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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第11節

2025/06/02


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第11節は、5月31日(土)に1試合、6月1日(日)に3試合が行われた。5月31日に実施予定だった「青山学院大学vs明治学院大学」「亜細亜大学vs専修大学」の2試合は、落雷のため試合が中断。後日改めて行われることとなった。


 中断前の最後の試合となる第11節。注目の試合は、勝点1差の2位・立教大学と4位・城西大学の対戦だろう。ともに首位奪還を狙える位置につけているとあって、試合は立ち上がりから激しい攻防戦が繰り広げられた。先手を取ったのは城西大。序盤の8分、秋葉琉斗が倒されてペナルティーキックを獲得すると、これを北条真智が冷静に沈める。だが立教大もその2分後の10分、嵯峨康太のフリーキックを本木紀慶がダイビングヘッド! 同点に追いつくと、さらにその2分後の12分にも、嵯峨のロングキックに水野将人が抜け出してボレーシュートを突き刺す。その間わずか4分。立教大が水戸ホーリーホック内定・嵯峨のアシストで2得点を挙げて逆転に成功する。対する城西大は20分に馬場卓未が2枚目の警告を受けて退場に。残る時間をひとり少ない人数で戦うことになった。
 しかし落雷のため10分遅れで始まった後半は、数的に不利な城西大が反撃に出る。激しさを増す雨の中、城西大は63分に佐藤遼が倒されてペナルティーキックを獲得。この試合2度目となるペナルティーキックを、佐藤自身が勢いよく蹴り込んで同点に追いつく。さらにその3分後の66分、城西大は厳しいプレスでボールを奪うと、佐藤が出したパスに田口聖が体ごと投げ出してシュートを押し込む。再びリードを奪った城西大だが、3分後の69分に今度は立教大に得点機。ピッチコンディションの悪さにもかかわらず、正確なパスワークでゴール前に攻め上がると、混戦の中で宮崎慎が蹴り込んで3点目。スコアを3-3とし、試合を振り出しに戻した。シーソーゲームに決着がついたのは78分。城西大はヘディングをつないでゴール前にボールを入れると、最後は佐藤が右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。3度目のリードを奪った城西大が最後まで1点差を守り4-3でフィニッシュ。接戦を制して5試合ぶりの白星を挙げ、暫定ながら2位に浮上した。



 前節はともに黒星を喫した3位・共栄大学と6位・作新学院大学。作新学院大ホームで行われた試合は、早い時間にスコアが動いた。キックオフからわずかに1分、ハーフウェイライン付近でボールを受けた作新学院大・井出蓮がドリブルで中央突破。一気にゴール前まで迫るとGKとの一対一をかわしてシュートを突き刺す。開始早々に失点した共栄大だがすぐに体勢を立て直すと、13分に山崎颯大が倒されてペナルティーキックを獲得。キッカーは山崎自身が務めるも、シュートは作新学院大GK・関澤瞬がブロック。共栄大は絶好のチャンスを逸してしまう。しかし21分、馬場翔太の右からのクロスを石川幸稀が頭で折り返し、山崎が相手GKの頭上を越すヘディングシュート。今度こそ山崎がゴールを決めて共栄大が同点に追いついた。さらに10分後に、共栄大は石川のヒールパスを受けた安倍颯汰がゴールネットを揺らして逆転に成功。1-2で試合を折り返すと、後半に入っても積極的に攻撃を仕掛ける。だが作新学院大も68分、藤川壮史の左からのクロスを蓮沼亜門が頭で合わせて試合を振り出しに戻した。その後は両チーム追加点を挙げられず、試合は2-2のままフィニッシュ。ともに勝点1を積み上げ、作新学院大は4位に浮上した。


 前節6試合ぶりの勝利を挙げた10位・東京経済大学は12位の国際武道大学と対戦。試合は立ち上がりからホームの東京経済大が主導権を握る展開に。東京経済大は開始早々に小尾丞斗が倒されてペナルティーキックを獲得。5分、小尾自身がゴール左隅にシュートを決めて東京経済大が先制する。その後も試合を優位に進めた東京経済大は前半終了間際の44分、こぼれ球に詰めた吉儀大がシュートを蹴り込んで追加点。リードを2点差に広げて前半を終えた。2点のビハインドを負った国際武道大は後半の頭から福島圭佑をピッチに送り出すと、その後も立て続けに選手交代を行い試合の流れを変えようと試みる。すると76分、岡田理央斗の右コーナーキックを牧野太智が頭で合わせて国際武道大が1点を返す。リードを詰められた東京経済大だが、終盤の86分に新井悠河が強烈シュートを突き刺して3点目。再びリードを2点差として国際武道大を引き離すと3-1のまま試合終了。今季初の連勝で9位に順位を上げた。



 2試合連続でドロー決着と足踏みの続く8位の中央学院大学は、アウェーで11位の東京学芸大学と対戦。先手を取ったのは2連勝で勢いに乗る東京学芸大だった。10分、東京学芸大は左サイドから崩すと半田祥真がグラウンダーのクロスをゴール前に入れる。これを田中拓光が流し込んで先制点を挙げる。しかしその後は中央学院大が主導権を握り、37分には高良陸斗のロングパスを岡田幸成が頭で合わせて同点に追いついた。後半に入っても中央学院大のペースは続くが、65分、東京学芸大が田中のこの試合2点目となるゴールで勝ち越し点を挙げると試合の流れが一気に変わり始める。さらにその3分後、ハーフウェーライン付近でボールを収めた半田が、前に出ていた相手GKの裏を狙い50メートル超えのロングシュートを決めて3-1と中央学院大を突き放す。思わぬ失点を喫した中央学院大もすぐに立て直しを図り、82分には岡田がヘディングシュートを突き刺して1点差に迫るが東京学芸大もその3分後、堀川隼がペナルティーエリアの外からグラウンダーのシュートを決めて4点目をマーク。再び中央学院大を引き離した東京学芸大が4-2で勝利した。2年ぶりに関東リーグに復帰も、8戦未勝利で苦しんできた東京学芸大。第9節で待望の初勝利を挙げるとそこからの3連勝で10位に浮上。9位とは勝点1差と降格圏脱出を視野に入れてリーグ戦を折り返すことになった。



 今節をもって3部リーグは前半戦を終了。来週からの『「アミノバイタル®」カップ 関東大学サッカートーナメント大会』をはさみ長い中断期間を迎える。落雷の影響により延期試合が発生し、暫定とはなったが明治学院大学の首位は変わらず、同勝点で城西大学が2位に浮上。勝点1差刻みで共栄大、作新学院大、立教大、専修大、青山学院大と勝点3差ないに7チームが連なる混戦模様だ。リーグ戦の再開は9月中旬。約3か月の間の中断期間でそれぞれのチームがどのような強化をしてリーグ再開を迎えるのか楽しみに待ちたい。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


3部リーグ第11節 全結果・順位表


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