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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第8節マッチレポート

2021/06/22


 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ【前期】』2部リーグ第8節は、6月6日(日)に全6試合が行われた。


日本体育大学 対 東京国際大学


 上位争いを制して、さらなる勢いに乗りたい日本体育大学(勝点12・暫定4位)と、前節延期のため2週間ぶりの公式戦となったこの試合で、今季初の4連勝を果たして首位に立ちたい東京国際大学(勝点12・暫定2位)の一戦。

 両チームともに勝点12。ここで勝点3を取って混戦状態を抜け出したい上位対決。試合は序盤から互いに白熱した展開が続いた。日体大は5分に10番・弓削翼がクリアしたボールに39番・桝田凌我が反応。相手よりも先にボールに触って抜け出すが、東国大もGK21番・林祥太郎が飛び出して1対1を制し、何とかピンチを免れる。逆に18分には、東国大に決定機。左ペナルティーエリアの角でボールを受けた8番・落合陸が、中央の27番・熊坂光希にパスを送る。受けた27番・熊坂がダイレクトで右足を振り抜くと、低弾道のシュートがゴール右隅を突き刺す。先制点を挙げた東国大だったが、その後は日体大がボールを保持する時間に。だが東国大の堅い守備を前にゴールを割ることはできず、0-1の東国大リードで試合を折り返した。

 後半の序盤は日体大がボールを保持するが、やがて東国大が試合の主導権を握るようになる。勢いのある攻撃を繰り返す東国大だったが、日体大もGK21番・中島遼太郎の好セーブが光り追加点を許さない。1点追う日体大は次々と新しい選手をピッチに送り出し、試合の流れを変えようと試みる。すると80分、途中出場の長身FW、190㎝の44番・望月謙が、43番・菅野隆星からのコーナーキックをヘディングで叩き込み、待望の同点弾。日体大が追いつき、試合を振り出しに戻した。日体大は残りわずかな時間での逆転を狙い猛攻を仕掛けるが、追加点を挙げることなく試合は1-1のまま終了。上位同士の対決は勝点1を分け合い、ともに順位を上げることはできなかった。




中央大学 対 東京大学


 前節まで4連続引き分けと足踏みが続く中央大学(勝点13・暫定1位)と、こちらも前節まで2連続引き分けと勝点をつかみきれない東洋大学(勝点12・暫定3位)。無敗同士の一戦。

 東洋大は序盤から10番・山下勇希や17番・瀬畠義成らが繰り出すテンポのいいパスワークで幾度もゴールに迫るが、4番・塩﨑悠司や3番・牛澤健ら率いる中大ディフェンスラインの粘り強い守備に、シュートまで持ちこむことができない。12分、中大は自陣右サイドから35番・青木奏人がロングボールを上げると、31番・鎌田蓮が巧みな胸トラップから14番・堀脩大にパス。それを受けた14番・堀が左足で冷静にゴールを決め、中大が先制する。その後は中大のペースで試合が進み、1-0の中大リードで前半は終了する。

 しかし後半開始早々の48分、東洋大が試合を振り出しに戻した。9番・佐々木銀士のパスを受けた7番・横山塁が、右サイドからドリブルで中央に侵入。そのまま左足でゴール右に沈める。勢いを取り戻した東洋大は、その後も7番・横山を起点に何度となくチャンスを作りだすが、なかなかゴールを決め切れない。すると試合が落ち着いてきた71分、今度は中大が反撃を見せる。7番・田邉光平がハーフウェーライン付近から相手GKの頭上を越す鮮やかなロングシュートを決めて中大が再びリード。スコアを2-1とする。だが、ここから東洋大が逆襲を開始する。78分、東洋大はペナルティーエリア手前でフリーキックを獲得。これを11番・前田泰良がゴール左隅に直接沈めて2-2に。またもや東洋大が同点に追いついた。さらに85分、東洋大は相手ゴール前で10番・山下、19番・高柳郁弥とパスをつなぐと、最後は11番・前田が豪快なシュートを突き刺し、ついに逆転に成功する。その後は中大も猛攻を仕掛けるも、ゴールが遠く2-3で試合終了。
後半、11番・前田の2得点を含む3得点を挙げた東洋大が、上位の無敗対決を制して暫定ながら1位に躍り出る結果に。中大は7番・田邉の2試合連続ゴールも届かず、3位へと後退することとなった。




関東学院大学 対 神奈川大学


 前節は引き分けに終わり、今節勝利をものにしたい関東学院大学(勝点7・暫定9位)と、今節に勝利し2連敗中の状況を抜け出したい神奈川大学(勝点5・暫定11位)の一戦。

 前半の立ち上がりに主導権を握ったのは神大だった。前線でのプレスからボールを奪い、関学大ゴールに迫る。しかしなかなか決めきることができず、先制点を挙げたのは関学大だった。28分、関学大はスルーパスに抜け出した22番・高緑海からのパスを、16番・藤本裕也がゴール前にクロス。それを7番・力武巧がダイレクトで流し込み関学大が先制する。その後は試合が動かず、関学大リードのまま1-0で前半終了。

 後半に入ると終始神大がボールを支配する時間帯が続いた。すると70分、神大に決定機が訪れる。神大は16番・藤田雄士のクロスから、交代出場したばかりの3番・安松元気がシュートを放つ。しかしこれは関学大GKの12番・飯塚洸太が弾く。そのこぼれ球を拾った神大勢が3回連続でシュートを放つものの、関学大は体を張った決死のディフェンスでゴールを割らせない。その後も神大ペースのまま試合は進んだが、得点を挙げることは出来ず、0-1でタイムアップ。
前半の1点を守り切った関学大が今季3勝目を飾り9位から6位に浮上。一方、神大は終始ボールを支配しながらも、決定機をモノにできず悔やまれる敗戦。3連敗となった神大は、最下位に沈むこととなった。


日本大学 対 東海大学


 第3節以来勝利から遠ざかっている日本大学(勝点9・暫定5位)と、第5節以来久々のリーグ戦を迎える東海大学(勝点7・暫定8位)の一戦。

 昨季の『「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会』でも対戦した両チーム。そのときは日大が勝利したものの、全国大会の『#atarimaeni CUP』では東海大が日大にリベンジを果たした。昨年は2部リーグと神奈川県リーグに別れながらも2度対戦し、通算成績は1勝1敗。まさに因縁ともいえる対戦は29分に試合が動いた。東海大の7番・堤太陽のロングスローを日大DFがクリア。しかし、このクリアボールに東海大の11番・鈴木大智が素早く反応。うまく頭で合わせてゴールに流し込み、東海大が先制する。だが37分、日大は相手陣内の右サイドで細かいパスを回すと、6番・近藤友喜がペナルティーエリア内に侵入。これを止めようとした東海大のDFがペナルティーエリア内で6番・近藤を倒し、日大にペナルティーキックを与えてしまう。日大はこのチャンスに、7番・大森渚生が左足で冷静に決め、同点に追いつく。この結果、前半は1-1の同点で終了となった。

 後半に入ると日大が一気に逆襲に出る。まずは53分、16番・松本蓮からのロングボールを6番・近藤がおさめ、サイドにいた日大11番・荻原翼へと展開。11番・荻原からのクロスボールを5番・山崎舜介がボレーシュート。一度は東海大GK、12番・佐藤史騎のスーパーセーブに阻まれるものの、こぼれ球を8番・橋田尚希が押し込んで、日大が後半の早い時間帯に逆転する。さらに78分、コーナーキックを得た日大は、10番・長澤壮竜の右足から繰り出された精度の高いボールに、ニアサイドの16番・松本が頭で合わせて3点目。3-1と東海大を突き放した。東海大も87分、33番・相川陽葵が上げたクロスのこぼれ球を、20番・長江晧亮がヘディングで40番・川野大成につなぐ。40番・川野もこれをヘディングで2番・小林陸玖にパスし、最後は2番小林がヘディングで決めきり、追加点。3-2とし、1点差に詰め寄る。東海大は後半のアディショナルタイムにも、7番・堤のロングスローを2番・小林がニアでそらし、4番・蛯谷空良がヘディングシュートを叩き込む。ボールはゴールラインを割ったかと思われたが、日大の5番・山崎が頭で掻き出してゴールならず。その後も東海大は怒涛の攻撃でチャンスを作るものの、日大DF陣も集中を切らさず試合終了。因縁の対決は3-2という接戦ながら日大に軍配が上がった。


立教大学 対 東京学芸大学


 前節の勢いのまま、今季初の連勝を目指す立教大学(勝点8・暫定7位)と、連敗から抜け出した前節に続き、今節も勝利し上位浮上のきっかけにしたい東京学芸大学(勝点9・暫定6位)の一戦。

 序盤は立教大が攻勢に出た。立教大は7分、ショートカウンターから最後は24番・新谷圭太がシュートを放つが、これは相手GK正面に。続く24分にも右サイドから起点を作り、17番・関口崇太が頭で合わせるが、東学大のGK、1番・栗原巧太郎が身体を張った守備でゴールを許さない。対する東学大は10番・鈴木魁人を中心に攻撃を組み立て、40分にはフリーキックを獲得。7番・住田将がこれを直接狙うが、立教大もGKの12番・横井海斗がファインセーブ。東学大は前半のアディショナルタイムにも5番・武沢一翔がミドルシュートを放つが、これもGKがキャッチ。互い点を決めきれず、0-0で前半が終了した。

 後半最初のチャンスは東学大だった。コーナーキックから3番・澤田雄大が打点の高いヘディングで合わせるが、惜しくもシュートはクロスバーの上。セットプレーからチャンスを作り出すものの決めきれない。流れを変えたい立教大は9番・宮倉樹里杏ら前線の選手を投入して攻撃の活性化を図る。しかし制空権は東学大が握り、3番・澤田を中心とする守備陣が競り勝つと、立教大の攻撃をシャットアウト。ともに決定的なシーンを決めきれないまま、0-0で終了。互いに負けられない一戦は、スコアレスドローの痛み分けという結果で終わった。


専修大学 対 産業能率大学


 2勝目を挙げて最下位からの脱出を目指す専修大学(勝点5・暫定12位)と、なかなか勝てない嫌な流れを変えたい産業能率大学(勝点7・暫定10位)の一戦。

 12位と10位、ともに下位に沈み2試合ぶりの勝利を目指す専大と産能大の裏天王山。先に試合の主導権を握ったのは産能大だった。3分に17番・山保璃空、5分には12番・中澤大翔がシュートを放ち専大ゴールに迫る。しかしシュートチャンスは作るものの、得点には結びつかなかった。対して専大のファーストシュートは36分。14番・松永颯太が左サイドから仕掛けゴールを狙うが、こちらも得点までは至らない。互いにチャンスをものにできないまま、スコアレスで前半を終えた。

 後半に入ると、前半は押し込まれる時間の長かった専大が積極的に仕掛ける展開となった。専大は52分、7番・郡司侑弥が自陣でボールを受けると右サイドを独走。ディフェンス2枚を剥がし、最後はカットインから左足の強烈なシュートを決め、専大が先制する。1点を追う産能大は後半から投入した11番・川名連介のスピードを活かした攻めで専大ゴールを目指す。すると65分、右サイドから攻撃を展開した産能大は、9番・菅原龍之助の体を張ったポストプレーのこぼれ球から10番・城定幹大が浮き球のスルーパス。これに反応した11番・川名が放ったシュートは、左のポストを叩きそのままゴールイン。追いつかれた専大は74分、途中出場の10番・加野赳瑠のドリブルから7番・郡司が決定機を迎えるが、シュートを打つことができない。さらに86分にも19番・奥原零偉が狙いすましたシュートで産能大ゴールに迫るが、産能大GK16番・菅野九十九がこれをセーブ。勝利を目指し奮闘した両チームだったが、あと一歩が届かず1-1で試合終了。注目の対戦は勝点1を分け合う結果となったが、他チームの結果によりともに順位をひとつずつ上げた。



 混戦が続く上位対決は、終了間際の逆転劇で東洋大が中大に3-2で勝利し、暫定ながら首位を奪取した。中大は代わって3位に交代。しかし首位・東洋大から1ゲーム差内に5位・日大までがひしめきあっている状況だ。
 下位では前半序盤に関学大に許した失点を取り戻すことができず、神大が敗戦。最下位に沈むこととなった。一方、産能大と専修大の下位対決はドローに終わったものの、専大は勝点1を積み上げたことで最下位を脱出。しかし上位とこれ以上差を離されないためにも、次節は何としても勝点3が欲しいところだ。上位も下位も、例年以上に混戦となっている今季の2部リーグ。次節の勝敗で大きく順位を変えるのはどのチームか。

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