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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・2部第21節レポート

2015/11/11
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ後期第21節は11月7日(土)に5試合、8日(日)に1試合が行われた。



〇前節に関東リーグ残留を決めた東海大学(8位、勝点20)と、引き分け以下で降格が決まってしまう日本大学(12位、勝点13)の一戦。

 残留に向けてもう後がない日大。しかし前半の15分、DFのクリアミスから東海大の10番・女屋凌にこぼれ球を拾われ、先制点を許してしまう。前半はそのまま東海大が優勢に試合を進めたが、このままでは終われない日大が後半に意地を見せる。70分過ぎに立て続けの交代で東海大の堅固な守備を崩すきっかけを作ると、74分に途中出場の9番・宇都宮勇士が起点となり、最後は6番・高山慎也が決めて同点に。逆に東海大は78分に途中出場の28番・梶田航平が退場となり、試合の流れは俄然日大に。は縦パスやサイドからの攻撃で追加点を狙う日大だったが、勝負を決めるゴールを奪ったのは東海大だった。後半のアディショナルタイムに18番・田村翼がドリブルで独走、そのままゴールを決めて2-1に。試合はそのまま終了し日大の降格が決定した。


○既に優勝と昇格を決めた安心感からか、今季初の連敗を喫した日本体育大学(1位、勝点49)と、昇格のため是が非でも勝利が欲しい筑波大学(2位、勝点42)の一戦。

 前半、試合を有利に進めたのは筑波大だった。19分、筑波大のセンターバック、5番・西村洋平からのロングキックを日体大GKがクリアミス。それを拾った19番・若杉拓哉が、すかさずドリブルからシュートを放ち貴重な先制点を挙げる。対する日体大は攻撃陣がまるで機能せず、前半はシュート0本に終わる展開となった。
 後半は両チームともに拮抗した展開となったが、筑波大GK、1番・岩脇力哉のファインセーブなどもあり日体大はついにゴールを奪えないまま。シュートもわずか2本と決定機を作れないまま、1-0で筑波大に完封を許してしまった。
 一方、筑波大は追加点こそ奪えなかったもののの昇格に向けて大きな勝利。最終節の東洋大戦に勝利すれば、自力での昇格が決定する。


〇わずかながら昇格の可能性を残す東洋大学(4位、勝点39)と、引き分け以上で残留が決まる東京国際大学(10位、勝点19)の一戦。

 前半から東洋大が試合をコントロールする展開となった。「我々は勝ち続けるしかない。今日は早い時間で得点し、追加点をあげて相手の戦意を喪失させたいと思っていた」(古川毅監督)という東洋大は、序盤から積極的に東国大ゴールに攻め込む。39分に右CKを獲得すると、7番・仙頭啓矢のキックに9番・遊馬将也の頭でドンピシャに合わせて先制。東洋大は後半に入っても主導権を握り続け、90分を通じて東国大にシュートを1本に抑えるなど、圧倒的な試合を展開する。
 しかし最終節に勝って順位を逆転させるためには、ひとつでも多くのゴールが必要となる。なんとしても追加点がほしい東洋大に2点目のゴールが生まれたのは、試合も終盤に差し掛かった87分のことだった。決めたのはまたもや9番・遊馬。10番・小島正之介からのパスを受けると右足で押し込み、この日2点目となるゴールを決めて2-0とした。
 このところが得点のなかったエースが、ここぞという局面で貴重なゴールをあげ、昇格への可能性を残した東洋大。最終節、筑波大に2点差以上で勝利し、なおかつ関東学院大学が引き分け以下の場合、逆転での1部昇格が決定する。


○シーズンを通じて粘り強い戦いを続けてきた朝鮮大学校(6位、勝点28)と、今節引き分け以上で残留が決まる拓殖大学(9位、勝点19)の一戦。

 試合は気持ちで勝る拓殖大ペースで進んだ。すでに残留を決め、昇格の可能性もない朝鮮大はこの試合、下級生中心の来季を見据えた布陣で臨んだ。そんな“新チーム”に対し、後期2戦目以降勝ちのない拓殖大もメンバーを何人か入れ替え、残留に向けて序盤からアグレッシブに攻め続ける。まずは6分、14番・大森勇希のFKから6番・小畠俊貴が鮮やかなボレーで先制すると、40分には14番・大森のCKを、今度は4番・穂積諒がヘディングで叩きこみ追加点。得点シーンはセットプレーからだったが、32番・益子大輝のドリブル突破や、惜しくもバー直撃となったが14番・大森のミドルシュートなど、拓殖大が終始ペースを握りチャンスを作り続けた。
 後半に入っても拓殖大ペースは変わらず、アグレッシブに攻め続け、64分にはゴール前でクリアボールを拾った31番・小島樹がダメ押しとなる3点目を決め勝負あり。拓殖大が久々の快勝をあげ、関東リーグ残留を決めた。


○筑波大と昇格に向けてデッドヒートを繰り広げる関東学院大学(3位、勝点41)と、東京学芸大学(7位、勝点25)の一戦。

 なんとしてでも勝点3が欲しい関学大は、前節につづいて攻撃陣が爆発した。主役に躍り出たのは、先日J1の横浜F・マリノスへの内定が発表されたFWの10番・富樫敬真。まずは15分、センターバックの5番・山口聖矢からのパスを起点に、29番・勝山聖也のパスに抜け出して先制点をあげる。関学大は終始試合を支配し、東学大を圧倒。前半終了間際の44分にも、11番・萱沼優聖が相手GKのこぼれ球を押し込んで2-0とリードを広げる。
 勢いにのる関学大は後半早々の55分にも、CKの混戦の中から29番・勝山が左足で押し込み3-0に。そこから富樫のゴールショーがスタートした。まず72分に相手GKのルーズなボールをカットすると、そのまま今日2点目となるゴールを決め手4-0に。止まらない富樫は、後半アディショナルタイムにも最終ラインからの大きな展開を受けてシュートを放ち、ハットトリックを達成する。
 東学大も後半は積極的に攻め、後半は関学大を上回る10本のシュートを放つも、得点は80分の26番・山本紘夢の1点に留まった。最終スコアは5-1と、前節を上回る得点で勝利した関学大。自力での昇格はかなわないが、筑波大が引き分け以下で勝利すれば1部昇格が決まる。最終節のラストチャンスに賭ける。


○前期の不調が響き、昇格争いには加われなかった青山学院大学(5位、勝点30)と、引き分け以下で降格が決まってしまう産業能率大学(11位、勝点13)の一戦。

 勝利以外ない産能大だったが序盤から青学大が試合を支配する。22分には、11番・恵龍太郎からのパスを受けた2番・堤勇人が強烈なシュートを突き刺し先制。その1分後の23分には7番・荒木大吾がドリブルで持込追加点。2-0で前半を折り返す。
 しかし迎えた後半の65分、青学大は2点目を決めた7番・荒木が2枚目の警告で退場。相手チームの攻撃の軸の退場に、意地を見せたい産能大はすかさず反応する。直後の66分、GKの1番・原航太のロングキックを相手GKが弾いたところを、直前に投入されていた27番・佐藤尚輝が押し込んで1点を返す。だが、産能大はその後も流れにのれず、72分には8番・山田武典のFKを3番・御牧建吾がつなぎ、最後は9番・室井晃希が頭で決めて産能大を突き放す。青学大はさらにアディショナルタイムにも、90分に出場した29番・小泉佳穂が左サイドからドリブルで突破しダメ押しの4点目。最終的には4-1と、青学大が快勝を収めることとなった。
 この結果、敗れた産能大は神奈川県リーグへの降格が決定した。



 関東大学リーグ2部最終節は、全試合が11月14日(土)に行われる。日本体育大学健志台キャンパスサッカー場では、拓殖大学対東海大学と、日本体育大学対関東学院大学の試合が行われる。連敗のチャンピオン、日体大はリーグ戦を勝って終わりたいところだが、関学大も昇格のため負けるわけにはいかない一戦だ。東京国際大学第一サッカー場では東京国際大学対青山学院大学、そして昇格をかけた直接対決、筑波大学対東洋大学の大一番がある。また産業能率大学第二グラウンドでは、産業能率大学対日本大学、東京学芸大学対朝鮮大学校の対戦が行われる。
 1年のリーグ戦を締めくくる最終戦。それぞれの思いを胸に、選手たちはピッチに向かう。
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