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『「アミノバイタル®」カップ2018 第7回関東大学サッカートーナメント大会』決勝戦マッチレポート

2018/07/25


 7月14日(土)から始まった『「アミノバイタル®」カップ2018 第7回関東大学サッカートーナメント大会」もついにラストマッチ。今年度の大会王者を決める決勝戦が、7月22日(日)に味の素フィールド西が丘で行われた。


明治学院大学 対 法政大学 @味の素フィールド西が丘


 1回戦から数えて関東1部4校を撃破し、決勝戦もジャイアントキリングで締めくくりたい明治学院大学と、4年連続の総理大臣杯出場ながら決勝進出はこれが初めてという法政大学の一戦。

 ともに勝てば初優勝となる決勝戦。猛暑を避けるように夕方から行われた大会ラストマッチは、多くの観客が見守るなかで熱戦が繰り広げられた。法大は8番・紺野和也を中心にゲームを作り序盤からペースを握る。しかしバイタルエリア付近でボールを回すものの、明学大の粘り強いディフェンスを前にゴールをこじ開けることができない。これまで関東1部チームに勝ってきた実力は、フロックではないと思わせる展開に。明学大はカウンターからワンチャンスを狙い、法大ゴールを脅かす。しかし互いにゴールを決められず、前半が終了するかと思われたアディショナルタイムに試合が動いた。45+6分、明学大は負傷した25番・原川凌太朗の代わりに入った21番・鳥谷部嵩也がドリブル突破でチャンスを作り、17番・武田義臣がペナルティーエリア内でボールを受けようとしたところを倒され、ペナルティーキックを獲得。これを8番・新井博人が決め、少ないチャンスをものにした明学大が先制して1-0で前半を終える。

 しかし、後半も法大がペースを握る状態は変わらなかった。攻め続ける法大にチャンスが訪れたのは60分、右コーナーエリア付近まで突破した8番・紺野が23番・関口正大へと一度ボールを預ける。その23番・関口からマイナスのパスを受けた8番・紺野が、左足でクロスを上げる。そのボールに反応したのがボランチの5番・大西遼太郎。「紺野とは、ボランチの位置から上がったら、相手は追いつけないだろうという話はよくしていた」という狙いどおりのプレーから頭であわせ、ついに同点に追いつく。さらには62分、23番・関口が出した縦パスに、再び8番・紺野が走り込む。相手選手と1対2の局面を迎えながらも、2人のDFを得意のドリブルで抜き去り、ペナルティーエリア内に切り返すと、そのまま左足でファーサイドに流し込みゴール。法大が逆転に成功する。8番・紺野の1ゴール1アシストで、法大が一気にタイトルに近づいた。

 明学大もその後、強烈なロングキックやクロスを前線に放り込み、積極的に攻撃の姿勢を見せ始める。得意とするセットプレーから、ゴールまであと少しに迫ることもたびたび。同点に追いつき、延長戦まで持ち込もうとパワープレーを試みる明学大だったが、法大の粘り強いディフェンスを崩しきれず、そのまま1-2で試合終了。法大が『「アミノバイタル®」カップ 関東大学サッカー選手権大会』で初のタイトルを獲得した。


 敗れはしたものの、明学大は本大会で台風の目ともいえる活躍を見せ、都リーグ所属校ながら関東リーグ所属校を次々と撃破。本大会におけるうれしい発見となった。明学大の鈴木修人監督は「連戦の中、フル出場している選手も多かったし、準決勝でけが人も出てかなり厳しい状況だった」と本大会を振り返りながらも「現時点で最大限のちからを出せたとは思っている。今日は経験の差が出た」とすっきりとした表情。2年前には関東2部にいたとは、「スポーツ推薦もない、グラウンドは他のスポーツ部と共用で半分しか使えない」という状況の中、驚くほどの高い集中力と勝負強さを見せた。「本番は秋」と、3年ぶりの関東リーグ昇格に狙いを定めるが、この大会での結果は大いに自信となっただろう。総理大臣杯でも旋風を巻き起こしてほしい。

 また、先制点を奪われながらも"ジャイキリ"を許さず、初優勝をはたした法大。準決勝と同じ逆転勝利に長山一也監督は「前半は手数をかけすぎていた。もっとシンプルにやってもよかったし、手数をかけるべきところにかけていない」とハーフタイムに選手に指摘。「後半はしっかりペナルティーエリア内で手数をかけてくれた」と選手の修正力、対応を勝因にあげた。また鮮やかな突破で勝利の立て役者となった8番・紺野は「ボールを受けた時点で、コースは決めていた。そのイメージどおりにゴールできた」と決勝点についてコメント。「後半は相手も運動量が落ちてきたので、自分のキックの質さえよければ得点につながると思っていた」と、したたかに語った。
「これまで、総理大臣杯に出場するだけで満足していた」(長山監督)という法大が手にした初タイトル。総理大臣杯に昨年度チャンピオン、そして関東王者として参戦することになる。より以上の注目が集まる中で、どのようなプレーを見せるのか。

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