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「JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦【後期】」記者会見レポート

2017/09/15
 去る9月12日(火)に、『JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』開幕にあたり、記者会見が開催されました。

 記者会見には、一般財団法人関東大学サッカー連盟・中野雄二副理事長と佐藤健技術委員長、ならびに出場各大学を代表して、8月の大会で金メダルを獲得したユニバーシアード代表の中野誠也選手(筑波大学)、旗手怜央選手(順天堂大学)、守田英正選手(流通経済大学)、柴戸海選手(明治大学)、鈴木準弥選手(早稲田大学)が登壇しました。


 中野雄二副理事長は今季リーグ戦について「近年、チーム間の差がなくなり、どのチームが勝ってもおかしくないような試合が展開されています」とコメント。さらに「前期は筑波大学さんが勝点では少し抜け出した感じはありますが、追随する順天堂大学以下のチームはどこも力を持っています。先日行われた総理大臣杯でも、ベスト4を関東のチームが独占し、法政大学が35年ぶりに優勝しました。そうした結果を見ても、今週末から始まる関東リーグでは、どの試合も厳しいものとなると思います」と後期リーグの激戦を予測しました。
 総理大臣杯が優勝したことにより、法大が12月に開催される『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)への出場権を獲得。関東には5位までのチームに同大会の出場権が与えられるが、法大が5位内の成績を収めた場合、6位までのチームが出場可能となります。中野副理事長は「インカレ出場権争いにも注目してもらいたい」と、注目ポイントを語りました。

 佐藤健技術委員長は、20名のメンバー中、13名を関東リーグ所属選手が占めるユニバーシアード代表が『第29回ユニバーシアード競技大会(2017/台北)』で金メダルを獲得したことを報告。また決勝当日の朝には、選手・スタッフが選手村前の公園を自発的に掃除し、それを知った台湾の方々からも応援を受ける、といったこともあわせて伝えられました。
 筑波大学が天皇杯でJリーグクラブを破って快進撃を続ける一方、関東大学連盟では「1、2年生の選抜大会を作ったり、新人戦を新設するなどして、1、2年のいい選手を大事に育てていくという方針でいる」と佐藤技術委員長。
 佐藤技術委員長は、東京国際大学、東洋大学といった、2部からの昇格チームの躍進に触れ、後期は総理大臣杯優勝校の法大、そして準優勝の明治大学の活躍に期待を寄せました。
 2部については、早稲田大学と国士舘大学の2強に加え、総理大臣杯に出場した青山学院大学、神奈川大学、そして3位の拓殖大学の名があげられ、2強を脅かす存在になるか、としました。


 その後は、出場大学を代表して登壇したユニバーシアード代表の5選手により、後期に向けての意気込みなどが語られました。各選手のコメントについては、以下のとおりです。


■中野誠也(筑波大学)

――後期リーグに向けての意気込みをお願いいたします。

 筑波大学は前期、いい形で首位で折り返すことができ、チームとしてもいい戦いができたと思っています。けれど先日の総理大臣杯では、チームのよさが出ず(準々決勝敗退という)悔しい思いをしました。今週末から、またリーグが始まるということで、またチーム一丸となり、優勝を目指してがんばりたいと思います。

――ユニバーシアードで成長した点、課題と思う点があれば教えてください。

 大会前から、相手ディフェンダーに対しての体の当て方を課題としていたのですが、ユニバーシアードで強い相手に対する当て方というところでは、自分の中で感触をつかめたと思います。ただ、まだまだそれが高いレベルではないので、今もまだ課題であるかなと思っています。

――後期リーグに向けて、チーム内の注目選手は?

 注目選手は戸嶋祥郎です。ユニバーシアード代表でも最後の枠として入りましたが、献身的な守備やゴール前に入ってくるところなど、彼にしかできないプレーがあります。見た人を感動させるような選手なので、ぜひ注目してもらいたいと思います。


■旗手怜央(順天堂大学)

――後期リーグに向けての意気込みをお願いいたします。

 前期は2位という形で終わりましたが、総理大臣杯では初戦敗退という悔しい結果に終わりました。後期初戦はあまり相性のよくない駒澤大学が相手ですが、勝って、いい形で後期のスタートを切れるようがんばりたいと思います。

――ユニバーシアードで成長した点、課題と思う点があれば教えてください。

 成長というより、自分の持ち味であるドリブルやシュートが通用したことで自信がついた。それを後期リーグやインカレにつなげていきたいと思います。課題としては、世界の大きい相手、速い相手、強い相手と対戦するうえで、自分の経験だけではなく、もっと頭を使ってプレーしないといけないと感じました。

――後期リーグに向けて、チーム内の注目選手は?

 ひとりというのは難しいので、全員に注目してください。どのポジションでも高い技術をもち、勝利に対する気持ちが強いので、全員に注目してください。


■守田英正(流通経済大学)

――後期リーグに向けての意気込みをお願いいたします。

 前期リーグでは、最終的に4位という結果で終わりました。流通経済大学は守備に重きを置いたチームで、数少ないチャンスをモノにして勝つというサッカーをしています。前期は4連勝したものの、それが持続できずに4位で終わってしまったので、後期リーグではそうした部分を修正し、優勝争いができるようにしたいと思います。

――ユニバーシアードで成長した点、課題と思う点があれば教えてください。

 自分ユーティリティー性が高く評価されてユニバーシアード代表に選ばれたと思っています。試合ではボランチとサイドバックで起用されたのですが、主に守備的な部分では世界相手に通用したと思います。ただ海外の選手は日本の選手と違って、目の前の相手を叩きのめす、くらいの強い意思をもってプレーをしてくる。そんな中、課題としては1対1の個の部分で自分はあまり勝てなかったと思っています。そういうところの修正を後期リーグに活かしていければと思っています。

――後期リーグに向けて、チーム内の注目選手は?

 ジャーメイン良選手に注目してください。ユニバーシアードでも、チーム内の最多得点を挙げましたが、爆発的なスピードと、ゴールゲッターらしい大胆さをあわせもっているので、そういうところを見てほしいと思います。


■柴戸海(明治大学)

――後期リーグに向けての意気込みをお願いいたします。

 私たち明治大学は、"一心"というスローガンの元、三冠という目標を掲げてシーズンをスタートしました。昨年は二冠を取ることができましたが、三冠をとることができなかったので、より進化しようという意味を込めてこのスローガンを掲げました。先日の総理大臣杯では決勝まで進むことができましたが、法政大学に敗れ、タイトルをとることができませんでした。その悔しさを後期リーグにぶつけていきたいと思います。また、前期は7位という満足のいかない結果だったので、チーム一丸となって巻き返していけるようがんばりたいと思います。

――ユニバーシアードで成長した点、課題と思う点があれば教えてください。

 成長したというよりは、海外の選手を相手にしても、自分の長所である球際の強さ、運動量の部分が通用したということで、それを自信として後期リーグなどに活かしたいと思いました。課題については、攻守においてゴール前の精度。海外の選手に比べると、自分の中ではまだまだやらなければならないことが多いと感じました。

――後期リーグに向けて、チーム内の注目選手は?

 木戸皓貴選手に注目していただければと思います。大学に入ってから怪我に苦しんでいたエースが後期には復活し、力強くゴールに向かうプレーでチームを牽引してくれます。ぜひ注目してください。


■鈴木準弥(早稲田大学)

――後期リーグに向けての意気込みをお願いいたします。

 早稲田大学は前期の最終戦で国士舘大学との直接対決に敗れ、2位という結果で前期を終えました。我々は昨年1部から2部に降格し、とても悔しい思いをしました。今年は1部昇格という目標達成を目指すとともに、首位の国士大に直接対決で勝ち、優勝と1部昇格を果たしたいと思います。

――ユニバーシアードで成長した点、課題と思う点があれば教えてください。

 自分は体がそう大きくないので、フィジカルが強い選手と戦う中でボールを収められてしまうということがありました。スピード、高さの面でも相手に追い越される部分がある中で、自分よりフィジカルが上の選手にどう対応していくべきかが課題だと思いました。日本のチームのように前からプレスをかけてくるチームが少ない中で、フィードや楔のボールを出すという自分の得意なプレーを、ユニバーシアード大会のような世界大会で出せたことはよかったと思います。

――後期リーグに向けて、チーム内の注目選手は?

 名古屋グランパスに内定している、秋山陽介選手に注目していただければと思います。前期は得点に絡むプレーができず、彼自身も納得していなかったと思います。けれどこの夏に名古屋の試合に出て、普通の大学生ではなかなかできない経験をし、成長して帰ってきました。その彼が、どれだけ自分の得意なテクニックやスルーパス、シュートで得点に絡んでいけるか。それが早大の勝利の鍵になると思います。
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