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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・1部第3節マッチレポート

2021/05/04


 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、4月25日(日)に6試合行われた。


明治大学 対 筑波大学 @非公開


 開幕戦から2連勝と、1部リーグ3連覇に向けて好調の明治大学(勝点6・1位)と、前節は痛い敗戦を喫した筑波大学(勝点3・6位)の一戦。

 試合は、開始から明大が主導権を握る展開となった。明大は2番・岡庭愁人と23番・櫻井風我を中心としたサイド攻撃で、何度となくゴールに迫る。しかし、筑波大も3番・角田涼太朗を中心とした堅い守りで、シュートまで持ち込ませない。すると23分、それまで防戦一方だった筑波大に決定機が訪れる。筑波大は前線からのプレスで相手GKのキックミスを誘い、11番・和田育がボールをカット。ワントラップしてすぐさま放ったシュートが、ポストに当たってそのままゴールへと吸い込まれる。相手のミスを逃さず、筑波大が先制点を挙げた。その後は1点を追う明大が攻め立てるが得点には結びつかず、筑波大がリードしたまま前半を終えた。

 後半も前半同様に明大のペースが続いた。49分、サイドを駆け上がった2番・岡庭があげたクロスに23番・櫻井が頭で合わせてシュート。ボールは枠の外へと逸れたが、明大が良い形で攻撃を展開する。一方の筑波大もカウンターからのゴールを狙う。前がかりになっていた明大の隙を突いて、途中出場の9番・森海渡が抜け出すと、同じく途中出場の10番・小林幹にパス。GKと一対一の局面を迎えたが、ここは明大のGK、40番・遠藤雅己がファインセーブ。筑波大は追加点を奪うことができない。筑波大リードのまま試合は終盤に突入。すると89分、明大がついに筑波大の牙城を崩す。4番・石井優輝のロングパスに反応した20番・太田龍之介がニアサイドにシュートを突き刺し、待望の同点ゴールを挙げる。勢いに乗った明大は、アディショナルタイム入った90+1分、16番・佐藤恵允がセンターサークル付近からドリブルで駆け上がると、そのまま左足を振り抜く。放ったシュートがゴールネットを揺らし、明大が劇的な逆転に成功。昨季王者の明大が試合終了間際に2得点を挙げる底力を見せて首位を堅持。筑波大は、わずか2分間での失点に勝点3を逃す結果となった。




早稲田大学 対 慶應義塾大学 @非公開


 開幕3連勝で首位を狙う早稲田大学(勝点6・2位)と、最大のライバルである早大相手に今季初勝利が欲しい慶應義塾大学(勝点1・11位)の一戦。

 伝統ある早慶戦の勝敗は、両チームにとって大きな意味を持つ。ともに迫力をもって臨んだ試合は拮抗した展開になると思われた。しかし、試合は開始早々に動いた。2分、早大は24番・西田翔央が、相手ディフェンスラインの裏を狙って10番・加藤拓己にパスを配球。これを10番・加藤がしっかりと収め、落ち着いてゴールの右隅に流し込む。幸先良く先制点を挙げた早大が、その後も主導権を握るが、追加点は奪えず1-0のまま前半は終了した。

 後半が開始すると前半とは一転、慶大が試合の流れを掴んだ。50分、慶大は途中出場の10番・松本雄太がゴール深くまでドリブルでボールを運ぶ。上げたクロスに9番・古川紘平が合わせるものの、ボールは惜しくもクロスバーを直撃。なんとか追いつきたい慶大はその後も攻勢を強めるが、早大の堅い守りの前にゴールを奪えない。両チームともチャンスを決めきれないまま試合は終了し、開始直後に挙げた虎の子の1点を守り切った早大が今季初の早慶戦を白星で飾った。早大は3戦連続の「ウノゼロ」で3連勝を果たした。対する慶大は3試合を終え1分2敗。未だ勝利を挙げられず、厳しい状況となった。




法政大学 対 立正大学 @レモンガススタジアム平塚


 前節はスコアレスドローで勝点3を逃し、今節こそ勝利を掴みたい法政大学(勝点4・3位)と、前節に挙げた今季初勝利の勢いのまま連勝を目指す立正大学(勝点3・6位)の一戦。

 試合開始から法大が優位に立ち、ボールを保持する時間が続いた。すると21分、法大にチャンスが到来。7番・安光将作がペナルティエリア付近へ送った縦パスを4番・中井崇仁が受けて大きく左足を振り抜く。しかし、これは惜しくも枠の外。その後も法大は6番・松井蓮之が中心となって立正大ゴールに迫るが、どうしても決定機をものにすることができない。結局スコアレスでハーフタイムを迎えることとなった。

 後半も、開始から法大が猛攻を仕掛けた。その成果が出たのは54分。4番・中井が放ったシュートは立正大のGK、12番・杉本光希が弾くものの、ゴール前に詰めていた20番・佐藤大樹がボレーシュートをゴールネットに突き刺さす。これが決まり、法大が先制点を挙げる。その後は互いにチャンスを作るもののゴールネットを揺らすことなく、1-0で法大が勝利を収めた。


桐蔭横浜大学 対 流通経済大学 @レモンガススタジアム平塚


 前節は壮絶な撃ち合いを演じるものの惜しくも勝利を掴むことの出来なかった桐蔭横浜大学(勝点3・5位)と、未だ白星無しでそろそろ初勝利が欲しい流通経済大学(勝点1・9位)の一戦。

 試合は序盤、15分に動いた。流経大は7番・菊地泰智がバイタルエリアでボールを受けると、相手の意表を突いたスルーパスを供給。これに反応した19番・西田成貴がGKとの一対一を冷静に沈め、流経大が先制する。しかし桐蔭大も35分、24番・山内日向汰が得意のドリブルで相手DFを2人、3人とかわしてペナルティエリア内に侵入。最後はGKとの一対一を制し、試合を振り出しに戻した。その後は両チーム決定機を作りながらも、ポストに嫌われるなどして1-1のまま試合を折り返した。

 後半に入ってしばらくは拮抗した展開となったが、70分過ぎから試合が一気に動き始める。70分、流経大はコーナーエリア付近でボールを受けた19番・西田がゴール前にグラウンダーのパスを送る。するとこのボールが桐蔭大DFの足に当たり、そのままゴールへと吸い込まれる。オウンゴールという思わぬ形で勝ち越し点を得た流経大は、その6分後の76分、10番・満田誠がドリブルでゴール前に持ち上がると、フリーの7番・菊地に折り返しのパスを送る。最後は7番・菊池が得意の左足でゴール右隅に流し込み、リードを2点に広げた。さらにその3分後の79分にも、5番・宮本優太がゴール前にクロスを上げ、これを絶好調の7番・菊地がダイレクトで合わせて4点目。7番・菊地のこの日2点目のゴールで、桐蔭大を3点差に突き放した。桐蔭大も最後までチャンスを窺い、後半アディショナルタイムの90+5分、相手の隙を突いたリスタートから3番・中野就斗のヘディングシュートで1点を返すが、ここで試合終了。7番・菊地の2ゴール1アシストの活躍で4得点を挙げた流経大が待望の今季初勝利。順位も9位から6位へと大きく浮上した。


駒澤大学 対 拓殖大学 @非公開


 前節の試合で待望の今季初勝利を挙げた駒澤大学(勝点3・8位)と、惜敗続きで未だ勝ち星のない拓殖大学(勝点0・12位)の一戦。

 試合は、前半開始直後から激しくボールを奪い合う展開が続いた。ようやくスコアが動いたのは前半半ば過ぎの35分。拓大は、9番・山中麗央からのパスを受けた10番・田中幸大が、ターンで相手をかわしながらトラップ。そのままゴール右隅へとシュートを突き刺し、先制点を挙げる。さらに拓大は39 分、またしても10番・田中が相手DFのGKへのパスを素早くカットすると、冷静にゴールに流し込んで0-2に。拓大が流れを掴み、2点リードで前半が終了する。

 しかし、後半は2点ビハインドの駒大が逆襲に出る。ハーフタイムに一気に2人の選手交代を行って立て直しを図ると、55分には7番・ 荒木駿太が頭で繋いだボールを、5番・相澤佑哉がヘディングで押し込んで1点を返す。このゴールで勢いに乗った駒大は66分、途中出場の9番・宮崎鴻が12番・宮嵜龍飛の左サイドからのクロスに頭で合わせて追加点。駒大が2-2と同点に追いつく。さらに駒大は70分、10番・土信田悠生の裏へのボールに反応した9番・宮崎が、ダイレクトシュートをゴールへと突き刺して3点目。ついに逆転に成功する。拓大も試合終了間際に何度かチャンスを作るものの、ゴールを決めきることができず試合終了。選手交代が功を奏し、逆転勝利を収めた駒大が2連勝を飾った。拓大は前半2点のリードを奪いながらも、後半に3失点を喫し悔しい敗戦となった。


順天堂大学 対 国士舘大学 @非公開


 今季未だ勝利のない順天堂大学(勝点1・9位)と、勝って上位進出に弾みをつけたい国士舘大学(勝点3・4位)の一戦。

 前半は順大がボールを保持する展開が続いた。対する国士大は左サイドを起点に攻撃を組み立てる。順大は3番・山﨑大地を国士大はゲームキャプテンの3番・谷口栄斗を中心とした守備で、互いチャンスを作らせず、拮抗した展開が続いた。だが、このままスコアが動かず前半が終了すると思われた44分にスコアが動く。順大は、10番・小林里駆が右サイドでファールを受けてフリーキックを獲得。8番・赤澤蓮のキックに12番・小林夏生が左足のスライディングシュートで合わせるが、これは国士大のGK、1番・飯田雅浩がセーブ。しかし跳ね返ったボールに、詰めていた17番・寺山翼がヘディングで押し込み順大が先制。そのまま順大リードで前半を終えた。

 後半に入ると国士大が反撃を開始する。まずは54分、国士大は18番・弓場堅真が左サイドの突破を試みると、対峙していた順大の27番・児山雄基が足をかけてしまい、国士大がペナルティーキックを獲得。これを10番・棚橋尭士が左隅に決め、国士大が同点に追いつく。さらに66分、国士大は右サイドから切り込んだ7番・伊藤稜馬からのクロスに、ペナルティエリア内にいた10番・棚橋が胸トラップ。すると、競り合いの際に後ろから順大DFのファウルを受け、再び国士大がペナルティーキックを獲得する。キッカーはファウルを受けた当人である10番・棚橋。これを冷静に左隅に流し込み、国士大が逆転に成功する。その後、順大は攻撃的な選手を投入して流れを変えようとするが、74分には落雷の影響で試合が一時中断する事態に。試合再開後も、国士大が最後まで体を張った守備で得点を与えず試合終了。10番・棚橋のペナルティーキックによる2得点で国士大が逆転勝利。今季2勝目を挙げ、上位グループにピタリと追随した。



 明大と早大が開幕からの3連勝を飾った。得失点差で明大が首位に立つものの、3試合連続で「ウノゼロ」による勝利を挙げ、ここまで無失点、鉄壁の守備を見せる早大も好調だ。一方、いまだ白星を挙げられていないのは順大と拓大、そして今季初の“早慶戦”に敗れた慶大の3大学。2部から昇格した拓大は3連敗で現在最下位だが、ここまでの3戦すべてが1点差の惜敗で、次節こそは競り勝ちたいところ。中2日の連戦となる次節は、そのチームが待望の勝点、そして勝利を手にすることができるか。上位チームはもちろん、下位グループの躍進にも注目したい。
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