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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第6節マッチレポート

2021/05/25


 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第6節は、6月16日(水)に延期分の1試合が行われた。


立教大学 対 東海大学


 4試合連続無失点が続くも得点を決められず勝利が遠い立教大学(勝点10・暫定8位)と、ここ数試合勝ち星から遠ざかっている東海大学(勝点9・暫定9位)の一戦。

 互いに守備が特徴という両チームの対戦は、非常に堅いゲーム運びとなった。立教大は2部リーグ初出場、センターバック38番・関口理翼がその跳躍力を活かし、次々と東海大のロングボールをはじき返す。一方の東海大もキャプテンの5番・水越陽也を中心に最終ラインで体を張り、相手の攻撃をシャットアウト。その後も互いに堅守が光り、スコアレスで前半を終えた。

 後半開始早々、試合が動いた。49分、1年生ながら立教大の守備陣をけん引してきた34番・小林慶太が自陣ペナルティーエリアで相手選手に足をかけてしまい、ペナルティーキックを献上。東海大はこのチャンスに、4番・蛯谷空良が落ち着いて右隅に決めて先制する。対する立教大は65分、ストライカーの9番・宮倉樹里杏を投入して前線の活性化を図る。すると66分、立教大はコーナーキックを獲得。ゴール前の混戦の中で相手のオウンゴールを誘発し、同点に追いつく。しかし東海大は76分、17番・西山拓実のコーナーキックを、4番・蛯谷が頭でゴールにたたきつけて逆転に成功する。東海大は、そのままの勢いで立教大の反撃を寄せ付けず、1-2で試合終了。両チーム上位進出に向けた大事な一戦は、東海大に軍配が上がった。





 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第6節は5月15日(土)、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となった1試合をのぞく5試合が行われた。


東京国際大学 対 東京学芸大学 @江戸川区陸上競技場


 2連勝と勢いにのる東京国際大学(勝点9・暫定3位)と、緊急事態宣言の影響で3週間ぶりのリーグ戦となったこの試合を、勝って弾みをつけたい東京学芸大学(勝点6・暫定7位)の一戦。

 快晴の中で行われた試合は開始早々の4分、まずは東学大に決定機が訪れる。11番・河田稜太がドリブルで抜け出してGKと一対一に。しかし東国大はGK、21番・林祥太郎が体を張ったセーブでゴールを許さない。ピンチを凌いだ東国大は11分、立て続けに獲得したコーナーキックの3本目でチャンスをものにする。10番・有水亮のキックに3番・山原康太郎が頭で合わせて東国大が先制。対する東学大は26分、5番・武沢一翔のシュートのこぼれ球に9番・後藤健太が反応するが、これは惜しくも枠の左。その後は一進一退の攻防が続き、東国大の1点リードで前半が終了した。

 後半は立ち上がりから東国大のペースとなった。52分、7番・高橋大のシュートのこぼれ球を、11番・師岡柊生がゴールに突き刺して東国大が追加点。76分には2番・石川竣祐が右サイドを突破。鋭いクロスを途中出場の8番・落合陸が押し込んでダメ押しの3点目を挙げる。終盤は東学大も10番・鈴木魁人らを中心に反撃を試みるが、東国大は安定した守備でこれをシャットアウト。終始試合を支配した東国大が3-0で完勝。3連勝で勝点を積み上げた東国大が、得失点差で中央大学を上回り、暫定ながら首位に躍り出た。




専修大学 対 神奈川大学 @江戸川区陸上競技場


 最下位という現状を打破すべく今季初勝利を目指す専修大学(勝点2・暫定12位)と、4試合ぶりの白星を狙う神奈川大学(勝点5・暫定8位)の一戦。

 開始直後にスコアが動いた。6分に専大は23番・浦川流輝亜のコーナーキックからチャンスを演出。ペナルティーエリア内で混戦状態になりながら数本のシュートを放つ。神大守備陣も体を張ってこれをブロックするが、最後は14番・松永颯太が強烈なシュートを突き刺して専大が先制する。神大は2試合連続で、早い時間帯に先制を許してしまった。しかし失点の直後の8分、神大は8番・増村有哉からのスルーパスに抜け出した10番・白川浩人が、左足からニアサイド上にシュートを放つ。だが、このシュートは専大のGK、1番・大野来生がビックセーブ。同点弾とはならなかった。神大は36分に、GK1番・山野宗一郎が負傷交代というアクシデントに見舞われる。しかし急遽出場となった31番・平山颯太が落ち着いてゴールを守り、その後は両チーム得点を挙げられない。結局、1-0の専大リードで試合を折り返した。

 後半に入ると、神大も反撃を開始する。53分、8番・増村がペナルティーエリア内に抜け出し、10番・白川に折り返すがうまく合わせられない。そのこぼれ球を2番・三本木達哉がもう一度中へ入れるが、専大守備陣のブロックに遭い、チャンスを作ることができない。一方の専大は左サイドからの攻撃が際立った。後半の早い時間帯に投入された39番・山本隼太がドリブルでボールを持ち運び、味方とのワンツーなど、鋭いコンビネーションで神大ディフェンスを翻弄する。しかし、チームともに相手守備陣を崩しきれずに1-0のまま試合終了。後半は終始専大が押し込む展開となり、神大は苦しい状況に追い込まれた。専大は早い時間に得た得点をきっちりとチームで守り、ついに待望の今季初白星を獲得。暫定ながら最下位を脱出した。




東洋大学 対 日本大学 @埼玉スタジアム2002第2グラウンド


 1部リーグの昇格圏内を堅守するためにも、勝点3を確実にとりたい東洋大学(勝点10・暫定2位)と、少しでも上位に近づくため勝点3を渇望する日本大学(勝点7・暫定6位)の一戦。

 試合は両チーム、なかなか決めきれない展開となった。東洋大は立ち上がりに5番・大森大地のロングスローでチャンスを狙うが、ゴールには結び付かず、以降は日大が主導権を握った。日大は5分、ショートコーナーから16番・松本蓮が東洋大DFを抜き去ってクロスをあげるが、これは相手DFにあたってコースが変わりクロスバー直撃。さらに7番・大森渚生からのスルーパスを受けた、11番・萩原翼がGKとの一対一を迎えるが、これは東洋大GK、1番・青木裕太がスーパーセーブ。日大は25分にも、36番・北島直樹がオフサイドギリギリで38番・酒井優希からのパスを受け、ダイレクトシュートを放つ。しかしまたもや東洋大1番・青木がファインセーブで東洋大のゴールを割ることができない。両チーム得点を奪うことができず、スコアレスで前半を終了した。

 後半は開始早々に日大にチャンス。38番・酒井のパスに11番・萩原が抜け出すが、シュートはサイドネットを揺らすのみ。するとここまで守備に回っていた東洋大に反撃の機会が訪れる。東洋大は10番・山下優希が起点となってパスを回すと、ラストパスを受けた23番・田頭亮太がシュートを放つものの、ボールは枠の外へ。両者最後まで攻め合うが、結局ゴールを決めきれず0-0で試合終了。勝点1を分け合う結果となった。東洋大は、開幕からの無失点記録を5に伸ばしたが、順位をひとつ落とし3位に後退することとなった


関東学院大学 対 産業能率大学 @埼玉スタジアム2002第2グラウンド


 ともに開幕から1勝に留まる関東学院大学(勝点4・暫定11位)と産業能率大学(勝点4・暫定10位)の一戦。

 2勝目を浮上のきっかけとしたい両チーム。今季はすでに天皇杯神奈川県予選で対戦し、その時には関学大が2-1と勝利を収めている。前半は立ち上がりから産能大がボールを保持し、関学大のゴールに迫る。しかし14分、産能大はDFの42番・唐木晃が、3番・長澤シバタファリのスルーパスに抜け出した関学大のFW、9番・村上悠緋をペナルティーエリア近くで倒してしまう。審判は42番・唐木にレッドカードを提示し、産能大は残り70分以上を10人で戦う厳しい状況に追い込まれた。一方、数的有利となった関学大はボールを保持する時間が増えたものの、産能大ゴールを攻めきることができず0-0で前半は終了した。

 後半立ち上がりも関学大が主導権を握るが、数少ないチャンスをものにしたのはひとり少ない産能大だった。75分、ハーフウェーライン付近で9番・菅原龍之助が関学大DFに競り勝ってボールを奪うと、すかさず35番・中島怜意へ。35番・中島のドリブルからのシュートはポストを叩き得点とはならなかったが、このプレーで産能大が流れを掴んだ。直後の77分、産能大はGK、16番・菅野九十九のフィードを9番・菅原が受け、ゴール前に抜け出した35番・中島へ。これを落ち着いてダイレクトで流し込み、産能大が先制点を挙げる。その後は関学大がボールを支配するものの、産能大も体を張ったディフェンスでゴールを死守。虎の子の1点を守りきり、0-1でタイムアップ。10人の産能大が、数的不利を跳ね返して貴重な勝点3を獲得。暫定ながら10位から7位へと大きく浮上した。一方の関学大はチャンスを活かしきれず、悔やまれる敗戦。専修大学が初勝利を挙げたことで、最下位に転落してしまった。


中央大学 対 日本体育大学 @味の素フィールド西が丘


 勝点3を掴み取り首位を堅守したい中央大学(勝点11・暫定1位)と、首位に勝利し勢いをつけたい日本体育大学(勝点8・暫定4位)の一戦。

 2年ぶりとなった対戦は、開始から拮抗した展開が続いた。均衡が破られたのは16分。中央でボールを受けた中大の10番・髙岸憲伸が前線に柔らかい浮き球をあげると、競り合いからこぼれたボールに23番・坂本康汰が反応。相手選手をかわすと、そのままゴール左隅に流し込んで中大が先制点を挙げる。1点を追う日体大は、6番・土佐陸翼のクロスを中心に得点のチャンスを狙うが、FWが上手く合わせることができない。追加点を狙う中大も、10番・髙岸を中心に相手陣内へと攻め込むが、日体大の堅い守備に阻まれてゴールを割れず、1-0で試合を折り返した。

 エンドが変わった後半も、両チームゴールまであと一歩が届かない。中大リードのまま、試合は終盤に突入。すると82分、日体大は9番・河村慶人に代わり、79分に入ったばかりの26番・井上大地が試合を動かす。26番・井上はゴール前の混戦からこぼれたボールにいち早く反応。落ち着いてシュートを放ち、待望の同点弾を決める。巻き返したい中大だったが、失点直後の83分に4番・塩崎悠司がこの日2枚目の警告を受けて退場に。中大は10人での戦いを強いられることとなり、なかなかゴールまで攻め込むことができない。終了間際まで激しい戦いを繰り広げた両チームだったが、ともに追加点を挙げられず1-1でタイムアップ。ともに勝点1を積み上げるに留まった。中大はこの引き分けにより、得失点差で上回る東京国際大学に首位を明け渡す結果となった。



 次節の第7節は、5月30日(日)に6試合が行われる。11:30から専修大学と日本体育大学、東京国際大学と東海大学の試合が、そして14:00から神奈川大学と東京学芸大学、産業能率大学と立教大学、関東学院大学と東洋大学、中央大学と日本大学がそれぞれ対戦する。

 なお、新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令に伴い、全会場非公開での開催となる。

 今節は東国大が東学大相手に完勝を収め、得失点差で中大をかわして今季初の首位に躍り出た。また2部リーグで唯一未勝利だった専大が、ついに今季初勝利をあげて最下位を脱出。産能大は試合序盤に退場者を出すものの、数的不利を覆して粘り強く戦い貴重な勝利を収めた。

 延期となった試合があるため暫定順位とはなるが、首位と最下位に動きのあった今節。1部リーグ昇格を目指す戦いは、まだまだ大きな変動をもたらしそうだ。次節は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため全試合が非公開のリモートマッチとなる。熱いゲームを関東大学サッカー連盟のYouTube公式チャンネルで観戦し、選手たちに熱い声援を送ってほしい。
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