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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・2部第13節マッチレポート

2022/09/29

 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第13節は、9月21日(水)に延期分の1試合が行われた。


日本大学 3-2 関東学院大学


 首位との勝点差を縮めるために、絶対に負けられない日本大学(勝点20・暫定5位)とリーグ戦では2連勝と勢いに乗る関東学院大学(勝点18・暫定7位)の一戦。

 この試合で最初のチャンスを掴んだのは関東大。9分、10番・狩野海晟が果敢に仕掛けペナルティーエリア外にいた、サイドバックの5番・長澤シバタファリにパス。5番・長澤がダイレクトで右足を振り抜き、ゴール右上に突き刺して関東大が先制する。しかし、日大も徐々に攻撃のリズムを掴み始める。12分、2番・藤村祐世がヘディングでディフェンスラインの裏にボールを送ると、走り込んできた5番・近藤友喜が右足を振り抜いてシュート。これが決まり、日大がすぐさま試合を振り出しに戻した。このゴールで勢いに乗った日大は15分、10番・7番・橋田尚希が梶谷涼人からボールを受けてペナルティーエリア手前からシュート。日大が逆転に成功する。その後は一進一退の攻防戦となるが、33分に関東大の5番・長澤のクロスが直接ネットを揺らし、スコアは2-2に。関東大が再び試合を振り出しに戻した。すると前半終了間際の44分、日大はコーナーキックを獲得。7番・橋田が正確なキックをゴール前に放り込むと、これが関東大DFに当たりそのままゴールへ。日大が思わぬ形で勝ち越しゴールを決め、3-2で試合を折り返した。

 逆転を狙う関東大は60分に32番・芦部晃生、61分に30番・堀金峻明、66分に16番・坂本順平と次々にFW陣を投入。攻撃の立て直しを図る。しかし日大も集中力を切らさず、体を張った守備で得点を許さない。関東大は85分、右サイドから10番・狩野のクロスを30番・堀金が左足で合わせるが、シュートはクロスバーを直撃。どうしても決めきることができない。

 結局試合は3-2で終了。粘り強く守り切った日大が勝点を23に伸ばして4位に浮上。首位との差を1ゲーム差に縮めた。好調が続いていた関東大は、ここで連勝がストップ。勝てば見えてきた上位グループ入りは、次節以降にお預けとなった。





 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第13節は、8月24日(水)に延期分の1試合が行われた。


慶應義塾大学 0-1 東京学芸大学


 1部リーグ昇格に向けてこれ以上勝点を落とせない慶應義塾大学(勝点18・暫定6位)と、直近の試合では試合終了間際の失点で敗北を喫し、ここ3ヶ月負けが続き苦しい状況の東京学芸大学(勝点9・暫定12位)の一戦。

 開始早々、前線から積極的にプレッシャーをかける慶大に対し、東学大はビルドアップを基本に試合を展開。前線の選手を慶大最終ラインの裏へと走らせる、シンプルな攻撃で慶大に対抗する。試合が動いたのは22分。東学大クリアボールを拾った21番・長澤康汰が前線まで持ち運ぶが、相手DFの身体を張った守備に阻まれる。だが、こぼれ球が左サイドの10番・後藤健太に渡ると、10番・後藤は深い切り返しからカットイン。右足で上げたクロスに、中盤から攻め上がっていた2番・高橋克明が絶妙なヘディングで合わせ、ゴール右隅に流し込む。東学大が最初のチャンスをモノにし、先制点を挙げる。その後は慶大が素早い出足で獲得したセットプレーからチャンスを作るものの、東学大守備陣も集中した対応で慶大の攻撃をシャットアウト。前半終了間際、慶大は7番・山本献の正確なコーナーキックに、2番・山口紘生が合わせてシュートを放つ。これは枠を捉えていたものの、東学大4番・草住晃之介がラインギリギリでクリア。東学大が1点のリードを守りきって前半を終えた。

 慶大は後半開始から2人の選手を替え、システムも3バックに変更して攻勢を強める。慶大は替わって入った6番・森友紀を軸にサイドを攻め立てが、も東学大も3番・保野友裕を中心に落ち着いて対応。徐々に流れを引き寄せた東学大は、11番・井上颯太の抜け出しからチャンスを作り、立て続けに3本シュートを放って慶大ゴールを脅かす。終盤にさしかかると、昇格に向けて負けられない慶大が猛攻を仕掛けるが、リーグ戦8連敗を脱出したい東学大も身体を張った守りでこれを跳ね返す。アディショナルタイムに突入した90+4分に慶大はコーナーキックを獲得。最後のチャンスに、慶大はGK12番・村上健も攻め上がるものの、東学大GK1番栗原巧太郎がクリアして試合は終了。

 東学大は前期リーグ、そして「アミノバイタル®︎」カップから続く長く苦しい連敗を止め、実にリーグ戦7試合ぶりに勝利を収めた。勝点を12に伸ばし、順位も10位に。ついに自動降格圏内から脱することに成功した。対する慶大はリーグ戦の直近5試合勝ちなし。順位こそ変わらないものの、上位グループと勝点差が開き、1部復帰が遠のく黒星となった。





『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第13節は8月9日(火)に4試合が行われた。


産業能率大学 1-0 城西大学


 前期リーグを首位で折り返したものの第12節が延期となったことで、この試合が後期リーグ初戦となる産業能率大学(勝点20・暫定4位)と、これまで総得点20点と得意の攻撃で降格圏脱出を狙いたい城西大学(勝点10・暫定10位)の一戦。

 先にチャンスを掴んだのは産能大だった。17分、産能大は右サイドから6番・小野寺亮太のクロスに10番・城定幹大が頭で合わせるが、シュートは枠を捉えきれない。36分には、産能大が再び城西大ゴールに迫る。左サイドのコーナーキックから、最後は9番・菅原龍之助がオーバーヘッドシュートを放つものの、これは城西大のGK、1番・長野樹に防がれてしまう。反撃に出たい城西大は右サイドの10番・浅賀凱斗が持ち味の快速を活かしてゴールに迫るが、シュートまで持ち込めない展開が続く。しかし43分、城西大がカウンターを仕掛ける。14番・原山祐里のスルーパスに18番・吉川元輝が抜け出し、駆け上がってきたフリーの10番・浅賀へラストパス。だが、左足で放ったダイレクトシュートはゴール上に外れてしまう。直後の45分、今度は左サイドから14番・原山のクロスに18番・吉川が頭で合わせるも、シュートは再びゴール上に。両チーム得点できないまま、0-0で試合を折り返した。

 後半もファーストチャンスは産能大。68分、ショートカウンターを仕掛けると、途中出場の14番・猪狩祐真が相手DFのミスからボールを奪取。9番・菅原とのワンツーで抜け出して右足でシュートを放つが、枠を捉えきれない。その後は、両チームシュートまで持ち込めず時間だけが過ぎていく。ようやく試合が動いたのは、終盤に差し掛かった80分。産能大は14番・猪狩の放ったシュートが城西大DFにブロックされて上空へ。このボールを、22番・藤吉玲依がヘディングで合わせて9番・菅原へ。城西大DFも跳ね返そうとするが痛恨のクリアミスで、最後は9番・菅原がゴールに押し込み先制点を挙げる。これが決勝点となり、産能大が1-0で辛勝した


 後期リーグ白星スタートを切った産能大は順位をひとつ上げて3位に。首位の東海大学、2位の日本体育大学は勝点1差と射程圏内にある。創部以来の2部リーグ優勝、1部リーグ昇格に向けて貴重な勝点3を積み上げた。一方、城西大はチャンスを活かせず自慢の攻撃陣が不発。後半はシュート0と、課題の残る敗戦となった。


中央大学 0-1 明治学院大学


 後期初戦に勝利して暫定首位に立った中央大学(勝点22・暫定1位)と、降格圏内からの脱出を目指す明治学院大学(勝点9・暫定11位)の一戦。

 試合序盤は、第12節に大量得点を奪った中大攻撃陣が明学大を押し込む展開となった。中大は7番・田邉光平と16番・湯谷杏吏を中心にボールを保持しながら、明学大ゴールに迫る。対する明学大は最終ラインの安定性を武器に中大の攻撃を跳ね返すと、足元の技術が光る10番・飯村晴季にボールを集める。一進一退の攻防が続く中、中大は合計で5本のシュートを放ちながらも決め切ることができない。結局、どちらもゴールネットを揺らすことなく、0-0で前半が終了。

 明学大はハームフイムに2番・山内稔之に替えて22番・佐藤太星を投入。攻撃の活性化を図る。すると67分、明学大がチャンスを作る。右サイドでボールを受けた16番・萩原大翔が、9番・鈴木燦次 にパスを送る。9番・鈴木はこれをスルー、ボールをフリーで受けた10番・飯村がスルーパスを入れる。これに反応した25番・中井颯人が、冷静にゴール右隅に沈めて明学大が先制する。追う立場となった中大は、立て続けに攻撃的な選手を投入して猛攻を仕掛けるが、全員守備でゴールを守る明学大の牙城を崩すことができない。虎の子の1点を守り切った明学大が0-1で暫定首位の中大を破り、貴重な勝点3を掴み取った。

 明学大はこの勝利で9位に浮上し、ついに降格圏からの脱出に成功。一方、まさかの敗戦で中大は暫定首位を陥落。わずかな勝点差で上位チームがひしめく中、4位にまで後退することになった。


東海大学 5-0 青山学院大学


 現在4連勝中と勢いに乗る東海大学(勝点21・暫定2位)と、勝って連敗を止めたい青山学院大学(勝点11・暫定9位)の一戦。

 試合は開始早々から東海大のペースで進んだ。試合が動いたのは21分。7番・西山拓実の右コーナーキックから2番・長江皓亮がヘディングシュート。これが相手に当たり、そのこぼれ球を9番・藤井一志が押し込んで東海大が先制する。ここから9番・藤井のゴールショーが始まる。1分後の22分、東海大GK1番・佐藤史騎のロングボールが相手ゴール前に落ちると、その対応に遅れた相手の隙を見逃さず、9番・藤井が頭でコントロール。そのまま右足で冷静に決めてスコアを2-0とする。続く34分、東海大は相手陣地中央をパスで崩し、最後は9番・藤井から11番・高田悠へラストパス。11番・高田のダイレクトでシュートは一度相手GKに弾かれるが、そのボールを9番・藤井がしっかりと詰めてハットトリックを達成。勢いが止まらない東海大はさらに38分、サイドのクロスから13番・井出唯楓のダイビングヘッドがクロスバーに当たって相手に弾かれるものの、クリアボールの先に居たのはまたしても9番・藤井。そのままダイレクトシュートをゴールに突き刺して4点目。試合は東海大が4-0でリードし、後半へ突入する。

 後半も東海大の勢いは止まらない。54分、7番・西山の右コーナーキックから後退したばかりの5番・鈴木颯太がヘディングシュート。これはキーパーに弾かれるが、こぼれ球に反応した9番・藤井が押し込んで、5-0と青学大を突き放す。反撃に出たい青学大はサイドを広く使い、ロングボールを展開しながら攻撃を仕掛けるが、東海大の運動量のある守備とGK1番・佐藤の安定したプレーにより攻めあぐねる。結局、青学大の攻撃は実らないまま試合は終了し、東海大は9番・藤井ひとりが5得点を挙げる活躍で、5-0で青学大を下した。東海大はリーグ戦5連勝で暫定首位に浮上。一方の青学大は、3連敗で暫定10位へと後退することとなった。


日本体育大学 3-2 立正大学


 首位とは勝点1差。1部昇格に向け、1試合も負けられない日本体育大学(勝点21・暫定3位)と、上位へ進出するためには勝利が必要な立正大学(勝点14・暫定8位)の一戦。

 試合は序盤から立正大ペースで進んだ。3分、立正大は左サイドでボールを回すと、2番・林海斗が浮き球のクロスを上げる。これに9番・冬至直人が反応。打点の高いヘディングシュートでゴール右上を狙うが、日体大GK、12番・土山龍都がファインセーブ。ゴールとはならなかった。続く9分、立正大は8番・榊原杏太がゴール正面の9番・冬至にパス。9番・榊原がこれを冷静にゴールへと流し込み、立正大が先制点を挙げる。序盤から押し込まれていた日体大だったが、飲水タイムを機にペースを掴み始める。35分、9番・土佐陸翼は37番・篠田大輝からパスを受けると、相手DFをかわしシュート。だが、これは枠を捉えきれない。続く40分、10番・三浦颯太が7番・佐々木大貴にスルーパスを入れる。しかし、7番・佐々木のクロスはゴール前の19番・岡﨑大志郎には合わず。すると前半のアディショナルタイムに突入した45+2分、立正大が反撃に出る。立正大はハーフウェーライン付近で14番・吉野陽翔が倒されてフリーキックを獲得。8番・榊原がゴール前に蹴り入れたロングキックを、15番・安食龍成がヘディングで競り勝ち、5番・平松航が頭でゴール前に落とす。これを14番・吉野が倒れ込みながらも冷静にゴールに押し込んで立正大が追加点を挙げる。その直後に前半終了のホイッスルが鳴り、2-0の立正大リードで試合を折り返した。

 立正大の2点リードで迎えた後半は、しかし2点を追う日体大ペースで試合が進んだ。まずは58分、日体大はコーナーキックを獲得すると7番・佐々木のキックを20番・狩野奏人が頭で合わせて1点を返す。その後は両チームともスコア動はかず。だが、同点に追いつきたい日体大が試合終盤に一気に攻勢に出た。80分、日体大は38番・赤井ウェズリー景太がペナルティーエリア前で倒されてフリーキックを獲得。7番・佐々木がゴール右下隅を狙ったシュートがそのまま決まり、日体大が同点に追いつく。さらに日体大は84分、スローインを受けた33番・西城響也がドリブルでペナルティーエリア内に侵入。7番・佐々木にマイナスのパスを送ると、7番・佐々木はゴール右上へコントロールショット。これが決まり、ついに日体大が逆転に成功する。試合は3-2で終了し、後半に息を吹き替えした日体大が逆転勝利を収めた。

 後半に3得点上げ逆転勝利した日体大は暫定2位に浮上。暫定首位の東海大と勝点で並ぶなど、首位を射程圏内に捉えた。一方、立正大は順位こそ変わらないものの上位グループと引き離される厳しい結果となった。




 上位グループと下位グループの対戦が多く見られた第13節。暫定4位の産業能率大学が、暫定10位の城西大学を下して順位を一つ上げて暫定3位に。また暫定11位の明治学院大学は暫定首位の中央大学に勝利し、自動降格圏からの脱出に成功した。一方で青山学院大学相手に5-0と大勝した東海大学が、ついに暫定首位に躍り出た。日本体育大学は立正大学に勝利し、暫定2位と着々と順位を上げる。なかでも1位から4位までは勝点差が小さく、1勝すれば首位に躍り出る可能性がある。第13節では明学大が上位の中大を倒したことで、大幅に順位が変動した。下位グループの巻き返しにも大いに期待したい。
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