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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第3節マッチレポート

2022/07/09


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、7月2日(土)に延期分の1試合を行った。

法政大学 0-0 筑波大学


 直前の第11節で勝利した勢いのまま、連勝で「アミノバイタル®」カップにつなげたい法政大学(勝点16・暫定7位)と、勝点1差につける法大との直接対決に勝利し、上位進出を狙う筑波大学(勝点15・暫定8位)の一戦。

 試合は筑波大ペースで進んだ。筑波大は7番・山内翔が中盤でボールを収め攻撃のリズムを作り、11番・和田育が抜け出してチャンスを狙う。だが、法大ディフェンスラインの集中した守備を崩すことができない。対する法大は、FW22番・久保征一郎目掛けてボールを送って攻撃の形を作ろうとするが、収めきることができず、シュートまで至らない。筑波大は、前半終了間際に7番・山内と11番・和田が立て続けにシュート。しかし、法大の守備を破ることができないままスコアレスで試合を折り返した。

 後半に入ると、法大が守備から流れをつかみペースを取り戻す。法大はさらに27番・細谷航平、6番・佐野陸人らを早めに投入して中盤を活性化。対する筑波大も交代を駆使して攻勢を強める。しかし、両チーム決定機を得られないまま時間が進む。終盤には筑波大の7番・山内が左サイドでボールをもつと狭いスペースで法大DF2人をかわす。こぼれたボールに27番・山崎太新が反応。法大GKとDFの間を抜けるクロスを上げると、交代出場の19番・半代将都がこれをシュート。だがゴール上に外れて得点にはならない。ピンチを守りきった法大も試合終了間際に猛攻を仕掛ける。20番・白井陽貴、6番・佐野が連続でシュートを放ち筑波大ゴールに迫るが、筑波大の守りの堅さを前にゴールを割ることができない。その後、法大は連続でコーナーキックを獲得するが、得点を挙げることのできないまま、両チーム無得点のまま試合は終了。

 勝点1を獲得したものの、勝ちきれなかった両チームは上位入りのチャンスを逃す結果となった。





 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、5月18日(水)に延期分の1試合を行った。


流通経済大学 2-1 東洋大学


 5試合を終えて未だ勝利なし。そろそろ勝点3がほしい流通経済大学(勝点2・暫定11位)と、開幕こそ遅れたものの、ここまで4試合9得点と攻撃陣が好調の東洋大学(勝点9・暫定4位)の一戦。

 立ち上がりは流経大が主導権を握る展開となった。流経大は1年生FWの40番・清水蒼太朗が前線から激しくプレスをかけ、攻撃ではロングボールの競り合いや足元に収める技術で相手を圧倒。対する東洋大は試合経験豊富な4バックが安定した守備を披露。ボールを奪うと相手の一瞬の隙を突き、鋭い縦パスを前線に送ってチャンスを演出する。最初のチャンスは流経大。23分にゴールから遠い位置でフリーキックを獲得すると、5番・西原広太がロングボールを前線に入れる。この折り返しを10番・齊藤聖七、そしてこぼれ球を24番・鈴木奎吾と連続でシュートを放つが、東洋大GK1番・川上康平の好セーブに阻まれ得点には至らない。すると流れは次第に東洋大に傾き始める。39分には、5番・押久保汐音が前線にスルーパス。これに反応した20番・石井宏育が左足でシュートを放つが、流経大の新守護神、GK31番・彼島優に止められてしまう。その後も両チームともにチャンスは作るものの決められず、0-0のまま試合を折り返した。

 後半、一進一退の展開が続く中、東洋大が積極的な選手交代で流れを掴む。そして73分にFWの11番・佐々木銀士を投入すると、直後の75分に試合が動く。8番・高柳郁弥の右サイドからのコーナーキックを、交代したばかりの11番・佐々木がヘディングでゴール左隅に流し込み東洋大が先制点。何としても追い付きたい流経大は80分以降に4選手を次々とピッチに送り出す。一気に攻勢に出ると87分、5番・西原のクロスを14番・熊澤和希がヘディングで折り返して40番・清水が落とし、最後は途中出場の20番・川畑優翔が右足で押し込んで同点とする。この得点で勢いづいた流経大は、さらなる猛攻を仕掛ける。アディショナルタイムに突入しても流経大の攻撃はやまず、90+4分に自陣深くでボールを奪うと一気にカウンターで前線へ。途中出場の27番・松永颯汰が左サイドから逆サイドめがけて大きなクロスボールを上げると、右サイドバックの、こちらも途中出場の39番・光廣健利が落ち着いて中に折り返す。ここに待っていたのは、またしても20番・川畑。そのまま右足を振り抜き、シュートをゴールに突き刺さした。流経大が最後の最後で逆転に成功し、すぐさま試合終了のホイッスル。

 一瞬たりとも目を離せない熱戦となった試合は、2-1で流経大に軍配が上がった。試合終盤の激闘を制した流経大は、待望の今季初勝利を挙げた。対する東洋大は上位進出に向けて痛い敗戦となった。




 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、4月9日(土)に2試合、4月10日(日)に2試合行われた。


早稲田大学 0-2 国士舘大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 開幕戦を引き分け、今季初勝利を狙う早稲田大学(勝点1・暫定6位)と、黒星スタートとなりこちらも初勝利を目指す国士舘大学(勝点0・暫定12位)の一戦。

 試合は序盤から拮抗した展開が続いた。そんな中、最初にチャンスを作ったのは早大。14分、早大は8番・山下雄大の正確なロングボールに17番・駒沢直哉が抜け出すが、国士大もGK1番・飯田雅浩が好判断でクリア、チャンスを防ぐ。その後も、早大は8番・山下、10番・植村洋斗を中心としたボール回しで、国士大ゴールへと迫る。40分には、6番・平松柚佑のロングボールに17番・駒沢が抜け出すと、相手ディフェンダーをかわしてシュート。しかしこれは枠を外れ、早大はチャンスを作りながらも決め切ることができず、スコアレスで試合を折り返した。

 後半は前半から一転、国士大が試合の主導権を握った。国士大は右サイドバックの3番・望月海輝の積極的な攻撃参加などで、サイドからチャンスを作る。すると66分、国士大はその3番・望月からの低いクロスに、9番・高橋尚紀が右足で合わせてゴール。国士大に待望の先制点が生まれる。その後、早大も反撃に出るが、国士大の前線からのハイプレスに苦しみ、なかなかチャンスを作ることができない。国士大の1点リードで迎えた試合終盤の84分、国士大は8番・東條敦輝が中盤でボールを奪いスルーパス。これに抜け出した、途中出場27番・東川続がキーパーの位置をしっかりと見ながら冷静に決め切って追加点を挙げる。国士大はそのまま危なげないプレーで2点を守りきって試合は終了。

 2得点を挙げた国士大が、今季リーグ戦初勝利で勝点3を掴み取った。対する早大は開幕から2試合を終えて未だ得点0。攻撃面での課題が浮き彫りとなる形となった。




順天堂大学 0-2 桐蔭横浜大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 前節は明治大学に惜敗し、連敗は避けたい順天堂大学(勝点3・暫定4位)と、前節は23本のシュートを放ちながらもスコアレスドローとなった桐蔭横浜大学(勝点4・暫定2位)の一戦。

 試合は序盤から動いた。8分、順大のディフェンスラインでのパス交換を、桐蔭大の10番・水野颯太が前線からの激しいプレスで奪ってペナルティーエリア内まで侵入。GKとの一対一を制して、桐蔭大が先制する。対する順大は、相手ゴール前までボールを運ぶことに苦戦し、なかなかチャンスを掴むことができない。そのまま桐蔭大1点リードで試合を折り返した。

 後半、流れを変えたい順大は前半41分の交代も含め、後半開始時までに2番・後藤裕二、9番・岩井琢朗、6番・安島樹の3選手を立て続けに投入する。すると56分、中盤でボールを繋ぐと、2番・後藤からボールを受けた7番・桂陸人がドリブルで相手のマークを外し、ミドルシュートを放つ。だが、これは惜しくもゴール右上に外れてしまう。桐蔭大も途中出場の18番・遠藤貴成が果敢にシュートを放つが、なかなか追加点を挙げることができない。それでも78分、桐蔭大は30番・鍋田純志が意表をついたロングパス。これに抜け出した9番・山田新がGKをかわして冷静にゴールへと流し込む。試合は0-2で終了し、終始チャンスを生み出した桐蔭大が勝利を収めた。

 前節はスコアレスドローに終わった桐蔭大だが、2勝目を挙げて2位をキープ。3試合を終えて失点ゼロと攻守両面の好調さが光る。一方の順大は、開幕戦こそ制したもののこれで2連敗。順位を4位から6位に落とした。




明治大学 2-0 拓殖大学 @AGFフィールド


 前節に初勝利を挙げ、ここから巻き返しを見せたい明治大学(勝点3・暫定5位)と、ここまで無敗と開幕から良いスタートが切れている拓殖大学(勝点4・暫定3位)の一戦。

 前半の拓大は、明大の堅い守備を前に苦戦。ボールを保持しながらもゴールに向かうのが難しく、いわゆる“ボールを持たされる”状況に。すると33分、明大はGK21番・上林豪のロングフィードに、2番・福田心之助が反応。ボールを受けるとそのままドリブルで運び、バイタルエリアに侵入する。そしてパスを受けた7番・田中克幸が左足を振り抜き、ゴール右隅へと流し込んで明大が先制する。明大はその後も堅固な守りでゴールを守り、1-0の明大のリードで試合を折り返す。

 反撃したい拓大だったが、後半早々に追加点を許す厳しい展開に。49分、明大は14番・熊取谷一星の入れたロングボールに、20番・太田龍之介が走り込む。20番・大田は拓大DFと接触しながらもルーズボールに競り勝ち、GKの頭を越す技ありのループシュートで追加点を挙げる。追いつきたい拓大はエースの10番・日野翔太、29番・下口竜空らを中心にゴールを目指すが、明大の堅い守備陣を破ることができず試合が終了。2-0で明大が手堅い勝利を収めた。

 明大はこれで2連勝となり、順位も3位に浮上。首位・東京国際大学を1ゲーム差に捉えた。一方、拓大は初黒星を喫し、4位に後退する結果に。それでも上位とは僅差で、まだまだ逆襲の機会はありそうだ。




駒澤大学 1-4 東京国際大学 @AGFフィールド


 開幕からの戦績は1敗1分。今節こそ初白星を狙う駒澤大学(勝点1・暫定7位)と、複数得点で開幕から2連勝と勢いに乗る東京国際大学(勝点6・暫定1位)の一戦。

 前後半で主導権が逆転した試合は、現在のチーム状況を反映するかのような結果となった。前半は駒大が力強い攻撃を見せ、東国大ゴールに迫る展開に。42分には、ルーキー33番・小林栞太のロングスローでチャンスを演出。そのこぼれ球を拾った25番・欠畑魁星がミドルシュートを放つが、東国大のGK21番・林祥太郎がこれをストップ。さらにこぼれたボールを8番・小島心都が詰めるものの、東国大の堅い守備に阻まれゴールにはつながらない。前半はシュートを8本も放った駒大だったが、スコアは動かず0-0で前半を終えた。

 後半は一転、東国大が反撃に出る展開となった。56分、東国大は相手クリアボールを拾った7番・森大輝がドリブル1人を抜くと、ペナルティーアーク付近にいた9番・佐川洸介にパスを出す。9番・佐川もキレのある切り返しで駒大DFをかわして右足を振り抜く。これが決まり、東国大が先制する。ここから東国大が一気呵成に攻勢に出た。69分、8番・重野祥輝のロングボールに11番・師岡柊生が反応。ドリブルでバイタルエリアに侵入するやミドルシュートをゴール右隅に決めて追加点。さらに75分、6番・熊坂光希を起点に駒大DFを崩すと、11番・師岡の鮮やかなラストパスに、3人目の動きで走り込んできた6番・熊坂がゴールに流し込んで3点目。0-3と駒大を突き放す。85分にも途中出場の23番・平田晟也が倒されてペナルティーキックを獲得。これを23番・平田自身が冷静に決めてダメ押しの4点目を挙げる。このままでは終われない駒大は88分、2番・塚原舜介のコーナーキックに、9番・本吉利安が押し込んで1点を返すが、反撃もここまで。ほどなくしてタイムアップの笛が鳴り、東国大が1-4で3連勝を飾った。

 シュート数はともに9本。前半は駒大が8本で東国大が1本、後半は逆に東国大が8本で駒大が1本と、対称的な前後半。しかし終わってみれば1-4と大差がつく結果となった。東国大はこれで開幕からの連勝を3に伸ばし、すべての試合で3ゴール以上をマーク。唯一の3勝チームとして首位をキープするだけではなく、得点数を11と二桁に乗せるなど好調さを見せる。一方、昨季インカレ王者の駒大は今節も初勝利ならず、苦しい試合が続いている。





 次節の第4節は4月16日(土)に6試合が行われる。流通経済大学龍ケ崎フィールドでは11:00から駒澤大学と東洋大学が、14:00からは流通経済大学と東京国際大学が対戦する。フクダ電子アリーナでは11:00から明治大学と桐蔭横浜大学、14:00から法政大学と順天堂大学が激突。ひたちなか市総合運動公園陸上競技場では11:00から早稲田大学と拓殖大学、14:00から筑波大学と国士舘大学の試合が行われる。

 今季、関東2部リーグから昇格した東国大が開幕からの3連勝で1位を堅持。3試合とも3点以上をもぎとるなど、破竹の勢いで今季リーグを戦の話題をさらっている。また昨季2位の明大は開幕戦こそ落としたものの、その後2連勝で3位に。この勢いに乗りたいところだ。国士大は待望の今季初勝利を挙げて5位に浮上。一方、早大は2試合続けて無得点に終わり、6位から8位に後退するなど低迷を余儀なくされている。

 開幕戦から延期試合が続いていた1部リーグが、今週末に行われる第4節ではようやく全大学揃って試合が開催される見込みだ。ついに開幕を迎える法大、東洋大の初戦はいかに――。第4節に注目してほしい。

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