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JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦・1部第21節マッチレポート

2019/11/21


 『JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦』1部第21節は、11月16日(土)に4試合、11月17日(日)に2試合が行われた。


桐蔭横浜大学 対 筑波大学 @味の素フィールド西が丘


 創部初のインカレ出場に加えて同校史上最高位となる2位フィニッシュが確定している桐蔭横浜大学(勝点40・2位)と、勝点3を獲得して熾烈なインカレ出場権争いで優位に立ちたい筑波大学(勝点30・5位)の一戦。

 立ち上がりは、どちらもボールを握ることができずに攻めあぐねる時間が続いた。しかし、10分に差し掛かると、筑波大が試合のペースを握り始める。桐蔭大のGK、21番・早坂勇希の好セーブに阻まれるものの、32番・小林幹が惜しいシュートを放つなどしてチャンスを演出。筑波大は15分にコーナーキックのチャンスを獲得すると、キッカーの14番・山原怜音はゴール前ではなくペナルティアーク付近にライナー性のボールを供給。これを受けた10番・高嶺朋樹は胸トラップでボールを収め、左足を振り抜いてボレーシュートを放つ。このシュートに相手GKは一歩も動けず、筑波大が先制点を挙げる。先手を取られた桐蔭大だったが、その後は何度となくチャンスを作り、27分に右サイドを抜け出した8番・イサカゼインがクロスを挙げると、これに10番・鳥海芳樹が合わせて同点に追いつく。さらに前半終了間際の45+1分、GK21番・早坂のロングフィードを8番・イサカが繋ぐと、パスを受けた11番・下村司が相手GKのポジショニングミスを見逃さず、無人のゴールへとダイレクトシュート。これが決まり、桐蔭大が前半のうちに逆転に成功して試合を折り返す。

 後半に入ると、桐蔭大が前半終盤の勢いそのままにボールを支配し、筑波大ゴールへと迫る。しかし、追加点を奪ったのは筑波大のほうだった。筑波大は55分、敵陣でフリーキックを獲得。キッカーの14番・山原のシュートは相手GKに弾かれる。しかし、こぼれ球を拾った6番・渡邊陽がゴール前にラストパスを送ると、23番・知久航介がシュートを蹴り込んで同点弾。筑波大が試合を振り出しに戻した。その後は両チームともに前線の選手を替えて攻撃の活性化を試みるが、どちらも決め手に欠き、そのまま試合終了。2-2の痛み分けに終わった。
 この結果、筑波大は勝点1を積み上げて勝点31に。しかし順天堂大学が勝利して勝点を31に伸ばしたため、筑波大は最終節を同勝点の順大と、インカレ出場権を懸けた直接対決をすることとなった。


明治大学 対 早稲田大学  @味の素フィールド西が丘


 圧倒的な強さでリーグ戦を制し、次なる目標であるインカレ制覇のためにも勢いを継続させたい明治大学(勝点55・1位)と、勝点差1に迫る降格圏を振り切り、1部リーグ残留争いで優位に立ちたい早稲田大学(勝点18・10位)の一戦。

 試合は序盤から、下位に沈む早大が王者・明大を押し込む展開となった。早大は両サイドの11番・神山皓亮と25番・倉持快が前線から積極的にプレスをかけて相手の攻撃を遅らせる。攻撃に転じれば、持ち味のスピードを活かしたサイド突破で相手に圧力をかけていく。しかし、12番・常本佳吾や22番・小野寺健也といった明大DF陣の卓越した対人守備能力の高さに後手を踏み、決定的なチャンスを作るまでには至らない。だが明大も早大の守備に手を焼き、思うようなプレーができないまま。得点ランキングでトップタイにつける11番・佐藤亮のシュートも鳴りを潜め、両チームともにこれといった決定機を作れずに45分を終えた。

 後半に入ると一転、明大の怒涛の攻撃が始まる。明大は6番・瀬古樹と16番・住永翔のダブルボランチを中心にサイドへボールを展開。サイドからのクロス攻撃に活路を見出し、早大ゴールへと迫る。しかし、早大も3番・大桃海斗や5番・杉山耕二にクロスボールをことごとく弾き返してゴールを死守。明大はなかなか得点に結びつけることができない。すると65分に試合が動く。まずは明大の11番・佐藤が右サイドからのクロスに合わせてシュートを放つが、これを早大のGK、31番・上川琢が左手一本で止めるビッグセーブ。その後の二次攻撃を食い止めると、ここから早大のカウンターが始まる。後方からのクリアボールを納めた9番・加藤拓己を起点に左サイドへと展開すると、パスを受けた11番・神山がゴール前に絶妙なクロス。これに9番・加藤がダイビングヘッドで合わせる。シュートは明大のGK、1番・早川友基に弾かれたものの、そのままゴールへと吸い込まれ、早大が待望の先制点を挙げる。直前の大ピンチから一転、早大が鋭いカウンター攻撃から数少ないチャンスを確実に仕留めた。ビハインドを負った明大はその後、怪我から復帰した3番・佐藤瑶大、31番・狩土名禅、19番・中川諒真といった長身選手を次々にピッチへと送り込んで攻勢を強める。だが、クロスボールを跳ね返し続ける早大守備陣に阻まれて最後まで得点を奪うことができず、試合は0-1のまま終了。今季リーグ戦最多となる1364人の観客が見守る中、早大が王者・明大に後期初の土をつけると同時に、1部リーグ残留に向けて価値ある勝点3を獲得した。この結果、早大は引き分け以上で残留が確定する、優位な状況で最終節を迎えることとなった。一方、2番・中村帆高、8番・森下龍矢、9番・安部柊斗ら主力メンバーを多数欠いた明大は、後期初黒星で勝点を伸ばせず。最終節で勝利しても勝点は58と、史上初となる"勝点60越え"の夢は潰えた。


駒澤大学 対 法政大学  @相模原ギオンスタジアム


 後期リーグ初勝利で1部リーグ残留を決めたい駒澤大学(勝点21・9位)と、勝ってインカレ出場を優位にしたい法政大学(勝点32・4位)の一戦。

 立ち上がりは両チームとも堅い守りを見せ、なかなかチャンスがつくれない。一進一退の攻防が繰り広げられる中、先にチャンスをつかんだのは法大。3番・高木友也の縦パスを受けた13番・長谷川元希が、得意のドリブルから放った強烈なシュートがクロスバーを直撃。ボールはそのまま地面に叩きつけられ、ゴールラインを割ったかと思われたが判定はノーゴールに。その後も法大が攻め続け、前半だけで8本のコーナーキックを獲得。しかし、いずれも得点にはつながらない。対する駒大は前線から果敢にプレッシャーをかけ続けて法大のDFを追い込んでいく。すると31分、駒大は前線での守備からボールを奪取。混戦となったところを、こぼれ球に反応した24番・米田泰盛が右足をふり抜き先制点をあげた。さらにアディショナルタイムに突入した45+1分、駒大は10番・薬真寺孝弥のパスをうけた5番・桧山悠也が見事なコントロールショットを決めて、0-2と法大を突き放した。

 後半に入っても両チーム1歩も譲らない展開が続く。法大はパスワークで相手を崩して攻め込むものの、決定的なシーンは作れず。一方の駒大はスピード感のある攻撃で法大を翻弄。白熱した戦いが続いたが、どちらも決定機を決めきれず2-0で試合終了。前半の先取した2点を守りきった駒大が、待望の後期初勝利を挙げた。
 勝てばインカレ出場が確定する法大にとっては、悔しい敗戦。たとえ最終節で敗れてもインカレ出場の可能性はあるなど、状況的に有利ではあるが、インカレ連覇を狙う法大にとっては、想定外の黒星となった。一方の駒大は後期初勝利とともに1部残留も確定するうれしい結果となった。


専修大学 対 東洋大学  @県立保土ヶ谷公園サッカー場


 引き分け以上で1部リーグ残留が決定する専修大学(勝点23・8位)と2連勝中だが負ければ2部リーグ降格が決定する東洋大学(勝点15・12位)の一戦。

 ともに1部リーグ残留を懸けた熱い一戦。試合は序盤の15分、専大のコーナーキックを耐えた東洋大がカウンターを仕掛けたところから動いた。左サイドから前線にボールを運んだ、7番・野本幸太のダイアゴナルのパスを受けた11番・小林拓夢が、ワントラップしてペナルティーエリア正面にボールを落とす。そこに走り込んできた28番・前田泰良が右足一閃。強烈なシュートがゴール右上に突き刺し、東洋大が先制する。さらに34分、スローインから混戦状態になり、そこから抜け出した9番・荒川勇気が10番・松崎快へとパス。10番・松崎は専大ディフェンダーに激しく当たられながらも倒されることなくキーパーと一対一に。落ち着いてキーパーの股下を狙った10番・松崎のシュートがネットを揺らし、東洋大が2点のリードで前半を終えた。

 集中応援の大きな声援を受け、巻き返したい専大はハーフタイムに11番・中杉雄貴を投入。武器であるスピードを活かして攻撃の起点になると、徐々に試合は専大ペースに。しかし東洋大の守護神、1番・松本健太が専大のシュートをことごとく阻む。それでも83分、専大がペナルティーキックを獲得。これを10番・氣田亮真が決めて1点差に迫るが、専大の反撃もここまで。後半はシュートを1本も打てず防戦一方となった東洋大だが、専大の猛攻を耐え抜いて2点を死守。3連勝を飾り、1部残留へ望みを繋いだ。


立正大学 対 中央大学  @フクダ電子アリーナ


 前日の試合で筑波大学が引き分けたため、インカレ出場が確定。あとは3位を確定させたい立正大学(勝点33・3位)と、インカレ出場のためにはもう1試合も落とせない中央大学(勝点30・6位)の一戦。

 試合は、インカレ出場圏内を目指す中大が終始ボールを握る展開となった。サイドバックの6番・今掛航貴が攻撃の起点となり、25番・高窪健人に何本もの縦パスが通る。さらに前線で複数の選手が絡み、前半は何度となくチャンスを演出。しかしそれを活かせないまま、逆に10分には、立正大エースの10番・人見拓哉が自ら前線までボールを運び、18番・平松昇とのワンツーから抜け出してシュート。立正大が先制し、前半は終了した。
1点を追う中大は後半に入ってさらに攻勢を強める。31番・鈴木翔太がキレのあるドリブルで前線を撹乱、61分には怪我あがりのエース10番・加藤陸次樹を投入してゴールに迫るが、立正大の堅いディフェンスを崩すことが出来ない。終了間際には、10番・加藤がビッグチャンスを迎えるも、決めきれずにタイムアップ。立正大が勝利し、今季3位を確定させた。
立正大の杉田守監督は「相手にボールを持たれて、押し込まれるのはウチのパターン」と試合を振り返り「その中でシンプルに前に前に向かうというのが、いい形として出たのだと思う」と勝因を分析した。きっかけは、前節の流通経済大学戦の勝利だという。前期に予想以上の好成績を挙げたことで「選手たちに色気が出てきて、勘違いをした部分があった」と杉田監督。結果、後期はなかなか勝点が拾えなくなり、第15節からは4連敗。しかし流経大との厳しい内容の試合に「原点に戻って」、立正大らしく戦えたことがこの勝利につながったという。これで今季3位が確定し、初出場となるインカレにもシード校としての参加が決まった。同じく初出場となった夏の全国大会・総理大臣杯ではPK献上でベスト8敗退となっただけに、その雪辱を果たすためにも最後にいい形で終わりたい。

 一方の中大は、この敗戦でふたたびインカレ出場圏外の7位に後退。とはいえ、最終節は5位の筑波大学と6位の順天堂大学が直接対決になるため、まだ6位内につける望みはある。そのためにも最終節はひたすら勝つのみだ。




順天堂大学 対 流通経済大学  @フクダ電子アリーナ


 勝てばインカレ出場の可能性が残る順天堂大学(勝点28・7位)と、負ければ2部リーグ降格が決まる流通経済大学(勝点17・11位)の一戦。

 試合は、1部リーグ残留崖っぷちの流経大が序盤から気迫のこもったプレーを見せ、順大を押し込んだ。そんな中、抜群の存在感を示したのは、川崎フロンターレ内定の順大の10番・旗手怜央だった。この日、ボランチの位置で出場となった10番・旗手は、中盤でゲームメークをしたかと思うと、スペースが空くやいなやドリブルで攻め上がりチャンスを演出。一方の流経大も13番・伊藤敦樹が厳しいディフェンスで順大の攻撃を阻止。7番・菊地泰智、8番・仙波大志、11番・満田誠といった2年生トリオが躍動してゴールに迫るが、こちらも決定機を決めきれず、スコアレスで試合を折り返した。

 試合が動いたのは、後半序盤の58分。動かしたのは順大だった。25番・栗田詩音からボールを受けた10番・旗手がバイタルエリアでフリーに。そこから放ったミドルシュートがゴールネットを揺らし、順大が先制点をあげる。1部残留のためには、2点以上が必要となった流経大は、ここから攻撃陣を入れ替え攻勢に出る。ピッチに送り出された19番・岡崎優希、17番・村越健太が得意とする裏への抜け出しや、ドリブル突破からチャンスを作り、流経大が徐々にペースを掴み始める。しかし順大もキャプテンの5番・村松航太を中心とした守備陣が奮闘。なかなか点を奪うことが出来ない。最後まで攻め続ける流経大だったが、0-1のままついにタイムアップ。後期リーグに入ってからは怒涛の4連勝など奮戦した流経大だったが、あと一歩及ばず来季の2部リーグ降格が確定した。一方、勝利した順大は6位に浮上。次節、5位・筑波大学との直接対決に勝利すればインカレ出場が決定する。

 2004年に初の1部リーグ昇格をはたして以来、15年にわたり1部に在籍し、3度のリーグ優勝をはたしてきた流経大がついに2部に降格。しかし中野雄二監督は「どこかホッとしたところもある」とコメント。「どんなチームでもこういう時期は迎える。また新しいサッカーを作って、2部からやり直せばいい」と、この降格を前向きにとらえていた。このシーズンを振り返り「負の連鎖が長すぎた」と"勝てない"長さに顔を曇らせた中野監督。後期は4連勝と盛り返した時期もあったが「前節の立正大学戦で勝てなかったことが、今思うと大きかったのかもしれない」と最後まで好調に振り切れなかった状況に言及した。それでも「この降格が新しい流経大を作るきっかけになれば」と、来季へと思いを馳せた。





 最終節の第22節は、11月23日(土)に柏の葉公園総合競技場で順天堂大学と筑波大学、味の素フィールド西が丘にて立正大学と法政大学が対戦する。また、龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドでは駒澤大学と流通経済大学が、中央大学多摩キャンパスサッカー場にて中央大学と東洋大学、早稲田大学東伏見サッカー場では専修大学と早稲田大学が激突する。そして翌11月24日(日)には、味の素フィールド西が丘にて本大会最後となる、明治大学と桐蔭横浜大学の試合が行われる。

 一時は4連勝と、本来の強さを戻し始めたかに思われた流通経済大学が敗れ、ついに2部リーグへの降格が決まった。同じく残留争いに苦しむ早稲田大学は、今季わずか1敗と圧倒的な強さを見せてきた明治大学に大金星。東洋大学も3連勝で崖っぷちの状況から最終節まで望みを繋ぎ、この2チームが残りの1枠となった1部残留を争うこととなった。
 一方上位争いは立正大学が3位を確定させ、同時に創部初となるインカレ出場が決定。法政大学も6位内はほぼ確実と見られる優位な状況で、残るインカレ出場2枠は、筑波大学と順天堂大学、中央大学の3チームで競うこととなった。最終節では、その筑波大と順大が直接対決。また中央大学は、1部残留が懸かる東洋大学と対戦。インカレと残留がかかったこれらの試合は、熱い展開になることは間違いないだろう。また、立正大学の10番・人見拓哉が得点王ランキングで単独首位となる16得点目を挙げた。このまま10番・人見が得点王となるのか、1点差で追う明大の11番・佐藤亮がトップを奪還するのか。個人タイトルも目が離せない状況だ。

 長いリーグ戦も残すは1試合のみ。試合終了の笛が鳴った時、最後に勝利の女神が微笑むのは一体どのチームになるのだろうか。

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