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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第10節マッチレポート

2021/11/07


 『JR東日本カップ2021第95回 関東大学サッカーリーグ戦 【前期】』2部リーグは先週末に最終節を終えたが、未消化だった第10節の1試合が、11月3日(水)に行われた。


専修大学 対 関東学院大学 @AGFフィールド


 延期分の2試合を残すものの、先週の最終節で降格が決定した専修大学(勝点17・暫定11位)と、連敗が続いただけにこの最終戦を勝ちで終わりたい関東学院大学(勝点30・暫定7位)の一戦。

 立ち上がり、最初にチャンスを作ったのは関学大だった。9分、鮮やかなパスワークから抜け出した8番・狩野海晟のクロスに、9番・村上悠緋が合わせるが、これは専大GK1番・大野来生がビックセーブ。しかし関学大は11分、このチャンスで得たコーナーキックから再びチャンスを作る。ショートコーナーを受けた15番・橋本丈のクロスにゴール前が混戦となり、最後は2番・野末学が押し込んで関学大が先制する。さらに40分、専大のパスミスをカットした2番・野末がダイレクトでロングパス。これに抜け出した9番・村上が、思い切り右足を振り抜く。力強いシュートはゴールに突き刺さり、関学大が追加点を挙げて0-2で試合を折り返した。

 2点のビハインドを負う専大だったが、後半立ち上がりは専大のペースとなった。52分には、6番・浦川流樺の浮き球パスに反応した9番・村上千歩が、ダイレクトでシュートを放ちゴールネットを揺らす。関学大との差を1点とした専大だったが、その後はチャンスを作るも決定機を決めきることができない。すると77分、関学大は立て続けにコーナーキックのチャンスを獲得。その2度目となるコーナーキックで、15番・橋本の上げたボールに4番・稲川碧希がGKの脇をかすめるようにヘディングシュートを突き刺し、試合を決定付ける3点目を挙げる。試合はそのまま1-3で終了。

 関学大は今季最終戦を勝利で納め、順位をひとつ上げて最終順位を6位としてシーズンを終えた。一方6連敗となった専大だが、11月10日(水)に、今季最後の試合と鳴る第15節延期分の産業能率大学戦が残っている。産能大を相手に勝利し、リーグ戦を締めくくりたい。





 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部第10節は、6月20日に新型コロナウ感染症の影響で延期となった1試合を除く5試合が行われた。


日本体育大学 対 日本大学


 とも前節はスコアレスドローに終わった日本体育大学(勝点14・暫定5位)と日本大学(勝点13・暫定6位)。の一戦。

 浮上のきっかけを掴むためにも、今節はなんとしても勝利したい両チーム。その想いからか、試合序盤はオープンな展開が続き、3分、8分と立て続けに日大がコーナーキックを獲得する。しかし、日体大の厚い守備に跳ね返され、シュートに持ち込むことはできない。日体大も10分、3番・小澤亮太が上げたクロスを10番・弓削翼が折り返してゴールに迫るも、シュート前にクリアされてしまう。しかし12分、日体大は34番・成田安里が日大DFの一瞬の隙をついてGKへのバックパスを奪取。そのまま無人のゴールに左足のシュートを流し込み、早い時間帯に日体大が先制点を挙げる。1点を追う日大は15分、6番・近藤友喜からのパスを受けた11番・荻原翼がシュートを放つが、これは枠の外。その後は日体大がゲームを支配し、多くのチャンスを作るが追加点には至らず、日体大の1点リードで試合を折り返した。

 ビハインドを負う日大は、ハーフタイムに30番・岡本拓海を投入。しかし、先にチャンスを迎えたのは日体大だった。49分、10番・弓削から3番・小澤につないで放ったシュートは日大GK、12番・森本涼太がファインセーブ。すると63分、今度は日大がカウンターのチャンス。GKと1対1になった11番・荻原がシュートを放つも、惜しくも枠を外してしまう。結局、互いにチャンスを作るものの、得点に結びつけることはできず、1-0で試合終了。

 追加点こそ挙げられなかったが、先制点を守りきった日体大が、3試合ぶりの勝利で4位に順位を上げた。首位グループとは勝ち点差2。ここからの巻き返しを狙う。対する日大は6試合ぶりの敗戦。順位は変わらないが、5位の東洋大に1ゲーム差を空けられる厳しい状況となった。


神奈川大学 対 立教大学


 7試合勝ち星がなく、最下位に沈む神奈川大学(勝点5・暫定12位)と、激化する上位争いに参戦するべく、この試合の勝利で反撃の狼煙を上げたい立教大学(勝点10・暫定9位)の一戦。

 延期日程を消化したため中3日でこの試合に臨む立教大に対し、神大は万全のコンディション。3番・安松元気を前線で起用するなど、豊富な運動量を武器に攻撃の活性化を図る。対する立教大は前節に引き続きスタメン出場となった38番・関口理翼が、気迫溢れるディフェンスで相手の攻撃陣を封じ込める。3連戦の立教大は疲労を考慮し、10番・長谷川佳輝、ストライカーの9番・宮倉樹里杏がベンチスタートとなった。しかしなかなか攻撃を仕掛けられず、前半終了間際にはエース2人を投入。しかし得点には至らず、両チーム合わせてシュート数が「1本」と、非常に低調な前半となった。

 試合が動いたのは後半に入ってからだった。56分、立教大は2番・堀博昭のロングフィード9番・宮倉が抜け出して胸トラップでボールを収めると、そのまま右足を振り抜く。これが決まり、立教大が待望の先制点を獲得する。対する神大は、失点直後に攻撃のギアを上げたが、38番・関口を中心とした立教大の硬い守備を崩せず無得点のまま試合終了。

 勝ちきれない試合が続いていた立教大は、0-1のクリーンシートで4試合ぶりの勝利。勝点を13に伸ばし9位から7位に浮上した。一方の神大はこれで4連敗。苦しい戦いが続く。




東海大学 対 東京学芸大学


 今節勝利して、中位争いから一歩抜け出したい東海大学(勝点11・暫定7位)と、前節東洋大学に逆転勝利し、勢いに乗っている東京学芸大学(勝点16・暫定4位)の一戦。

 今季、2年ぶりに関東リーグに復帰した両チームの一戦は、ともに延期日程をはさみ中3日で迎えることとなった。だが、試合は序盤から連戦の疲労を感じさせない試合展開に。東海大はフィジカルの強さを活かして敵陣に攻め込み、特に7番・堤太陽のロングスローが相手の脅威になり続ける。一方の東学大は、ディフェンスラインから丁寧にボールを繋いでリズムを作る。中盤の7番・住田将と32番・野崎輝がショートパスを多用し、試合を落ち着かせていった。すると19分、東学大にチャンスが訪れる。左サイドを駆け上がった2番・橋本柊哉がゴール前に鋭いクロス。10番・鈴木魁人が左足で合わせて、東学大が先制する。しかし東海大もこの直後の21分、この日再三チャンスを演出した7番・堤がロングスローのチャンス。ペナルティーエリア内の混戦から、最後は20番・長江皓亮が頭で押し込み試合を振り出しに戻した。その後は、東学大が主導権を握り10番・鈴木と11番・河田稜太が個人技で相手を翻弄。東学大は前半終盤の39分、左サイドをコンビネーションで崩して2番・橋本がクロス。これを右サイドバックの6番・草住晃之介が決めて、勝ち越しの2点目をマーク。サイドバック同士で崩すという攻撃の多様さで魅せ、1-2で前半を終了した。

 後半は、一進一退の展開が続いた。東海大は前半同様、ロングボールやロングスローを多用するシンプルな攻撃を仕掛け、東学大は後方から丁寧にパスを繋いで試合の主導権を握る。東海大は、この日両チーム最多タイとなる3本のシュートを放った10番・本多翔太郎が、何度となくチャンスを演出するが得点には至らない。押し込まれる時間帯が続く東学大だったが、その中でも9番・後藤健太や10番・鈴木が攻撃を活性化。試合終盤、東海大は2番・小林陸玖を前線に上げて、パワープレーを試みるも東学大守備陣がシャットアウト。1-2のまま試合は終了し、東学大が勝点3を獲得し、3位に浮上した。


東洋大学 対 東京国際大学


 前節今季初黒星を喫し、ここ2試合勝利から遠ざかっている東洋大学(勝点16・暫定3位)と、得失点差で上回り首位を走る東京国際大学(勝点16・暫定1位)の一戦。

 勝点16で並ぶ上位対決は序盤から球際の激しい攻防が続いた。東洋大は今季初先発の33番・町田悠をターゲットに敵陣へ攻め込むと、8番・梅津凌岳も切れ味鋭いドリブルや中盤での細かいパス交換からチャンスを演出。一方の東国大は右サイドの7番・高橋大のクロスや11番・師岡柊生のドリブルから東洋大ゴールに襲い掛かる。互いにチャンスを決めきれず迎えた38分、東国大は27番・熊坂光希のロングボールに11番・師岡が反応。東洋大DFがクリアしきれなかったこぼれ球を拾うと、最後は冷静にGKとの一対一を制し、東国大が先制点を挙げる。

 後半も主導権を握ったのは東国大。立ち上がりの48分、セットプレーの混戦からペナルティーキックのチャンスを得ると、8番・落合陸が冷静にゴールネットを揺らして追加点。まずは1点を返したい東洋大だったが、東国大の激しい球際を前になかなかゴール前までボールを進めることができない。終盤には立て続けにコーナーキックのチャンスを得るが、3番・中村勇太、途中出場の18番・伊藤恵亮のシュートはポストに嫌われ得点とはならず。85分には32番・稲村隼翔がリーグ戦デビューを飾るも、最後まで東国大の守備陣を崩し切れず試合終了。

 東洋大は今季初の連敗で暫定5位に後退。東国大は2試合連続の無失点勝利で勝点を19まで伸ばし、首位をキープした。




中央大学 対 産業能率大学


 勝点で並ぶ首位・東京国際大学をかわし首位に立ちたい中央大学(勝点16・暫定2位)と、2連敗の嫌な流れを止め、この一戦を上位進出への足掛かりにしたい産業能率大学(勝点8・暫定10位)の一戦。

 試合は、球際の攻防が目立つ激しい立ち上がりとなった。スコアは早い時間帯に動いた。11分、産能大GKからの中央へのパスを狙っていた中大32番・小島偉央が、そのパスをインターセプト。そのまま流し込んで、中大が先制点を挙げる。中大は続く15分にも、左サイドからのフリーキックに3番・牛島健がヘディングで合わせる。これは相手選手に当たってこぼれたものの、これにいち早く反応したのはまたしても32番・小島。そのまま左足を一閃、中大が先制点の勢いそのままに追加点をマークする。なかなか攻撃のリズムを作れない産能大だったが、31分には8番・金子雄大がサイドで粘りを見せてコーナーキックを獲得。コーナーキックからこぼれ球を2番・鳥海昴が押し込んで1点を返す。2ー1で試合を折り返すかと思われたが、中大はさらなる得点を狙う。41分、左サイドで8番・山﨑希一がクロスを上げると、中央で反応した32番・小島がこの日3点目を挙げハットトリックを達成、3ー1の中大リードで試合を折り返した。

 2点差をつけられた産能大は、後半から次々と交代カードを切る。だが、またしても追加点をあげたのは中大だった。65分、自陣からカウンターを仕掛けると、途中出場の11番・鈴木翔太にパス。11番・鈴木が左サイドから1人を交わして中へと折り返し、最後は7番・田邊光平が冷静に流し込んで4点目。3点差と、大きくリードを広げた。産能大も最後までチャンスをうかがい、71分には24番・奥津玲太のクロスから10番・城定幹太が2試合連続ゴールとなるヘディングシュートを決めて1点を返すが、反撃はここまで。その後はなかなかチャンスを作り出せず、4-2でタイムアップとなった。

 中大が絶好調の32番・小島のハットトリックを含む4得点で快勝し、2位をキープ。3位に同勝点の東京学芸大が迫っているだけに、4得点での勝利は大きい。一方、敗れた産能大はこれで、リーグ戦3連敗。10位のまま降格可能性圏内から抜け出せず、厳しい戦いが続く。



 今節では、首位東国大が東洋大との上位対決を制して首位をキープ。一方で敗れた東洋大は順位を5位に落とすなど、上位に大きな変動があった。東洋大にかわって上位に浮上したのが、今節東海大に勝利した東学大だ。勝点を首位・東国大と同じ19まで積み上げて3位に。中大は産能大に4得点と攻撃陣が爆発して2位をキープ。その結果、1位から3位まで勝点19で並ぶこととなった。また日大に勝利した4位の日体大、後退したとはいえ5位の東洋大は首位グループとの勝点差が1ゲーム内と射程圏内。上位5チームはまだまだ順位の入れ替わりがありそうだ。一方、下位は神大、産能大ともに勝てず下位グループからの脱出はかなわず。前期も残り1節となり、そろそろ勝点がほしいところだ。
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