TOP > ニュース一覧 > ニュース

【会見】法政大学Jクラブ加入内定選手合同記者会見

2015/12/23
 12月22日、法政大学キャンパス内にて、Jリーグクラブ内定選手合同記者会見が行われました。以下は、会見における各選手、ならびに関係者のコメントです。


■長山一也 法政大学体育会サッカー部監督

 今年、法政大学は関東1部リーグに昇格いたしまして、前期は3位という順位で折り返しまして、その後のアミノバイタルカップ・関東選手権大会で4位という成績で総理大臣杯にも出場いたしました。初戦で中京大学に勝ち、準々決勝で優勝した関西学院大学に敗退いたしまして、総理大臣杯はベスト8という成績で終わりました。関東リーグの後期は、インカレ出場を目標に戦いましたが、残念ながらプレーオフ進出も逃してしまい、7位という結果で終えました。その後、セカンドチームの参加するIリーグのほうでは関東大会で準優勝、全国大会でも準優勝という形で2015年度シーズンを終えました。
 その中で、ここにいる4名の選手はキャプテン、副キャプテン、主務、寮長とチームの中で軸となって1年間戦い、法政大の躍進の一役を担ってくれた学生たちになります。

 では選手紹介をさせていただきます。

 青島拓馬は浜松開誠館高校出身のMFです。法政大の選手は1、2年次に寮で生活するというルールがあるのですが、彼は寮長として、後輩たちの面倒を非常によく見てくれました。ピッチ外のところでも多大な貢献をしてくれた選手でもあります。サッカーについては、非常に運動量が豊富な選手で、チームでいちばん持久力のある選手です。試合中もピッチを縦横無尽に走ることができる選手です。シュート力ももちあわせており、リーグ戦でも重要な試合で点を取ってくれました。また性格も素晴らしい選手なので、上のカテゴリーでも活躍してくれることを期待しております。

 田代雅也は武南高校出身のDFです。今年はキャプテンを務めており、リーダーシップとコーチングに優れた選手です。特にコーチングは1試合を通じて最後まで、どんな状況でもチームをこぶし続ける、チームにとって欠かすことのできない選手でした。彼の特徴としてはヘディングの強さがあげられます。リーグ戦でも、今年はほとんど負けたところを見ていません。今後上のリーグに行って、外国人選手と対戦したとしても勝てる選手になっていってほしいと思っております。足下のフィードの技術もレベルが上がってきましたので、今後が楽しみな選手です。

 富澤雅也は前橋育英高校出身のGKで、今年は主務を努めました。主務の仕事は、大会のための準備やグラウンドの準備をしたり、各校との連絡をとり合うといった内容になります。主務の仕事というのはなかなか大変な仕事で、チームによっては選手ではない学生が担当することもあるのですが、彼は選手をやりながら自分の仕事も1年間しっかりとやってくれました。サッカーの部分では、長身を活かしたシュートストップを得意としています。また、後ろから攻撃の起点となってゲームを作ることも可能です。彼もまた、今後が非常に楽しみな選手で、より高みを目指して活躍していってほしいと思います。


 最後に紹介するのが西室隆規です。彼は鹿島アントラーズユース出身のMFです。彼も副キャプテンとして、キャプテンの田代が試合に出られない時はキャプテンマークをまいて試合に出場してもらいました。彼は左ききの選手で、左足の技術が抜群にあります。パスの技術、ゲームを作る能力に秀でた選手です。あとは表情を見てもらえればわかると思いますが、負けん気の強い選手で、球際の強さ、そして最後まであきらめない気持ちというものを持ち合わせております。彼も今年1年間を通して、また昨年までの2部とは違う1部リーグで戦う中で成長した選手です。


■青島拓馬選手(ブラウブリッツ秋田内定)

 来シーズンからブラウブリッツ秋田に加入することになった社会学部社会学科の青島拓馬です。自分のこの4年間を振り返って、法政大学にきて本当によかったと心から言うことができます。それは結果ではなく、人として成長できたということを自信をもって言うことができるからです。その思いを今年のシーズンでなんとしても結果として出したかったのですが、インカレに出場することができず、法政大に恩返しすることができなかったのは非常に残念でした。そんな中、ブラウブリッツ秋田さんにサッカーをする機会を与えてもらえたことに感謝しつつ、何がなんでもこのチャンスをつかもうという気持ちでいっぱいです。
 自分の武器は運動量だと思っています。ここにいる、西室隆規のように巧いことはできないのですが、誰よりも献身的に走ってチームに貢献することを意識して、今シーズンを戦ってきました。今までのサッカー人生で学んだことすべてを、来季にぶつけて、自分の活躍で法政大に恩返しできるようにがんばりたいと思います。


■田代雅也選手(FC岐阜内定)

 来季からFC岐阜に加入いたします、社会学部社会学科4年の田代雅也です。今こうして僕がこの場に立てているのは法政大で過ごした4年間があったからだと思います。この感謝の気持ちを、どう形にしようかと考えたときに、やはり試合に出て活躍することがいちばんの恩返しだと思いました。僕にいちばん最初に声をかけてくださったFC岐阜さんのためにも、そして僕に2年間指導してくださった法政大の長山一也監督をはじめ、法政大の後輩みんなの刺激になれるように。いただいたチャンスを絶対にモノにしたいと思っています。


■富澤雅也選手(V・ファーレン長崎内定)

 来季からV・ファーレン長崎に加入する経済学部経済学科の富澤雅也です。ここまで僕のサッカー人生に関わってくださった方々に感謝を忘れずに、サッカー人生をまっとうしたいと思います。今年度のV・ファーレン長崎の戦いを見ますと、1対0や2対0といった堅守の目立つ戦いが多くありましたので、そこに貢献できるようになりたいです。プロの世界では1点の重みが大事なものになってくると思います。その1点を与えないこと、また1点をとるために自分が起点となって攻撃を始められるようにがんばっていきたいと思います。長崎で、1日でも早く勝利に貢献できるようにがんばりますので、よろしくお願いいたします。

■西室隆規選手(カターレ富山内定)

 来季からカターレ富山に加入が決まりました現代福祉学部福祉コミュニティ学科の西室隆規です。正直、今シーズンは個人としてもチームとしてもあまりいい結果というのもが出せませんでした。けれど自分のサッカー人生はまだ終わりではないので、次のステージであるカターレ富山の一員として、結果というものを体現できるような選手になりたいと思います。


■カターレ富山・澤入重雄ゼネラルマネージャー

 我々カターレ富山は2016年度もJ3で戦うことが決まっています。1年でも早くJ2に昇格できるように今年1年を戦ってきましたが、残念ながら昇格できず、来シーズンこそはという思いで編成を進めてきました。その中で、大卒の選手は即戦力ということを念頭に置いて編成してきました。西室選手には2年後、3年後のレギュラーではなく、来シーズンからレギュラーとしてチームの勝利に貢献できる選手であると認識でオファーを出させています。彼にはそういう期待感をもって、来シーズンを戦ってほしいと思っています。個人的には私自身も法政大のOBということで、法政大からいい選手がきてくれたということで大変喜んでおります。来シーズン、西室選手が大きく飛躍できるよう、我々もできるだけサポートをしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


■V・ファーレン・服部順一ゼネラルマネージャー

 V・ファーレン長崎は今年10周年を迎えましたが、Jリーグに入会してまだ3年目という非常に若いクラブです。この3年間、少ない予算、少ない経験の中で監督を中心にまとまって、一戦一戦戦ってきました。10周年を迎えたことで、今、クラブでは今後10周年の計画を打ち出しています。中期的な計画の中で、チーム編成上GKというポジションは非常に大きな要素でした。クラブとして、富澤選手に期待するところといえば、先ほど長山監督のお話にもあり、また本人も言っていましたが、サッカー以外の部分をこれまできちんとやってきたというのは非常に大きな財産だと思っています。我々クラブとしては、選手としてプレーする以外の部分でも、地域や子どもたちなど、自分以外のものに貢献していくということを強く要望しています。人はひとりでは生きていけません。彼に期待することは、これまで育ててもらった両親やスタッフ、指導者のみなさん、仲間たちに感謝をするとともに、これから一緒にプレーする仲間にも同じように力になるということを進めてもらいたい。特にGKは最後の砦であり、技術はもちろん、精神的なところが期待されている部分もあると思います。ですから「まわりのために尽くす」といった気持ちをもちながら、プレーしてほしい。それがより高いレベルに到達する近道ですし、それが我々クラブやチームの力にもなると思います。


■高本詞史・FC岐阜チーム統括部長

 FC岐阜は今シーズン、非常に苦しい戦いをしてきました。来シーズンに向けて、みなさんが期待できるチームとなれるよう準備をしているところですが、その中でこの度加入する田代選手には、高さとリーダーシップのふたつに大きな期待を寄せております。来季はプロとしては1年目になりますが、チームに合流するときには遠慮せずに、開幕からスタートで出られるくらいの気持ちで合流していただきたい。今シーズンのFC岐阜は失点という部分で非常に苦しみましたので、ディフェンスラインで体をはって成長していってもらえれば。若い力への期待もありますが、これからいろいろなことを経験していくことで、もっといい選手になる要素はたくさんもっていると思いますので、ぜひ将来のFC岐阜のディフェンスラインの要、リーダーになってもらいたいと思います。


■加藤芳樹・ブラウブリッツ秋田専務取締役

 青島くんの加入が合意にいたったことに感謝するとともに、先ほどの青島くんの挨拶を聞いて、さらに期待を持つことができました。ブラウブリッツ秋田は来季もJ3で戦うことになりますが、昨年に引き続き間瀬秀一監督の就任が決まっております。前線からのプレスを主体にアグレッシブなサッカーを目指しており、青島くんの持ち味である運動量、そして全員が走り負けないサッカーをコンセプトにしておりますので、青島くんの運動量には期待をしております。またチームを鼓舞する、声を出すなど、チームがひとつになるために必要なことは、1年目だからといって遠慮するのではなく、前面に出してチームを引っ張ってもらいたいと思います。J2昇格のためには、まだまだ課題もあります。来年はクラブとしても7シーズン目を迎えますが、クラブの成長とともに、青島くんも一緒に成長してもらえればと思いますし、将来的にJ2昇格に向けてチームを引っ張っていってもらいたい、と期待しております。寒い地域ではありますが、一緒に秋田を熱くできるようがんばっていってほしいと思います。


■質疑応答

――これから入団されるクラブの監督にきいてみたいことと、プロ入り1年目の目標を教えてください。

青島 秋田の間瀬監督には、自分の運動量をいかんなく発揮してくれと言われています。そこはチームために発揮できればと思っています。1年目の目標としては、1年目のルーキーだからといって遠慮するのではなく、相手へのプレスや背後への飛び出しなどを出して、スタメンに定着し、チームに貢献したいと思います。

田代 岐阜のラモス監督に聞きたいことというのは特にないのですが、1年目の目標としては、前半戦のうちに10試合以上は出場するという数字を、目標として立てています。

富澤 僕も監督に聞きたいということは特にないのですが、体現したいサッカーの中のひとつにボールを大切にして、攻撃につなげるということがあるので、その起点となれるようにがんばりたいと思います。

西室 僕も聞きたいことはないのですが、目標としては、チームに合流したときにチームの中の選手の信頼を勝ち得て、それをきっかけとして開幕戦から試合に出場し続けることができればいいな、と思っています。


――大学4年間でいちばん成長したところは?

青島 考え方の部分ですごく変わったと思います。自分は1、2年の頃はまったく試合に出られず、このままでは4年間試合に出られずに終わってしまうと思い、そこから考え方を変えました。巧いプレーは巧い選手にまかせて、自分はとにかく献身的に走ってチームに貢献する。そう考え方に変えたところ、途中で長山一也監督が就任したこともきっかけになりましたが、試合に出られるようになり、今日この場に立つことができた。そういう意味では、やはり考え方の部分がいちばん変わったと思います。もともとは技術を発揮して貢献したいという気持ちは強かったし、練習も誰よりもやっている自信もありました。ただ、それだけではうまくいかなくなって考え方を変えたのですが、それでも技術は後からついてきてくれたと思います。

田代 考え方の幅が広がったと思います。大学生になってレベルの高い選手や先輩と関わることできたのもありますが、それぞれ育ったチームや環境が違う中でいろいろな考えを持っている人がいて。どれが正解というわけでも、どれが間違いでもない。自分の中での正解を探すためにも、いろいろな人と関わることができてよかった。ひとつのことにとらわれすぎずに、柔軟な考え方を持ちながら、サッカーにも私生活にも取り組むことができたと思っています。プレー面では、足下の技術やビルドアップの部分はすごく成長したと思いますが、やはり大きく伸びたのは守備面。ただクリアするのではなく、相手がイヤな位置にボールを落としたり。ほかにも、時間が必要な時にはどういうボールを蹴ればいいか、とか。状況に合わせたプレーを考えてできるようになったというのが、いちばん成長した部分だと思います。

富澤 人間的にも大きく成長して、ぶれない強さというところが確実に伸びたと思いますし、それがプロになれた要因でもあると思っています。プレー面では、いちばん伸びたのはシュートストップのところです。大事な場面で止めることで、チームに勢いをつけることができる。そういう意味でも伸ばしてきた部分で、そこはプロでも通用するのではないかな、と思います。

西室 守備面です。大学まではあまり守備に重点を置かなかったのですが、ハードワークをすることだったり”効いた”プレーでチームを助けたりすることを意識するようになりました。それはボランチとしても、上のレベルでプレーするために必要なことだと思います。また今年は、新しく試合にでる1、2年生などに声をかけたり、動きの部分を補おうという部分は意識していました。


――大学生活で印象に残っているエピソードは?

青島 今年のリーグ戦です。第13節の神奈川大戦から第18節の駒澤大戦まで6戦勝ちなしの状況が続いたことが、自分の中で本当に印象に残っています。後期開幕戦では自分がゴールを決めて暫定首位に立ち、ここから1部復帰した年に優勝するんだとチームが勢いに乗っている時だったのににあれだけ勝てなかったということは、自分のサッカー人生の中でもそうないことでした。そういう意味では、考えさせられる6試合だったと思います。今まで考えられないような失点も続いて、「どうしたら勝てるんだろう」ということをずっと考えて……。でもそういう時期にどうやって打ち克っていくかということが、次のステージへの課題とになったのかな、と考えています。今思えば、ですけれど。

田代 去年の総理大臣杯です。決勝では負けてしまいましたが、当時2部だった自分たちが準優勝までいけた。あの大阪での1週間は、今までのサッカー人生で、もっとも充実した1週間だったと思います。

富澤 今年に関していえば悔しい思いしかしていません。正直、本当につらかったのですが、これをいい経験に変えていくことが大事だと思っています。よくも悪くも今年がいちばんの思い出です。

西室 やはり3年の時の総理大臣杯の準優勝ですね。優勝できなかった悔しさもありますが、正直決勝まで行けるとは思っていなかったので……。何かのきっかけでそういうところに行けるということが、手応えとして残りました。実際、あの大会の後のリーグ戦は、結果を見ればわかるように、勝てるようになりましたし、自信というか「やれる」という気持ちを全員がもてたと思います。


――同じJ2で対戦する法政大のチームメイトに対して、「ここを狙う」というポイントがあれば教えてください。

田代 富澤は調子が悪い時は、バックパスのキックとかをミスするので、下がスリッピーな時はあえてバックパスをさせるような形に追い込んでミスを誘い、流れをこちらにもってこようと思います(笑)。FWにもそういうふうにアドバイスをします。「あえて、GKにさわらせろ」と(笑)。

富澤 田代は調子に乗らすとやっかいなので(笑)、調子に乗らせないよう地道に圧をかけていきたいと思います。


――同じJ3で対戦する法政大のチームメイトに対して、「ここを狙う」というポイントがあれば教えてください。

青島 隆規の左足はメッチャ巧いです! ……けど、右足はあまり使わないので、そこですね(笑)。チームメイトには隆規の右を狙え! と言います(笑)。

西室 難しいな~。感覚としてはわかるんですよ(笑)。「この後はこっちにくるな」みたいなことが。でもそれを言葉で伝えるのは難しいので、俺が自分で青島からボールを奪います(笑)。


――内定先のチームの印象と、サポーターに一言お願いします。

青島 秋田に練習参加をして、チームのやりたいことと自分の出したいことが合致していると感じたので、自分のよさを秋田の為に全部出したいと思います。チーム名のブラウブリッツは「青い稲妻」という意味なのですが、サポーターの方には、自分が青い稲妻になります、と伝えたいです。

田代 昨シーズンの試合をいくつか見た中では、どうしても守備の時間が長くて、でも粘り強くて我慢強い試合をしていると感じました。そういう部分では僕の特長であるヘディングや対人への強さが出やすいのかな、と思いました。ですから、その部分に大いに期待していただき、またその期待を裏切らないプレーをしたいと思っているので、ぜひ応援をお願いいたします。

富澤 監督をはじめ熱いプレーヤーが多いので、間違いなく戦えるチーム。だからこそ、J2でも上位に食い込める強さがあるのだと思います。また地域に密着しながらもビッグチームになっていけるよう、自分も結果を出して、練習から見たいと思わせるような取り組み、姿勢というものを表現していきたいと思います。

西室 練習に参加した時に、巧い選手、能力の高い選手が多いという印象を受けました。とにかく開幕戦から試合に出て、活躍して、サポーターのみなさんに心から応援してもらえるような選手になりたいと思います。



チケット情報
試合映像配信予定
リーグ戦・各節レポート
プロ内定者一覧
はじめての大学サッカー
2024年度新入部員一覧
主将副将一覧
プログラム通販
スペースバー1
メディアの皆様へ
スカウトの皆様へ
スペースバー2
Instagram