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【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・3部第18節

2023/10/27


 『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第18節は10月21日(土)と10月22日(日)の2日間で行われた。


3部リーグ第18節 全結果・順位表





城西大学 3(1-1)1 神奈川大学 @JOSAI SPORTS FIELD 第1G


 首位を快走する首位・神奈川大学と、それを勝点4差で追う2位・城西大学の直接対決。今節注目の首位攻防戦のスコアが動いたのは14分。神大は前田柊からの縦パスに右サイドの田畑麟が反応。ペナルティーエリアに侵入して出したパスを、小林洸がゴールに突き刺して神大が先制した。しかし「失点は想定外だが、ある程度ボールを握られるのは予想していた」(城西大・東海林毅監督)という城西大は次第にチャンスを作り、42分、ハーフウェーライン手前からの石倉潤征のロングフィードに吉川元輝が合わせて同点に追いつく。「今日は自分が得意とする背後の抜け出しがなかなかできなかったが、石倉くんが前を向いた瞬間、絶対にくると思った」(城西大・吉川)。仕切り直しとなった後半だったが、開始直後に城西大が試合を動かす。52分、右サイドから西岡健二が入れたクロスに吉川元輝が合わせる。しかし「クロスの入り方はよかったが、1回目は合わせられなかった」とシュートミス。「すぐ切り替えて気持ちで押し込んだ」(吉川)という再度のシュートがネットを揺らし、城西大が逆転に成功する。神大はすぐに田中隼太、細田優陽のふたりを投入して立て直しを図るが、一度城西大に傾いた流れは変わらない。試合終了間際の90+7分には、神大の武笠隼季がハンドで退場し、ペナルティーキックを献上。城西大はこれを斉藤涼優がゴール左下に沈めてダメ押しの3点目。城西大が3-1の逆転勝利で大一番に勝利した。直接対決を制した城西大は、首位・神大を猛追。ついに勝点差を1にまで追い詰めた。




中央学院大学 1(1-0)1 東京学芸大学 @中央学院大学つくし野総合グランド


 大混戦の中位グループから抜け出したい7位・中央学院大学と、自動降格圏内から抜け出すために勝点をつかみ取りたい11位・東京学芸大学の一戦。立ち上がりは拮抗した展開となったが、28分に中院大・加藤涼が後方から放ったロングフィードを、東学大GK冨澤凜太郎が判断ミス。その一瞬の隙をついた小柳陸がゴールへと流し込み、中院大が先制する。痛恨のミスで失点を喫した東学大は、その後のチャンスをものにできず、1点ビハインドのまま試合を折り返した。追いつきたい東学大は、後半に入ると徐々に前線の枚数を増やして相手陣内に侵入。しかし決定機をなかなか作れず、中院大が逃げ切るかと思われた90+2分にスコアが動いた。コーナーキックを得た東学大は、後藤健太のキックに途中出場の生駒泰輝が反応、頭で合わせて東学大が同点に追いついた。試合は1-1で終了し、両チーム勝点1を分け合った。東学大は土壇場でつかみとった勝点1により、かろうじて11位をキープ、自動降格圏への転落は免れた。一方、追いつかれた中院大は順位を一つ上げたものの目前で勝点2を逃す結果となった。


専修大学 1(0-2)2 共栄大学 @専修大学生田北グラウンド


 前節の勝利で3位に浮上した専修大学は最下位脱出を目指す最下位・共栄大学と対戦。リーグ前半の対戦では5失点の大敗を喫した共栄大だが、この試合では序盤から共栄大が流れをつかんだ。19分、藤田漣が相手GKのパスをカットしそのままシュート。これはポストを直撃するが、跳ね返ったボールを山口登生が冷静に流し込んで共栄大が先制する。共栄大は続く29分にも、青木涼真のフリーキックを佐合陸哉が頭でつなぎ、最後は藤尾真羽人が左足で押し込んで追加点。流れを変えたい専大は、ハーフタイムに交代カードを一気に3枚切る大胆采配で共栄大陣内に迫る。しかし、共栄大も決死の守備でゴールを守りきり0-2のまま試合はアディショナルタイムに突入。専大は終了間際の90+6分、浦川流輝亜が相手DFからボールをインターセプト。パスを受けた山下晶大が鮮やかなミドルシュートで1点を返すが、時すでに遅し。1-2で逃げ切った共栄大が、今季2つ目の白星を挙げて11位・東京学芸大学と同勝点で並んだ。一方、負けた専大は順位を一つ落として再び4位に。自動昇格圏内に勝点7差をつけられる結果となった。


國學院大學 2(0-1)1 平成国際大学 @國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド


 10位・國學院大學と6位・平成国際大学の試合は、降格圏内から抜け出したい國學大が序盤から攻め込む一方的な展開となった。しかし平国大も堅い守りでゴールを死守する。國學大が優勢ながらもスコアは動かず、0-0で前半終了かと思われた45分、平国大は左サイドから加藤佑弥が切り込んでシュート。これはポストを直撃するが、跳ね返りを再び加藤が押し込んで平国大が先制する。1点を追う國學大はハーフタイムに交代カードを切り、福田隼也と内海碧斗の前線の選手2人を一気に投入する。するとこの采配が功を奏し、62分には内海が相手GKからボールを奪うと、そのままシュートを流し込んで同点に追いつく。振り出しに戻った試合は膠着状態に。だが引き分けのまま終わるかと思われた90+1分、國學大は途中出場・岡野楽央のロングフィードに内海が反応。ドリブルで相手DFを引きはがして放ったシュートがゴールに吸い込まれ、國學大が土壇場で逆転に成功する。試合は1-2でタイムアップ。内海が2得点を挙げる活躍で劇的な勝利を収めた國學大が、10位から8位に浮上。降格圏から脱出した。


慶應義塾大学 2(1-0)1 明治学院大学 @慶應義塾大学下田グラウンド


 首位・神奈川大学との天王山に敗れ4位に後退した慶應義塾大学と、こちらも同勝点の直接対決に敗れて9位に転落した明治学院大学。現状を打破するためにどちらも負けられない一戦は、開始早々に動きを見せる。3分、現在3部リーグの得点ランキングトップタイに位置する塩貝健人が、塩貝亮太のフライパスに頭で合わせてゴール。塩貝兄弟の活躍で慶大が先制する。その後も慶大ペースが続き、明学大は活路を見いだせないまま前半が終了。後半からは攻勢に転じた明学大だったが、61分、クリアボールを拾った塩貝亮太に決められて痛恨の失点。慶大に追加点を与え、スコアは2-0に。明学大は試合終盤の87分、大竹駿が1点を返したが残り時間で追加点を挙げることはできず、試合は2-1で終了した。勝利を収めた慶大は順位をひとつ上げて再び3位に。2部リーグ昇格に向けてまた一歩前進した。一方、敗北した明学大は10位に転落し、ついに降格圏入りとなった。


東京経済大学 0(0-0)0 東京農業大学 @東京経済大学武蔵村山キャンパスサッカーグラウンド


2部リーグ昇格の可能性を残すためにも勝点を重ねたい5位・東京経済大学と、混戦の中位グループから抜け出したい8位・東京農業大学との一戦。試合は序盤から拮抗した展開が続いた。東農大は21分、カウンターから攻め上がると長谷川大貴がゴール前でシュートを放つが、ボールはゴール右外に。対する東経大も23分、ペナルティーアーク付近から香西駿希がシュートを放つが、こちらはバーを直撃。両チーム惜しいシーンはあったものの、決め切ることができない。後半に入ると両チーム激しさを増し、セットプレーのチャンスも増えるがいずれも得点には至らず、試合はスコアレスドローで終了した。両チーム勝点1ずつ積み上げたものの、残り試合数の関係から東経大は3位以下が確定。2部リーグ自動昇格の可能性はなくなった。東農大も順位をひとつ落として9位となり、降格圏が近づいた。



 首位・神奈川大学との直接対決を制した2位の城西大学が、ついに首位との勝点差を1に縮めた。残り4試合となったリーグ終盤、優勝争いは一層激しい展開を見せている。同勝点だった専修大学と慶應義塾大学は、専大が共栄大学に敗れ、慶大が明治学院大学に勝利したため順位が入れ替わり、慶大が勝点36で3位に。東京農業大学とスコアレスドローに終わった東京経済大学は5位のまま。順位こそ変わらなかったが、2部リーグ自動昇格の可能性を失った。6位から10位までは、勝点差がわずか3の大混戦が続く。共栄大は専大に大金星を挙げ、東学大と同勝点に。勝点1で順位が大きく変動し得る3部リーグ。残り4試合はさらに白熱した展開となるだろう。『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第19節は、10月28日(土)、10月29日(日)の2日にかけて6試合が開催される。
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