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JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦・2部第7節マッチレポート

2019/06/05


 『JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦』2部第7節は、5月29日(水)に6試合が行われた。


東京国際大学 対 産業能率大学 @東京国際大学第一サッカー場


 ここ3試合負けなしで上位進出を伺う東京国際大学(勝点8・7位)と、前節に2勝目を挙げ、最下位を脱出した産業能率大学(勝点6・10位)の一戦。

 試合は、立ち上がりから球際の攻防が際立つ展開となる。その中で東国大は19番・平山勇太の機動力を活かし、産能大のディフェンスラインの背後にボールを蹴り込んでいく。対する産能大は、ショートパスやフリックなどを多用し、東国大ゴールを狙う。互いに持ち味を発揮しゴール前まで迫る両チームだったが、シュートまではつなげることができず、前半はスコアレスで終了。

 しかし後半は一転してスコアが激しく動いた。まずは後半開始直後の47分、中盤でこぼれ球を拾い、前線まで駆け上がった産能大の22番・篠崎輝和が左サイドからゴール前にクロスを供給。すると、これに反応した17番・山保璃空がダイレクトシュートを放ち、これがゴール右隅に決まって産能大が先制する。しかし、東国大もその直後の49分、右サイドで相手からボールを奪った15番・森大輝がドリブルで一気に持ち上がり、そのまま右足を一閃。このシュートがゴール左隅に突き刺さり、東国大がすぐさま試合を振り出しに戻した。その後しばらくは一進一退の攻防が続いたが、62分に試合が動いた。産能大は、右サイドの深い位置でスローインを受けた10番・土田聖也が、強引にペナルティーエリア内にボールを持ち込んでシュート。ボールはゴールネットを揺らし、産能大が勝ち越しに成功する。その後も白熱した展開は続き、両チーム合わせて5枚ものイエローカードが提示される熱い試合となったが、産能大リードのままタイムアップ。熱戦を制した産能大が今季初の連勝を収め、順位も一気に6位までジャンプアップした。


国士舘大学 対 東海大学 @国士舘大学町田キャンパスサッカー場


 ここ3戦負けなしで上位に浮上し、1年での1部復帰に向けて勢いづく国士舘大学(勝点11・2位)と、開幕3連勝を飾ったものの直近3試合で勝ち星がなく、停滞ムードが漂う東海大学(勝点11・3位)の一戦。

 対照的な現状にある、2位と3位の上位対決は国士大ペースで始まった。国士大は前半から多くのセットプレーを獲得。東海大ゴールに迫るも、得点に繋げることができない。一方の東海大は、国士大からボールを奪うことができず防戦一方に。しかし、国士大が前半で放った5本のシュートは全て空砲に終わり、前半はスコアレスで終了する。

 後半は早々に試合が動いた。50分、国士大は左サイドから18番・澁谷雅也がクロスを上げると、ゴール前まで上がった右サイドバックの23番・中村駿が右足でシュートを放つ。すると、これが東海大DFの間をすり抜け、そのままゴールネットを揺らしす。先制点を挙げた国士大の勢いは止まらず、直後の55分には追加点を獲得。14番・松岡大智が相手のボールを奪うと、その14番・松岡からパスを受けた39番・棚橋尭士がドリブルで相手をかわしそのままシュートを決めた。ルーキーながら、これで2試合連続ゴールとなった39番・棚橋の追加点で、国士大が2-0とリードを拾える。2点のビハインドを負い、反撃に出たい東海大だったが、この試合は国士大の集中したディフェンスの前に攻撃陣が沈黙状態。結局、前後半を通してシュートを1本も放つことなく、2-0のまま終了した。東海大にとっては文字通りの完敗。現在のチーム状況を象徴するようなゲームとなってしまった。一方、この試合を制した国士大は2連勝となり、首位・慶應義塾大学との勝点差を4でキープした。


日本体育大学 対 日本大学 @スポーツ日大 アスレティックパーク稲城サッカーフィールド


 前節の完封勝利を機に波に乗りたい日本体育大学(勝点8・6位)と、関東リーグ復帰1年目ながら上位に食い込む日本大学(勝点11・3位)の一戦。

 試合は開始直後に動いた。日体大は、右サイドバックの14番・菅颯馬から中央でボールを受けた6番・川原田湧が前線に浮き球のスルーパス。これに反応した18番・飛鷹啓介が冷静に流し込み先制点。日体大が開始わずか4分に、幸先のよいスタートを切る。しかし、そこから徐々に日大が主導権を奪取。7番・大森渚生を中心にテンポよくボールを動かし、3トップが流動的なポジショニングでチャンスを作る。すると31分、日大は中央でボールを受けた20番・鬼京大翔が前線へとスルーパス。裏に抜け出した30番・楜澤健太が落ち着いて決めて同点に追いつく。さらに前半終了間際の44分、またもや日大に追加点。右サイドからの7番・大森のフリーキックに、2番・東伸幸が頭で合わせて逆転に成功する。

 1-2の日大リードで迎えた後半、しかし試合はまたもや開始早々に動いた。日体大は10番・山下諒也が右サイドをドリブルで、突破しゴール前にクロス。それに合わせたのは左サイドバックながら攻撃参加で前線に上がっていた23番・稲積大介だった。試合は再び振り出しに戻り、その後の日体大7番・江崎響太朗と11番・大曽根広汰のシュートもゴールには結びつかない。日大はコンサドーレ札幌加入内定の8番・金子拓郎を投入し、5番・川野勝裕がセカンドボールを回収して試合の流れを保持。日体大に追加点を許さないものの、追加点も挙げることなく、試合はそのまま終了し、両チームで勝点1を分け合う形になった。


関東学院大学 対 拓殖大学 @関東学院大学アストロフィールド


 下位からの脱出を目指しなんとしても勝点3が欲しい関東学院大学(勝点5・11位)と、こちらもここ3試合未勝利と元気のない拓殖大学(勝点7・8位)の一戦。

 ここ数試合勝利から見放され、是が非でも勝点が欲しい両チーム。そんな中、試合は前半から関学大が支配する展開となった。ふだんは左サイドバックで起用されている関学大の14番・薩川淳貴が一列前での起用に応え、果敢に攻撃を仕掛ける。すると序盤の10分に試合が動く。関学大は20番・北村椋太のコーナーキックを、2番・有田光我が頭で合わせて先制する。反撃に出たい拓大は、9番・長尾吉家、14番・青木義孝ら攻撃陣が積極的にシュートを放つも、関学大のディフェンス陣が粘り強く守り、得点には至らない。

 後半は前半とは打って変わって拓大が試合を支配する展開となった。10番・小宮嶺が個人技を活かしてチャンスを演出するも、関学大はGK12番・園田悠太を中心に守備陣が体を張って守る。しかし67分、ついに拓大にチャンスが訪れる。中央でボールを受けた8番・奥村晃司がペナルティーエリア内へと絶妙な浮き球パス。それを9番・長尾が頭で合わせ、拓大が同点に追いつく。その後も拓大攻撃陣が怒涛の攻撃で関学大ゴールを脅かすが、関学大はGK12番・園田のスーパーセーブでこれを阻止。結局1-1のままタイムアップ。どうしても勝点3がほしい両チームにとっては痛み分けの勝点1獲得となった。


立教大学 対 慶應義塾大学 @立教大学冨士見総合グラウンド


 ホームグラウンドでの試合で勝利を掴みたい立教大学(勝点8・5位)と、現在2連勝中、このまま首位をキープしい慶應義塾大学(勝点15・1位)の一戦。

 熱い応援合戦が繰り広げられる中でキックオフを迎えた試合は、波乱の幕開けとなった。6番・八田和己を中心に、素早い攻守の切り替えでチャンスを掴んだ慶大は、4分に19番・福本拓海が個人技を魅せて先制すると、一気に流れを引き寄せる。波状攻撃を仕掛ける慶大は16分、14番・橋本健人のコーナーキックから10番・ピーダーセン世穏が頭で押し込み追加点。そして29分には、コーナーキックの流れから立教大のオウンゴールを誘発、3点目を挙げる。終始、集中力の高かった慶大が、立教大を圧倒する形で前半を終えた。

 立教大も後半に入ると、15番・桐蒼太のドリブル、10番・吉田直矢のサイドチェンジで流れを引き寄せようとするが、慶大は53分、14番・橋本のクロスから今度は9番・山田盛央にダメ押しの4点目を許し、万事休す。立教大は後半シュート0本と、ほとんど攻撃らしい攻撃をさせてもらえずタイムアップ。慶大が完勝し、3連勝を飾った。


青山学院大学 対 東京学芸大学 @東京学芸大学総合グラウンド


 4連敗中と不調が続く青山学院大学(勝点6・9位)と、2部リーグ唯一の勝ちなしで、早く初勝利がほしい東京学芸大学(勝点3・12位)の一戦。

 東京学芸大学総合グラウンドで行われた今節は、ホームグラウンドでの試合となった東学大が集中応援を実施した。しかし序盤に流れを掴んだのは青学大。15分、左サイドバックの2番・加倉井拓弥のクロスが東学大DFのミスを誘い、これをFW31番・渡貫舜大が押し込み、青学大が先制する。5試合ぶりの勝利に向けて、青学大が幸先の良いスタートを切ったかのように見えたが、今季初勝利を目指す東学大の気迫あふれるプレーが試合の流れを変える。24分、7番・色摩雄貴のペナルティーキックでの得点を皮切りに、31分には東学大28番・荒川滉貴がセットプレーから得点してスコアを1-2に。東学大が前半のうちに逆転に成功する。だが、上位浮上のためには勝点3が必要な青学大も33分に、31番・渡貫がこの日2点目となるゴールを決めて同点に追いつく。試合が振り出しに戻ったのも束の間、37分に今度は東学大がコーナーキックから10番山中海斗が右足でシュート。2-3と東学大がリードして前半を終える。

 勝負の後半が始まった。すると開始直後の46分、またしても東学大の10番・山中が、7番・色摩雄貴が奪取したボールを受けてゴールネットを揺らし、青学大を突き放す。しかし、このままでは終われない青学大も61分、8番・小畑慶太郎のドリブルから突破口を作ると、最後は14番・西羽拓が得点し、3-4と再び1点差に詰め寄る。アディショナルタイムに失点の多い東学大にとっては油断できない状況が続いたが、体を張ったディフェンスで逃げ切って試合終了。多くの仲間の声援を力に変えた東学大が、ホームグラウンドで劇的な今季初勝利を挙げた。東学大はこの勝利で最下位を脱出し、10位に浮上。代わりに敗れた青学大は11位と降格圏に沈むことになった。



 安定した力を見せ、首位固めにかかっているのが慶大だ。今節も4得点を挙げて大勝するなど、チーム状態は盤石の様子。その慶大に待ったをかけるのは勝点差4で追う2位・国士大か。8月開催となる第10節での直接対決を前に、慶大としては勝点差を広げておきたいところだ。一方安定した戦いを見せる上位陣とは対照的に、大混戦を見せるのが中位争いだ。5位・日体大と12位・関学大との勝点差はわずか3。ひとつの勝利、敗戦で順位がめまぐるしく変わる展開となってきた。
 次節を終えると、リーグは8月上旬まで一時中断期間に入る。各チーム、中断前の最後のリーグ戦を勝利で締めくくりたいところだ。首位・慶大の独走は続くのか。はたまた、混沌とした中位争いから抜け出すのはどのチームになるのか。各大学の運命やいかに――。

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