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JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦・1部第3節マッチレポート

2020/07/23


『JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、7月18日(土)に4試合が行われた。


早稲田大学 対 専修大学 @RKUフットボールフィールド


 開幕戦は法政大学相手に逆転勝ちし、勝負強さを見せた早稲田大学(勝点3・暫定3位)と、中央大学との乱打戦を制した専修大学(勝点3・暫定2位)の一戦。

 両チームとも対戦カードの関係で第2節延期となり、2週間の準備期間を挟んでこの試合を迎えた。立ち上がりから専大がボールを握る時間帯が続き、専大は中盤を支える7番・鈴木龍之介と20番・鳥羽隼を中心に早大ゴールに迫る。一方の早大は、前線でなかなかボールを収められず、我慢の時間帯が続いた。試合が動いたのは15分。専大はペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得すると、7番・鈴木が蹴り入れたボールを20番・鳥羽がヘディングシュートで叩き込み、専大が先制点を挙げる。その後も試合は専大のペースで進むが、早大もGK1番・山田晃士のファインセーブなどで追加点を与えない。結局、専大が1点リードのまま、試合を折り返した。

 ハーフタイムに、1点を追う早大が動いた。10番・加藤拓己と28番・丹羽匠を投入すると、後半は一転して早大が主導権を握る展開に。66分、早大は左サイドから攻め込むと、2番・阿部隼人のクロスを10番・加藤がニアサイドに走り込み、頭で合わせて同点弾。試合を振り出しに戻した。その後は両チームとも、勝点3を得るべくアグレッシブに攻め、一進一退の攻防が続く。しかし再び試合を動かしたのは早大だった。74分、早大は2番・阿部のスルーパスに10番・加藤が飛び出すと、相手DFの背後からのチャージをものともせず、GKを交わす。そのままゴールへとボールを流し込み、ついに早大が逆転に成功する。勢いに乗った早大は、その後も専大ゴールへと攻め込むが、専大もGK22番・加藤慎太郎を中心としたディフェンス陣の奮闘により、追加点を許さない。同点ゴールを狙う専大は、アディショナルタイムにフリーキックを獲得するも、早大1番・山田がこれをしっかりキャッチ。試合はそのまま終了し、10番・加藤が驚異的な身体能力を見せつけて2ゴールを奪い、早大が2試合連続の逆転勝利を収めた。

 早大・外池大亮監督は「反省がありながらも狙いどおりの展開」とコメント。専大の武器であるセットプレーに警戒しながらも先制点を奪われ「パワーダウンしてしまったが、まだ時間はある」と選手たちに奮起を促した。そして、「予定どおり」という後半からの10番・加藤の投入と中盤の入れ替えにより試合を一気にひっくり返した。「前節も点が取れず、ここしばらくちょっと調子を落としていた」という10番・加藤については「少し視界を変えるというか。彼が入ったことが、周りの人間にとってもスイッチになれば」としてベンチに置いた采配が的中。なかなか勝てずに苦しんだ昨年とは一転、好調なスタートを切ったが、外池監督は「気づいたら2連勝」と笑い、「今年は4年生が非常にしっかりしているので、去年の経験、そして一昨年の経験を、いい意味でチームマネージメントに活かしている」ことを要因にあげた。2戦とも逆転勝利だが「苦しい中でチームをリカバリーさせていく力がある」とし、次節へも4年生の活躍に期待を寄せた。




明治大学 対 中央大学 @RKUフットボールフィールド


 苦しい試合展開ながらも開幕から2連勝とスタートダッシュに成功した明治大学(勝点6・暫定1位)と、前節に今季初勝利を挙げ、連勝を狙う中央大学(勝点3・暫定8位)の一戦。

 明大は前節大学初ゴールを決めた、1年生の32番・太田龍之介を先発起用。対する中大は、1年生3人を含む前節と同じスタメンで臨み、ルーキーの活躍が期待される試合となった。序盤は、明大が持ち前の運動量と切り替えの早さで中大を圧倒。明大は18分にコーナーキックのチャンスを得ると、こぼれ球を繋ぎ、5番・須貝英大に決定機。しかし5番・須貝のヘディングシュートは惜しくも左に外れ、先制点とはならず。さらに26分にもフリーキックを得ると、6番・住永翔のボールに32番・太田が頭で合わせる。だがこれは、中大GK21番・坪井湧也のファインセーブに阻まれる。30分には10番・小柏剛が左足のミドルシュートを放つも、バーを直撃。何度もチャンスを作る明大だったが、どうしても得点につなげることができない。すると、今度は中大が反撃に出る。34分、中大は素早くパスを繋いでゴール前に抜け出すと、最後は26番・田邉光平とのワンツーで10番・大久保智明がシュート。しかし明大3番・佐藤瑶大がスライディングでブロックし、ゴールを割ることができない。それでも直後の36分、9番・高窪が明大4番・蓮川壮大のパスをカットすると、そのまま持ち込みGKと一対一に。このチャンスを逃さず、冷静にGKをかわしてシュートを突き刺すと、中大が思わぬ形で先制に成功する。さらに37分、中大は明大2番・常本佳吾のパスをカットし、最後は9番・高窪にまたも決定機。しかしシュートは枠の上を越えてゴールならず。結局、0-1で試合を折り返した。

 後半は互いにチャンスを作りつつも、次第に明大が攻勢を強めていく。すると61分、明大は10番・小柏のシュートがハンドを誘い、ペナルティーキックを獲得。キッカーの6番・住永。GKの逆をついたシュートがゴールネットを揺らし、明大が同点に追いつく。対する中大も72分、相手GKのミスから9番・高窪がまたも決定機を迎えるが、このチャンスをものにすることができなかった。それでも74分、スルーパスに抜け出した8番・本間椋がゴール前へと折り返すと、9番・高窪が決めて追加点。1-2とし、再び明大からリードを奪う。しかし明大もすぐさま同点に追いつく。79分、2番・常本が右サイドから上げたクロスに、10番・小柏がダイビングヘッドで合わせ、3試合連続となるゴールを突き刺す。これで試合は再び振り出しに戻ったが、続く84分には混戦の中から4番・蓮川が送ったパスに、途中出場の33番・木村卓斗がワンタッチで流し込む。これが決勝点となり、3-2で試合終了。王者・明大が最後の最後に逆転勝利を収めた。
 最後まで攻撃の手を緩めず、苦しみながらも3連勝を果たした明大。しかし栗田大輔監督は、「勝ってたくさんの反省が出た試合」と、試合後に憮然とした表情を見せた。「交代で入った選手が非常によかった」とする一方、チームの主力であるJ内定選手に対しては「プロに行く選手がだらしない。プロに行くならムラがあってはいけないはず。その甘さが全部出ていた」と苦言を呈した。3試合連続でゴールの10番・小柏も「前半の入り方がよくなかった。この3試合の反省点」がコメント。「ボールを持ててはいたけれど、いい形でもてていたわけではない」と課題をあげるなど、3連勝の緩みは皆無だった。




桐蔭横浜大学 対 立正大学 @RKUフットボールフィールド


 前節初黒星を喫し、連敗は避けたい桐蔭横浜大学(勝点3・暫定6位)と、未だ勝利が無く最下位に沈む立正大学(勝点0・暫定12位)の一戦。

 昨季は躍進を遂げたチーム同士の一戦。序盤は拮抗した試合展開となったが、最初のチャンスをものにしたのは桐蔭大だった。23分、5番・岩下航からパスを受けた10番・鳥海芳樹が左サイドからクロスを入れると、これを26番・山田新が左足で合わせて先制点を挙げる。対する立正大はロングボールを前線に送るも、なかなか相手ゴールへと迫ることができない。立正大は前半シュート0本に終わるなど、決定機を作ることができないまま。桐蔭大も追加点を挙げられず、0-0で試合を折り返した。

 後半は立正大が少ないチャンスを逃さず、勝負の機微をつかんだ。最初のチャンスは52分。左サイドから11番・田中宏武が上げたクロスは相手GKにクリアされるものの、2番・鈴木康孝がこぼれ球を拾ってゴール前へ。これを受けた13番・坂井剛が右足で押し込み、立正大が同点に追いつく。「(2番・鈴木が)練習どおりにクロスを上げてくれたので、あとは決めるだけだった」(13番・坂井)。さらに62分にはセットプレーのこぼれ球を拾った34番・冬至直人が倒されて、立正大がペナルティーキックを獲得。これを13番・坂井が冷静に決めて、立正大が逆転に成功する。連敗は避けたい桐蔭大は、すぐさま14番・千葉東泰共を投入。さらに試合終盤には24番・寺沼星文、28番・井出真太郎をピッチへと送り込み、同点を狙う。すると85分、コーナーキックのチャンスから3番・遠藤凌がシュート。決定的なシーンだったが、相手のブロックに阻まれて枠を外してしまう。猛攻を仕掛けた桐蔭大だったが、ゴールは遠く追加点のないまま試合終了。立正大が逆転勝利で待望の今季初白星を挙げた。
 苦しみながらの初勝利。立正大の杉田守監督は「連敗で、いろいろ自信を失っているなかで失点をして。"またダメか"というような雰囲気の中で、選手たちがよく奮起してくれた」と、まずは選手たちのがんばりをたたえた。もともと、この試合についてはサイドから崩すことを狙いにしていたが、同点ゴールはまさにその狙いどおり。「守備から奪って速い攻撃というのがウチのプレースタイル。それを実践できた」と笑顔を見せた。一方、2試合連続ゴールを挙げた13番・坂井は「チームとして守備から入ろうとしていたところで失点したのは痛かったが、1失点で試合を折り返せたのが大きかった」と、まずは守備についてコメント。「逆転勝利はこれまでにないこと。今日は後半、けっこういい守備ができていたので、これを継続しながら、カウンターの速さを上げて勝利につなげてきたい」と次戦に意気込んだ。




法政大学 対 慶應義塾大学 @RKUフットボールフィールド


 前節に今季初勝利を挙げ、連勝を目指す法政大学(勝点3・暫定4位)と2試合ぶりの勝利を狙う慶應義塾大学(勝点3・暫定4位)の一戦。

 ともに勝点、得失点差で並ぶ両校の試合は、序盤に法大が主導権を握るが、シュートまでは至らない。それでも14分には、法大23番・関口正大のクロスに9番・平山駿がヘディングで合わせようとするが、慶大DFに阻まれ、2回のコーナーキックも、得点にはつながらなかった。一方の慶大も21分、コーナーキックから最後は10番・松岡瑠夢が右足で強烈なシュートを放つが、枠を捉えることができない。試合が動いたのは29分。法大は5番・宮部大己が最終ラインから前線へと縦パスを入れると、20番・佐藤大樹が9番・平山に落として、右サイドの7番・竹本大輝へとパスを出す。7番・竹本が中央にグラウンダーのパスを送ると、そこに走りこんできた9番・平山。右足でダイレクトシュートを突き刺し、法大が先制点を挙げる。法大は37分にも、11番・服部が左サイドをカットインし、中央にパスを送るが、これは慶大DFが跳ね返す。しかし、法大はそのボールを拾うと、今度は最終ラインから右サイドを経由して中央の20番・佐藤へ。相手を背負った状態からワンタッチで前を向いた20番・佐藤は振り向きざまにシュート。慶大DFがクリアするも、そのこぼれ球に3番・高木が反応。ペナルティーエリア外から豪快に左足を振り抜いて放たれたボールは、低い弾道で慶大DFの間を抜け、ゴール右隅へと吸い込まれた。2-0とリードを広げ、このまま前半を終えたかった法大だが、すぐさま慶大の反撃が始まった。法大の得点直後の39分、慶大はペナルティーエリアの手前、中央よりやや右の位置でフリーキックを獲得。これを14番・橋本健人が左足でゴール左に直接決め、前半は2-1で終了する。

 後半序盤は、1点を追う慶大の攻撃が続いた。60分、慶大は自陣の深い位置でボールを奪うと、6番・馬場啓輔が浮き球を14番・橋本に送る。すると、14番・橋本がハーフウェーライン手前からドリブルで法大DF3人を一気にかわし、ゴール前まで持ち込む。そして最後は右足を振りぬいて同点弾。この試合2点目となる14番・橋本のゴールで慶大が追いつく。その後は、両チームなかなかシュートまで持ち込むことができず、スコアは動かず。それでも試合終了直前、法大はコーナーキックから18番・中井崇仁がシュートを放つも決めることができずタイムアップ。2-2のまま試合が終了した。
 2点のリードを奪いながらも追いつかれた法大の長山和也監督は「負けに等しい勝点1」ときっぱり。3点目を取って試合を決めきれなかったことより「ここ3試合、簡単に失点しすぎる。守備のプレーが軽い」と守備の改善を課題点に挙げた。10番・長谷川元希も「もっと工夫がないといけない」と反省を口にした。
 一方、0-2から追いついた慶大の淺海友峰監督も「内容は負け試合。法大さんのサッカーに圧倒された」と、満足とは程遠いコメントを残した。それでも「勝点1を拾ったことは評価に値する」と選手たちを評価。しかし2得点を挙げた14番・橋本は「当初、この3試合で目標としていた勝点は5。それに達せなかった。自分が求められている役割の基準以上は出せていない」と、厳しい表情。どちらにとっても、反省点のほうが強く出る試合となった。






 次節の第4節は7月26日(日)に5試合が行われる。15:00より立正大学と中央大学、法政大学と専修大学の試合が行われ、17:30より明治大学と筑波大学、駒澤大学と国士舘大学、桐蔭横浜大学と早稲田大学がそれぞれ対戦する。第4節からは、ついに筑波大学が参戦。待望のリーグ初戦を迎える筑波大学が、これまで蓄えてきた力が解き放たれる瞬間は見逃せない。

 開幕前の記者会見で、昨季王者・明大主将の須貝英大が掲げた目標は「去年の勝点56を上回る数字を残したい」。その言葉の通り、明大は開幕から3連勝と順調に勝点を積み重ねている。また1試合少ない状態の早大も2勝をあげ、スタートダッシュに成功。昨季は8位と沈んだが、今季は虎視眈々と首位・明大を追う。一方、今節で立正大が初勝利を挙げたことで、唯一の未勝利チームとなってしまったのが駒大。次節に待望の初勝利を挙げることができるか要注目だ。

 多くのチームが準備期間の少ないまま、リーグ戦へ参加している。リーグ戦を通じて徐々に完成度を上げるチームも多いはず。今後は、よりアグレッシブで見応えのある試合が増えることだろう。ぜひ注目してほしい。
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