【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第9節
2025/05/19
『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第9節は、5月17日(土)に3試合、18日(日)に3試合が行われた。
3連勝と波に乗る4位・共栄大学はアウェーで9位・亜細亜大学と対戦。共栄大は立ち上がりからアグレッシブに亜細亜大ゴールへと攻め込み、37分には右サイドから仕掛けた山崎颯大のグラウンダーのクロスを安倍颯汰が合わせて先制する。後半は亜細亜大もチャンスを作るが、共栄大は70分に馬場翔太の右コーナーキックを栗原拳飛がつなぎ、最後は石川幸稀が頭で合わせて追加点。リードを2点差に広げた共栄大が、その後も亜細亜大にゴールを許さず0-2のまま完勝。共栄大は連勝を"4"に伸ばした。
第9節時点で未だ勝利がないのは11位・国際武道大学と12位の東京学芸大学の2チーム。しかし今節は未勝利チームに動きが。12位・東京学芸大学と10位・東京経済大学の試合は、ホームの東京学芸大学がやや優位に試合を進めながらも攻めあぐね、両チーム無得点のまま終盤に突入。すると残り10分を切ったタイミングで東京経済大はハンドによるファウルでペナルティーキックを献上。82分、東京学芸大はこれを田中拓光が冷静に決めて1-0に。試合はそのまま終了し、東京学芸大が待望の今季初勝利を収めて最下位を脱出した。
一方、11位の国際武道大学は厳しい状況が続く。アウェーで6位・作新学院大学と対戦した国際武道大だが、試合は序盤から作新学院大が主導権を握る展開に。作新学院大は序盤の6分、片山捷真が前線で粘り強くボールを保持してチャンスを作り、ゴール前にパス。これを井出蓮が決めて作新学院大が先制する。作新学院大は16分にも右サイドから攻撃を仕掛け、最後は井出がGKとの一対一を制して追加点。井出の連続ゴールで作新学院大が2点を先取して試合を折り返した。後半に入っても作新学院大の勢いは止まらず、53分には相手のクリアボールを拾った林廉斗がゴールネットを揺らして3点目。64分にはペナルティーキックを献上し、国際武道大・牧野太智にゴールを許すが、その後は安定した試合運びで2点のリードを守りきり3-1で勝利。国際武道大は初勝利ならず、最下位に転落となった。
翌18日は上位対決が相次いだ。
勝点2差の2位・明治学院大学と3位・立教大学の直接対決。前半はホームの明治学院大学が試合を優勢に進めるが、決定力に欠きゴールネットを揺らせないままスコアレスドローで前半を終了する。スコアが動いたのは後半開始早々の49分。立教大は厳しいプレスで明治学院大学のパスミスを誘い、髙橋謙豪が相手のボールをカット。嵯峨康太から仲丸慎太郎にパスをつなぐと、仲丸がペナルティーエリアに切り込み右足一閃。ゴール左隅に突き刺して先制点を挙げる。前半とは一転、後半はその後も立教大がペースを握り0-1のまま試合終了。立教大が勝利し、明治学院大との順位が逆転した。
一方、首位の城西大学はアウェーで8位の青山学院大学と対戦。両チーム低調な滑り出しとなった試合は、なかなかシュートまで持ち込めずともに無得点のまま終盤に突入。このままスコアレスで終わるかと思われたが、85分、青山学院大学は金子星太の右コーナーキックを梅澤大輝が頭で合わせて先制する。青山学院大学はこの1点を最後まで守りきって1-0で勝利し、順位をひとつ上げて7位に。城西大はまさかの2敗目を喫し、ついに首位から転落することとなった。
4位・専修大学と6位・中央学院大学の対戦は、拮抗した展開ながら前半終盤の41分、専修大が橋本燦のシュートのこぼれ球を仲本隼翔が頭で叩き込んで先制。対する中央学院大も後半開始早々の48分、高良陸斗のフリーキックからチャンスを作ると中山葵の左からのクロスにファーサイドの小澤天之祐が頭で合わせてゴールネットを揺らす。試合は振り出しに戻ったが、その後は両チーム決めきれずに1-1のままタイムアップ。ともに勝点1を積み上げるに留まった。
これらの結果、2位・3位の直接対決に勝利した立教大学が今季初の首位の座に。2位には4連勝の共栄大が4位から浮上、そして開幕から首位の座を守っていた城西大は3位に後退することとなった。とはいえ、首位・立教大と4位・明治学院大まではわずかに勝点1差。まだまだ上位グループは変動がありそうだ。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
3部リーグ第9節 全結果・順位表
