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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・2部第19節マッチレポート

2022/10/24


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第19節は、10月22日(土)に全6試合が行われた。


産業能率大学 0-0 東海大学


 3連敗から脱し5試合ぶりの勝利を目指す産業能率大学(勝点27・6位)と、前節で首位の日本体育大学を下した勢いに乗って連勝したい東海大学(勝点30・3位)の一戦。

 ともに自動昇格圏内復帰を目指す、勝点2差の産能大と東海大の対戦。産能大は今季初出場のDF、15番・川人太陽と後期リーグ初出場となるGK、1番・渥美拓也をスタメンに抜擢。連敗の悪い流れを払拭できるか、期待がかかる。一方の東海大は、得点ランキングトップの9番・藤井一志が欠場。9番・藤井の得点力を埋められるか注目された。立ち上がり、産能大は15番・川人の体を張ったプレーでチームを鼓舞。6分にはフリーキックの流れから、9番・菅原龍之助が頭で落として最後は14番・猪狩祐真がシュート。これは惜しくもゴール上に外れるが、17分には12番・久保田拓也、14番・猪狩で左サイドを崩し、走り込んできた6番・小野寺亮太にパス。ゴールを狙うが枠を捉えることができない。産能大に傾いた流れを引き寄せたい東海大は、得意のセットプレーからチャンスを演出。18分、7番・西山拓実のフリーキックから、長身の22番・荒川泰司が頭で合わせるがゴールならず。すると38分、産能大は、10番・城定幹大と12番・久保田で左サイドの狭いスペースを崩し、9番・菅原にパスを送るが、これは東海大DF、2番・長江皓亮に防がれる。結局両チーム得点のないまま前半を0-0で終えた。

 前半は産能大ペースで進んだが、後半に入り最初にチャンスを作ったのは東海大だった。49分、22番・荒川が右サイドを突破しシュート。至近距離からのシュートだったが、産能大GK、1番・渥美がこれをキャッチ。東海大にゴールを許さない。その後は互いに守備の強度を高め、なかなかゴールに近づくことができない。そんな中、東海大は78分にパスで中央を崩し、最後は途中出場の33番・星景虎がミドルシュート。しかしこれも産能大GK、1番・渥美がビックセーブ。ここからオープンな展開が続くが、両チームシュートまでは持ち込めず0-0のスコアレスドローで試合終了。

 勝点1を分け合った両チーム。産能大は5試合連続で勝利がなく、1部リーグ昇格に向けて苦しい試合が続いている。一方の東海大は勝点1を得ながらも順位を1つ落とし、4位に後退。双方にとって痛い引き分けとなった。


中央大学 3-0 日本体育大学


 現在2連勝中。1部リーグ昇格に向けて調子を上げている中央大学(勝点29・4位)と、前節で敗戦した悪い流れを断ち切り、首位をキープしたい日本体育大学(勝点33・1位)の一戦。

 2部リーグ優勝、1部リーグ昇格を視野に入れる上位チームの直接対決は、開始早々にスコアが動いた。5分、中大は14番・家坂葉光がペナルティーエリア内で攻撃を仕掛けると、これを止めようとした相手DFに倒されてペナルティーキックを獲得。このチャンスに、14番・家坂自身が落ち着いてゴールを決め、中大が先制点を挙げる。主導権を握った中大は、25分に8番・豊田歩が日体大の38番・赤井ウェズリー景太との競り合いを制し右サイドへボールを展開。これを受けた7番・田邉光平が右サイドを駆け上がり、縦にドリブルを仕掛ける。タイミングよく中に送ったボールに、ゴール前に走りこんだ9番・勝浦太郎が右足で合わせて追加点を獲得。0-2とリードを広げる。日体大も9番・土佐陸翼を起点に反撃に移り、34分にはゴール前でフリーキックを獲得。9番・土佐が直接狙うが、惜しくも相手GKに防がれてしまう。日体大はチャンスを決めきれず2-0で試合を折り返した。

 流れを変えたい日体大は、ハーフタイムに33番・西城響也を投入。後半は33番・西城と9番・土佐を中心に攻撃を組み立てる。すると54分、33番・西城がゴール前で味方からパスをもらい、空いたスペースからロングシュートを放つ。これは相手DFに阻まれるが、日体大はコーナーキックを獲得。また60分には、立て続けに中大の攻撃を受けるもののGK1番・中島遼太郎を中心にDF陣が身体を張ったディフェンスで追加点を阻止する。だが、日体大はどうしてもゴールに結びつけることができない。すると74分、中大は途中出場の15番・鈴木翔太が、左サイドから相手DF の間をぬって7番・田邉に浮き球のパスを入れる。7番・田邉はバウンドしたボールにうまく合わせてシュートを放つが、これは相手GKがセーブ。だがペナルティーエリア中央に転がったボールに8番・豊田が反応。そのまま右足を振り抜くと、これがゴール右下に決まり試合を決定づける3点目。日体大は最後まで得点を挙げることなく3-0で試合は終了した。

 後半に巻き返しを図りたかった日体大だが、果敢に攻め続けながらも1点が遠く、まさかの連敗。勝点1差の日本大学が勝利したことで、首位を開け渡す結果となった。一方、安定したディフェンスから攻撃に繋げた中大が複数得点で快勝し、3連勝で3位に浮上。日体大に勝点1差、首位に立った日大に勝点3差に迫り、再び優勝戦線に名乗りをあげた。




慶應義塾大学 1-0 明治学院大学


 今節こそ勝点3を掴み取り、上位進出に希望をつなげたい慶應義塾大学(勝点24・8位)と、降格圏脱出のために勝点を積み上げたい明治学院大学(勝点15・10位)の一戦。

 試合開始早々の5分、慶大にチャンスが訪れる。左サイドでコーナーキックを獲得した慶大は、キッカーの7番・山本献が中央へとボールを入れる。一度は相手選手がクリアするものの、セカンドボールを拾った15番・角田惠風が右足でシュート。これがゴールに突き刺さり、慶大が先制点を挙げる。慶大はその後も相手陣地でパスをつないでシュートを放つが、明学大の集中した守備に阻まれて得点には至らない。明学大にもゴールは生まれず、前半は1-0で終了。

 後半、流れを変えたい明学大は11番・保土原大貴を中心にボールを運び、攻勢を強めるが、慶大の固い守備を崩すことができない。そんな中、70分には明学大がコーナーキックを獲得。キッカーの11番・保土原がゴール前へボールを入れると、31番・金子拓真がヘディングシュート。しかし、これは惜しくも枠の外に。明学大は決定機を決めきることができない。その後は一進一退の攻防戦となるが、両チーム得点はなく1-0のまま試合終了。

 開始早々の1点を守り抜いた慶大が勝利を収め、勝点を27に伸ばした。この勝利で慶大は自動降格回避が確定。次戦で勝利し、明学大、青山学院大学の結果次第では2部リーグ残留が決定する。一方、敗れた明学大は勝点を積み上げることができず、降格圏脱出とはならなかった。


日本大学  2-1 城西大学


 首位の日本体育大学を勝点1差で追う日本大学(勝点32・2位)と、降格圏から抜け出すためにも勝点3を獲って勢いをつけたい城西大学(勝点12・11位)の一戦。

 前半は、日大が優位に試合を進めた。最初のチャンスは日大。5番・近藤友喜のクロスに8番・長澤壮竜が右足で合わせるが、城西大GKの30番・神保朋輝が右手一本でセーブ。その後、日大はサイド攻撃を中心に城西大陣内へと攻め込むが、城西大はディフェンスラインの要である22番・山﨑留観を中心に得点を許さない。結局、両チーム大きなチャンスは無く試合を折り返した。

 後半も日大がペースを握ると思われたが、試合を動かしたのは城西大。58分、14番・原山祐里のスルーパスに10番・浅賀 凱斗が反応。上げたクロスに日大DFが懸命に足を伸ばすが、触ったボールは無情にもそのままゴールに吸い込まれる。オウンゴールで城西大が1点をリードする。このままでは終われない日大は72分、コーナーキックから2番・藤村祐世が折り返したボールを、18番・丸山喬大がヘディングで押し込み1-1と同点に追いつく。その後は、一進一退の攻防が続き、このまま勝点1を分け合うかと思われた89分、日大の8番・長澤が中央でボールを持ち、左足を振り抜く。放たれたシュートは美しい曲線を描きながらゴールに吸い込まれ、劇的な逆転ゴール。その後も城西大は大きなチャンスを作れず2-1で試合は終了。

 勝負どころで強さを見せた日大が勝利し、勝点を35に伸ばした。首位・日本体育大学が敗れたため、日大が前期リーグ序盤以来となる首位を奪取。一方、敗れた城西大は降格圏を脱出することはできず、9位以下が確定。自動降格圏を脱するために今後を戦うこととなった。




関東学院大学 0-1 青山学院大学


 前節は4得点を挙げて快勝、今節も勝点3を積み上げて昇格争いに食いつきたい関東学院大学(勝点28・5位)と、第4節以来の勝利を挙げて勢いに乗る青山学院大学(勝点16・9位)の一戦。

 序盤は関東大がボールを支配する展開となったが、攻撃をシュートで終わらせることができない。この試合最初のシュートは青学大。サイドからのクロスを中央で30番・森夲空斗が収め、7番・佐々木達也がシュート。これは関東大DFにブロックされるが、このシュートをきっかけに青学大も攻撃の場面を増やしていく。42分には右サイドを突破した2番・田中颯太が質の高いクロスを供給。中央で30番・森夲が合わせるが、わずかに枠を捉えられない。結局、両チームスコアレスのまま試合を折り返した。

 後半に入っても関東大がボールを支配するが、なかなかフィニッシュに持ち込めない。青学大も集中した守備からチャンスを窺うが、決定機にはほど遠い状況が続く。そんな中、先に大きなチャンスを迎えたのは関東大。64分、関東大は、5番・長澤シバタファリから25番・中田舜貴、7番・岩元ルナとパスをつなぎ、7番・岩元がシュート性のクロスを上げる。決定的なチャンスは、しかし青学大GK、1番・佐藤海斗がビッグセーブ。さらに7番・岩元がこぼれ球に反応してシュートを放つが、ゴールポストに弾かれて得点には至らない。すると試合終盤に差し掛かった82分、ついに得点が生まれる。青学大は16番・田中芳拓が敵陣で相手ボールをカットし、7番・佐々木にパス。7番・佐々木はドリブルでバイタルエリアまで運び、途中出場の10番・比留間輝にラストパス。10番・比留間はこれをダイレクトシュートで合わせ、青学大が待望の先制点を獲得する。残り時間で同点、逆転弾を狙う関東大だが青学大の守備網の前に決定的なシーンを作り出すことができない。

 試合は0-1で終了。青学大は2試合連続の勝利を手にし、勝点を19に伸ばした。青学大の清水厚監督は「中断期間にしっかりと準備をしたことで、尻上がりに調子が上がってきている」とコメント。青学大は伝統的に“巧い”イメージのあるチームだが、今年はそれに加え「“強い”部分を見せていくことが大事」と清水監督。ここ数試合は、相手を戦略的に分析しながらも、自分たちの目指すサッカーを出す、そのバランスが取れてきたという。降格圏からの脱出は厳しい状況ではあるが「ここに勝ったら何位になるとか、負けたらどうだということは考えず、目の前の試合に集中していきたい」と語った。一方、敗れた関東大は5位から7位に順位を下げ、昇格争いから大きく退く形となった。




立正大学 3-0 東京学芸大学


 上位争いに喰いつくためにもう1試合も負けられない立正大学(勝点26・7位)と、2部リーグ残留に向け何としても勝点3が欲しい東京学芸大学(勝点12・12位)の一戦。

 前半は落ち着いた入りとなり、両チーム決め手を欠く時間が続いた。だが17分、ペナルティーエリア内で競り合った東学大DF4番・草住晃之介の手にボールが当たり、これが得点機会を阻止したとしてレッドカードの判定に。東学大は早い時間に守備の要を失うこととなる。だが、ペナルティーキックで立正大19番・多田圭佑が放ったシュートはゴール左に外れ、東学大は絶体絶命のピンチを逃れる。その後も東学大は厳しい時間が続くものの、なんとかピンチを切り抜けてスコアレスドローで試合を折り返す。

 後半もゴールを守り抜きたい東学大だったが、開始直後に立正大がスコアを動かす。立正大は48分、ペナルティーエリア内で7番・青島太一が倒されてペナルティーキックを獲得。この試合2回目となるペナルティーキックのチャンスに、立正大はキッカーの10番・竹村俊二が決め切って先制する。追いつきたい東学大だったが、ほとんどの時間を自陣内に攻め込まれる状況で、どうしても流れを変えられない。立正大ペースのまま迎えた79分、立正大は途中出場の11番・鳥飼椋平がゴール前でボールを受け、相手DFを背負ったまま振り向きざまにシュート。ボールはゴール右下に吸い込まれ、立正大が追加点を挙げる。立正大はさらに試合終了間際の90+3分、ペナルティーアーク手前でボールを受けた33番・西田結平が、左足で豪快なミドルシュートを突き刺してダメ押しの3点目。直後にホイッスルが鳴り、3-0で試合は終了した。

 数的優位を活かした立正大が快勝し、勝点を29に。順位も5位に浮上し、参入プレーオフ出場の3位までは1ゲーム差に迫った。一方、東学大は最下位を脱せず、さらにキャプテン4番・草住が次節出場停止となる厳しい状況に。また、この敗戦により9位以下が確定。残る試合は自動降格回避、10位以上の参入プレーオフ出場権を目指して戦うことになる。




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