『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグがついに開幕。4月6日(日)に、全6試合が行われた。
昨季の1部リーグから駒澤大学と関東学院大学、3部リーグから國學院大學と東京農業大学と4チームの"新顔"を迎えて始まった2部リーグは、開幕戦から衝撃的な結果が相次いだ。
惜しくも参入プレーオフに引き分けて1部昇格が叶わなかった、昨年3位の順天堂大学。その順天堂大と勝点2差で6位と接戦を演じた立正大学の試合はまさかの大差がつく結果に。立正大は開始直後の5分に武藤尋斗のゴールで先制すると、16分、25分と連続ゴールで0-3とリードを広げる。順天堂大もなんとか1点を返して試合を折り返すが、立正大は後半にもこの試合2点目となる藤浪宏樹の得点で順天堂大を突き放し1-4でフィニッシュ。立正大が大量4ゴールで幸先のよいシーズンスタートを切った。
一方、3部リーグからの昇格組も奮闘を見せた。2部リーグは14年ぶりという國學院大學は、2部リーグ3シーズン目の山梨学院大学と対戦。昨年3部リーグからU-19日本代表候補選出された鈴木善のゴールで先制すると、後半にも朝見友樹がネットを揺らして2-0とリード。その後、山梨学院大もペナルティーキックで1点を返すが反撃はここまで。國學院大が1点のリードを守りきり、14年ぶりとなる2部リーグの初戦を白星で飾った。一方、昨季1部リーグの駒澤大学は、3部リーグから昇格の東京農業大学と"世田谷ダービー"。試合は、"昇格組"の東京農業大が開始早々の8分にセットプレーから先制するも、駒澤大も今井拓人がGKとの1対1を制して同点に追いつく。駒澤大は前半終了間際にもコーナーキックから追加点を決め、2-1で逆転勝利を収めた。
ホームで早稲田大学を迎え撃つ神奈川大学は、序盤の23分にコーナーキックから先制すると、37分には山本颯太が鮮やかな切り返しから追加点。2-0とリードを広げる。だが早稲田大も、直後の40分に川崎フロンターレ内定が発表されたばかりの主将・山市秀翔が鮮やかなミドルシュートを突き刺して1点を返すと、43分にペナルティーキックを決めて同点に追いつき、2-2で前半を終了。後半はどちらも決めきれずドロー決着かと思われたが、終了間際の88分に交代出場の柏木陽良が技ありのループシュートを決めて3点目。逆転に成功した早稲田大が2-3で勝利した。産業能率大学と拓殖大学の試合は開始直後の3分に産業能率大が先制するが、拓殖大もすぐに追いつき点を獲っては獲られるシーソーゲームに。2-2で迎えた71分、産業能率大は丸山スレイマン寿潤のロングスローを田中颯流が頭で合わせて3度目のリード。だが、拓殖大も82分、吉原優輝のフリーキックを松村拓実が押し込んでまたもや同点に。3-3のままドロー決着となった。
唯一のナイター開催となった関東学院大学と法政大学の試合は、序盤の12分に相澤デイビッドが豪快なシュートを叩き込んで法政大が先制。その後は関東学院大が積極的に攻撃を仕掛けるも、法政大の守備を崩すことができず0-1で試合終了。法政大が初戦に勝利した。
今シーズン、白星スタートを切ったのは立正大、早稲田大、駒澤大、國學院大、法政大の5チーム。3部から昇格の國學院大が奮闘を見せたものの、全体的には順当な結果に。そんな中、大敗を喫した昨年3位・順天堂大がどう巻き返しを図るか。第2節以降の動向に注目したい。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
2部リーグ第1節 全結果・順位表