は66分、自陣右サイドから2番・三浦雅人、13番・角昂志郎と繋ぎ、27番・山崎太新へスルーパス。27番・山崎は右足を振りぬくも、国士大の守護神、1番・飯田雅浩がこれをファインセーブで阻んだ。一方の国士大は75分、14番・布施谷翔のスルーパスに3番・望月が反応。マイナスのクロスに9番・高橋が頭で合わせるが、ゴールラインまで戻っていた筑波大の8番・竹内崇人がクリア。国士大に得点を与えない。何としても白星が欲しい筑波大は、84分に11番・和田育を投入。攻撃に厚みを持たせるが、1番・飯田、3番・望月を中心とした国士大ディフェンスラインを攻略することが出来ない。国士大は90+1分、相手ゴール正面のいい位置でフリーキックを獲得。トリックプレーで得点を狙うが、惜しくもサイドネットを揺らすに留まった。国士大はこのプレーから連続で3本ものコーナーキックを得るが、決定機をものにできず0-0で試合終了。

 筑波大は順位をひとつ落として8位に。初勝利は次節、拓殖大学との対戦以降に持ち越しとなった。国士大は筑波大の倍以上となる13本のシュートを放ちながらもゴールを割れず、悔しい引き分け。連勝とはならなかった。



 東京国際大学の勢いが止まらない。今節は昨季王者の流通経済大学を下して開幕4連勝。勝点を「12」に積み上げ、首位の座を堅持。その背中を追うのは、ここまで無敗だった桐蔭横浜大学に土をつけ、連勝を「3」に伸ばした明治大学だ。また、首位争いに加わろうと虎視眈々と上位に狙いを定めているのが拓殖大学。今節は早稲田大学との試合で2点差をひっくり返し逆転勝利を収めた。前節と順位こそ変わらないものの、3位・桐蔭大と勝点で並び射程圏内にとらえている。一方、今季1部リーグへの復帰を果たした東洋大学は、新型コロナウイルスの影響で今節が初戦となった。結果は、インカレ王者の駒澤大学相手に圧巻の4発完封勝利。筑波大学と国士舘大学の試合はスコアレスドローに。筑波大、早大、駒大、流経大は未だ初勝利がなく苦しい状況だ。

 次節の第5節は、4月30日(土)に東金アリーナ陸上競技場で11:00から早稲田大学と東京国際大学、14:00から流通経済大学と順天堂大学が対戦。県立保土ケ谷公園サッカー場では11:00から筑波大学対拓殖大学、14:00から明治大学対東洋大学の試合が行われる。また5月1日(日)には、三ツ沢公園陸上競技場で11:00から法政大学対桐蔭横浜大学、14:00から駒澤大学対国士舘大学が対戦する。

 東京国際大学、東洋大学といった“昇格組”の活躍が目立った第4節。次節、早大は東国大の連勝を止めることが出来るのか。東洋大は好調・明大にどのような戦いで挑むのか。初勝利を目指すチームの試合の行方にも期待がかかる。
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