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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・2部第18節レポート

2015/10/21
『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ後期第18節は10月17日(土)に2試合、18日(日)に4試合が行われた。



〇残留を争うライバル同士の直接対決となった東海大学(勝点17)と産業能率大学(勝点13)の一戦。

 前半、試合を有利に進めたのは産能大だった。37分に、8番・浜下瑛のロングパスに反応した9番・越智大和が、ゴール前でうまくボールを収め、そのままゴール。産能大が先制点を決めて、前半を折り返す。
 しかし後半に入ると形勢が逆転する。前半は守備を固めていた東海大だが、ハーフタイムにふたりを入れ替えて、攻撃にシフトチェンジ。すると立ち上がりの48分に、後半から出場の26番・若林涼太がドリブルで産能大のディフェンスラインを突破。そのままゴールを決めて東海大が同点に追いつく。さらにその直後の52分にも18番・田村翼が左サイドの角度がない場所から技ありのシュート。わずか4分間で、東海大が逆転に成功した。その後東海大は産能大にチャンスらしいチャンスを許さず逃げ切りに成功。東海大は残留に向けて、大きな勝点3を手に入れた。対する産能大は、残り4試合、ひとつも落とせない厳しい状況に追い込まれる結果となった。


○勝てば4試合を残して1部昇格が決まる日本体育大学(勝点46)と、目の前での昇格決定だけは絶対に阻止したい朝鮮大学校(勝点25)の一戦。

 ここまで首位を独走している日体大。この日も前半から強さを見せつける。まずは13分、7番・高井和馬がPKを冷静に沈め先制すると、29分には2番・高野遼のドリブル突破からのボールに、17番・太田修介が右足で合わせて貴重な追加点を挙げる。2-0とリードしたまま後半に入った日体大は、落ち着いたゲーム運びを見せ、終了間際の88分にも途中出場の38番・平川元樹が、7番・高井からのスルーパスを押し込んで3点目を決め、勝負あり。対する朝鮮大は80分に、FWの26番・韓勇太が2枚目の警告で退場となったこともあり、打つ手のないままタイムアップ。3-0で勝利した日体大が、3年ぶりとなる1部昇格を決めた。


○一つでも順位を上げていきたい東京学芸大学(勝点24)と、一刻も早く残留争いから抜け出したい拓殖大学(勝点17)の一戦。

 前半は東学大ペースで試合が進んだ。まずは立ち上がりの7分、4番・永井雄介を起点とした素早い攻撃から9番・五十嵐亘がヘディングシュートを決めると、29分には左サイドバックの3番・安藤裕麻のクロスに11番・山田悠策が頭で合わせて2-0に。東学大がリードし、前半を折り返した。
 しかし後半に入ると拓殖大が14番・大森勇希を中心とした猛攻を仕掛けて息を吹き返す。57分には、その14番・大森の攻撃がオウンゴールを誘発して1点差に迫ると、71分にもPKをゲット。これを14番・大森がど真ん中のループシュートで決めて2-2と、試合は振り出しに。その後両チームともに勝ち越しを狙ったものの使い点は生まれず。2-2のドローで試合は終了した。
 お互い勝点1を分け合う結果となったが、東学大はこれで降格の可能性がほぼ消滅。一方の拓殖大も連敗をストップし、久しぶりの勝点獲得で、次に向けて収穫のある試合となった。


○共に後期に入ってからは未勝利。厳しい残留争いを繰り広げる東京国際大学(勝点14)と日本大学(勝点6)の一戦。

 互いになんとしてでも勝点3が欲しい一戦は固いゲーム運びとなった。前半から両チームとも、中々チャンスを作り出すことができずに試合は進んでいく。スコアレスのまま迎えた後半、徐々に日大が攻勢をかけたものの、東国大GK、21番・伊原清也の好守もあってゴールを割ることができない。対する東国大も、ロングボールを効果的に使った攻撃で次第に盛り返すが、ラストプレーの精度がネックとなり、こちらも決定的なシーンを作れない。
 結局最後までゴールは生まれず、試合はスコアレスドローで終了。なんとしても勝点3をとって残留の弾みにしたい一戦だったが、両チーム勝点1を分け合う結果に留まった。


○残り一枠となった昇格争いの大一番、関東学院大学(勝点35)と筑波大学(勝点36)の直接対決。

 試合は開始早々から動いた。まずは3分、関学大は左サイドバックの6番・木村魁人のクロスを29番・勝山聖也が頭で合わせて先制すると、8分にも30番・石塚龍成が混戦の中からヘディングシュートを押し込んで早くも2点差に。
 その後前半は試合が動かず2-0で迎えた後半、またも関学大が試合を動かす。後半開始早々の48分、11番・萱沼優聖がゴール前で落ち着いてボールを収めて決め、3-0に。エースの一撃で、関学大が筑波大を突き放す。関学大は終盤、特別指定選手として横浜F・マリノスでプレーしていた10番・富樫敬真を投入。アディショナルタイムの90分+3分には、クリアボールを拾った主将の8番・普光院誠からのパスを、この富樫が決めてダメ押しの4点目をマーク。4-0という大差でライバルを圧倒した関学大が、昇格に向けて大きな勝点3を手に入れた。
 大事な一戦で完敗を喫した筑波大。早い時間帯での失点と、関学大の好守の切り替えの速さ、豊富な運動量に武器とするパスワークからの崩しが機能しなかった。直接対決に敗れたため、再び順位が入れ替わり、筑波大は3位に。しかし勝点差は2と詰まっているだけに、残り4試合の切り替えが重要となる。


○昇格へ望みを繋ぎたい東洋大学(勝点30)と、勝点を少しでも積み上げて残留を確定したい青山学院大学(勝点24)の一戦。

 前半は、昇格に向けて絶対に負けられない東洋大が優勢に進めるも、両チームともチャンスをものにできず、0-0で終了。シュート数は東洋大が4本、青学大が1本。主導権を握っていた東洋大のがやや有利とはいえ、なかなかシュートまでは持ち込ませない、青学大の必死の守りが光った。
 後半に入ると、東洋大は58分、13番・長谷川優希望のプレーがハンドと判断され、青学大にPKが与えられる。これを7番・荒木大吾が左下に蹴り、東洋大が先制点を決める。しかし63分には、クリアボールを拾った7番・仙頭啓也からのパスを10番・小島正之介が左足で合わせて同点に追いつくと、80分にもやはり7番・仙頭がクリアボールからチャンスを作り、最後は6番・小山北斗が決めて逆転に成功。先制点を奪われながらも、最後まで攻め続けた東洋大が2-1で勝利し、昇格圏内に留まった。

『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』も、残り4試合。第19節は10月24日(土)に東京国際大学第一サッカー場で東京国際大学対産業能率大学と、筑波大学対東京学芸大学。10月25日(日)には、東洋大学朝霞グラウンドにて拓殖大学対日本大学、日本体育大学対東洋大学、朝鮮大学校グラウンドで青山学院大学対東海大学、関東学院大学対朝鮮大学校の試合が行われる。
 日体大は、この節の試合に勝てば無条件で優勝が確定する。また、残留に向けての直接対決となる東国大対産能大の試合も、双方“負けられない”試合であることは間違いない。劇的なその試合展開をその目で目撃するために、今週末もぜひ大学サッカーの会場に足を運んでほしい。




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