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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・1部第15節レポート

2015/09/29
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第15節は、9月26日(土)に4試合、27日(日)に2試合が行われた。


○前節、慶大に3-0と敗戦を喫し、悪い流れを断ち切りたい駒澤大学(勝点17)と、対照的に法大相手に2-0と快勝した専修大学(勝点17)の対戦。降格争いからは少し遠いものの、両チームが狙うのはインカレ出場権。どちらが一歩先に出るか。

 立ち上がりは両チームとも攻撃の形を作れずにいたが、先に流れを作ったのは専大だった。1年生ながら活躍を見せる24番・中山克広など右サイドを中心とした攻撃を展開するが、0-0の無得点のまま前半を終える。後半に突入してからも専大の攻撃は切れず、56分、中央からパスを受けた7番・北出雄星が個人技でゴール前まで持ち込んで先制点を挙げる。同点に追いつきたい駒大だったが、前後半のシュート数合計2本という数字からもわかるように、チャンスを作り出すことができず、さらに掴んだチャンスをものにすることができなかった。一方で専大は、先制点で掴んだリズムを崩さず、82分に32番・下田悠哉が追加点を押し込み、2-0で駒大をノックアウトさせた。
 試合前は両チームともに17だった勝点も、専大が3ポイント獲得し差が開く結果となってしまった。


○前節でチーム史上久々の3連勝となった慶應義塾大学(勝点26)と、前期の好調ぶりに比べて思うように勝ち点を積み重ねられない法政大学(勝点23)の対戦。現在3位の慶大が首位の座を狙うには、ここで4連勝といきたいところだ。

 試合は前後半で対照的な展開となった。前半は慶大のシンプルな攻撃から、20番・山本哲平を中心に法大ゴールを脅かす。一方法大はシュート0本と、攻めたい場面で攻めきれない時間が続いた。後半に入ると、打って変わって今度は法大がペースを握る。途中交代で入った14番・白石智之や、2番・山田将之の空中戦の強さを生かした攻撃で、何度もビッグチャンスを作るものの、慶大のゴールを割ることはできなかった。
 かくして試合はスコアレスドローで終了。両チームとも勝点1と少し物足りない気もするが、リーグ終盤に差し掛かる今節で価値のある1ポイントを獲得した。


○総理杯においては惜しくも準優勝で、インカレ出場権を逃した明治大学(勝点21)。何としてもインカレに出場し、雪辱を果たすためにここで負けるわけにはいかない。対する桐蔭横浜大学(勝点12)は、終盤の降格争いを避けるためにも、勝ち点を1ポイントでも多く積み重ねることは必須だ。

 この試合は、得点の4点すべてを明大10番・和泉竜司が決めるという珍しい試合となった。まず、試合開始8分、敵陣中央から17番・瀬川祐輔のパスを受け、幸先よく先制。桐蔭大に立て直す隙も与えず、13分には先制点と同じく、左サイド17番・瀬川のクロスから2点目。これでは飽き足らず、27分、今度は相手ゴールキーパーのクリアをカットした16番・柴戸海が、ペナルティエリア付近で10番・和泉にパス。またしても右足で決めて前半のうちにハットトリックを達成。その後、76分にとどめの4点目を決めて、4-0で勝利を飾った。
 快勝といいたい明大だが、和泉の得点がなければどう転んでいてもおかしくはない展開だった。一方の桐蔭大は守備・攻撃の両面でミスが目立ち、シュートもフリーで打たせてしまうなど自分たちのサッカーができなかった。


○後期はなかなか勝ち切れない流通経済大学(勝点23)と、同じく波に乗りきれない順天堂大学(勝点18)の対戦。

 前半は両チームともに前線にボールを蹴り込む場面が多く、球際の激しい場面が目立った。13分に順大らしいパス回しからリズムを作ると、相手プレーヤーがクリアしたボールを11番・米田隼也が拾い、自らゴール前へボールを運んでゴール。前半の早い時間帯に失点してしまった流経大だったが、その後すぐに反撃を開始。8番・西谷和希のシュートがポストに当たり、その跳ね返ったボールを14番・渡邉新太が右足で押し込んで同点とする。
後半に突入すると試合は激しさを増し、両チーム幾度もチャンスを作るが、得点には至らず、1-1で試合終了。勝点1を分け合う形となった。


○後期開幕より3連勝と好調の早稲田大学(勝点27)と、上位相手に一矢報いたい神奈川大学(勝点10)の対戦。

 なかなか思うような試合運びが出来ず、決定的なチャンスを作れないまま、両チーム無得点で前半を折り返す。後半開始早々、9番・鈴木翔大にボールを集める神大は、49分、コーナーキックから9番・鈴木の折り返しを30番・寺前光太が押し込んで、先制。しかし早大も失点直後54分にPKを獲得。これを9番・宮本拓弥が決めて同点に追い付く。どちらも体を張って得点を許さない展開が続いたが、終了間際の89分、神大はカウンターから9番・鈴木が今節2点目を決め、試合終了。1-2で神大が、第5節の駒大戦以来実に10試合ぶりとなる勝ち星を掴んだ。
 貴重な勝ち点を落としてしまった早大は3位へと順位を落とす結果に。神大は10位に上昇し、降格圏内から何とか抜け出した。


○優勝・降格圏脱出と状況は対照的ながら、互いに負けられない戦いとなった国士舘大学(勝点27)と中央大学(勝点11)の対戦。

 終始主導権を握ったのは国士大だった。中盤の29番・諸岡裕人と6番・平野佑一の豊富な運動量で絶えずパスコースを作ると、まとまった守備で中大にチャンスを作らせない。16分に左コーナーキックから24番・遠藤裕太が頭で決めると、1-0で前半終了。後半に突入した63分、29番・諸岡裕人が追加点を挙げ、その10分後、73分には16番・松本孝平がダメ押しの3点目。得点ランキング1位の風格を見せた。
 試合は3-0で国士大が快勝し、首位をキープ。2位に勝点差3を付けた。対して中大は最下位へと転落。ここからの巻き返しに期待したい。


 次節第16節は、10月3日(土)に、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドにて、早稲田大学と駒澤大学、流通経済大学と専修大学が、千葉県総合スポーツセンター東総運動場にて明治大学と神奈川大学、国士舘大学と順天堂大学が、4日(日)に、慶應義塾大学と中央大学、法政大学と桐蔭横浜大学が対戦する。
 後期より幾度も順位が変わった優勝争いは今のところ国士大が一歩リード。しかし、インカレ出場権、降格争いとどのチームも1ポイントの勝点差がものをいう1部リーグ。今後さらに激しさを増す戦いに要注目だ。



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