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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・1部第4節マッチレポート

2021/04/30


 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第4節は4月28日(水)に6試合が行われた。


明治大学 対 国士舘大学 @非公開


 開幕から3連勝中と勢いに乗った状態で、昨季2敗を喫した相手に挑む首位・明治大学(勝点9・1位)と、昨季は前期後期ともに王者・明大に完封勝利を収めた国士舘大学(勝点6・4位)の一戦。

 開幕から勝点を積み上げている上位同士の一戦は、試合開始早々から拮抗した展開となった。しかし22分、明大は5番・加藤蓮がハーフウェーライン付近から一人ドリブルで相手ペナルティーエリアまで仕掛け、20番・太田龍之介へとパス。受けた20番・太田は相手選手と混戦になったものの、こぼれたボールを8番・木村卓斗が右足でダイレクトシュート。これがゴール左下へと突き刺さり、明大が先制する。1点を追う国士大は、相手のミスからボールを奪い、カウンターで何度となく相手ゴールへ迫るが、ラストプレーの精度を欠き、得点を奪うことができない。結局、前半は1-0と明大リードで終わった。

 後半は開始早々に試合が動いた。47分、コーナーキックを得た国士大は、7番・伊藤稜馬が鋭いボールをゴール前に入れると、相手GKのパンチングミスしたボールがそのままゴールへと吸い込まれる。国士大が、相手のオウンゴールという思わぬ形で同点に追いついた。しかし明大は落ち着いて試合の立て直しを図ると、60分に5番・加藤が左サイドからドリブルで仕掛け、ゴール前にグラウンダーのクロスをあげる。これを10番・杉浦文哉がつなぎ、最後は20番・太田が落ち着いて右足のシュートをゴールに突き刺す。明大が2点目を挙げ、再びリードを奪った。だが、その6分後にまたもや試合が動いた。66分、国士大は10番・棚橋尭士が右サイドで相手に囲まれながらも鋭いクロスをゴール前に入れる。これを一度はGKが弾いたものの、こぼれ球に26番・東條敦輝が反応。落ち着いて右足で合わせ、国士大が再び同点とする。65分に交代出場した26番・東條にとってはこのゴールがファーストプレーとなった。一方明大は67分、前節に逆転ゴールを挙げた16番・佐藤恵允を投入。攻撃のギアを上げるが、国士大の粘り強い守備に阻まれゴールを決めることができない。両チーム終盤に決定機を迎えるが、ゴールを割ることのできないまま、2-2で試合終了。明大は昨季の雪辱を果たせず、上位対決は勝点1を分け合う結果となった。




法政大学 対 慶應義塾大学 @非公開


 ここまで2勝1分と負けなしの法政大学(勝点7・3位)と、今節こそ今季初勝利を掴むべく臨む慶應義塾大学(勝点1・11位)の一戦。

 試合は序盤から動き出した。開始早々の5分、慶大の19番・齋藤滉は、法大GK12番・中川真のこぼれ球を見逃さず、そのまま右足を振り抜く。これが決まり慶大が今季初得点で先制する。勢いを増す慶大は、その後も丁寧にボールを操って流れを掴む。しかし26分、慶大はペナルティーエリア内で4番・谷本竜一が法大の20番・佐藤大樹を背後から倒してペナルティーキックを献上。法大はこのチャンスに、20番・佐藤自身が力強い左足のシュートを蹴り込み、試合は振り出しに戻った。すると40分、今度は19番・齊藤滉が倒されて慶大がペナルティーキックを獲得する。これを14番・橋本健人が、得意の左足できっちりと決めて慶大が追加点。慶大が1-2と勝ち越して前半を終了する。

 後半に入ると、追う法大が早速攻撃を仕掛ける。55分、20番・佐藤が左サイドからペナルティーエリアにカットインしたところを倒され、またもや法大がペナルティーキックを獲得。20番・佐藤がこれを決めて法大が追い付く。法大はその後も積極的な選手交代で攻勢を強めると、70分にはコーナーキックからの混戦の中、ボールを拾った29番・今野息吹のグラウンダーのパスに、20番・佐藤が右足で合わせて流し込む。逆転に成功した法大はその6分後の76分、4番・中井崇仁が慶大のクリアボールを拾うと、そのままシュートを突き刺して慶大を突き放す4得点目。スコアを4-2とした。あっという間に2点差を広げられた慶大は、その後シュートシーンこそ作り出すもののゴールに結び付かず、4-2のまま試合終了。法大は勝点を2桁に乗せ、得失点差で単独首位に躍り出た。慶大は今シーズン初得点を手にするも勝点には繋がらず、課題の残る結果となった。




桐蔭横浜大学 対 拓殖大学 @非公開


 2試合連続4失点と守備に不安を抱える桐蔭横浜大学(勝点3・9位)と、開幕3連敗中でとにかく勝利が欲しい拓殖大学(勝点0・12位)の一戦。

 試合開始直後から主導権を握ったのは拓大。積極的なプレーで桐蔭大陣地に攻め入る。すると7分、2番・長峰祐斗からのロングボールに反応した10番・田中幸大が、相手ディフェンダーのクリアを回収。体を張ったボールキープから右足のシュートを、ゴール右上に突き刺す。対する桐蔭大は、40分、右コーナーキックの流れの中から、最後は5番・高吉正真が合わせるものの、シュートはわずかにゴールの上にそれてしまう。前半は終始拓大ペースで進み、拓大が1点リードで試合を折り返した。

 後半に入ると、桐蔭大が攻勢を強める。11番・寺沼星文がフィジカルと高さを生かし、拓大を押し込む展開が続いた。しかし、追加点を奪ったのは拓大。59分、右サイドを駆け上がった33番・長田京兵がカットインから左足を振り抜く。これは、桐蔭大のGKの1番・早坂勇希の好セーブに阻まれるが、こぼれ球に17番・加藤悠馬が反応。そして最後に10番・田中がヘディングで押し込み、自身のこの日2点目となるゴールを奪う。追いつきたい桐蔭大は、前線の選手を次々と投入。76分には、14番・水野颯太の仕掛けからチャンスを作り、こぼれ球を6番・宮寺優斗が右足で狙うが、これは枠の外に。さらに86分、ゴール前でこぼれ球を拾った11番・寺沼がシュートを放つが、得点には至らない。結局、試合は0-2で終了。10番・田中が2試合連続となる2ゴールを決めた拓大が、待ちに待った今季初勝利を挙げた。


順天堂大学 対 流通経済大学 @非公開


 今シーズン初勝利を目指す順天堂大学(勝点1・10位)と、連勝して上位に食い込みたい流通経済大学(勝点4・6位)の一戦。

 前半は、流経大がロングボールを多用しながら攻め込む立ち上がりとなった。しかし8分、順大は左サイドで16番・海老澤諒、6番・白井海斗と繋ぎ、ゴール前に低いクロスを入れる。そこに飛び込んできたのは20番・長倉幹樹。ドンピシャのタイミングで右足を合わせるとシュートを押し込み、順大が先制する。しかし、その5分後には流経大が反撃。13分、3番・佐々木旭のコーナーキックから6番・安居海渡がボールをキープすると、最後は2番・佐藤響がペナルティーエリア外から豪快なダイレクトシュートをネットに突き刺さす。同点に追いついた流経大は前半終了間際の45分、縦パスを受けた10番・満田誠が7番・菊地泰智へパス。すると7番・菊地の左足のミドルシュートが決まり、流経大が逆転に成功。1-2で前半を終えた。

 後半に入ると順大が反撃に出る。順大は後半の頭から、9番・大森真吾をピッチに送り込む。エースの投入で次第に流れは順大に傾き、52分には10番・小林里駆が鮮やかなミドルシュートをゴール右隅に決めて試合を振り出しに戻した。さらには56分、6番・白井のフリーキックから、4番・長谷川光基のヘディングシュートが決まり、順大が3-2と逆転に成功。しかし、ここから今度は流経大の猛追が始まる。順大の3点目から1分後の57分、流経大は2番・佐藤の左サイドからクロスを上げ、これを11番・齊藤聖七がシュート。一度はクロスバーに弾かれるものの、こぼれ球を11番・齊藤自らが押し込んで再び同点とする。さらに71分、流経大はまたもや2番・佐藤の左サイドからのクロスに、3番・佐々木がGKの頭上を狙ったヘディングシュート。流経大が4点目を挙げ、再び逆転に成功する。流経大は終了間際の90分にも、6番・安居がゴール前で相手GKに厳しいプレスをかけてボールを奪い、そのままシュート。これが無人のゴールへと吸い込まれ、ダメ押しとなる5点目で勝負あり。激しいゴールの奪い合いとなった一戦は、大量5得点を奪った流経大に軍配が上がった。


早稲田大学 対 立正大学 @非公開


 3戦連続の「ウノゼロ」で開幕3連勝の好スタートを切った早稲田大学(勝点9・2位)と、前節の敗戦を乗り越え、2試合ぶりの勝利を目指す立正大学(勝点3・8位)の一戦。

 前半の序盤は拮抗した展開が続いた。12分、早大はリーグ戦初先発の33番・安斎颯馬がこの日最初となるシュートを放つが、これは惜しくもゴール左へ。26分、4番・小倉陽太のシュートのこぼれ球に30番・杉田将宏が反応するも、ゴールには至らない。早大は中盤でのパス交換を中心に、一方の立正大はセットプレーを中心にゴールを狙い続けるが、両チーム無得点のまま前半が終了する。

 早大はハーフタイムに10番・加藤拓己と6番・大西翔也の2人を一気に投入。すると50分、その10番・加藤が早速シュートを放つが、これは相手GKの12番・杉本光希がセーブ。立正大も62分、右サイドから攻め上がり、クロスに飛び込んだ33番・青野翔太がヘディングシュートを放つもののポストに嫌われる。両チームなかなかチャンスをものにできない中、スコアが動いたのは71分。早大は33番・安斎が相手からボールを奪取。4番・小倉とのパス交換でゴール前に抜け出すと、そのまま落ち着いてゴールに流し込む。初出場の33番・安斎のゴールで先制した早大は、その後勢いに乗り試合を優位に進める。このまま早大が4試合連続「ウノゼロ」での勝利かと思われたが、後半アディショナルタイムの90+5分、立正大が意地の一撃。11番・鎌田翔太郎のスルーパスを受け、7番・田中宏武が左サイドをドリブルで突破。鋭いクロスを上げると、これに24番・榊原杏太が左足のシュートをゴール右隅に突き刺さした。立正大は交代起用が功を奏し、得点に絡んだ3選手すべてが途中出場。土壇場で立正大が追いつき、1-1で試合は終了。首位・明治大学も引き分けたため勝点差を広げられることはなかったが、終始ゲームを支配した早大にとっては手痛いドローとなった。一方、立正大は大きな勝点1を手にした。


駒澤大学 対 筑波大学 @非公開


 前節は2点差をひっくり返し逆転勝利を収め、勢いに乗る駒澤大学(勝点6・5位)と、開幕戦以来勝利が遠のいている筑波大学(勝点3・7位)の一戦。

 最初のチャンスは筑波大。13分、怪我から復帰し、久しぶりに先発に名を連ねた主将の10番・小林幹が中央でボールを受け、左サイドの清水エスパルス内定14番・山原怜音へと展開。キック精度が武器の14番・山原がゴール前に鋭いボールを供給すると、このボールに反応した相手GKとDFが連携ミス。オウンゴールを誘う結果となり、筑波大が早い時間帯に先制する。さらにその5分後には、横浜F・マリノス内定、センターバックの3番・角田涼太朗のロングフィードを受け、14番・山原がまたも左サイドから絶妙なクロス。GKとDFの間をすり抜けたボールに、フリーで待ち受けていたのは9番・森海渡。ゴール前に滑り込みながらも、冷静に右足を合わせて追加点を挙げる。対する駒大も、10番・土信田悠生、7番・荒木駿太といった強力な攻撃陣を中心に筑波大ゴールに迫るが、筑波大の守護神、1番・櫻庭立樹のファインセーブもあり、なかなかゴールを割ることができない。

 2点を追う駒大は55分、前橋育英高校時代には筑波大の3番・角田とともに全国制覇を遂げた長身FWの9番・宮崎鴻を投入。攻勢を強めると60分、コーナーキックのこぼれ球から14番・島崎翔輝、主将6番・猪俣主真と繋ぎ、最後は3番・會澤海斗が頭で押し込んでゴール。駒大が1点差に迫る。この状況で、筑波大は1年生ルーキーが躍動。78分、途中出場の28番・竹内崇人と、25番・戸田伊吹の1年生コンビが連携プレーで右サイドを突破。ゴール前にクロスを入れると、GKが弾いたこぼれ球に13番・和田育が反応。迷わず右足を振り抜いて3点目を挙げ、駒大を突き放す。交代出場も合わせると、5名もの1年生が出場した筑波大が、期待のルーキーの活躍もあり連敗をストップ。一方の駒大は、ゴールに迫るシーンはあったものの決め切ることができずに敗戦。同勝点ながら得失点差により順位が逆転し、筑波大は順位をひとつ上げて6位に。駒大は筑波大の下位となる7位に後退した。



 開幕から3連勝中の明大と早大は、ともに引き分けて勝点1を積み上げるに留まった。足踏み状態となった両チームに“待った”をかけたのは、同じく開幕から無敗の法大。慶大を大量4得点で下し、明大、早大と同勝点ながら得失点差で首位へと浮上した。
 一方、拓大は桐蔭大を無失点に抑え、待望の今季初勝利で最下位から9位に浮上。同じく未勝利の慶大は、今季初得点を挙げるものの勝利を掴むことができず、最下位に転落となった。また、昨季全国大会出場の順大もなかなか調子を上げることができず未勝利が続く。次節の第5節は3連戦の最終戦。この3連戦を勝利で締めくくるのはどのチームか。
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