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JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦【前期】記者会見レポート

2018/04/06

 去る4月3日、1部12チームの全主将が登壇し、『JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』の記者会見が行われました。

 記者会見には一般財団法人関東大学サッカー連盟・今川正浩理事長、中野雄二・副理事長、ならびに佐藤健・技術委員長も出席し、リーグ戦の見どころなどを紹介しました。

 今川理事長は、ここ数年の年代別代表に大学サッカー界からも選手が選ばれていることに触れ、またここ2年は大学サッカーの全国大会で関東のチームがタイトルを独占していること、ユニバーシアード代表や全日本大学選抜でも6割から7割の選手を関東から供給しているとし、「大学サッカーの中で関東がリードし、いいゲームパフォーマンスをしてくれることを期待しています」と語りました。

 また、1部リーグの見どころについて中野副理事長は、昨年の成績については「筑波大さんは昨年度のリーグで優勝。リーグ戦2位の順天堂大さんは総理大臣杯の関東予選であるアミノバイタルカップで優勝。そして、総理大臣杯という全国大会を優勝したのは4位の法政大学さん。冬の大学選手権に優勝したのは3位の流通経済大学」と紹介し「昨年行われた大会は、すべて関東の違う大学が優勝している」と説明。それくらい、関東の戦いは混戦続きで「近年ずっと混戦が続いている本リーグ戦ですが、今年はさらに、どこが軸になるかわからないくらい、チームの力が拮抗しているのではないかと思います」と、リーグ戦を展望しました。

 一方、2部の見どころを説明した佐藤技術委員長は、2年前から始まった1、2年生の選抜大会『Zeal Athlete Agency 回関東大学サッカー連盟新人交流戦』について触れ、「第1回大会に参加した2年生が4年生になる今大会は、非常に選手の意識が高くなっていると思います」とコメント。昨年の大会では、関東のチームが優勝せず、産業能率大学と関東学院大学の選手で構成された神奈川県選抜が優勝しました。その関東学院大学が、今季2年ぶりに関東2部に復帰。「馬力があり、メンタルも強い、いいサッカーをする選手が多くいる」という関学大が台風の目になるのではないかと予測した。

 また、今年は1部から日本体育大と慶應義塾大が2部に降格となったが、慶應大は昨年末に行われた新人戦の全国大会で準優勝。「慶應大さんは1、2年生が非常に育っていると思います」と、見どころを語りました。


 その後は各大学の主将たちが今季リーグ戦への抱負やチームの特徴、主将の目から見た今季の注目選手などを語りました。

1部12大学主将、リーグ戦への意気込み


筑波大学・小笠原佳祐 主将


 今シーズンはチームとして「凌駕」というスローガンを掲げました。前シーズンは筑波大学として大学サッカーの力を証明できたと思うのですが、昨年の結果を越える、凌駕できるようなチームになれればいいと思っています。連覇がかかる今シーズンですが、そのことはひとまずおいてき、一戦一戦目の前の勝利に向けてがんばっていきたいと思います。

順天堂大学・名古新太郎 主将


 昨シーズンとはメンバーも大きく入れ替わり、今までの順天堂大学らしさにプラスして、今までとはまた違う順大もお見せできると思います。昨シーズンはリーグ戦で2位に終わり、とても悔しい思いをしたので、今年は優勝できるようにがんばりたいと思います。

流通経済大学・広滝直矢 主将


 昨季の主力メンバーが抜けて、経験という意味では不安があるかもしれません。が、今季のメンバーにはそれをしのぐポテンシャルや選手層の厚さがあると思っています。流通経済大学は8年間、リーグ戦で優勝をできていません。流経大というのはやはり、リーグ戦に優勝しなければならない大学だと思っているので、責任と自覚をもって一戦一戦戦っていきたいと思います。

明治大学・岩武克弥 主将


 明治大学は今年「信闘」というスローガンを掲げました。意味としては、まず自分を信じて闘うこと、仲間を信じて闘うこと、そして最後に今までやってきたことを信じて闘うこと。この3つを大事にしながら、今シーズンを闘っていきたい思っています。
 今年のチームはとても勢いのある、元気があるチームです。その勢いに乗れるよう、しっかり自分がまとめていきたいと思います。2年前に優勝しましたが、昨年は4位という結果だったので、もう一度強い明大を見せたいと思います。

法政大・藺藤子龍 主将


 今年は「共進共闘~one soul~」というスローガンを掲げました。法政大学は関東1部リーグの大学の中で、いちばん少ない人数で活動しています。メリットとしては、チームがまとまりやすいという点が挙げられますが、逆にひとりが場を乱すような行動をすれば、チーム全体が崩れてしまいます。ですから同じ目標に向かって、同じ熱量で、ともに戦う、という意味でこのスローガンを掲げました。
 昨シーズンはリーグ戦が5位、総理大臣杯優勝、インカレは準優勝で終わりました。(好成績を残せなかった)リーグ戦は、1年間を通して戦いぬく力に課題があると思っているので、今年はそこを修正して、三冠をとるために日々やっていきたいと思います。

東京国際大学・石田勇大 主将


 今年のリーグ戦では優勝することを目標に、一戦一戦を戦いたいと思います。そのために粘り強く戦い、チームのため、自分のため、優勝するために一戦一戦全力で戦い、とにかく優勝をもぎとりたいと思います。

桐蔭横浜大学・打越大樹 主将


 昨年度は新人戦の全国大会に優勝し、2、3年生に勢いがあります。また1年も素晴らしい選手が入ってきて、4年生も頼れる選手が多いです。今年の目標として、まずはインカレ出場をめざし、一戦一戦全力で謙虚にひたむきに闘っていきます。

東洋大学・勝野瑛 主将


 今年のチームには去年から公式戦に出場している選手が多いので、その経験を活かし、高いレベルを目指して日々努力をしています。去年はギリギリで残留という結果だったので、今年はタイトルを獲るということを目標に、全員で切磋琢磨しています。絶対にタイトルを獲りにいきますので、よろしくお願いいたします。

駒澤大学・大塲淳矢 主将


 今年は主務、副務を中心に、選手ひとりひとりに主体性をもたせるということを意識してチーム作りをしてきました。選手ひとりひとりが自立し、チームのために自分に何ができるかを考えて行動できるよう考えています。今年のチームはひとりひとりの個性が強く、能力の高い選手が多いので、その個性をうまく組み合わせて、チームスローガンである「一戦一勝」をモットーに、目の前の1試合1試合に臨み、その試合の中でもひとつの局面、ひとつの球際にすべて勝ち、目標である日本一を達成できるようにがんばっていきたいと思います。

専修大学・小林岩魚 主将


 専修大学は、チームのアイデンティティーである「“攻撃的で美しい”サッカー」というスローガンのもと、見に来てくれた方がまた見たいと思えるような試合を展開したいと思っています。昨シーズンは、最後の最後まで残留争いに巻き込まれてしまいました。今シーズンは上位争い、そして優勝争いに絡んでいけるよう、自分たちの強みをさらに強化し、一戦一戦大事に闘っていきたいと思います。

早稲田大学・岡田優希 主将


 今シーズンはア式Visionとして「日本をリードする存在になる」、ア式Missionとして「日本一を超える」「感じて動く」「主役になる」を掲げ、チームスローガンは「ドライブ」ということになりました。このスローガンはラグビーの「ドライブ」というプレーが語源ではありますが、我々は常にチーム全体、そしてまた個人として前に進んでいく、ドライブしていく、挑戦していくといったアグレッシブな姿勢をもって、関東リーグの1試合1試合を戦いたいと思います。
 我々は2部から昇格してきたチャレンジャーではありますが、“WASEDA the 1st”を示すためにも、必ず優勝を狙いにいきます。

国士舘大学・諸岡裕人 主将


 2年ぶりに1部の舞台で戦うことになりますが、今年はチーム始動のときから「1部で勝てるチーム」を目標に掲げて練習に取り組んできました。今年の4年生は、1年生のときからリーグ戦に出場している選手が多いという強みがあります。そうした強みをしっかりと活かして、今年は必ずタイトルを穫れるよう、1年間しっかりやっていきたいと思います。


質疑応答


――今年のチームの特徴と、初戦で対戦するチームの印象をお願いします。

筑波大・小笠原主将


 今年の筑波大は、いい意味で絶対的なエースがいないチームではないかと思います。去年のチームから中野誠也さん(現磐田)が抜けて、得点を取る選手が抜けた中で、誰もが得点を取ってゴールを守るという意識が、去年より高まっていると思います。毎年、筑波大対明大は固い試合になって、どちらが先にミスをしてしまうのか、という面もあります。ですから僕たちとしてはまず守備から入って、要所要所で点を取り、無失点に抑えて勝てればと思います。

明治大・岩武主将


 毎年同じことですが、明大はハイプレス、ショートカウンターを大事にしています。また個性豊かな選手が多いので、その個性を活かしていきたいと思っています。筑波大さんは、昨年度優勝校で、選抜チームにも多くの選手が選ばれている強い相手。それをしっかりはねのけられるようにしたいと思います。

流通経済大・広滝主将


 流経大はやはり球際や、気持ちを前面に押し出したプレーが特徴だと思います。専大さんは技術面が高い選手が多いので、しっかり分析して、相手の土俵でプレーさせないということを意識していきたいと思います。

専修大・小林主将


 今年の専大は前の選手に勢いがあり、特に3トップは相手の驚異になれる存在だと思っています。流経大さんは、ひとりひとりの球際が非常に強く、クオリティーの高い選手がそろっているという印象です。だから受け身にならずどんどん前へ前へと詰めていきたいと思います。

法政大・藺藤主将


 法大は速攻と遅攻を判断し、使い分けることができます。昨シーズンの序盤は遅攻とセットプレーで戦ってきたのですが、総理大臣杯の優勝を機に、速攻も狙えるようになりました。駒大さんは最後まで粘り強く徹底して戦うと思うので、それに屈することなく、自分たちも粘り強くやっていきたいと思います。

駒澤大・大塲主将


 今年の駒大の特徴は、前からプレッシングです。前からプレスをかけてボールを奪い、そこからの速いショートカウンターで点を奪っていきたいと思います。法大さんは技術的に高い選手が多いと思うので、組織的な守備でボールをひっかけて、カウンターで点を取りたいです。

順天堂大・名古主将


 順大はいいサッカーをする、うまいサッカーをするといわれていますが、今年はより強い順大になることを目指しています。東洋大さんとはチームスタイルが似ているので、そこでは負けたくないですし、まず初戦にしっかり勝ちたいと思います。

東洋大・勝野主将


 今年の東洋大はうまい選手が多いので、しっかりポゼッションプレーをして、結果だけではなく内容にもこだわっていきたいと思います。順大さんは東洋大と同じようなスタイルですが、球際であったり戦う部分では絶対に負けないことを意識しています。

桐蔭横浜大・打越主将


 今年の桐蔭大はうまい選手が多く、ボールをもつ時間が増えると思います。初戦で対戦する早大さんの印象は、あまりつけいる隙のない固いチームです。

早稲田大・岡田主将


 今年の早大は、早稲田らしさとは何かということを見直すことから始めました。これまでの形骸化したものよりも、早稲田らしさとは何なのかを部員ひとりひとりが考えていることが、今年の特徴だと思います。今年の我々の目標のひとつに「情報管理」というものがあります。ここで対戦相手である桐蔭大さんの印象を話してしまうと、その情報管理という目標から外れてしまいます。(外池大亮)監督からもきつく止められているので、この場ではノーコメントとさせていただきます。

東京国際大・石田主将


 今年の東国大の特徴は、まず守備だと思います。いい攻撃はいい守備から生まれると思っているので、そこを大事にしたいと意識しています。初戦の相手の国士大の印象は、身体的に優れているチームです。その部分では絶対に負けないよう、戦っていきたいと思います。

国士舘大・諸岡主将


 今年の国士大は走力が持ち味で、90分間ハードワークできる選手がたくさんいるところが特徴だと思います。初戦の東国大さんは去年1部に昇格したチームですが、インカレにも出場して勢いがあるチーム。初戦でしっかり勝てるよういい準備をしていきたいと思います。


――キャプテンの目から見て、今季もっとも成長しそうな選手、注目選手は?


筑波大・小笠原主将


 筑波大としては今年FWに入る選手に注目してほしいです。(昨年度得点王の)中野(誠也)さんが抜けて、誰がそこを埋めるのかということを、関東リーグに見に来ていただければと思います。

順天堂大・名古主将


 右サイドバックの柳澤亘選手です。技術、スピードともに大学サッカーでは群を抜いていると思いますし、まだまだ伸びていく選手だと思うので注目してほしいと思います。

流通経済大・広滝主将


 アピアタウィア久選手です。東京五輪世代の代表にも入り、その中でも自信をもってプレーをしていると思うので、今年1年は成長してくれるでしょう。チームとしても活躍してもらわないといけない選手ですので、ぜひ皆さんにも期待して見てほしいです。

明治大・岩武主将


 4年生の村田航一選手に注目してほしいと思います。1~3年の時から期待されている選手でしたが、シーズン前に怪我をして、なかなか試合に出ることができませんでした。けれど今年はしっかりと結果を残してくれるはずです。

法政大・藺藤主将


 法政大の注目選手はふたりいます。4年生FWのディサロ燦シルヴァーノ選手と、と青柳燎汰選手です。彼らはふたりとも1年生のときから試合に出ていますが、今年は4年生になるので、彼らの行動、姿、プレーすべてが鍵になってくると思います。

東京国際大・石田主将


 去年はあまり試合に出ていなかったのですが、柳園良太選手です。サッカーに対して真面目で、ひといちばん努力をする選手ですから、今年はきっと活躍してくれるのではないかと思っています。

桐蔭横浜大・打越主将


 3年生の杉山雄太選手に成長を期待しています。試合には1年生のときから出ていたのですが、2年生のときに怪我をして、なかなかピッチに戻ってこられませんでした。けれど今年は復帰して、今、素晴らしい活躍を見せています。これからのリーグ戦でも活躍を期待しています。

東洋大・勝野主将


 GKの小池大喜選手です。まだリーグ戦での出場はない選手ですが、誰よりも早く練習に来てトレーニングを行っています。今年からチームの核となるGKで、しっかりゴールマウスを守ってくれると期待しています。

駒澤大・大塲主将


 駒大で今年もっとも成長してくれそうな選手は、2年生の薬真寺孝弥選手です。今までの駒大にいなかった、技術的に高いタイプの中盤の選手です。これまでにない駒大の攻撃を作りだしてくれると想うので、薬真寺選手に期待したいと思います。

専修大・小林主将


 今年の専大は3年生の氣田亮真選手に注目してほしいと思っています。彼は2月に行われた『デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』でも結果を残しましたし、今シーズンは攻撃の核として、強い覚悟をもって練習に取り組んでいるので、彼のドリブルに注目してほしいです。

早稲田大・岡田主将


 3年生のディフェンスの選手、大桃海斗選手に期待をしたいと思います。彼はこれまでもチームの中心選手としてプレーしてきましたが、今シーズンはディフェンスラインのリーダーとして、またチームの顔としてプレーし、さらに成長してほしいと思います。我々が3年前に関東リーグで優勝したときには、金澤拓真という絶対的なディフェンスリーダーがいました。彼を越えるような存在になってほしいという期待を込めて、大桃選手を挙げたいと思います。

国士舘大・諸岡主将


 4年生の田場ディエゴ選手に注目してほしいと思います。彼は1年生のころから試合に絡んでいましたが、ここ2年間はあまり試合で活躍できず、悔しさを味わった選手だと思います。それだけに今年に懸ける想いがいちばん強い選手だと想います。4年生になった彼のプレーを見てほしいと思います。
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