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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・2部第6節マッチレポート

2022/07/09


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第6節は、7月2日(土)に延期分の1試合を行った。

産業能率大学 1-1 青山学院大学


 この試合に引き分け以上で前期の首位が確定する産業能率大学(勝点19・暫定2位)と、今節こそ勝利し後期の巻き返しに繋げたい青山学院大学(勝点10・暫定10位)の一戦。

 序盤は青学大ペースで試合が進んだ。2分、10番・比留間輝が左サイドを突破してシュートを放つが、これは枠を外れてしまう。続く15分、左サイドを打開した8番・五百蔵悠からのクロスに、またも10番・比留間がシュート。だが、これも相手GKに阻まれる。だが、勢いに乗る青学大は29分、右サイドからのクロスの折り返しを10番・比留間が右足で振り抜く。そのシュートは産能大GK 31番・櫻井駿がセーブするものの、こぼれ球を青学大の2番・田中颯太が押し込んでゴール。青学大が先制する。その後は、徐々に産能大が細かいパスを繋いでリズムを作る。すると44分、産能大は、ペナルティーエリア内に侵入した9番・菅原龍之助がペナルティーキックを獲得。このチャンスに、自身が落ち着いてシュートを流し込んで試合を振り出しに戻した。試合は、前半終了間際の産能大の得点で、1-1で折り返した。

 後半は互いに、たびたび相手のゴールを脅かすチャンスを作った。まずは50分、産能大がペナルティーエリア付近で細かいパスを繋ぎ、6番・小野寺亮太がシュートまで持ち込むが得点には至らない。すると59分、今度は青学大の6番・安西響がミドルシュートを放つが、僅かに枠の外。終盤に差し掛かった85分には、産能大にビッグチャンスが訪れる。ゴール前で浮き球パスを受けた9番・菅原がオーバーヘッドキックでゴールを狙うが、ポストを直撃。一方の青学大も89分、9番・敷野智大の落としに途中出場の29番・松本遼成が反応。シュートを放つも、産能大GK櫻井のファインセーブでゴールを割ることができない。

 互いにチャンスを作りながらも、最後まで追加点を挙げられないまま試合は終了。勝点1を分け合う結果となった。しかし、産能大はこの勝点1で首位の中央大学を勝点で上回り、今季初となる首位の座を奪取。同時に、リーグ戦を首位で折り返すことが確定した。一方、下位争いから抜け出したい青学大にとっては、厳しい勝点“1”。残る延期1試合で勝利し、下位グループから抜け出すことができるか。



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第6節は延期分の1試合を除き、5月14日(土)に1試合、5月15日(日)に4試合が行われた。


中央大学 1-1 日本大学 @江戸川区陸上競技場


 前節で連勝を収め、勢いに乗る中央大学(暫定3位・勝点8)と、第2節以来の勝利を目指す日本大学(暫定7位・勝点5)の一戦。

 試合序盤から拮抗した展開が続いた。34分、中大は18番・星野創輝が日大ディフェンスラインの背後に抜け出し、ドリブルでGKを引きつけると中央に待ち構えていた7番・田邉光平へボールを送る。だが7番・田邉が放ったシュートは、ゴールカバーに入っていた日大の5番・青木駿人がブロック。中大はゴールネットを揺らすことができない。対する日大は39分、10番・長澤壮竜のフィードに8番・近藤友喜が折り返し、フリーの4番・中村健人へ。しかし4番・中村のシュートはミートせず、枠を捉えきれない。互いに好機を活かすことができず、試合をスコアレスで折り返した。

 後半は、立ち上がりから中大がボールを支配する展開となるが、日大も粘り強い守備で対応。すると56分、日大は10番・長澤が前線にロングボールを配給。これに反応した8番・近藤が抜け出したところを、中大のGK1番・猪越優惟に倒され、日大がペナルティーキックを獲得する。このプレーで中大の1番・猪越は決定機阻止で一発退場に。中大は残り時間を10人で戦うこととなった。日大はこのペナルティーキックを8番・近藤自身が右足で決めて先制する。一方、追う中大は87分、左サイドでボールを受けた7番・田邉が11番・山﨑希一とのワンツーでペナルティーエリア内に侵入する。7番・田邉は個人技で日大ディフェンスラインを切り裂くと、ボールをフリーの11番・山﨑へ。11番・山﨑が右足で放ったシュートはそのままゴールに吸い込まれ、10人の中大が土壇場で同点弾。試合を振り出しに戻した。その後は両チームゴール挑む攻撃的な展開となるが得点は生まれず試合終了。

 勝点3を得て上位進出を目指したい両チームだったが、結果は勝点1を分け合う形となった。




東京学芸大学 0-2 日本体育大学 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場


 連勝で首位争いに食い込みたい東京学芸大学(勝点6・暫定4位)と、上位チームに勝利して勢いをつけたい日本体育大学(勝点5・暫定6位)の一戦。

 試合は開始早々から動いた。4分、ペナルティーエリアの外で相手のクリアボールを拾った日体大20番・菅野隆星が、そのまま左足でミドルシュート。これは相手DFにブロックされるが、こぼれ球を拾った24番・佐藤恵介がダイレクトで左足を振りぬく。シュートはゴール右隅に突き刺さり、日体大が先制点を挙げる。早々に1点を追う展開となった東学大は、左サイドの7番・橋本柊哉と10番・後藤健太を中心に攻撃を仕掛けるが、決定的なチャンスを作ることはできない。終始、日体大ペースのまま前半が終了した。

 後半も日体大がペースを握る展開に。ボランチの9番・土佐陸翼と8番・東郷翼を中心に中盤で相手を圧倒。攻撃では左サイドの10番・三浦颯太の突破を活かしながらチャンスを作り出す。対する東学大は、相手の攻撃を抑えつつ、着実にボールを繋いで攻撃を試みるが、シュートまで持ち込むことができない。すると試合終了間際の90+4分、日体大が前線からのプレスでボールをカット。18番・松原海斗がドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、マイナスに折り返す。それをゴール前で待っていた、34番・五十嵐琉偉が冷静に右足で流し込んで追加点。日体大が決定的な2点目を挙げ、試合は0-2で終了した。

 日体大は上位進出のきっかけとなる大きな勝点3を獲得。順位も4位へと浮上した。一方の東学大は8位に大きく後退。試合内容でも合計シュート数を3本に抑え込まれるなど完敗を喫する形となった。


立正大学 1-1 東海大学 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場


 天皇杯東京都予選で優勝した勢いのままに、リーグ戦でも初勝利をあげたい立正大学(勝点0・暫定12位)と、ここまで1勝2分2敗と勝率を5割に持ち込みたい東海大学(勝点5・暫定5位)の一戦。

 試合は序盤から両チームが狙いとする戦い方がはっきりと見える展開となった。立正大は低い位置からピッチを広く使い、着実にボールを繋いでゴールを目指す。対する東海大は前線からのハイプレスでボールを奪い、カウンターでゴールを狙う。最初に決定機を迎えたのは東海大。11分、17番・桑山侃士が左サイドからのクロスをペナルティーエリア内で受け、振り向きざまにシュートを放つ。だが、これは立正大GK1番・杉本光希のスーパーセーブで得点には至らず。その後は立正大が徐々にペースを掴み攻め込むが、東海大の堅い守備を前に決定機を作り出すことができない。両チームゴールネットを揺らすことなく、0ー0で前半終了。

 後半開始早々、試合を動かしたのは東海大だった。52分、右サイドからのクロスを立正大DFがクリアミス。これを拾った10番・杉山祐輝が、左足で冷静に流し込み先制点を挙げる。対する立正大は54分と66分、立て続けに前線の選手3人を交代し。攻撃の活性化を図る。すると74分、右サイドでボールを受けた、途中出場の19番・多田圭佑がゴール前へクロス。これを、こちらも途中出場の9番・冬至直人が頭で決めて同点に追いつく。その後は立正大が攻勢を強め、後半だけで13本ものシュートを放つ攻撃を見せるも、逆転ゴールを奪うことはできず1-1で同点のまま試合終了。

 立正大はあと1点が遠く、今季初勝利を挙げることはできなかった。一方の東海大は堅い守備で相手の猛攻を1点に抑え、何とか勝点1をものにした。


慶應義塾大学 0-1 関東学院大学


 3連勝で首位に立つ慶應義塾大学(勝点10・暫定1位)と、未だ1勝に留まり、なんとか2勝目を勝ち取りたい関東学院大学(勝点4・暫定10位)の一戦。

 試合は、序盤から攻守の切り替えが激しい展開となった。最初にチャンスを作ったのは慶大。34分、相手陣内の中盤で10番・齊藤滉がボールを奪取。ペナルティーエリア付近に待ち構えていた11番・宮本稜大にパスを入れる。しかし、11番・宮本のトラップが大きく、ボールは相手GKにキャッチされてしまい得点とはならず。すると直後の35分、今度は関学大にチャンスが訪れる。7番・岩元ルナが相手のクリアボールを拾うと、ゴール前の30番・堀金峻明にパス。30番・堀金はダイレクトでシュートを放つが、慶大GK、21番・根津拓斗のビックセーブでこちらも得点とはならず。その後も両チームともチャンスを作るが決めきれず、前半は0-0のスコアレスで終わった。

 試合が動いたのは後半の立ち上がりだった。48分、関学大は左サイドでボールを受けた4番・藤本裕也がゴール前へクロス。これを30番・堀金がヘディングで合わせ、ゴールに突き刺す。先制点を挙げてリズムをつかんだ関学大は、その後も多くの決定機を演出するが、いずれも追加点には至らない。1点を追う慶大は、自陣からロングボールで相手陣内に侵入。セットプレーなどから同点のチャンスをうかがう。後半の終盤になると、慶大が攻め込む時間帯が増え、関学大ゴールに迫るものの、こちらも同点弾を決めることができない。結局試合は1-0のまま終了。

 関学大が待望の今季2勝目を飾り、10位から一気に6位までジャンプアップ。上位進出の足がかりを作った。一方、敗れた慶大は開幕戦以来の黒星を喫する結果に。2位・青山学院大学の試合がなかったこともあり首位を堅持しているものの、中央大学・青山学院大学の2チームに勝点1差に迫られることとなった。


明治学院大学 2-1 城西大学


 勝利を掴み、下位との差を広げたい明治学院大学(勝点4・暫定9位)と、リーグ戦初勝利を飾りたい城西大学(勝点2・暫定11位)の一戦。

 今季、ともに2部リーグへの昇格を果たしたチーム同士の対戦。先にゴールを決めたのは、すでに今季白星を挙げている明学大だった。明学大は36分、11番・保土原大貴が左サイドで相手のパスをカットすると、9番・鈴木燦次へ浮き球のパス。9番・鈴木はこれをヘディングでゴール前に落とし、抜け出した10番・飯村晴季が冷静に右足でシュートを流し込む。先制点を挙げた明学大に対し、城西大はなかなか得点機会を決めきることができない。結局、明学大の1点リードのまま前半を終えた。

 後半に入ってからも明学大の攻撃は続いた。57分には、9番・鈴木がペナルティーエリア付近で城西大GKのクリアボールを拾い、そのまま左足でループシュート。ボールはそのままゴールに吸い込まれ、明学大が追加点。2-0とリードを広げた。だが、このままでは負われない城西大も反撃に出る。73分、城西大はコーナーキックを獲得。11番・礒貝飛那大のキックは、一度明学大選手にクリアされるものの、19番・西岡健二がこぼれ球を押し込んで1点を返す。続く81分にも、城西大は明学大DFのファウルを誘い、ペナルティーキックを獲得。しかし10番・浅賀凱斗のシュートは、明学大GKの30番・奥田剛史がストップ。城西大は同点に追いつく絶好のチャンスで、ゴールを決めることができなかった。試合は2-1で終了。明学大が今季2勝目を挙げた。

 待望の勝点3を手にした明学大は順位を大きく上げて5位に浮上。一方の城西大はリーグ戦初勝利とはならず、11位のまま。次戦で今度こそ初勝利を目指す。



 今季は1勝に留まっていた関東学院大学が、3連勝で勢いに乗る首位・慶應義塾大学に勝利。慶大の独走に待ったをかけた。2連勝で首位との勝点を2差に詰めていた中央大学は、日本大学と引き分けて3連勝ならず。首位奪取はならなかったが、勝点1を積み上げ、慶大との差をさらに詰めた。また、新型コロナウイルス感染症の影響から復帰したばかりの立正大学は、東海大学との試合を引き分け。この結果、2戦勝ちなしという厳しい滑り出しとなった。

 次節の第7節は5月29日(日)に、全試合14:00から会場非公開で行われる。立正大学と関東学院大学、慶應義塾大学と日本大学、東京学芸大学と中央大学、日本体育大学と明治学院大学、東海大学と青山学院大学、産業能率大学と城西大学がそれぞれ対戦する。

 1位から6位までが、勝点差が3差内で並ぶ大混戦状態。5月22日に行われた延期試合では産業能率大学と東京学芸大学が勝利し、さらに勝点が並ぶ結果に。首位・慶大は変わらないものの、勝点1差に中大、青学大、東学大の3チーム、そして首位から勝点3差内に8チームが並んでいる。まさに戦国時代の今季の2部リーグ。この混戦を抜け出すきっかけを、どのチームも虎視眈々と狙っている。
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