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JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦・2部第3節マッチレポート

2018/05/02

 『JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第3節は、4月28日(土)に5試合、4月29日(日)に1試合が行われた。

日本体育大学 対 中央大学 @江東区夢の島競技場


 2連勝中でいまだ負けなし日本体育大学(4位・勝点6)と、同じく2連勝中ながら得失点差で上回る中央大学(2位・勝点6)の対戦。

 開幕2連勝中の両者の対戦。1部復帰を目指す両チームにとって、前期序盤の重要な一戦だ。試合は前半早々に動いた。3分、中大は12番・樋口弘毅の浮き球パスを前線に送ると、これを日体大のGK12番・大杉啓がクリアミス。こぼれ球を25番・宮城和也がダイレクトで決め、中大が先制する。中大はさらに前半終了間際の44分、20番・前川優太の左コーナーキックを4番・上島拓巳が頭で合わせて2点目を挙げ、0-2で試合を折り返す。

 2点を追う形になった日体大だが、後半の61分交代で入った10番・里美直樹と7番・関戸裕希の連携から、19番・山下諒也が決めて2-1に。1点差に詰めると猛攻を仕掛けるが、これを中大の守備陣が守りきり1-2で試合終了。連勝対決は、中大がその数を3に伸ばす結果となった。

 連勝ストップとなった日体大は次節、同勝点で並ぶ立正大学と対戦。今節は敗れたものの好調な立正大だが、ここで勝利し引き離したい。一方3連勝で首位に立った中大は次節、慶應義塾大学と対戦する。日体大と同じく昨年は1部に在籍し、タレントも豊富に擁する。今節待望の初勝利を挙げており、次節は集中応援日でもある。なんとしてでも連勝を狙うだろうが、ここで勢いのせないことが肝要だ。


東京学芸大学 対 神奈川大学 @拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場


 ここまで無得点で最下位に沈む東京学芸大学(12位・勝点0)と、未だ勝利のない神奈川大学(10位・勝点0)の一戦。

 前半は静かなゲームとなった。1年生5人がメンバー入りし、新戦力との融合を図る東学大は、11番・半谷陽介のシュートで先手を仕掛ける。対する神大はGKをとの1対1でチャンスを迎えるが、東学大の1番・木村真がスーパーセーブを見せてゴールならず。試合は一進一退の攻防を繰り返し、前半をスコアレスドローで終えた。

 後半は両チームともセットプレーから多くのチャンスをつくった。直接フリーキックの数は東学大が11本、神大10本。すると80分、7番・色摩雄貴のコーナーキックから5番・鈴木翔太が頭で合わせ、東学大が先制。念願の今季リーグ初得点を挙げる。このまま試合終了かと思われたが、アディショナルタイムで神大が意地を見せる。90+2分、29番・久保田歩のフリーキックを10番・櫻井敬正が受けてゴール前へ。これを受けた18番・西川公基が執念のゴールを叩き込み、土壇場で神大が同点に追いつく。後半、神大のシュートはこの1本のみだったが、少ないチャンスを見事にモノにした。結局、2連敗の両校の対戦は、痛み分けという形で勝点1を得るに留まった。

 昨季同様、またしてもアディショナルタイムに神大に追いつかれてしまった東学大。次節は2連敗中で下位に沈む青山学院大学と対戦する。勝てば最下位脱出も可能なだけに、今季初勝利を青学大から奪いたいところだ。一方、終了間際のゴールで連敗をまぬがれた神大は同じ勝点1で苦しむ東京農業大学と直接対決。こちらも早く勝利を掴み、下位からの脱出を狙いたい。


拓殖大学 対 関東学院大学 @拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場


 これまで1分1敗、今節こそは勝利で飾りたい拓殖大学(8位・勝点1)と、前節は6-0と大勝し、連勝で勢いに乗りたい関東学院大学(5位・勝点3)の一戦。

 前半は互い決定的なシーンが見られず、ラフプレーやファイルの多さが目立った。前節でハットトリックを達成した関学大のMF11番・石塚龍成は2本のシュートを放つも、なかなかゴールネットを揺らすことができない。対する拓大も、前節1得点を挙げた32番・久保拓海がシュートするが得点は奪えず、スコアレスドローで試合を折り返す。

 後半に入ると、拓大のピッチを広く使ったサイド攻撃が徐々に効き始め、サイドから何度かチャンスを作る。一方関学大は、ショートパスをうまく使った連携が前半よりも多く決まり、良いテンポで拓大を攻撃。しかしながら、結局両チームともゴールを奪うことはできず、そのまま試合終了。無得点という結果に終わった。

 初勝利を持ち越した拓大は次節、2連勝中の東海大学と対戦。勢いに乗る東海大相手に今度こそ勝利を挙げることができるか。残念ながら2連勝を逃した関学大は次節、開幕3連勝と絶好調の立教大学と対戦。今季2部に昇格してきた両チームの試合展開に注目だ。


立正大学 対 立教大学 @立正大学熊谷キャンパスサッカー場


 ともに開幕から2連勝中で好調の、立正大学(1位・勝点6)と立教大学(3位・勝点6)の対戦。

 前半は両チームとも接戦を繰り広げた。立正大は10番・関岡亮太がワントップで起点となり、両サイドの19番・雪江悠人、16番・近藤拓海が攻撃を仕掛ける。対する立教大は、10番・吉田直矢が右サイドを制して試合を動かすも、ともにゴールを奪えず0-0で前半を終えた。

 試合が動いたのは後半序盤の54分だった。立教大の24番・原大知が一瞬の隙をついて左サイド17番・奥谷康平へパスを出すと、左からの絶妙なクロスに16番・三原佑太が打点の高いボレーシュートを決め先制点を挙げる。立正大は、59分、18番・平松昇を投入し、シュートを量産するも枠内に収まらない。終盤にはパワープレーでセンターバックの4番・岡村をワントップに置くも、90+1分に2回目の警告を受けて退場に。結局、立教大が先制点を守りきり、0-1で"連勝対決"を制した。

 立正大は次節、同じく連勝ストップとなった日本体育大学と対戦。ここで連敗になるか、勝って持ち直すか、まさに正念場だ。一方、3連勝で2位に順位を上げた立教大。連勝・無敗チームは立教大と首位の中大だけとなった。立教大の倉又寿雄監督は「今日は相手が3バックだったので、サイドにつけるようなプレーを要求した」と狙いを語ったが「何本かは形になっていたが、まだまだ」と厳しい評価を下した。立正大は「東京都リーグで何度も対戦した相手」だけに"わかっている"部分もあったという。現在2位と、開幕前の予想を大きく覆す好調ぶりだが、倉又監督は「上位につけるにこしたことはないが、甘い気持ちでいるとバタバタしてしまう。今年の目標はあくまで関東リーグ残留」ときっぱり。「自分たちはチャレンジャー」という強い気持ちで、次節は同じ昇格組の関東学院大学と対戦する。



東京農業大学 対 東海大学 @立正大学熊谷キャンパスサッカー場


 未だ勝利がない東京農業大学(9位・勝点1)と、前節初勝利を挙げ連勝を狙う東海大学(6位・勝点3)の対戦。

 前半は、両チーム決定機を作ることができず、一進一退の攻防が続いた。東農大は16番の影森右京、18番・渡辺太一が起点となり攻撃を展開。一方、東海大は6番・半沢拓也、11番・岡田侑也が攻撃を仕掛けるが、どちらも得点までは至らずに0-0で試合を折り返す。

 試合が動いたのは、後半も半ばに差し掛かる73分だった。東海大は9番・大屋祥吾からのパスを受けた11番・岡田が左サイドからドリブルを仕掛けると、相手の意表を突く鋭いシュートをニア上へ突き刺し先制点を挙げる。「相手を1枚剥がしたところでゴールが見えた。本当はカーブを狙っていたが、弾丸シュートのようになってしまった」という11番・岡田の2試合連続ゴールでリードした東海大は89分、10番・堀越太蔵が相手選手からボールを奪取し、右サイドへと開く。そこからクロスをあげたと思われた内巻きのボールは、そのままポストに当たって跳ね返ってゴールイン。「あのゴールはまぐれ」と東海大・後藤太郎監督が笑う2点目で、東農大を突き放す。このまま終わるかと思われた試合は終了間際の90+1分、東農大の左サイドバック、6番・土屋がドリブルで仕掛け、強烈な左足のミドルシュートを右サイドネットに突き刺して1点差に。しかし、東農大の反撃もここまで。1-2のまま試合終了となった。

 初勝利が遠い東農大は次節、青山学院大学と対戦。ともに調子が上がらない状況だが、どちらが次の試合を浮上のきっかけとするのか。一方開幕戦に敗れたものの、2連勝と勢いに乗ることができた東海大は拓殖大学と対戦。後藤太郎監督は「最後にバタバタしてしまったところが課題」としながらも「去年の4年は足の速い選手が揃っていたのでそこに食いつかせようと思っていた。今年はそこまでの速さはないので、積極的に個の力を使って前に人数をかけている」と、狙いどおりの展開でゴールを奪えたことに笑顔を見せた。だが、すぐに「拓大戦のあとは日体大戦と、強い相手ばかりが続くから気を引き締めてがんばりたい」と表情を引き締めていた。



慶應義塾大学 対 青山学院大学 @相模原ギオンスタジアム


 開幕2連敗と苦しい状況の慶應義塾大学(11位・勝点0)と、今季最初の集中応援日で、何としても勝利を掴みたい青山学院大学(7位・勝点3)の一戦。

 試合は開始直後から両者激しい展開を繰り広げた。しかし、試合は早い時間に動く。10分、相手のクリアボールを拾った慶大の24番・八田和己が左サイドからクロスをあげると、そこにすかさず反応した10番・松木駿之介が右足で押し込み、慶大が先制する。巻き返しを図りたい青学大は30分、10番・小泉佳穂が11番・森孝輔のパスにタイミングを合わせて同点ゴール。この勢いで逆転を狙うもわずか2分後の32分、慶大の10番・松木のゴール前への侵入を止めようとした青学大がファウルをおかし、慶大にペナルティーキックを献上してしまう。このチャンスに慶大は主将、10番・松木自身が冷静に決め、2-1に。慶大リードのまま試合を折り返す。

 後半に入ると青学大は交代出場の25番・家鋪謙介が2本のシュートを放つ活躍を見せるが、得点にまではいたらない。慶大がセーフティーリードを守り、2-1で試合終了かと思われたが、アディショナルタイムに再び試合が動いた。青学大のGK、1番・北原慶太のこぼれ球に反応したのは交代出場の20番・杉本崇太朗。ダメ押しとなる左足のシュートで3-1と青学大を突き放し、タイムアップ。慶大が嬉しい今季初勝利を収めた。

 待望の勝点3を掴んだ慶大だが、次節の対戦相手は開幕から3連勝と、1部昇格に向け順調に勝点を積み上げる中央大学。しかし慶大の冨田賢監督は「中大は今いちばん力のあるチーム。そこに勝てば勢いに乗れる」とし、これをチャンスと捉えている。「第1節、第2節と敗れても修正、改善をしてきた。特に今日の2点目のワンタッチ、ワンタッチでつないで3人目の選手がトライするところは今シーズンずっとやってきたところ」と手応えを感じた様子だ。「今日の初勝利はうれしいが、次の試合の笛はもう鳴っている」との言葉でチームを鼓舞した。一方、集中応援日痛い2連敗を喫してしまった青学大。次節、いまだ勝ちがなく最下位に沈む東京学芸大学と対戦。下位脱出のためにどちらにとっても負けられない一戦。連敗ストップを狙いたい。




 第4節は5月3日(木)に江戸川区陸上競技場にて慶應義塾大学と中央大学が対戦。立正大学熊谷キャンパスサッカー場で日本体育大学と立正大学、拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場にて東京学芸大学と青山学院大学、拓殖大学と東海大学、立教大学富士見総合グラウンドでは関東学院大学と立教大学、東京農業大学と神奈川大学の試合が行われる。


 3連戦の初戦となる第3節は、開幕から2連敗の慶大が青学大相手にようやく初勝利を収めた。一方、2連勝同士の対戦となった、日体大対中大、立正大対立教大の2試合は、中大と立教大が勝利し3連勝。得失点差で1位・中大、2位・立教大という結果になった。まだ連戦は続くが、勝利をめぐる熱い戦いを期待したい。
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