『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグが4月6日(日)に開幕し、同日に全6試合が行われた。
昨季2部リーグに復帰も、1年で3部リーグに戻る形になってしまった城西大学。しかし、アウェー・国際武道大学との対戦では、1年での2部復帰を目指して好スタートを切った。城西大は32分、左サイドからペナルティーエリアに侵入した佐藤遼がそのままシュートを突き刺して先制する。城西大は後半にもフリーキックの流れから福元竣が決めて追加点。さらに終盤の80分、82分に佐藤が連続ゴールを挙げてハットトリックを達成し、終わってみれば0-4と大量ゴールで国際武道大を下した。
昨年度8位・東京経済大学と9位・共栄大学の試合は、前半にホームの東京経済大が試合を優位に進めるも、先手を取ったのは共栄大だった。36分、共栄大は右サイドからのクロスを頭で折り返し、それを斉藤巧志が決めて先制すると、終了間際の89分にも追加点を挙げて0-2とリードを広げる。東京経済大もアディショナルタイムの90+2分にペナルティーキックで1点を返すが、同点までは及ばず1-2で共栄大が勝利した。
残る4試合は、すべてドロー決着となった。
専修大学と作新学院大学の試合は、両チーム合わせてペナルティーキックが3本という展開に。まずは25分、専修大が得たペナルティーキックは、作新学院大GKの関澤瞬がブロック。こぼれ球も弾き出してピンチを脱した。42分には作新学院大もペナルティーキックを獲得し、これを昨季得点ランク2位・井出蓮が決めて作新学院大が先制する。専修大は後半の64分、この試合2度目となるペナルティーキックを獲得するが、山下基成のキックはポストを直撃し、今回も得点にはならず。それでも82分、那須奏輔の鮮やかなミドルシュートで同点に追いつき、1-1で試合終了となった。
明治学院大対亜細亜大学の試合は、亜細亜大学が前半にセットプレーから先制するも、明治学院大学も後半に大竹駿がフリーキックを直接決めて同点に。その後は両チーム追加点なく1-1でタイムアップ。また青山学院大学対中央学院大学の試合は、どちらもなかなかチャンスを作れずスコアレスドローで終了した。
2年ぶりの3部リーグ復帰となった東京学芸大学は、昨季2部リーグの立教大学をホームに迎えて対戦。前半は立教大が試合を優位に進め、6分にコーナーキックから水野将人が先制点を挙げると、前半終了間際の45+1分にもコーナーキックからのこぼれ球を古里健人が蹴り込んで0-2と突き放した。前半はシュートを0本に抑えられていた東京学芸大学だが、後半早々の51分、半田祥真のコーナーキックを椎葉爽が頭で合わせて1点を返す。62分にもペナルティーキックを決めて試合を振り出しに戻したが、その後は両チーム追加点なく2-2でタイムアップ。どちらも初白星は次節以降にお預けとなった。
全試合の半数が引き分けとなった1部リーグを上回る、6試合中4試合がドロー決着となった3部リーグ。1試合を消化しただけとはいえ、3位から9位までが勝点1で並ぶ順位表は、今季の混戦模様を感じさせる。実力伯仲の3部リーグ、はたして今後抜け出すのはどのチームとなるか。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
3部リーグ第1節 全結果・順位表