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JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦・2部第22節マッチレポート

2021/02/03


 『JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第22節は、12月19日(土)に5試合が行われた。

流通経済大学 対 拓殖大学 @AGFフィールド


 2部リーグ優勝を決める大一番。2位の拓大に勝利すれば優勝が決まる流通経済大学(勝点47・暫定1位)と、2部リーグ初優勝に望みをつなぐため首位の流経大に挑む拓殖大学(勝点43・暫定2位)の一戦。

 流経大はこの試合に勝利すれば自力での優勝が決まる。一方の拓大は3試合を残しているため、ここで流経大に勝てば悲願の2部リーグ初優勝に望みがつながる。 試合は前半から、流経大が首位の貫禄を見せつけるかのように拓大ゴールに猛攻を仕掛ける展開となった。すると開始早々の6分、流経大は10番・伊藤敦樹のロングフィードを、9番・加藤千尋が左サイドで受け、ゴール中央にいる23番・齊藤聖七へとパス。受けた23番・齊藤が左足を振り抜くと、豪快なシュートはゴールポストにあたりながらもネットを揺らした。早くも先制した流経大だったが、拓大もすぐさま反撃を開始。しかし流経大DFの素早いプレスに阻まれ、なかなかシュートまで持ち込むことができない。流経大は27分にもコーナーキックのチャンスを獲得。7番・菊地泰智のキックは一度相手にクリアされるものの、こぼれ球を拾った11番・満田誠が左足で放ったシュートはゴール右隅に吸い込まれ、流経大が2-0とリードを広げる。さらに、その3分後の30分には相手のクリアボールを拾った6番・佐藤響から3番・佐々木旭へとつなぐ。3番・佐々木はゴール前にいた相手をドリブルでかわすと、最後は左足で豪快なシュートを叩き込み3-0で試合を折り返した。

 後半に入っても流経大の勢いは止まらない。54分には、右サイドの11番・満田からパスを受けた23番・齊藤が、ヒールパスでボールを落とす。そこに走り込んできた9番・加藤が左足で冷静に流し込み、点差を4点に広げる。拓大も少しずつチャンスを作り、56分には4番・岸本駿朔が相手のパスをカットし、裏に抜け出した10番・田中幸大へとパス。これを10番・田中が冷静に蹴り込み拓大が1点を返す。しかしその2分後の58分には、流経大の7番・菊地がペナルティーエリア右から上げたクロスに、23番・齊藤が頭で合わせてダメ押しの5点目をゲット。試合はこのまま終了し、5-1と大差で拓大を下した流経大が2部リーグに優勝。2部王者として、来季は1部リーグを戦う。




東洋大学 対 産業能率大学


 第21節が延期となったため、これが2週間ぶりのリーグ戦となる東洋大学(勝点35・暫定4位)と、前節は大量4得点で日本体育大学を下し好調な産業能率大学(勝点33・暫定5位)の一戦。

 4位と5位の直接対決。5位の産能大は、この試合に勝てば4位浮上の可能性が出てくる。しかし前半、多くチャンスを作ったのは東洋大だった。東洋大は主将の4番・土田直輝を怪我で欠きながらも、代わりに出場した25番・神山京右が攻守において存在感を発揮。序盤から主導権を握ると、攻めては2番・坂本涼斗と14番・横山塁の連携や個人技から右サイドを崩してチャンスを演出。しかし14番・横山のクロスを9番・小澤裕太が合わせたシュートはバーに嫌われ、2番・坂本の決定機は上手くシュートがミートしない。すると45+1分、決定力を欠く東洋大を尻目に産能大がチャンスを獲得。8番・金子雄大の左サイドからのクロスに合わせたのは28番・菅原龍之助。産能大が前半終了間際に貴重な先制点を挙げて試合を折り返す。

 東洋大はハーフタイムに負傷した3番・板倉洸と16番・前田泰良を下げ17番・中村勇太と23番・伊藤恵亮を投入。対する産能大も後半開始前に、先制点をアシストした8番・金子を下げ33番・梅村脩斗をピッチへと送り出す。1点を追う東洋大は23番・伊藤の積極的なプレーから攻勢を強めるが、産能大も31番・矢口聖真を中心に粘り強く守り、得点を許さない。どうしてもゴールを割ることのできない東洋大は、試合終了間際に17番・中村を前線に残してパワープレーを試みる。後半アディショナルタイムにはその17番・中村がシュートまで持ち込むが、これは産能大GK1番・東島大成の正面に。結局産能大が1点を守り切って試合終了。
 これで東洋大は3連敗。来年に控える全国大会『#atarimaeni CUP』に向けて修正を必要とされる最終節となった。一方2連勝を挙げた産能大は東洋大を追い抜き4位に浮上した。


東京国際大学 対 日本大学


 勝利して一つでも順位を上げてリーグ戦を締めくくりたい東京国際大学(勝点23・暫定9位)と、全国大会に向けて良い流れを作りたい日本大学(勝点25・暫定8位)の一戦。

 勝利して順位を上げたい東国大は11番・師岡柊生を中心に積極的に得点をねらう。しかし、全国大会出場チームの日大も意地を見せ、両者一歩も引かず荒さの目立つ試合となった。しかしスコアは動かず、0-0のまま前半を終える。

 試合は後半に動いた。59分、東国大は前線からの激しいプレスでボール奪取。2年生で今年のキーマンである11番・師岡からのパスにキャプテン6番・小林友也が上手く合わせ、今季リーグ戦初ゴールを決め、東国大が先制する。勢いのまま追加点を狙う東国大だったが、すぐさま日大が逆襲。61分、日大はコーナーキックを獲得すると、8番・大森渚生のキックに34番・青木駿人が頭で合わせ同点に追いつく。その後は一進一退の攻防戦が繰り広げられるが、79分に日大の8番・大森が東国大GK、1番・村上駿からのパスを奪取。そのままドリブルで3人を抜くと、18番・近藤友喜にグラウンダーのクロスを入れる。これを18番・近藤がダイレクトでゴール右に流し込み、日大が逆転に成功する。東国大も巻き返しを図るが果たせず、結局1-2のまま試合終了。
日大が全国大会出場チームの力を見せつけ、全国大会に弾みをつける勝利を収めた。


神奈川大学 対 明治学院大学


 現在3連勝中、また5試合連続で負けが無く絶好調の神奈川大学(勝点29・暫定7位)と、前節で東京都リーグへの降格が決まってしまった明治学院大学(勝点14・暫定11位)の一戦。

 対照的なチーム状況にある両チームの対戦。前期リーグでは2-1で明学大が勝利したものの、この試合で先にスコアを動かしたのは好調・神大だった。20分、6番・増村有哉がニアサイドに送ったコーナーキックに合わせたのは23番・佐藤未勇。23番・佐藤はマークについていた明学大26番・岡本悠作を振り切ると、そのまま頭で押し込み神大が先制する。対する明学大も27分、10番・天本翔太のコーナーキックに、ファーサイドの3番・森山翔介がヘディングシュート。決まったかと思われたが、ボールは僅かにゴールライン手前でクリアされ、同点とはならず。すると39分、神大は再びセットプレーのチャンスを迎えると、キッカーの15番・安田光希は直接ゴール前ではなく右サイドにいた18番・三本木達哉へとパス。8番・三本木がゴール前に鋭いクロスを送ると、これに合わせたのは17番・安松元気。17番・安松の3試合連続ゴールで神大が追加点。2点リードで前半を終えた。

 チャンスをものにできない明学大だったが、後半も果敢に敵陣に攻め込む。56分にはコーナーキックを獲得すると、14番・柴野諒貴が倒されてペナルティーキックを獲得。この絶好機に10番・天本翔太がペナルティースポットに立つも、神大のGK1番・松本大亮がファインセーブで得点機を阻んだ。明学大はその後も18番・髙橋周が左サイドを突破するなど積極的にゴールを目指したが、最後まで神大のゴールを割ることはできず試合終了。

 神大が4連勝でリーグ戦を締めくくり、7位でフィニッシュ。勝点を32まで積み上げて躍進を遂げた神大に対し、同じく今季関東リーグ復帰の明学大は1年での東京都リーグ降格という結果に終わった。

日本体育大学 対 青山学院大学


 今季最終戦を勝利で終え、有終の美を飾りたい日本体育大学(勝点29・暫定6位)と、東京都リーグへの降格は決まったものの、後期リーグの最終戦で初勝利を挙げたい青山学院大学(勝点10・暫定12位)の一戦。

 試合は序盤から日体大が主導権を握る展開となった。日体大は4番・弓削翼や8番・伊藤純也のダブルボランチを中心に、小気味よくボールを動かす。すると17分、日体大に好機が訪れる。中盤で4番・弓削からボールを受けた11番・大曽根広汰が、前線に絶妙なスルーパスを配給。それに反応した9番・及川翔伍がゴールに抜け出し、冷静にゴールに流し込む。先制した日体大だが、その後は青学大が反撃を開始。両サイドの11番・加藤蓮や18番・佐々木達也の果敢な仕掛けが日体大守備陣を翻弄する。14番・小澤秀充は後方からのロングボールに抜け出し、GKと一対一のチャンス。しかし日体大の守護神、1番・村田怜穏がファインセーブでこのピンチを防いだ。その後は、一進一退の攻防が続き、1-0の日体大リードで試合を折り返す。

 後半は、日体大が攻勢を強めた。前半同様テンポ良くボールを動かし、10番・飛鷹啓介や9番・及川がチャンスを作る。一方の青学大は、主将の4番・藤原慶人を中心に粘り強く守り続けるが、なかなか攻撃に転じることができない。試合終盤にかけては両チームともに攻撃的な選手を投入し、前線の活性化を試みる。すると、試合終了間際のアディショナルタイムに、日体大にチャンス。ハーフウェーライン付近でボールを受けた10番・飛鷹がドリブルで独走。放ったシュートは相手GKに阻まれるものの、こぼれ球に途中出場の25番・今井康太が反応し、右足一閃。これがゴールネットに突き刺さり、日体大がダメ押しの2点目を挙げる。試合はそのまま2-0で終了。交代起用が功を奏し、追加点で青学大を突き放した日体大に軍配が上がった。



 最終節では、ともに来季の1部リーグ昇格が決定している流通経済大学と拓殖大学が激突した。流経大が勝てば優勝が決定。延期分を残す拓大は、引き分け以上で優勝の可能性を残すという大一番。しかし流経大が首位の意地を見せ拓大に圧勝。勝点50で2部リーグ優勝を決めた。流経大はこの優勝により『「アミノバイタル?」カップ』と関東2部の2冠を達成。全国大会『#atarimaeni CUP』に弾みをつけた。

 一方、下位では青山学院大学と明治学院大学の東京都リーグ降格が決定。明学大は1年で都リーグへ降格することとなった。昨季1部リーグから降格した東洋大は、1年での1部復帰とはならなかった。
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