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JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦・1部第22節マッチレポート

2019/12/07


 「JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦【後期】」1部リーグ第22節は、11月23日(土)に5試合、11月24日(日)に1試合が行われた。


順天堂大学 対 筑波大学 @柏の葉公園総合競技場


 インカレを懸けた5位と6位の直接対決。前節で勝利した勢いのままにインカレ出場を目指す順天堂大学(勝点31・6位)と、引き分け以上でインカレ出場が決定する筑波大学(勝点31・5位)の一戦。

 同じ勝点31で並ぶ両チームの対戦は、同時キックオフで行われている勝点30の7位・中央大学と東洋大学の試合経過を気にしながらの試合となった。いずれの試合も、勝ったチームがインカレ出場を確定。引き分ければ上位の筑波大がインカレに出場。2試合とも引き分けの場合は、筑波大と順大がインカレ出場となる。

 前半は、"勝たなければならない"順大が、10番・旗手怜央を起点に攻めあがる。15番・大谷京平とのパス交換からシュートを放つ10番・旗手だったが、筑波大のGK、21番・大川圭為の好守に阻まれる。対する筑波大は7番・三笘薫、10番・高嶺朋樹を中心に攻撃を展開するも、決定機は作れず。試合をスコアレスで折り返した。

 後半も一進一退の攻防が繰り広げられた。60分に筑波大11番・和田育が右サイドでボールを受け、ペナルティーエリア隅から右足でミドルシュートを打つが、クロスバーに弾かれてゴールならず。やがて試合が終盤に差し掛かると、中大が逆転に成功したとの情報が入り、このままではインカレに出場できない順大は、果敢にゴールに攻め込む。25番・栗田詩音、10番・旗手がボールを前線へと供給し、18番・大森真吾と11番・塩浜遼の2トップに合わせようとするが、筑波大の守備陣がこれをシャットアウト。最後まで互いに得点までは至らず、結局スコアレスドローのまま試合が終了。中大が逆転勝利を収めたことで、順大は7位に転落しインカレ出場ならず。筑波大は関東第6代表としてインカレ出場を決めた。


立正大学 対 法政大学 @味の素フィールド西が丘


 現在3連勝中。3位とインカレ出が確定している立正大学(勝点36・3位)と、引き分け以上でインカレ出場権を獲得する法政大学(勝点32・4位)の一戦。

 前半は法大がペースをつかみ、試合を優位に進めた。法大は10分、右サイドから相手陣内に攻め込んで23番・関口正大がシュートを放つも、ゴール左に外れ得点ならない。35分には、左サイドから攻撃を仕掛け、11番・橋本陸が決定機。しかしシュートは立正大のGK、12番・渡辺聖也の好セーブによりゴールとはならず。立正大は攻撃のチャンスこそ作れなかったものの、粘り強い守備で法大の攻撃を跳ね返した。

 スコアレスのまま迎えた後半も、法大がサイドからの攻撃でゴールを狙う。立正大も58分、23番・坂井剛に代えて11番・見原慧を投入して攻撃のチャンスをうかがうが、決定的なシーンを作ることができない。両チーム得点がないまま試合は終盤に突入。法大は73分にコーナーキックを獲得すると、8番・紺野和也のキックに6番・大西遼太郎が頭で合わせてゴール。ついに法大が先制点を挙げる。結局このゴールが決勝点となり、1-0のまま試合終了。法大が1点をもぎ取ってインカレ出場権を獲得した。


駒澤大学 対 流通経済大学 @龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド


 前節、待望の後期初勝利を飾った駒澤大学(勝点24・8位)と、前節で2部リーグ降格が決まってしまった流通経済大学(勝点17・12位)の一戦。

 雨の影響もあって水溜まりもあるピッチの中、両チームとも思うようにプレーすることができない。駒大は9番・高橋潤哉を、流経大は30番・巌晃誓をそれぞれターゲットにしてロングボールを放り込むが、互いセカンドボールから効果的なパスが出せず、低調な展開のままスコアレスで前半は終了した。

 スコアが動いたのは後半。後半早々の51分、流経大の30番・巌が駒大のクリアボールをバイタルエリア付近で拾うと、一気にボールをゴール前に運び、そのままシュートを放つ。これがゴール右隅に決まり、は流経大が先制する。続く62分、左サイドでパスを受けた17番・村越健太がカットインからシュートを放ち、流経大が追加点。さらに試合終盤の86分には、再び17番・村越がドリブルで突破を図り、試合を決定づける3点目を挙げる。駒大は後半から11番・森本ヒマンを投入するなどして前がかりに攻めたが、後半のシュートは0本。結局最後まで得点を奪うことはできなかった。

 試合は流経大が0-3で快勝。すでに2部リーグ降格が決まっている流経大だったが、順位を1つ上げて最下位から脱し、今季のリーグ戦を締めくくった。


中央大学 対 東洋大学 @中央大学多摩キャンパスサッカー場


 7年ぶりとなるインカレ出場に向けて、最終戦での勝利で6位内浮上を狙う中央大学(勝点30・7位)と、1部リーグ残留のためにはただ勝つしかない東洋大学(勝点18・11位)の一戦。

 インカレ出場と1部リーグ残留。どちらにとっても目指すところのためには"勝つしかない"戦い。試合の序盤は、ボールを保持する東洋大が優位に試合を進めた。20分、混戦から抜け出した10番・松崎快がドリブルでゴールに迫ると、そのまま相手GKをもかわし右足でシュート。これが決まり、1部残留に向けて後がない東洋大が、大事な一戦で先制する。しかし、ここからビハインドを負った中大が反撃を開始。10番・加藤陸次樹や8番・大久保智明らを中心に東洋大ゴールに迫ると、40分に17番・本間椋がサイドを突破。浮き球のクロスに飛び込んだ8番・大久保がスライディングしながらゴール前に折り返すと、最後は25番・高窪健人が押し込み、同点弾。試合を振り出しに戻した。

 後半も一進一退の展開は変わらず。降りしきる雨でピッチコンディションが悪化し、両チームとも次第にロングボールを多用してゴールへと迫るようになる。しかし、互いチャンスを決められず、時計の針だけが過ぎていく。引き分けで終われば、中大はインカレ出場を逸し、東洋大は2部リーグへと降格。どちらにとっても最悪の結果となる。すると88分、ついに均衡が破られた。中大は途中出場の19番・三浦立のロングボールに、8番・大久保がゴール前に抜け出す。相手GKとの一対一をかわすと、落ち着いてシュートを決め、土壇場で中大が逆転ゴール。試合は2-1で終了し、勝利した中大が5位に浮上。最終節で悲願のインカレ出場権を、自力で掴んだ。一方の東洋大は、崖っぷちの状況から3連勝で残留への望みを繋いだが、最後の最後で望みを絶たれ、2部リーグへの降格が決まってしまった。




専修大学 対 早稲田大学 @早稲田大学東伏見サッカー場


 前節の結果で1部リーグ残留が決まった専修大学(勝点23・9位)と、今節引き分け以上で自力での残留を決められる早稲田大学(勝点21・10位)の一戦。

 『歴史的残留』を合言葉に後期リーグに望んだ早大。最終節で引き分け以上の結果を残せば1部リーグ残留となるが、敗戦を喫した場合、他会場の結果次第では2部リーグへの降格となる。絶対に負けられない早大は、キックオフ直後から積極的にゴールを狙い専大を押し込む。ディフェンスラインの裏のスペースを使ってチャンスメイクをする早大だが、放ったシュートはいずれも枠の外。なかなか得点を挙げることができない。対する専大も、キャプテンで守備の要である4番・西村慧祐を出場停止で欠く中、相手の攻撃を跳ね返し切れず苦しい時間対が続く。試合が動いたのは36分。コーナーキックを獲得した早大は、6番・阿部隼人の右からのキックに、3番・大桃海斗がニアで逸らしてファーサイドに。これを9番・加藤拓己がヘディングで押し込み、エースの2試合連続ゴールで早大が先制する。

 しかし後半に入ると一転、専大が息を吹き返してポゼッションで優位に立ち、早大を押し込む。しかし79分、劣勢気味だった早大が起死回生のロングパス。6番・阿部のキックに、裏へと抜け出した7番・栗島健太が相手GKとの一対一をステップワークでかわすと、最後は無人のゴールへ冷静にシュートを流し込んだ。早大はその5分後の84分にも、10番・金田拓海がこぼれ球を押し込んでダメ押しの3点目。最終的には6対28と、専大に5倍近いシュートを浴びせた早大が、0-3の快勝を収めた。この結果、早大は順位を2つあげて8位でシーズンを終えることとなり、1部リーグ残留が確定。「1部リーグで優勝した翌年は2部リーグに降格する」という、43年間覆すことができなかったジンクスを跳ね除け、『歴史的残留』を果たした。


明治大学 対 桐蔭横浜大学 @味の素フィールド西が丘


 優勝を決めたものの前節には後期リーグ初黒星を喫し、インカレに向けて勢いを取り戻したい明治大学(勝点55・1位)と、開幕戦で明大に0-1で負けた借りを返したい桐蔭横浜大学(勝点41・2位)の一戦。

 すでに順位が確定している両チームだったが、立ち上がりは慎重な展開となった。明大は11番・佐藤亮、桐蔭大は10番・鳥海芳樹を中心に中盤からチャンスを窺い、26分には、桐蔭大がフリーキックを獲得。11番・下村司のシュートは左ポストに直撃し、僅かに枠を外れる。しかし、桐蔭大はこのチャンスから勢いに乗ると30分、右サイドの8番・イサカゼインのクロスから15番・松本幹太が頭で合わせるビッグチャンス。だが、これも枠をとらえることができない。一方の明大は40分、コーナーキックから3番・佐藤瑶大がヘディングシュート。しかしこれも得点には至らず、前半はスコアレスで折り返した。

 決定機を逸した前半とは一転し、後半は立ち上がりから試合が動いた。まずは後半早々の46分、桐蔭大の8番・イサカが中央からの浮き球パスを送ると、これに10番・鳥海が抜け出して右足でシュート。桐蔭大が先制点を挙げるが、52分には明大も7番・中村健人のフリーキックに、22番・小野寺健也が頭で合わせてすぐさま同点に追いつく。すると58分、今度は桐蔭大が6番・橘田健人、8番・イサカとボールを繋ぎ、最後は裏に抜けた11番・下村が左足でゴールへとシュートを流し込む。桐蔭大が再びリードを奪ったが、明大も王者の意地を見せる。ハーフタイムに投入された鳥栖内定、8番・森下龍矢に続き、61分には横浜FC内定のボランチ6番・瀬古樹をピッチに送り出して攻勢に出ると、65分には8番・森下が左サイドをドリブルで突破。逆サイドの23番・岡庭愁人へとボールを送ると、今度は23番・岡庭がドリブルで仕掛け、最後は右足を豪快に振り抜く。23番・岡庭の強烈なシュートはゴール右隅に突き刺さり、再び明大同点に追いつく展開に。その後は明大ペースとなるが、桐蔭大DFも集中した守備で決定機を防ぎ、2-2のままタイムアップ。今季リーグ最後の試合は、1位と2位が互いの特徴を存分に披露し、勝点1を分け合う形となった。

 最終戦を勝利で締めくくることのできなかった明大。栗田大輔監督は「怪我人が多く、主力も怪我をしている。代わりの選手もがんばってはいるが、少し物足りなさも感じる」と厳しい評価。6番・瀬古、8番・森下らが投入されたあとは「修正された」と、いつもの明大らしさが蘇ったが、「もう少し緊張感をもってやることが大切」とインカレに向けて気を引き締めていた。

 一方「こんなにいい会場で、多くの観客が見守る中で最終戦を戦えるなんて、我々にとってはとても名誉なこと」というのは桐蔭大の安武亨監督。すでに過去最高の成績となる2位と、インカレ初出場を確定させていたが「そんな最高の舞台で王者の明大と戦える。どの試合よりも気合が入っていた」という。前期は開幕戦で1-0と惜敗。引き分けで終わった最終戦は「前半は良かったが、後半はやられた。後半の明治は強いとは言っていたが、本当に強かった」と脱帽いた様子。「明大は交代でどんどん質の高い選手が入ってきたが、ウチは逆にクオリティーが下がっていった」と嘆息する。それでも「後ろの4枚が踏ん張れるようになった」と笑顔。3失点以上はしていないと胸を張る守備力の向上は「絶対にさぼらない」と指揮官が太鼓判を押す、全員の意識向上によるところも大きい。「強い明大と戦うことで、インカレのいい指針ができた」と、こちらもすでに意識はインカレへと向かっていた。



 4月から始まった『JR 東日本カップ 2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦』も11月24日についに最終戦を迎えた。圧倒的な強さで首位を独走し続けてきた明治大学は、第19節に、2試合を残して優勝を決めた。最終的な成績は18勝2敗2分。勝点56を得ての優勝は、はリーグ戦が現行方式になってからは最多。一方、下位では東洋大学と流通経済大学が2部リーグに降格することとなった。

 12月中旬からは各地域リーグの上位チームが集い、今年最後の「大学日本一」を決める『全日本大学サッカー選手権大会』、通称インカレが始まる。関東の出場枠は6。出場権を得たのは、明大、桐蔭横浜大学、立正大学、法政大学、中央大学、筑波大学の6校だ。『天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会』で次々とJクラブを倒し、インカレ連覇を目指す法大や、初出場となる桐蔭大、立正大にも注目したい。はたして関東勢の奮闘はいかに。

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