『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【3部リーグ】第5節は、5月18日(土)に4試合、19日(日)に2試合が行われた。
3部リーグ第5節 全結果・順位表
3部リーグ第5節まとめ
3部リーグ唯一の無敗チーム、首位の東京農業大学は10位の中央学院大学と対戦。試合はどちらも決めきれないままスコアレスドローでアディショナルタイムへ。このまま終了かと思われたが、90+6分に東農大・藤井建悟が蹴り入れたボールを高橋隼士が頭で合わせ決勝点。2位が勝点1差に迫る中、終了間際の劇的なゴールで勝利した東農大が首位の座を守った。
一方、3位の明治学院大学は最下位の共栄大学に完勝。明学大は前半の立ち上がりに2点を先取する。まずは4分に鈴木燦次が先制点を挙げると、10分には大竹駿のクロスを鈴木太智とつなぎ、最後は松本拓也が蹴り込んで追加点。明学大は後半の79分にも中澤真克の右からのクロスに大竹が頭で合わせてダメ押しの3点目。0-3で勝利し、首位・東農大との勝点差1をキープした。
前節に待望の初勝利を挙げた10位の平成国際大学は7位の青山学院大学をホームに迎えて対戦。試合はどちらも決めきれないまま0-0で終盤へ。ようやくスコアが動いたのは85分。コーナーキックを獲得した平国大は廣重温人のキックに森下巧が合わせてネットを揺らす。平国大はこの1点を守りきり1-0で勝利。ホーム初勝利で2連勝を飾るとともに、10位から7位にジャンプアップ。降格圏からの脱出に成功した。
勝点6で並ぶ8位・国際武道大学と6位・亜細亜大学の直接対決。両チーム慎重な滑り出しから決定機を見いだせないまま0-0で後半を迎える。スコアレスの均衡を破ったのは亜大だった。66分に細かいパスワークで右サイドを崩すと、下間蓮之介がゴール前に入れたクロスを小池莉玖がスルー。最後は三宅貴志が流し込んで先制点を挙げる。このゴールが決勝点となり亜大が0-1で勝利。今季は連敗スタートとなった亜大だが、3連勝で勝点を9とし4位・専大を勝点1差に捉えた。対照的に国武大は2連勝からの3連敗となり、順位をじりじりと下げて9位に後退した。
翌19日に行われた2試合では、2位の國學院大學は作新学院大学に2点を許す厳しい展開となった。前半は國學大が作新学院大学を押し込みながらも決めきれず0-0で終了。すると後半開始直後の47分、作新大は井出蓮が左から入れたクロスが國學大の選手に当たってネットを揺らす。作新大は60分にも追加点。片山捷真がドリブルで前線まで持ち込むとすかさず横パス。これを井出がゴール右隅ギリギリに決め作新大が0-2と國學大を突き放す。追い込まれた國學大だが、終盤にその強さを発揮。まずは80分、フリーキックからチャンスを作り辻友翔が1点を返すと、終了間際の89分にも辻が相手GKのこぼれ球を押し込んで追加点。辻の連続ゴールで國學大が同点に追いつく。だが逆転までは至らず2-2でドロー決着。この結果、両チーム勝点1を積み上げるに留まり國學大は3位に後退となった。
4位の専修大学は11位の東京経済大学と対戦。東経大を圧倒した専大だったが、なかなかゴールを奪えずスコアレスのまま試合終盤へ。すると82分、専大は道白優斗が右サイドからペナルティーエリア内に切り込んだところを倒されてペナルティーキックを獲得。これを道白自身がゴール左隅に決め専大が1-0で勝利。順位は変わらないながらも勝点を10に伸ばし、3位・國學大と勝点で並ぶこととなった。
今節は大きな変動はないながらも、少しずつ上位グループの勝点差が縮まりつつある3部リーグ。首位・東農大から4位・専修大までは1ゲーム差内。今後の結果次第では大きな動きにつながりそうだ。次節・第6節は、5月25日(土)に4試合、26日(日)に2試合が行われる。