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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第4節マッチレポート

2021/05/28


 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第4節は、5月23日(日)に延期となっていた1試合が行われた。


関東学院大学 対 東京学芸大学 @非公開


 最下位脱出のため是が非でも勝利を掴みたい関東学院大学(勝点3・暫定12位)と、活動停止明けとなった前節の試合で敗戦し、連敗だけは避けたい東京学芸大学(勝点6・暫定8位)の一戦。

 今季初の延期による代替日程の一戦は、関学大が先手を打った。4分、スローインから9番・村上悠緋が起点を作ってマイナスのクロスを送ると、逆サイドから走り込んだ16番・藤本裕也が左足を振り抜き、豪快にネットに突き刺す。開始早々に先制して勢いに乗る関学大に対し、東学大は守備陣が混乱。15分、東学大はDFからGKのバックパスがずれ、そのミスを突いた9番・村上がクリアを許さず、そのままゴールに押し込んだ。昨季2部リーグ得点王・関学大エースストライカー待望の今季初得点で関学大が2-0とリードを広げる。止まらない関学大は36分、フリーキックからのクリアボールを、7番・力武巧がダイレクトで押し込み、前半だけで3点のリードを奪う。

 後半に入ると、関学大は積極的な選手交代で主導権を握り続ける。まずは1点を返したい東学大も、10番・鈴木魅人を中心に攻撃を展開。だが関学大のGK12番・飯塚洸太を中心とする堅固な守備陣を前に、ゴールネットを揺らすことができない。東学大は76分にようやく1枚目の交代カードを切り、19番・丹野雄斗を投入して前線の活性化を図るも、決定機を作れないままタイムアップ。5枚の交代枠をフルで使い、終始試合を支配した関学大が3-0で完勝を飾り、最下位から一気に8位まで浮上した。対する東学大は2試合連続3失点で敗戦。活動再開後、浮上の契機を掴めずにいる。





 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第4節は4月27日(火)に5試合が行われた。なお、東京学芸大学が緊急事態宣言下の活動停止となっているため、「関東学院大学 対 東京学芸大学」の試合は延期となった。


産業能率大学 対 日本大学 @非公開


 開幕から未だ勝ちなし、今節こそ勝利を飾りたい産業能率大学(勝点1・11位)と、前節に続く連勝で勢いに乗りたい日本大学(勝点6・5位)の一戦。

 3連戦の2戦目となる今節を、中2日で迎えた両チーム。産能大の6番・山崎広大と日大の5番・山崎舜介が双子対決となった注目の一戦、まず試合を動かしたのは産能大だった。12分、ペナルティーエリア外にいた14番・中村友哉からボールを受けた6番・山崎が豪快に右足を振り抜き、産能大が先制点を挙げる。続く39分、産能大は最終ラインから15番・川人太陽がボールをクリア。すると、そのボールが日大選手の背後をつく形となり、35番・中島怜意がキープ。そのまま相手をかわして右足でシュート。これが決まり、産能大がリードを2点差に広げた。対する日大は、前半1本もシュートを打てないまま2-0で試合を折り返した。

 後半も産能大のペースが続いた。産能大は56分、自陣からのカウンターを仕掛けると、19番・小野寺亮太から左サイドを駆け上がった5番・池内龍哉へ。5番・池内が左足でボールを中に送ると36番・桐生大地が右足一閃。強烈なシュートがネットに突き刺さり、3-0と日大を突き放した。どうにか差を詰めたい日大にようやくチャンスが訪れたのは71分。コーナーキックから7番・大森渚生が蹴り入れたボールが直接ゴールに吸い込まれ、1点を返すことに成功する。その後は、日大が産能大ゴールへ迫るシーンが続くものの、産能大が体を張ってゴールを死守。日大の反撃を1点に留め、3-1のまま試合は終了。産能大が危なげない試合運びで、待望の今季初白星を獲得した。




中央大学 対 東海大学 @非公開


 開幕3連勝で首位に立つ中央大学(勝点9・1位)と、前節初黒星を喫し上位進出には今節の勝利が必要な東海大学(勝点6・4位)の一戦。

 序盤、中大はテンポの良いショートパスで攻撃を組み立てようとするが、東海大の素早いプレッシャーに苦しめられ、落ち着いた試合運びをすることができない。しかし9分、中大は中盤でボールを受けた32番・小島偉央が左サイドの8番・山崎希一にスルーパスを供給。そのまま8番・山崎が上げたクロスを、ゴール前に走りこんだ32番・小島が左足で合わせ、中大が先制する。対する東海大も30分、17番・西山拓実がペナルティーエリア付近でボールを奪い、すかさずフリーの11番・鈴木大智にパス。11番・鈴木のはなったシュートは、一度は相手GKに弾かれるものの、そのこぼれ球を36番・長谷川壌が押し込んで同点に。スコアを1-1とし、試合を振り出しに戻した。その後は勢いに乗った東海大が試合の主導権を握るが、スコアは動かないまま前半は終了。

 東海大はハーフタイムに15番・山田泰雅を投入し前線からのプレスのギアを上げる。さらに11番・鈴木、36番・長谷川が前半に続いてスプリントを繰り返し、中大に圧力をかけ続けた。対する中大は、10番・髙岸憲伸にボールを集めてショートパスで崩しにかかるが、東海大の守備の牙城を崩すことができない。試合終了間際、中大はコーナーキック、東海大はロングスローでゴールを狙うが、両者決めきれずに1-1のままタイムアップ。上位グループ同士の対戦は、勝点1を分けあう結果となった。




東洋大学 対 立教大学 @非公開


 首位を走る中央大学に突き放されないためにも勝点を多く積み上げたい東洋大学(勝点7・2位)と、前節は終了間際に同点弾を許し、今節の勝利を渇望する立教大学(勝点4・7位)の一戦。

 試合は開始5分も経たずして動いた。東洋大は16番・室井彗佑が前線でボールを収め、2列目から勢いよく飛び出してきた7番・横山塁へとパス。受けた7番・横山がワンタッチで立教大のディフェンスラインを突破すると、ゴール右上にシュートを突き刺して先制点を挙げる。東洋大はさらに攻勢を強め、26分には10番・山下勇希が、コーナーキックのこぼれ球を豪快なダイレクトシュートでゴールへと蹴り込んで追加点。立教大は17番・関口崇太の個人技で打開を試みるも、終始東洋大の一方的な展開で試合を折り返した。

 立教大は後半開始から鋭いカットインを武器とする11番・桐蒼太を投入。サイドから東洋大のゴールを目指す。さらに身長で劣る相手に対し、低いクロスを積極的に前線へ供給するが、なかなか得点には繋がらない。一方の東洋大もチャンスを窺い、79分にはワンツーで抜け出した19番・高柳都弥が、キーパーとの一対一を落ち着いて制し、トドメの一撃を決める。東洋大が力の差を見せつけ、3点のリードを守りきって完勝を収めた。ここまで無敗の東洋大は、これで3試合がすべて無失点。他を寄せ付けない堅守で、ついに首位を奪還した。


専修大学 対 東京国際大学 @非公開


 開幕から3試合勝利がなく、今節こそ勝点3を得たい専修大学(勝点1・10位)と前節からの連敗をここでストップしたい東京国際大学(勝点3・9位)の一戦。

 自陣でパスを回して攻めようとする専大に対し、東国大は前線からのプレスでボールを奪い、ショートカウンターで専大のゴールに迫る。東国大は何度となくチャンスを作るが、フィニッシュの正確性を欠き、結局は0-0のスコアレスで試合を折り返した。

 後半は早い時間帯に試合が動いた。51分、東国大は8番・落合陸がペナルティーエリア内に侵入したところを倒されてペナルティーキックを獲得する。これを54分、10番・有水亮が決めて東国大が先制する。勢いに乗った東国大は66分、11番・師岡柊生のドリブル突破から35番・古澤ナベル慈宇がゴール前で身体を張ってボールをつなぐと、最後は10番・有水がゴール右隅に流し込んで追加点を奪う。さらに69分、35番・古澤のパスに対しゴール前に抜け出した11番・師岡が、スライディングシュートを決めてダメ押しの3点目。それでも東国大の勢いは止まらず、82分に35番・古澤、86分に関本真尋と立て続けにゴールを決め、スコアを5-0として勝負あり。専大は終了間際に26番・村重尋也のフリーキックから2番・加藤慎太郎が頭で合わせて1点を奪うが、反撃もそれまで。ルーキーの35番・古澤が1ゴール2アシストと活躍を見せた東国大が、1-5の大勝を収め、9位から5位へと大きくジャンプアップした。


日本体育大学 対 神奈川大学 @非公開


 前節、今季初黒星を喫した日本体育大学(勝点4・6位)と、前節は先制しながらも同点に追いつかれた神奈川大学(勝点4・8位)の一戦。

 両チーム前節を勝利することが出来ず、ともに1勝1敗1分の勝点4で迎えた今節。上位から離されないためにも負けられない戦いとなった。試合序盤は日体大がボールを支配。開始早々の1分には、9番・河村慶人と34番・成田安里のコンビネーションでゴール前まで迫るが、シュートを打つことまでは至らない。すると次第に神大がボールを持ち始め、中盤でボールを奪い合う展開に。神大は7分、8番・増村有哉のコーナーキックに、6番・角田薫平がヘディングで合わせるが、これはわずかに枠を外れる。その後は、両チームオープンな展開となったが、40分には相手のハンドを誘った日体大がフリーキックを獲得。42番・橋本祐汰のキックに合わせた4番・深川大輔が、ヘディングシュートを地面に叩きつけてゴール。日体大が先制し、1点リードのまま前半を終える。

 後半は両チーム、チャンスを作るものの決めきれない時間帯が続いた。まずは開始直後の48分、日体大は10番・弓削翼が5番・三浦颯太からのパスをトラップしてシュートを放つも枠の外。60分には、神大がセットプレーの流れから4番・佐藤拓海がヘディングシュートを放つが、こちらも枠を捉えることができない。1点を追う神大は70分に29番・綿谷航平、76分に9番・金澤蓮と前線の選手2人を立て続けに投入するが、日体大の前線からのプレスを突破することができない。神大は85分、16番・藤田雄士が10番・白川浩人とパスの交換で抜け出すが、こちらも日体大の固い守備を崩せず、結局1-0で試合終了。日体大が3試合ぶりの勝利を収め、4位に浮上した。



 東洋大が立教大相手にワンサイドゲームを展開し、3-0で勝利。ついに単独首位に立った。東国大は今季最多となる5得点を挙げて快勝。延期試合があるため暫定とはなるが、順位を4つ上げて5位に浮上。また産業能率大学も待望の今季初勝利を挙げた。大きく変動のある節となったが、一方で関東学院大、専修大は未だ今季初勝利ならず。上位とこれ以上離されないためにも、そろそろ白星のほしいところだ。次節でその歓喜の瞬間は訪れるのか。3連戦の最終戦となる次節は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け全試合が非公開会場での実施となる。
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