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JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦・1部第1節マッチレポート

2020/07/09


 7月5日(日)、ついに『JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグの幕が開いた。新型コロナウイルスの影響で、当初より開幕が約3ヶ月遅れ、会場も茨城県内の集中開催、かつリモートマッチ(無観客試合)という異例づくしの状況で始まった今季リーグ戦。2部リーグから昇格した慶應義塾大学と国士舘大学を新たに加え、12大学が頂点を目指す。昨季リーグ戦、圧倒的な成績で優勝した明治大学が連覇するのか。それとも他大学の奮闘が優勝戦線を熱くするのか――。


明治大学 対 駒澤大学 @流通経済大学 龍ケ崎フィールド


 昨季は関東リーグ、総理大臣杯、全日本大学サッカー選手権(インカレ)の大学主要大会を制覇し、連覇に向けての大事な初戦を勝利したい明治大学(昨季1部リーグ1位)と、昨年度新人戦を優勝し、新体制での初戦に期待がかかる駒澤大学(昨季1部リーグ9位)の一戦。

 試合の立ち上がりは、互いに激しい守備からリズムを掴もうとしていた。15分には明大の12番・岡庭愁人が直接フリーキックからゴールを狙うが、駒大のGK、21番・鈴木悠太のファインセーブで得点ならず。しかし明大は、19分にも左サイドの深い位置でフリーキックを獲得。12番・岡庭がゴール前に蹴り入れたキックは駒大がクリアするものの、ペナルティーエリア外、中央にいた8番・力安祥伍がこぼれ球を拾い、10番・小柏剛にヘディングでラストパス。10番・小柏はこれを落ち着いて流し込み、明大が先制点を決める。その後もインテンシティの高い攻防戦が繰り広げられたが、スコアは動かず、前半は1-0で終了する。

 後半は雨が止んだものの湿度が高く、選手にとってはとても苦しい気候となった。53分、駒大にチャンスが訪れる。中盤でボールを奪った9番・矢崎一輝がフリーの11番・米田泰盛へスルーパス。上手く抜けだした11番・米田だったが、明大GKの1番・早川友基との駆け引きに負け、決めきることができない。1番・早川は絶妙な間合いでゴールを守るビッグセーブを魅せた。明大は77分に交代で入った17番・時里元樹が左足を振り抜くが、シュートは惜しくもポストに阻まれる。一方の駒大は前線にボールを送り続けるものの、ガンバ大阪内定の明大DF、3番・佐藤瑶大に空中戦で抑え込まれ、強みを生かしきれなかった。試合はそのまま1-0で終了。昨季の覇者、明大が苦しみながらも初戦を勝ち星で飾り、リーグ戦連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。


桐蔭横浜大学 対 国士舘大学 @流通経済大学 龍ケ崎フィールド


 昨季はリーグ戦・インカレともに2位と大躍進を遂げた桐蔭横浜大学(昨季1部リーグ2位)と、昨年度は2部リーグでの戦いを2位で終え、1年での1部リーグ復帰を果たした国士舘大学(昨季2部リーグ2位)の一戦。

 開幕戦ということもあり、互いに守備意識の高い立ち上がりとなった。先にチャンスが訪れたのは桐蔭大。7分、左コーナーキックから11番の篠原友哉が頭で合わせるも、クロスバーに阻まれる。国士大も隙を見て攻撃を仕掛けるが桐蔭大は3番・遠藤凌を中心とした守備陣がことごとくこれを跳ね返す。序盤は桐蔭大のペースで試合が進んだが、その後は互いにチャンスを作りきれないまま、両チーム無得点で前半が終了した。

 後半に入っても両チームチャンスらしいチャンスを作れないでいたが、68分、ついに試合が動いた。後方からのスルーパスに反応した桐蔭大26番・山田新がドリブルで仕掛けると、ペナルティーエリア内で相手DFに倒されペナルティーキックを獲得。キッカーには26番・山田がそのまま立ち、ゆっくりとした助走から左隅に蹴り込み桐蔭大が先制。GKの動きをよく見極めた26番・山田のペナルティーキックで、桐蔭大が均衡を破る。また、この先制点は26番・山田にとって、関東リーグデビュー戦での嬉しい初ゴールとなった。その後も引き続き球際をタイトに寄せる両チーム。ファウルがやや多い展開となったが、選手の足は最後まで止まることはなかった。両チームとも終始守備の意識が高く、数少ないチャンスの中で、ビッグチャンスを掴んだ桐蔭大に軍配が上がった。


法政大学 対 早稲田大学 @RKUフットボールフィールド


 悲願のリーグ戦優勝に向けて開幕戦は落とせない法政大学(昨季1部リーグ4位)と、勢いに乗るためにも開幕戦を勝利で終えたい早稲田大学(昨季1部リーグ8位)の一戦。

 試合は早々に動いた。6分、法大の7番・竹本大輝がクロスボールを供給するも、早大DFがクリア。しかしこぼれ球を拾った法大9番・平山駿がドリブルで仕掛け、右足で放ったシュートがゴール左端に吸い込まれ先制点。法大がこのまま流れをつかむかと思われたが、早大も素早く反撃に出る。19分にコーナーキックを獲得すると、キッカーの2番・阿部隼人に蹴り入れたボールが、法大DFにあたりオウンゴールに。早大が同点に追いついた。前線からのアプローチで法大DFにプレッシャーをかけ続ける早大に対し、法大は早大の守備をくぐり抜け前半に5本ものシュートを放つが追加点ならず。結局、1-1のまま前半が終了した。

 後半も一進一退の攻防戦が続いたが、53分に再びスコアが動く。早大の15番・柴田徹が供給したロングボールを、法大DFが跳ね返す。すると早大の9番・梁賢柱がこぼれ球にいち早く反応。左足から放たれたシュートはゴール右に決まり、ついに早大が逆転に成功する。追いつきたい法大は後半だけで5本ものコーナーキックを得るなどして攻勢をかけるが、早大の堅固な守備に阻まれてシュートを打つことができない。終盤には選手交代で流れを変えようとした法大だったが、スコアを動かせないままタイムアップ。1-2で早大が逆転勝利を収めた。

 早大の外池大亮監督は「初戦という状況も含めて、難しい試合になるとは思っていた。それだけに前半は失点をしないで乗り切れればと思っていたのだが」とし、先制点を与えたことで「かなり難しい状況を作ってしまった」と悔やんだ。ただそのことが逆に、「少し落ち着いて自分たちのやるべきことを思い出せた。いい意味でのスイッチになった」とコメント。同点ゴールは「今年最大のテーマ」として取り組んでいるセットプレーから。そうした部分も含め「自信というものが芽生えたのではないか」とうなずいた。

 対して、逆転負けを喫した法大の主将、23番・関口は「先制はしたけれど、勝ち切れなかったのは非常に悔しい」と率直なコメント。「先制点のあと、セットプレーが続いたところで堪えきれなかったのが自分たちの弱さ」とも。次節に向けては「やっているサッカーは悪くない。ただ、リードされたあとに消極的になるのではなく、もっと積極的にシュートを打っていくようにしたい」と修正点を挙げ、今季初勝利を誓った。



立正大学 対 慶應義塾大学 @RKUフットボールフィールド


 昨季は創部以来初となる1部の舞台で3位と躍進し、今季はそれ以上の成績を収めたい立正大学(昨季1部リーグ3位)と、3年ぶりの1部の舞台で旋風を巻き起こしたい慶應義塾大学(昨季2部リーグ1位)の一戦。

 立正大は昨年度から主力として活躍していた7番・梅村豪と6番・半田尚之を中心に点空き。彼らのパスから、右サイドの26番・大室慶将、左サイドの11番・田中宏武が両サイドからクロスやシュートを放つも、慶大ゴールを割ることができない。一方の慶大はウオーターブレイク後の20分、やや右寄りの位置で直接フリーキックを獲得。14番・橋本健人の蹴ったボールは、ファーサイドの25番・日川優太がヘディングで折り返して9番・古川絋平の元へ、これを9番・古川が左足で合わせ、慶大が先制する。しかし立正大も27分、7番・梅村が相手のクリアボールをカットすると、そのまま豪快に右足を振りぬいて同点弾。試合を振り出しに戻した。追いつかれた慶大だったが、37分には25番・日川の右サイドからのロングスローに、ゴール前で混戦になったところを14番・橋本がこぼれ球を押し込んで追加点。結局、慶大が1-2とリードして前半を終えた。

 後半に入ると、立正大は競り合いに強い22番・鎌田翔太郎と14番・坂下雄也を投入。ロングボールを増やして攻めるが、慶大の堅い守りをなかなか崩すことができない。立正大に押し込まれていた慶大はしかし72分、左サイドでフリーキックを獲得。14番・橋本のキックを24番・松本雄太がダイレクトで折り返すと、これが立正大のオウンゴールを誘い4点目。リードを2点差に広げた。後がない立正大学は81分、26番・大室のコーナーキックに6番・半田が頭で合わせて1点差に迫るも、反撃はここまで。14番・橋本が全得点に絡む活躍を見せ、慶大が3年ぶりとなる1部の舞台で勝点3をもぎとった。



中央大学 対 専修大学 @RKUフットボールフィールド


 Jリーグ内定者を3人擁する中央大学(昨季1部リーグ5位)と、昨季の失点癖を改善して上位進出を目指す専修大学(昨季1部リーグ10位)の一戦。

 中大は、立ち上がりから専大の前線からのプレスに苦しめられた。専大は10分、そのプレスが功を奏して中盤でボールを奪取。素早い攻撃を展開すると、9番・遠藤翔太からのパスを8番・冨山大輔が右足で流し込み、専大が先制する。専大は直後の12分にも、中盤でボールを奪った9番・遠藤が鮮やかなロングシュートを突き刺して追加点。専大が2点をリードして前半を終える。

 前半はシュート1本に抑えられた中大だったが、後半開始早々の49分、7番・髙岸憲伸の左サイドでの崩しから23番・平尾挙士朗が相手のファウルを誘い、ペナルティーキックを獲得。これを23番・平尾自身が決めて1点差へと迫る。その後も7番・髙岸憲伸を中心に中大がペースを握り、9番・高窪健人の振り向きざまのシュートなどを放つが、ゴールネットを揺らすことができない。すると68分、今度は専大がゴール前で直接フリーキックを獲得。素早いリスタートから10番・郡紘平がドリブルで切れ込み、右足でのシュートを放つと、最後は4番・遠藤光がプッシュして3点目をゲット。追い上げムードの中大を突き放した。中大は79分、途中出場の15番・岡井駿典がこぼれ球を左足で振り抜く豪快なミドルシュートを沈めて再び1点差とする。しかし86分、専大は右サイドのフリーキックを4番・遠藤が頭で押し込み、スコアを2-4として勝負あり。積極的なプレスが光った専大が乱打戦を制し、開幕戦を勝利で飾った。





 昨季王者・明治大学と2位・桐蔭横浜大学が白星発進を飾った一方、昨季は成績が振るわなかった早稲田大学と専修大学も接戦をモノにして好スタートを切った。また2部から昇格の慶應義塾大学も立正大学に競り勝つなど、昨季は下位チームの健闘が光った開幕戦。今季は日程変更により、酷暑の夏場にも多くの試合が予定されている。例年以上にチームの底力や層の厚さが問われる大会となりそうだ。

 次節の第2節は7月12日(日)に明治大学対立正大学、中央大学対駒澤大学、慶應義塾大学対国士舘大学、桐蔭横浜大学対法政大学のカードが組まれている。また、新型コロナウイルス感染症の影響で一部大学が現時点では不参加のため、筑波大学対早稲田大学と順天堂大学対専修大学の2試合は延期となる。前期リーグはジェイネットTVと関東大学サッカー連盟のYouTubeチャンネルにて全試合ライブ配信予定。モニターの前で、大学生たちの熱戦を観戦しよう。

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