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JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦・1部第22節マッチレポート

2019/01/06

 「JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦【後期】」1部リーグ22節は、11月24日(土)に5試合、11月25日(日)に1試合が行われた。


専修大学 対 明治大学 @埼玉スタジアム2002 第2グラウンド


 前節に後期リーグ初勝利を挙げ、2連勝でリーグ戦を終えたい専修大学(勝点26・9位)と、最終節を勝利で締めくくり、インカレにつなぎたい明治大学(勝点32・4位)の一戦。

 累積警告により、主将の2番・岩武克弥を欠く明大。しかしインカレに向けて勢いをつけるべく開始早々からペースを握ると、18番・小柏剛と9番・村田航一の2トップが果敢にゴールに迫る。一方の専大は明大の6番・安部柊斗を中心としたハイプレスに対応できず、中盤より前にボールをつなげることができない。ともに1点が遠い展開。しかし前半終了間際の44分に、専大がコーナーキックを獲得。甲府内定の6番・小林岩魚のキックを、3番・西村慧祐がヘディングで押し込み、専大が先制点を挙げる。
 後半も明大が主導権を握る状況は変わらず、63分には12番・中村帆高が右サイドを突破。上げたクロスに、25番・森下龍矢がダイビングヘッドで合わせ、明大が同点に追いつく。その後も攻め続けるが明大だったが、専大の体を張った守備に苦戦。すると今度は専大が動いた。後半開始から投入された10番・氣田亮真がドリブルで一気にゴール前まで持ち上がると、そのまま右足を振り抜きゴール。再びリードを奪うと、試合終盤の86分には13番・鈴木厚太がダメ押しの3点目を決め、試合を決定づけだ。シュート数は明大が18本、専大は6本と明大が圧倒しながらも、得点チャンスを逃さなかった専大が後半に追加点を重ね、3-1で最終節を勝利で飾った。


順天堂大学 対 流通経済大学 @中台運動公園陸上競技場


 ここ2試合への勝ちのない順天堂大学(勝点32・5位)と、インカレ出場権獲得に向け絶対に負けられない流通経済大学(勝点27・8位)の一戦。

 試合は前半から、流経大が積極的な抜け出しでゴールを狙うが、順大も堅い守備でゴールを守り流経大にチャンスを作らせない。両チームとも決定機を迎えることなく、前半は0-0で終了。
 インカレ出場のためどうしても勝点3が必要な流経大は、後半開始から細かいパスを繋いで攻撃のリズムを作る。一方の順大はボランチからのサイドチェンジでゴールに迫る。しかしどちらもゴール前を崩しきれないまま試合が過ぎ、ようやくスコアが動いたのは終盤に差し掛かろうかという73分。流経大の36番・河西守生が相手のボールをカットし、9番・髙澤優也にパス。それを受けた9番・髙澤はドリブルでペナルティーエリアまでボールを持ち込むと、相手をかわして左足を振り抜きシュート。ついに流経大が先制点を挙げる。対する順大は88分、9番・浮田健誠から11番・旗手怜央、そして2番・柳澤亘へとパスを繋ぐと、流経大GKとの1対1に。すると2番・柳澤はGKの股を抜くシュートを決め、順大が試合終了間際に同点に追いつく。試合は1-1のままアディショナルタイムに突入。引き分けで終わるかと思われた90分+3分、流経大25番・宮本優太からの浮き球のパスを10番・新垣貴之が落として、9番・髙澤が35番・宇都宮渉へパス。それを受けた35番・宇都宮が右足で豪快なシュートを決め、土壇場で流経大が勝ち越し点。ラストチャンスをものにした流経大が勝利を収め、7位・東洋大学と勝点では並んだものの得失点差でインカレ出場を逃す結果となった。


駒澤大学 対 筑波大学 @柏の葉公園総合競技場


 8年ぶりのインカレに向け、勝利して臨みたい駒澤大学(6位・勝点32)と、リーグ最終節を勝利で終えたい筑波大学(2位・勝点38)の一戦。

 両チームとも、立ち上がりから積極的に攻撃に出る展開となった。しかし15分を過ぎたころから試合は停滞。ボールを保持しながらもフィニッシュまで行けない筑波大と、スピード感ある攻めで左サイドを軸に機会をうかがう駒大という構図となった。両チームのインテンシティーが高まる中、36分に駒大がチャンスを迎える。14番・坂本和雅のはなったシュートはGKに防がれるものの、そのこぼれ球を11番・室町仁紀が押し込んで駒大が先制。
 後半も試合展開は変わらず、しかし次第に駒大のファウルが増えて、徐々に試合の流れは筑波大に。しかし、フィニッシュに課題を残す筑波大はなかなかシュートまで持ち込めず、先制点を守り切った駒大が1-0で勝利を収めた。


桐蔭横浜大学 対 東京国際大学 @県立保土ヶ谷公園サッカー場


 ともにこの試合が今季最後の公式戦となる両チーム。インカレ出場は叶わなかったものの、少しでも上位で終わりたい桐蔭横浜大学(勝点23・10位)と、2部リーグ降格は決定しているが、最後は勝利で締めくくりたい東京国際大学(勝点15・12位)の一戦。

 試合が動いたのは、開始直後の2分だった。東国大の9番・町田ブライトがシュートのこぼれ球に反応。拾ったボールをすかさずゴール前に送ると、13番・音泉翔眞が冷静に流し込み、東国大が先制する。試合はその後も、幸先のいいスタートを切った東国大が試合を支配する展開に。一方の桐蔭大は、長身FWの14番・菅原圭介にボールを集めるも、前線が孤立する場面が多く見られるなど、攻撃が噛み合わない。すると35分、またもや東国大にチャンスが訪れる。10番・浅利航大からの浮き球のパスを中央で受けた9番・町田がドリブルで突破。右足を振り抜いてシュートを決め、追加点を挙げると0-2とリードを広げて前半を終了する。
 後半も東国大が主導権を握り、6番・石田勇大を中心に細かくボールを動かしていく。すると67分、6番・石田のパスを受けた11番・池添勘太郎がシュートを決め、東国大が0-3とリードを広げる。さらに81分には、右サイドバック、2番・高橋和洋のクロスが桐蔭大DFにクリアされたところに9番・町田が反応。右足で蹴りこみ、0-4と桐蔭大を突き放した。しかし、ここから桐蔭大が反撃を開始。残り10分を切った84分、8番・イサカゼインの右サイドから上げたクロスが、東国大DFのオウンゴールを誘い、桐蔭大が1点を返すことに成功。2分後の86分には、7番・山下優人がペナルティーキックを決め、2点差に詰め寄る。その後も交代出場の10番・鳥海芳樹らが個人技で東国大ゴールに迫るも、さらなる追加点は生まれず2-4で試合終了。激しいゴールの奪い合うとなったが、4点を先取した東国大が最終節を勝利で締めくくった。



東洋大学 対 国士舘大学 @栃木市総合運動公園陸上競技場


 インカレ初出場のため勝点が欲しい東洋大学(勝点28・7位)と、前節の勝利で最下位を脱出した国士舘大学(勝点15・11位)の一戦。

 ともに立ち上がりから、気合いの入った試合を展開。しかし中盤で相手の攻撃をつぶしあい、結果としてシュートまでなかなか持ち込めない状況が続いた。均衡が敗れられたのは前半も終わりに近づいた43分。東洋大はコーナーキックのチャンスを得ると、7番・松崎快の蹴ったボールがファーに流れ、それを拾った3番・浦上仁綺が相手を1人かわし、11番・小林拓夢にパス。これに11番・小林がダイレクトで合わせ待望の先制点を決める。
 東洋大のリードで始まった後半だったが、主導権を握ったのは国士大だった。62分、国士大は8番・諸岡裕人からのロングフィードに5番・山岸瑠が反応。右サイドからクロスを上げると、14番・髙橋利樹がダイビングヘッドで合わせて同点に追いつく。さらに攻撃のギアを上げてゴールに迫る国士大。3分後の65分には、そんな国士大の先取を東洋大の5番・渡辺星夢がペナルティーエリア内で倒しペナルティーキックを献上。このチャンスに、キッカーの8番・諸岡が冷静に沈めて国士大が逆転に成功する。この時点で、同時刻・他会場で行われている8位・流通経済大学は先制点を決めリード。7位・東洋大とは勝点2差のため、このまま流経大が勝利して東洋大が敗れれば、インカレ出場権は流経大が得ることになる。インカレ初出場のため、負けられなくなった東洋大はここから猛攻撃を開始。怒涛の攻めで国士大を圧倒すると、81分、東洋大についにチャンスが訪れる。8番・高橋宏季からボールを受けた7番・松崎快がドリブルで前線に運び、中にボールを入れるとそこにいたのは10番・坂元達裕。10番・坂元が右足でゴールを押し込み、東洋大が同点に追いついた。試合はほどなくしてタイムアップ。流経大も勝利し、勝点で並ばれるものの、得失点差で上回った東洋大が悲願の創部初となるインカレ出場を決めた。


早稲田大学 対 法政大学 @味の素フィールド西が丘


 1部リーグ優勝を決め、王者として最終節に臨む早稲田大学(勝点46・1位)と、インカレ出場は手にしたもののここ2戦勝ちなしと波に乗り切れない法政大学(勝点33・3位)の一戦。

 第20節に優勝を決め、前節の第21節ではスタメン全員が3年生以下という布陣で試合に臨んだ早大。最終節では対称的に、41番・榎本大輝などスタメン全員が4年生で試合に臨んだ。3000人を超える観客が見守る中で行われた、今季リーグの最終戦は序盤から激しい攻防戦が繰り広げられた。まずは開始早々の5分、左サイドからのクロスに法大の9番・ディサロ燦シルヴァーノがヘディングシュート。これは枠を外れて右サイドに流れるが、8番・紺野和也が再びクロスをゴール前に入れる。すると、これが法大の14番・平山駿と競った相手DFのオウンゴールを誘い、ゴールへと吸い込まれ、法大が先制する。試合はその後も法大ペースで進み、13番・末木裕也と16番・長谷川元希を中心としたボール回しで法大が完全に中盤を支配。一方の早大はGKの47番・根木秀彰を中心とした堅い守りでゴールを死守するなど、防戦一方の厳しい状況。前半の終盤には一瞬の隙を突いて、10番・岡田優希がゴール前に抜け出してシュートを狙うシーンもあったが、法大DFに阻まれゴールならず。法大リードのまま試合を折り返す。
 後半も変わらずに主導権を握っていたのは法大。すると59分、両チーム通してこの試合初となるコーナーキックを法大が獲得。13番・末木のキックに9番・ディサロがヘディングシュートを叩き込むと、ボールは後半から投入された早大のGK、1番・小島亨介の手をすり抜けてゴールへと吸い込まれた。0-2とリードを広げた法大は、得点直後に11番・森俊貴と20番・上田綺世を投入。さらなるゴールで早大の突き放しにかかった。しかし王者・早大も意地を見せ、74分に13番・高岡大翼がボールを奪い、15番・直江健太郎、29番・石神佑基とボールを繋ぐ。29番・石神は相手GKとの1対1を冷静に流し込み、待望のゴール。法大との差を1点差とする。その後は早大が優勢に試合を進めるが、ゴールには一歩及ばず、1-2でタイムアップ。1点差を守りきった法大が、今季リーグ戦のラストゲームで勝利を手にした。




 4月から始まった『JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦』も最終節を迎えた。1部リーグは早大が終始首位を独走し、第20節に優勝を確定。一方で東国大、国士大が2部リーグへ降格することになった。最終節までもつれたインカレ出場権争いは、最後に得失点差で東洋大が初出場を決め、関東からインカレに出場するのは、早大、筑波大、法大、駒大、明大、順大、東洋大となった。全国の舞台で関東勢がどれだけ上位に食い込むことができるのか。
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